高山 古い町並散歩
郡上八幡から東海北陸自動車道、中部縦貫自動車道を走り飛騨高山に向かう。道路が空いているので快適なドライブ。標高1050メートルのひるがの高原から左手に2702メートルの白山連峰見ながら走る。さすがに涼しい。
高山は古い町並を歩く。城下町の中心、商人町として発達した上町、下町の三すじの町並みをを合わせて”古い町並”と呼んでいる。出格子の連なる軒下には用水が流れ、造り酒屋には杉の葉を玉のれんにした「酒ばやし」がさがり、老舗ののれんが軒を連ねている。
酒ばやし
さるぼぼ
手打ち蕎麦の看板の横に白いそばの花が咲いている、入ってみたくなる店造りである。またの機会にすることにして蕎麦の花を撮る。
天気も良く、休日とあって人の出が多い。打ち水をしているお店があったが、さすがに涼しさを感じる。美味しそうな蕎麦屋があったので入ることにする。日本蕎麦屋であるが、ラーメンがある。高山ラーメンは細めんのあっさり系、昔ながらの中華そばという感じである。早速、冷たいビールとおしんこ、高山ラーメンを頼む。赤カブの漬物をつまみに飲む一杯がうまい。
ここまで、運転手だったのでおおいばりで飲める。町並は、以前来た時よりもさらにきれいに整備されているような感じがする。ただ気になるのは、町並に食べ物屋さんが増えているような気がする事である。
春夏秋冬から秋を除いて「商い中」と詠ませている。
高山の酒といえば、”鬼ころし”。この造り酒屋に入る。奥の蔵が開放されていて古い酒器や宝ものが陳列されている。真工芸人形、珍しい鳥の十二支があった。
おしどり
「飛弾の高山」 町並焼酎をお土産にする。
町並に合わせた、産婦人科がありとても雰囲気を感じる。こういうところで生まれた赤ちゃんも思い出が深くていいだろうなと思いながら歩く。
宮川沿いの交番のところまでくると、交番の軒先にツバメが営巣している。盛んに親鳥が餌を運んでいる。子どもたちは大きく口を開け、我先にと待ち構えている。5羽の雛が育っているようである。
まってました・・・ボク、ボク、ボク・・・
順番だからね
今回はこの子・・・
次に期待しよう・・・
ツバメ ツバメ科ツバメ属 全長17cm 夏鳥 少数越冬 古名「つばくらめ」の「つばくら」は鳴き声から、「め」は「群れ」。土を集めて巣を作るので、「土喰黒女」から転じたという説がある。
商店街にあった花(不明)
町並をぶらつき、宮川の赤い橋を渡り、陣屋に向かう。ここでは午前中、陣屋前朝市、宮川朝市が行われている。
陣屋前広場と宮川沿いにある朝市は、江戸時代に米市、桑市、花市としてはじまり、明治の中ごろからは野菜が並べられるようになった。そこでは新鮮な野菜や果物、花など四季折々の楽しみがあり、おばさんたちの素朴なやりとり、純粋な高山言葉を聴くことができる。
旧高山庁舎
イチイ(一位) 「木の国飛騨の象徴である一位の木はイチイ科に属する常緑樹で、古くから名木として知られており岐阜県の木、高山市の木でもある。一位の語源は約800年前朝廷へ飛騨からこの木でつくった笏を献上したところ他の材より優れているというので位の第一位にちなんで賜ったと伝えられている。また、飛弾の伝統的工芸品一位一刀彫はこの一位材を使っている。」
高山を後に松本経由して中央高速で東京に戻ることにする。途中笹子トンネルと小仏トンネルで大渋滞のニュースなので勝沼から旧道20号線にでて、陣場峠越えで帰ることにした。距離は遠かったが時間的には少し早かったようである。
二日間の急ぎ歴史散歩であったが、旧交を温めることができ有意義な旅行であった。来年の企画を楽しみにしている。
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