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2011年8月

花と昆虫  持ちつもたれつ

花を眺めていると、体中黄色の花粉をつけたクマバチが忙しそうに花から花へと飛び回っている。

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         ベニシジミ

ミクロフィラの花の付け根のところに止まってはすぐに次の花へと動く、なかなかじっとしてなく蜜を吸うのも速いものだと感心する。

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         クマバチ

それに引き換え蝶々は、じっと一か所の花に止まったきり細い口で花の中から蜜や汁を吸っている。動きは対照的である。

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昆虫たちの動きで花たちは交配をして子孫を残していく。また昆虫たちは花の蜜を吸って生きていく共存共栄の社会なのである。

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自然界はこれが基本である。人間の世界もまた、自然で生きていけるのが一番だと思う。最近、近くの農家から畑を借りて自分で耕して野菜などを作っている近所の人から、とりたてのキュウリをもらった。

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形は曲がっているが、青々としてとげが白く着いていて、食べてみると柔らかくてみずみずしく大変美味しかった。スーパーで買ったキュウリの味に慣れていると、本当のキュウリの味を忘れてしまっているような気がした。子供のころは取り立てのキュウリにミソを付けてかじったものである。

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化学肥料や化学調味料などで育った野菜から、無農薬、有機栽培などの食物が求められるようになってきている。放射能汚染などのニュースを聞いていると、安全、安心なものはなんだろうと改めて考えるこのごろである。

トンボの湿地 昭和記念公園を歩く

この公園に来るときは花とかイルミネーションなどの大きなイベントを見に来ることが多いので、公園内は人出が多くにぎやかで混雑していることある。

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         みんなの原っぱ

今回は、天候も悪く午後からと公園内は人も少なく静かである。いつも歩かない渓流広場からトンボの湿地の方面を歩いてみることにする。

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大ケヤキがある広場ではちびっこのサッカー大会が行われているが、その他ではあまり人影は見かけない。

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苔むした森の中に小川が流れ、水たまり状になった池の中にサギソウの筏が浮かんでいる。サギソウの花の命は一週間ぐらいで、種類によって次々と咲くので一カ月ぐらい見ることができるようである。

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        サギソウ

トンボの湿地には、その名の通りアキアカネだろうか、ナツアカネだろうか真っ赤なトンボが一匹止まっている。その草地には木道からすぐのところにサギソウが小さな白い花を咲かせている。

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         サギソウ

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         ショウジョウトンボ

トンボの湿地と名前がついていて、トンボがいなかったらただの湿地になってしまうが、トンボの姿を見たのでひと安心した。

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        サギソウの筏

トンボについていえば、地球上では、約5000種類のトンボがいると言われている。そのうち、日本には約180種がすんでいて、一つの県には約75種といわれ、関東地方には100種ほどいるといわれている。

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        トンボ湿地の蓮

トンボは海を渡れないせいか、各地域にだけ生息していることが多い。本州にだけいるトンボ、北海道だけにいるトンボ、四国にだけいるトンボ、九州、沖縄だけにいるトンボなどである。

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気をつけてみないとわからないが、良く見ると蓮の葉の上でギンヤンマが交尾中である。ギンヤンマは空飛ぶ超特急といわれ、昆虫の仲間でもっとも速く飛ぶといわれている。飛ぶときは足をおりたたんでスピードを出す。人気のあるトンボである。

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        ギンヤンマの産卵

なかなかつかまえられないトンボの一種が、目の前でつながって産卵中である。オスは自分の縄張りを持っていて、縄張りにやってきたメスと交尾をして、産卵するときはオスとメスはつながったままで、水辺の植物の茎などに卵を産み付ける。

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トンボで思いだすのは、長渕剛のテレビドラマ化された 「とんぼ」である。「日常生活の中では頭に来ることがいっぱいあるけど、面と向かってはなかなか言えない。喧嘩もしたくない。でも言おうよ」 という内容でやくざを題材にしている。最近暴力団との付き合いで仕事を辞めたタレントもいるが、その才能を惜しむ声も多い。問題解決するには短絡的方法を選んではいけないという教訓だろうか。

