猫の駅長 芦ノ牧温泉駅
会津鉄道会津線の湯野上温泉駅の次の駅に、猫の駅長「ばす」で話題を集めている駅があるというのでちょっとよってみることにする。ついでに昼飯でも食べよう。
この駅は発足当時1927年(昭和2年)11月当事の国鉄会津線の上三寄駅としてスタート、1987年(昭和62年)に会津鉄道に転換され、駅名も芦ノ牧温泉駅に改称された。
駅前はロータリーになっており、駐車場も完備されている。2008年4月24日にこの駅に住んでいる猫「ばす」が名誉駅長として任命されたという。
駅長面会の人々 芦ノ牧温泉駅
猫の駅長では和歌山電鉄貴志川線の終点、貴志駅の駅長さん「たま」が有名である。こちらは助役もおりその人気はうなぎのぼりとか。任命式にはそのたま駅長からも祝電が贈られてきたとのことである。
旧駅名の駅名標
駅構内に入ると、駅長「ばす」の詰め所とねぐらがあるが空っぽ、今日は留守のようである。聞いて見ると仕事中で構内の巡回にでかけているとのことである。
駅長室
列車も来ないのに構内にはお客さんが多い。これも駅長「ばす」に会いに来ているらしい。名誉駅長に面会する際には次のような注意書きがある。
・撮影の際にはストロボ(フラッシュ)を点灯させない。 ・犬などに近づかれるとパニックを起こすので、協力をお願いする。 ・寝ているときに無理やり起こさない。 ・巡回中の場合は会えない。
駅長寝室
貴志駅のたま駅長の人気はうなぎのぼり、電車が着くと下りて来た乗客は、10分ほどで折り返していく電車に乗って帰っていくほどだというから、ほとんどは駅長目当てらしい。
ここ、芦ノ牧温泉駅の「ばす」はそれに負けない活躍ぶりで、就任以来同駅の利用客は前年比で50%増加し、「ばす」グッズの販売も好調だということである。
巡回中の姿を一目見ようとホームから隅々を探したが見当たらない。今日はちょっと遠出のパトロールなのかも知れないと思いつつ、反対側のホームに「あいづっこ宣言」を発見した。
「あいづっこ宣言」
1 人をいたわります。 2 ありがとうごめんなさいを言います。 3 がまんをします。 4 卑怯なふるまいをしません。 5 会津を誇り、年上を敬います。 6 夢に向かって頑張ります。
「やってはならぬ やらねばならぬ ならぬことはならぬものです」という結びの言葉。
今の世の中に必要な行動ばかりである。最後まで佐幕を貫いた会津藩の哲学なのだろう。
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