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光と影   新宿御苑を歩く

 ここ数日の天気は、暖かい日があったかと思うと冷たい雨が朝から降り続いたり、と猫の目天気である。暦の上では三月なので、もうコートを脱いでもいい時期ではあるがなかなか脱げないでいる。

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         向かいのビルの窓の光に映える青い屋根

 私の事務所は、新宿御苑の脇の道路を一本隔てた新宿通りに面している。9階の屋上に出ると新宿御苑の緑の森と芝生が隣のビルの間から見ることが出来る。通勤には新宿駅南口を出て、明治通りを横切り御苑の新宿口前を通るレンガ通りを歩く。

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                旧新宿門衛所

  四谷に抜ける地下トンネルの入り口には都立新宿高等学校があるが、この敷地は、1921年(大正10年)に新宿御苑の土地の一部を学校用地として当時の東京府へ下賜されたものである。新宿高校は都立でも難関校のひとつであったが、あの学校群制度以来様相が変わってしまった。

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               白梅

  新宿御苑は、もともとは江戸時代の信濃高遠藩内藤家の下屋敷のあった敷地である。広さは58.3ヘクタール、周囲3.5キロメートルと広く、新宿区と渋谷区にまたがっている。入場料が取られなければ庭園内を歩いていくと代々木駅まではすぐの距離である。ちなみに入場料は200円、お手ごろ価格である。

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  御苑内の施設は文化財に指定されている歴史的な建造物が現存している。1945年(昭和21年)5月の空襲で大きな被害を受けたが、戦災を逃れた建造物は今も残っている。旧洋館御休所、旧御涼亭(台湾閣)などがそれである。

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  御苑の守衛などが使用していた旧新宿門衛所は、通勤途中で見ることが出来るが昔ながらの建物の背景に近代的な超高層ビルを写しそのコントラストがきれいだ。毎朝同じ場所で、同じ角度から写真をとっている人がいる、毎日の光と影の記録を残しているのだろうか。

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            茶室 「楽羽亭」 と 梅

  旧大木戸門衛所などの建物も昭和初期の建造物であり、御苑の外周散策路の入り口になっている。ここから園内に入り大きなタイサンボクの下を通る、ミツマタの木を右手に見ると重要文化財指定の旧洋館御休所がある。

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                紅梅

  これは天皇や皇族の休憩所として1896年(明治29年)に建てられた洋風木造建築である。平成23年リニューアルオープン予定の温室は現在工事中で白い壁で覆われている。その塀の部分に、まだ小さな木の芽をつけたケヤキの枝がぼんやりと映り幻想的である。

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  大きな芝生にのびのびと育った木々が見えるイギリス式庭園は、陽の光を受けてその影を地面に映す。この部分だけを見ると日本の風景かと目を疑う。子供を遊ばせる母親のシルエットが広い芝生に異国情緒を感じさせる。

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           イギリス風景式庭園

  日本庭園の近くの茶室、「楽羽亭」の年季の入った白梅、紅梅がちょうど見ごろである。青い空を仰ぐとハクモクレンも一部花が咲き始め、つぼみが今か今かと言わんばかりに空に向かって膨らんできている。茶室 「翔天亭」 の脇のカンザクラが満開の花を咲かせている。芝生で寝転んでみる人、カメラを向ける人、多くの人が取り囲んでいる。

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            ハクモクレンのつぼみ

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          カンザクラにとまる ヒヨドリ

 三月下旬から4月上旬にかけてソメイヨシノが見ごろになるが、ここ新宿御苑ではソメイヨシノの前にも楽しめる桜がある。このカンザクラのほかにも、中の池ふちのシュゼンジカンザクラや桜園地のオオカンザクラ、下の池や日本庭園のカンヒザクラなどが次々に開花しひと足先の春を届けてくれる。

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            カンザクラ(奥) カワヅザクラ(手前)

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  満開のカンザクラと葉桜になりはじめたカワヅザクラが並んでその盛衰を見せてくれているなかで、青空の満開のカンザクラにヒヨドリが夢中になって蜜を吸っている姿がかわいい。また、メジロもまわりのカメラを無視するかのように花びらの中に顔をうずめている。

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          緑の苔に落ちる陰

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                メタセコイアのむこうに

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             カンザクラ

 カンザクラの濃いピンク色を、葉桜になり始めたカワヅザクラの木がひきたてているように見える。こういう光景を見ると、この世の中はすべて光と影であり、光と影それは表裏一体のものであると言うことがわかる。

   光輝くものがあればその影にはそれを支えるものがある。人生もそのとおりでスポットライトを浴びる人、それを演出する人たち、人は他人の協力なくして生きていくことは出来ない。人の心もおなじだ、光とは人の外面であり、影とは人の内面になるのであろうか。すぐそこまで来ている春の光が待ち遠しい新宿御苑散歩である。

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