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美味しい酒「いのち」 会津の酒を愉しむ

先日、息子が誕生日のお祝いだといって酒を持ってきてくれた。会津に一緒に行ったとき、会津蔵の街を歩いて大和川酒造の蔵を覗いたことがある。

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              大和川酒造

たくさんのお酒は試飲が出来たが、この純米大吟醸「いのち」の試飲は一献400円なりの有料だった。せっかくここまで来たのだからと口にしてみた。口あたりが良く飲みやすい美味しい酒であった。

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他の地酒を手に入れていたので、そのときは残念ながら持ち帰らなかった。後日、「あれは美味しかったね」、と話にしていたらそれを届けてくれたので感激であった。

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                いのちの水

このお酒の「いのち物語」がまた感動を与えてくれる。「いのち」誕生の話である。

いのち物語によると、『「純米大吟醸いのち」の原料となる酒造好敵米は、熱塩加納村の山間から流れるきれいな水と地味肥えた水田に恵まれた水田で大事に栽培される。

 「命の観念が底にないと本物は出来ない。」当時、熱塩加納村農協の営業部長だった小林芳正氏は、米を作るとき、命をまず考えよといい続けてきたひとである。小林氏はこの理念を軸にして、安全で力強い有機米作りを広め、農薬や化学肥料によって生産を高める近代農業から決別した。米は人間にとって正に命で、安心して食べられるかどうか、正に農業は命の産業だと語る。

 初夏に苗を植えて天候を心配しながら夏の作業をし、秋を待ち、期待しながら稲を刈る。幾年もの間に自然界のいろいろな命が関わって稲の命は育ってきた。太陽の命、水の命、微生物の命、いろいろな命が複合的に絡み合いそして稲は実る。まして無農薬米となると人の手による除草といった労働が欠かせない、人の命も取り込む。

 さて、会津では田植えのころ、山の棚田から始まって盆地の中央に向かい、田んぼの中にだんだんと水が入っていく。田んぼの全域にたっぷりと水が広がると町に住む者は、はっきりと気温が低下するのが分かる。そしてまた田んぼの水は一面にキラキラ光って、会津が水の国だということが分かる。町や村は輝く水に浮かぶ島となる。五月の頃の美しい風景である。

 1980年代、日本酒の業界にも地酒、吟醸酒と少量で個性のある酒を求める風潮が広がりはじめた。大量に作るのではなく少量でも個性が光っている美味しい酒だ。

 その頃蔵元にも米からはじめよう、水からはじめようと思っていた男がいた。当時大和川酒造の専務だった佐藤芳伸である。本物の酒を造りたい。最高の米が欲しい。気合の入った百姓はいないのか。この時の小林氏との出会いは運命的であった。

 さて小林氏の指導のもと、各農家は心血を注いだ。また、小林氏は丹精こめた米がどんな酒になってくれるか気になって大和川の蔵に日参した。命がけの米である。ロクな酒にしたら承知しないぞという気迫をもって3年通った。米作りの生きがい、米作りのプライドだった。

 「純米大吟醸いのち」は小林氏が農民の命をかけて命名し、こだわりの酒として誕生したのだ。農民の熱き思いと杜氏の技、そして蔵元の心意気が見事に合体した酒なのである。』

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 このいのち物語は短い文章の中に、たくさんのいのちのためにたくさんのいのちを取り込んでいる。自然を相手にする仕事は人を相手にする仕事以上に苦労があることが良く分かる。

 ちなみに2010年は国連の定めた「国際生物多様性年」であり、名古屋でCOP10の会議が行われ世界から約190ヶ国、7,000人が集い地球環境の将来について議論が交わされている。この美味しい酒を飲みながら生物多様性とビジネスを考えてみたい。

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