雨露  自然のダイヤモンド

猛暑日が続いたと思ったら、半袖では肌寒く感じる日が続き、ゲリラ豪雨といわれるバケツをひっくり返したような雨が降る。

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        トケイソウ  花の形が時計の文字盤のよう

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最近の日本の気候は亜熱帯の気候のようである。スコールに近い大雨が局地的に降ったり、竜巻が各地で起きている。こんな天気は昔はあまりなかったような気がする。

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雨上がりの公園を歩いていると、季節の花が咲きその花弁や葉に雨露が残り、薄日に光輝いてきらきらと光っている。

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蜘蛛の巣なども普段であれば厄介者で誰も目にとめないが、雨露が残って光っている蜘蛛の巣が花とマッチしてきれいにみえる。

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               エキナケアと蜘蛛の巣の露

表面張力で丸くなった水滴がまるでダイヤモンドのように光って見える。少しの光の加減でその光り方が変わるので、中腰になって角度を変えてみると結構楽しめるものである。世の中もたまには違った目線で見直してみることも必要である。政策より政局で動いている国会、国債の格付けがこれ以上下がらないようにしてほしいものである。

サギソウ  白鷺に似て

雨上がりの休日、空模様はあまり良くないがサギソウが満開だというので昭和記念公園に足を向けた。あいにくの天気なので人影はまばら、みんなの原っぱではちびっこたちのサッカー大会が行われている。

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水鳥の池の近く、花木園の木道の下に小さな可憐な白い花がたくさん咲いている。うっかりすると見過ごしてしまいそうである。

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唇弁が幅広く、その周辺が細かい糸状に裂けている様子がシラサギが翼を広げた様に似ていることからサギソウと呼ばれている。花は特に夜になると芳香を発するといわれている。

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白い花は本当にサギが羽根をひろげて飛んでいる姿を思い起こさせる。コサギが飛んでいるという感じでしょうか。

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サギソウは世田谷区の「区の花」に指定されていて、昔話での言い伝えがある。それによると、

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『吉良頼康公の側室「常盤姫(ときわひめ)が悪い噂話のために追放され、身重で逃亡し、自害して身の潔白を証明しようとした。その際、飼っていた白鷺の足に遺書をくくりつけて飛ばしたのだが、白鷺は途中で力尽きて死んでしまう。

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死因は飛び続けて力尽きたとも、鷹狩りの鷹や弓矢に落とされたとも言われている。その白鷺が多摩川のほとりでサギソウになったというお伽話である。』

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そのせいで、多摩川には鷺の群れがたくさんいるのだろうか。ちなみにサギソウの花ことばは「夢でもあなたを想う」である。小さな可憐な白い花はそんなお伽話を語りかけているように見える。

多摩のよさこい  多摩センター

「よさこい」と言えばこれも四国の土佐のお祭りであるが、最近は各地で行われる夏祭りの一つになっている。北日本では「よさこいソーラン」といってかなり大規模に行われる。

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今年は、東北大震災があったことで夏の風物詩としての花火大会などが各地で取りやめになっている。この近辺でも調布の花火や、関戸橋の花火も中止になったようである。

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多摩センターで行われた「よさこい」も例年より規模が小さくなったような気がするが、それでも踊っている人たちは元気に明るく見る人たちを楽しませてくれた。

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「よさこい、よさこい」と囃子歌われるよさこい節が起源になっている。振り付けや衣装はそれぞれ創意工夫され変わってきているが、鳴子を持って踊ることだけは守られている。

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にぎやかな踊りというのは、ほとんどが世相を反映しており、不景気をふきとばし市民を元気づけようということで行われる。「よさこい」もそれが始まりで全国に広がっている。

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「よさこい」は、夜さり来い、夜にいらっしゃいという古語が変化した言葉だといわれているが、地域によって諸説あるようである。

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暑い日々が続いた八月も後半になり、朝夕涼しい風が吹き過ごしやすくなってきた。国のリーダーの交代、震災復興、円高、株安と課題は多いが、各地で行われた夏祭りに元気をもらって今年の後半もなんとか乗り切っていきたいものである。

