マンションブームの上海 富裕層の世界
中国の元気の元は何だろうと高級マンションを見学した。アジアの成長率は日本を除いてはものすごい。
部屋に夜はどの位灯りがともるのか
因みにGDPでみてみると、中国は09年10~12月で10.7%、10年1~3月11.9%、10年4~6月10.3%である。これより高い成長をしている国は台湾とシンガポールで台湾は同じ期間で見ると、9.1%⇒13.7%⇒12.5%。シンガポールは3.8%⇒16.9%⇒18.8%となる。
勝手口からの眺め
他に韓国、香港も二桁成長はしていないが日本の比ではない。日本はどうかというと、1.6%⇒5.6%⇒▲3.7%である。元気がないと言われている米国ででさえ、2.4%⇒3.7%⇒5.0%と回復している。
部屋から見下ろす庭園
古い建物と近代的な超高層ビルが林立する上海で、バブル気味に売れていると言う高級マンションの設備はすばらしい。駐車場の車は日本でも5,6百万の車である。トヨタのカローラが260万円ぐらいだというから自ずといかに高いかが分かる。
ベランダの水槽
広さは約230㎡、共用部も含まれるので日本での換算だと約75%ぐらいなので170㎡になる。価格は2000万元、日本円で2億6,000万円ぐらいになる。
ベランダのソファー
これが完売しているのである。実際住んでいる人は半分ぐらいに見えたが環境は快適である。投資で購入するのがほとんどであるが一人っ子政策が続いているので、富裕層は競って子供たちにマンションを買ってあげるのだという。
エントランスホール
こちらのマンションは防犯については厳しい基準がある。錠前などは日本では考えられないほど厳重である。
頑丈な鍵(15分に耐える)
では、社会主義の国でなぜこんなに富裕層で生まれるのかと言うと、鄧小平の指導による1978年決定の改革開放経済からである。
トリプル(三層)の曲面ガラス
さらに1980年には対外開放政策で経済特区が指定され市場が開放された。共産主義の絶対平等主義を捨て社会主義市場経済を目指した。
室内プール(居住者無料)
しかし、これは中国社会に大きな矛盾を生み出した。農村部と都市部、内陸部と沿岸部における経済格差が拡大し、共産党に対する不満が高まり1989年にあの「天安門事件」が起きたのである。
バスケットボールができる
天安門事件の後一次中止された開放経済は1992年からまた再開された。国営企業が民営化されることにより一夜にして数多くの億万長者が誕生した。
雨天でも出来るバーベキュー設備
その後の高度成長により民営化された株を持っていた人たちは多額のリターンを得たのである。2001年にはWTOにも加盟したのでさらに、この改革開放経済は発展するだろうと思う。
地下鉄の改札と直結
国の舵取りをする人を民主党の中で決めようとしている。それぞれの駆け引きで立候補しているが民意が反映されていない。民意で民主党は大勝したが、国民のことは考えていない。だから党首はすぐ投げ出す。
13億人の民を抱え、多くの矛盾をはらみながらも二桁成長をする指導者はすばらしい。「成長戦略」を実行して元気のある日本にしよう。対立候補が党首になったら諸々の問題の追及でまた国会が空回りすることは目に見えている。その問題を明確にして、日本を前進させて欲しい。
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