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東京の深山幽谷  小石川後楽園を歩く

秋の長雨の晴れ間に、ジェットコースターの絶叫の聞こえる後楽園遊園地のそばにある小石川後楽園を歩いてみる。

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                 築地塀

東京メトロ後楽園駅から近く、石垣積みの白い塀で囲まれた鬱蒼とした樹木の生い茂る庭園である。

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            鹿威し

築地塀の石垣にはところどころに刻印や数字がうってある。この石垣の説明には次のように書かれている。

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           入り口

『江戸城外堀石垣を再利用した石積み・・・・・左手築地塀の石垣の一部(プレート設置箇所)は、江戸城鍛冶橋門北側外堀跡(千代田区丸の内一丁目)から出土した石垣の石材を使い、本園の作られた江戸時代初期(17世紀初頭)の「打ち込みハギ」と呼ばれる 石積みの技法で再現しました。

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            大泉水

石材には、備中(岡山県)成羽藩主山崎家の”山”をはじめ石垣を築いた大名を表す「刻印」や石割の際の「矢穴」が残っています。数字は発掘調査で出土したときつけた番号です。』

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なるほど、きれいに積まれていて石垣は二段になっている。上部は精緻な切り込みハギで下部は打ち込みハギという積み方で、当時の石工の職人さんの腕の程が分かる石垣である。

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            白糸の滝

その石垣を見ながら外をぐるっと回る。入り口の「函徳亭」の脇にある鹿威しの音を聞きながら右手の事務所で300円の入場料を払う。

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            稲田

この庭園は、江戸時代初期、寛永6年(1629)に水戸徳川家の祖である頼房が、その中屋敷(のちに上屋敷)として造ったもので二代藩主の光圀の代に完成した庭園であるといわれている。

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            水掘れ石

庭園の様式は池を中心にした回遊式築山泉水庭になっている。光圀は、造成に当たり明の儒学者である朱舜水の意見を取り入れ、随所に中国の名所の名前をつけその景観が表現されている。

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            神田上水路

後楽園の名は、中国の范仲淹「岳陽楼記」の「天下の憂いに先立って憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」から名づけられたといわれている。

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           大堰川

小石川後楽園は文化財保護法によって国の特別史跡・特別名勝に指定されている。この二重指定を受けているのは、全国でも小石川後楽園、浜離宮恩賜庭園、金閣寺、銀閣寺など9箇所しかないらしい。

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            円月橋

大泉水に映る近代的なビルの影がなければ東京のど真ん中にいることを忘れてしまう風景である。すでに花が枯れて実をつけている蓮のたくさんある蓮池を見ながら、白糸の滝の前の濡れた石の上を渡っていく。

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                 円月橋の満月

神田上水路が流れこんでいるところには稲田があり、黄金色の稲穂が頭をたれている。水辺に咲く彼岸花を見ながら川沿いに歩を進めると、円月橋が見えてくる。

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            通天橋

水面に映る形が満月のように見えることからつけられた名前である。朱舜水による設計といわれている。

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             得仁堂

鬱蒼と繁る樹木の下の石畳を上ると朱塗りの通天橋が見え、その奥に得仁堂がたっている。光圀18歳のとき、史記「伯夷列伝」を読み感銘を受け、伯夷叔斉の木像を安置したお堂だといわれている。

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             西湖堤

雨上がりで足元はあまり良くなかったが、雨に濡れた木々や緑、建造物もまた違った趣を見せてくれ、都会の喧騒の中に心休まる雰囲気を味わうことが出来た。紅葉の時期や春の花の頃はさぞかしもっときれいな庭園を見せてくれるのだろう。東京に残る深山幽谷であった。

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