有名連  踊る阿呆にあこがれて

ついに本場の阿波踊りだ、8月12日から15日までの4日間は街が踊り一色に染まるという。「踊るアホウ」も「見るアホウ」も単純な2拍子のリズムに浮かれ立ち、陶酔し真夏の夜の熱狂が生まれるのである。

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         高張り提灯と女踊り

藍場浜演舞場に桟敷席をとっておいたので、8時半からの有名連の踊りを楽しみに早目に席について待つ。席に座り、時間になると連の紹介のアナウンスとともに「エライヤッチャ、エライヤッチャ」と次々と有名連の名前を書いた高張り提灯を先頭に踊りだしてくる、見事なものである。一斉の拍手で一気に盛り上がる。

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         男踊り

「ヤットサー」の掛け声一つに、踊りの緩急をつけて次々と踊りを変える姿は見事である。また、大勢の女踊りの衣装の色合いや踊りのスタイル、一糸乱れぬ動きは見ていてその美しさと華麗な動きに感動する。

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         鳴り物

特に、女踊りのつま先立ちの黒い下駄の動きと白い足袋の足のあげ方がリズミカルな動きとなって、ピンクのけだしが色っぽく映る。それがまたしなやかであり、あでやかであり、見る人の目を楽しませてくれる。

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        女踊り

もう一つの魅力は、女性による男踊りである。きゅっと後ろにまとめた髪、額に粋にまいた豆絞りのスタイルで躍動感たっぷりに踊る様はリズミカルで楽しい。笠をかぶった女性とはまた違った魅力を感じる。

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               女性の男踊り

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阿波踊りの起源については、いろいろな説があるようである。「盆踊り起源説」「風流踊り起源説」「築城起源説」の三つが有力だといわれている。いずれにしても地元の盆踊りが全国的に有名になったのである。

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特に盛んになったのは、蜂須賀家政が天正14年(1586)に徳島入りをし、藍、塩、などで富を蓄積したことからだといわれている。為政者の舵取りで国が富めば民が喜ぶと言う構図である。「菅さーん」

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特に戦後の阿波おどり復興ぶりは目覚ましく、今では日本を代表する民族舞踊としてその地位を確立し各地で行われるようになっている。

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阿波踊りの「鳴り物」については、次のような説明があった。『「阿波踊り」独特のお囃子を奏でる楽器を総じて「鳴り物」と呼びます。

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鉦(かね)、鼓(つづみ)、締太鼓(しめだいこ)、大太鼓(おおだいこ)、横笛(よこぶえ)、三味線(しゃみせん)の組み合わせを基本とし、阿波踊りの軽快な二拍子のリズム(よしこの)と情感あふれる音色(ぞめき)を紡いでいきます。

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その演奏は伝統的な旋律を守りながらも連の踊りのスタイルに合わせて絶妙にアレンジさせ、その個性を競いあいます。』

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         子供踊り

それぞれの連がスタートするときは、まず鉦から始まる。阿波踊りに初めて使用された楽器であろうといわれているが、「チャンカ、チャンカ」「カランカラン」「カンカ、カンカ」と鋭い音は踊りのリズムをリードしている。簡単そうに打っているが、リズミカルに打つにはかなりの習練が必要だと思う。

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今では各地で阿波踊り大会が行われているがこのリズムは元気が出るリズムである。本場の踊りを目の前にして、やはり踊るアホウにならなければと想いを新たにしたところである。

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隣の席に座っていた高齢のおじさんは、「今、30分ほど踊ってきましたよ」 といって眼を輝かせていた。「来年も健康であれば、またここに来て踊りたいですよ」と言って笑顔で額の汗を拭いていた姿は満足そうであった。

東北の六大祭りも例年以上の人出だったと聞いているが、「ラッセラー、ラッセラー」とねぶたのお囃子や「ドッコイショ。ドッコイショ」の秋田竿灯の掛け声のように、元気を出して復興にも勢いをつけていきたいものである。

