さくらが満開 乞田川を歩く
今年のさくらはちょうど週末に満開になった。この近くには桜ケ丘公園などさくらを見るところはたくさんあるが乞田川の土手を歩いてみる。
土手の桜の枝が傾斜に沿って垂れ下がり、きれいに花が開いている。さくらを見ながらぶらぶらするには良い日である。近くの友達の家族が引っ越しをした、ちょうど川沿いにあるので新築の家を見ながら、花見をすることにした。
ビールで乾杯をした後、宮城の酒「一の蔵」で花見を楽しむ。辛口でのど越しがいい好きな酒の一つである。宮城ではこのほかに、浦霞などあるが米どころだけあってどれもおいしい酒である。
新築祝いに「ルリビタキ」のオスが、凛々しく切り株の上にとまっている写真を額に入れてあげた。幸せの青い鳥なのでプレゼントにはいい野鳥である。写真を撮るときは一日がかりで何枚もシャッターを切るが、気に入ったものは数枚である。中でも一番気にいっているのをあげたが、「ちょうど玄関先に飾るものが何かほしいね」と言っていたところだと喜んでうけとってくれた。
満開の桜の枝には、ヒヨドリが夢中になって花の蜜を吸っている。もう少し色のきれいな鳥が来てくれるといいのだけれど、なかなか思うようにはいかないものだ。
きれいに整備された土手をのんびりと歩いていると、川面にはカルガモが泳いでいる。河原のベンチには花見の人たちが座ってカルガモに餌を与えている。カモは水面に浮かぶ餌を忙しそうに追いかけて食べている。のどかな風景である。
明日はさくらまつりということで、さくら並木には提灯が飾られイベントの準備が行われている。さぞかし大勢の人たちでにぎわうことだろうと思う。さくらは古木の枝ぶりのよい木に花をつけているのが一番よく似合う。古い木には、太い幹のところにも花をつけることがある、さくらも生命力が強いのだろう。
小一時間歩くと、川べりに小さな喫茶店があるので、一休みしてコーヒーを一杯飲むことにする。人の考えることは一緒で店内は混んでいる。窓から外のさくらを見ながらコーヒーの香りを楽しむ。かみさんはまた、別腹と言いながらケーキを注文して、しばらくのんびりと窓から入る西日のコントラストを見ながらコーヒーを楽しんだ。
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