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江戸東京たてもの園 小金井公園を歩く

「新そばが手に入ったので」という連絡で、新座に住む弟の家にそばをご馳走になりに行く。早めに家を出たので、昼食時間にはまだ少し間がある。おなかを空かせて美味しく食べるために、小金井公園を散策する。

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駐車場には大型の観光バスが何台か止まっているので、なにかイベントでもあるのかと興味津々で中に入り、紅葉にはまだ早い樹木の下をビジターセンターへ足を向ける。

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                旧自証院霊屋

公園内は家族連れやジョギングをする人、犬の散歩をする人などで結構にぎわっている。ゆっくりと歩いてみるとなかなか広い公園である。

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                  同内部

ここには東京都が、1993年(平成5)に江戸東京博物館の分館として、敷地面積7haを擁する「江戸東京たてもの園」を建設した。

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            高橋是清邸玄関

入り口の展示室には、無土器文化時代から始まって縄文式文化、弥生式文化、古墳文化時代の民俗資料や歴史的資料が展示され、武蔵野の生い立ちから武士の起こり近世の江戸の出土品までが展示され、それぞれの時代の生活を再現している。

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            高橋是清邸

展示室を出ると、復元建造物が生い茂る樹木林の中にたくさん建っている。ここでは都内に存在した江戸時代前期から戦後までの文化的の価値の高い建造物が復元されており、建物の内部には生活民俗資料が展示されそれぞれの時代の生活や商いの様相を再現している。

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             同庭園

西ゾーンは、農家や田園調布の家、八王子千人同心組頭の家などがある。センターゾーン正面にあるのは、旧自証院霊屋(きゅうじしょういんおたまや)であり、これは三代将軍徳川家光の側室お振りの方の霊廟である。

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           伊達家の門

都指定有形文化財に昭和35年2月13日に指定されている立派なたてものである。外観を漆と極彩色で飾られ、休日には表の扉が開放され内部の飾りを見ることが出来る。幸いに今日は扉が開かれていてじっくりと見ることができた。

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             伊達家の家紋

高橋是清邸やその庭園を見て、伊達家の門をくぐる。旧宇和島藩伊達家が大正時代に東京に建てた屋敷の表門である。総欅造りで、門柱の上に架けられた冠木には宇和島藩伊達家の木彫りの家紋がある。仙台伊達藩と同じ雀の家紋である。

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                皇居正門石橋飾電燈

整備された玉砂利の道を東ゾーンに向かうと、欅の林がある石橋の袂に、皇居正門前石橋飾電燈があり、橋を渡ると万世橋交番がある。懐かしい風景が見えてくる、昔、神田の万世橋のたもとにあり、当時の名称は須田町派出所である。中を覗くと昔の流しがそのまま置かれている。今では、「KOBAN」 という名前は世界共通語で通じるようになっている。安全都市東京のシンボルである。

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            万世橋交番

上野消防署(旧下谷消防署)の望楼の上部が置いてある。本来は20mの高さのものであるが上部だけがあるので、説明を見ないと何だろうと思う。けんかと火事は江戸の花といわれていたらしいが、過去の英雄の姿である。目の前にはこれも昔の英雄「ちんちん電車」がある。懐かしい都電を見て左手に折れていくと、下町仲通りに出る。

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              上野消防署望楼上部

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            都電7500形

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             小寺醤油店

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           同内部

昔の下町の商店街が突然出現する。花市生花店、荒物屋の丸二商店、文具店の武居三省堂などが並ぶ。植村邸の内部では江戸刺繍や東京手描き友禅の実演が行われていて見事な手さばきや技法とその精密画にしばし見入ってしまう。

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           川野商店(和傘問屋)

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            東京手描友禅 (大槻 明彦氏)

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                狸への想い

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正面には、これもまた昔懐かしい銭湯「子宝湯」が見える。東京の銭湯を代表する建物である。宮崎駿の「千と千尋」のモデルの一つといわれており、神社仏閣を思わせる大型の唐破風や、内部にある玄関上の七福神の彫刻、脱衣所の格天井など贅をつくした造りである。

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                 子宝湯

そのとなりに居酒屋の「鍵屋」がある。これは台東区下谷の言問通りにあった居酒屋である。1856年(安政3)に建てられ、震災や戦災をまぬがれた建物と伝えられているが、ここにあるのは1970年(昭和45)頃の姿で復元されている。

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           鍵屋 と 子宝湯

この居酒屋は思い出の店である。学生時代台東区の根岸に下宿をしていた私は、この「鍵屋」に友達とよく飲みにいったものである。一斗樽のイスが懐かしい、五時から九時までの営業で、五時には店の前に行列が出来る。

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                鍵屋

店主はお客様とは注文以外の言葉はいっさい交わさない。なぜかというとお客様に公平に接することと、接客に忙しいのである。当時は奥さんとお手伝いの三人でやっていたと思う。

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           鍵屋の内部

お客様には結構有名人が多く見えていた。作家、相撲取り、棋士、お坊さん、役者さんなど多種多彩、貧乏学生の我々には雲の上のような人たちばかりである。忙しいお店なのであまり長居は出来ない。待っている人が居るので阿吽の呼吸でそれぞれ入れ替わる。

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                鍵屋の内部

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            天明家(農家)

今考えるといい時代であった。飲むほうも気を使いながら飲んで程よく酔っ払う、今現在は、この「鍵屋」さんは息子さんの代になって、鶯谷の駅の近くで営業している。何年か前に近くに行ったので寄ってみたが相変わらず多くのお客さんでにぎわっていた。ずいぶんと時間が経過したものだと思うが、懐かしい風景に逢うことが出来たし、美味しいそばもごちそうになりうれしい休日であった。

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