阿波踊り 見る阿呆にならなきゃソンソン

暑さは暑さで凌ごうと踊る阿呆にあこがれてはるばるとやってきた阿波の国、一泊二日でやっとたどり着いた。市内の演舞場は6か所、全部歩いても30分ぐらいのところに全ての会場があるので楽しみである。まずは、眉山ロープウエイのある阿波踊り会館で予備知識の修得をすることにする。

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                                街にある踊り子のブロンズ像

ここでは有料であるがいつでも阿波踊りが見られるといわれている。踊り見物はどこの場所がいいとか、どの連が見ごたえあるかとか、案内の人が親切に教えてくれる。

阿波踊りは400年前に生まれた踊りだといわれ、よしこのリズム(二拍子)に合わせて踊る男踊りは、力強く躍動感にあふれ、ひょうきんに踊るのがポイント。女踊りはしなやかにあでやかに、一糸乱れぬ集団の美しさが魅力的なのだと教えてくれた。

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      街中にいろいろな阿波踊りのモニュメントがある

阿波踊りは、踊り子と鳴り物からなる「連」という単位で行われる。職場、学校、地域、同好の集まりなどで30人から500人ぐらいまで規模は様々で、衣装や踊りのスタイルもそれぞれである。

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         有名連の手持ち提灯一覧

一般的には、高張り提灯を先頭に、こども踊り、女踊り、男踊り、鳴り物の順に踊られる。技が卓越した連は「有名連」と呼ばれ、6時半からと8時半から有料の演舞場で総踊りが行われる。今年の有名連は「舞女流華連」の45人から「娯茶平」の320人と42連、これは見ごたえがあるとのこと。楽しみである。

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阿波踊りのお囃子は、浮き立つような2拍子のリズムと、「よしこの」メロディー、「エライヤッチャ、エライヤッチャ、ヨイヨイヨイヨイ」 からなっている。これを担当するのが鳴り物である。笛、三味線、太鼓や鉦などからなり、楽器の種類やアレンジは連によって違う。踊り子が浮くも沈むも鳴り物次第といわれている。

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          女踊り

町の2か所ほどに「にわか連」というのがあって誰でも入って踊れるという。有名連の踊り子の指導を受けて本番に踊りこめる。2拍子のぞめき囃子(派手ににぎやかに浮かれ騒ぐこと)にのって、左手と左足、右手と右足を一緒に出せば、もうそれで阿波踊りになるという。

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              レレレのレ連

誰でも気軽に踊れるのが最大の魅力だという。ここで「踊る阿呆にならなきゃソンソン」になるのである。時間の経過とともに陽が傾き、街中への人出は多くなり賑わいは最高潮に達する。

隣に座ったのは金髪の外国の女性、カタコト英語で話かけようかと思ったら、踊り子の衣装姿で日本語を流暢に操り話しかけてくる、すでにテンションはかなり上がっているようである。

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         男踊り

街のいたるところに無料の桟敷があるが、明るいうちに席取りが始まって満席である。道路の縁石に腰を下ろし踊り手を待つ、観客と共に連の人たちも多くなって来た、各地の企業、学生連が多い。地元の徳島大学をはじめ早稲田、慶応、京大、東大など各学部ごとにそれぞれのスタイルで参加している。

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東京で有名な高円寺連も多数の参加で盛り上げているようである。歩道は見物客で立錐の余地もないというほどで、演舞場入口には屋台が並び暑さもあって食べ物、飲み物を買う人たちでごった返している。

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            子供踊り

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        鳴り物

8時半からの桟敷での観賞には時間があるので、腹ごしらえに徳島ラーメンでもと思ったが、人が多くて動けないのでラーメン屋にたどりつけず、屋台で済ますことにしたがとにかく凄い人と熱狂である。

人ごみをかき分け有名連の演舞を楽しみに藍場浜演舞場へと向かうことにした。演舞場は時間での入れ替え制なので、自由席を待つ人の列が会場を囲んでいる。こんなに熱狂的な盆踊りは他には例がないなと思いながら、本場の雰囲気を満喫し楽しんでいる。

大鳴門橋  鳴門鯛で舌鼓を打つ

淡路島の高原から棚田の続く狭い山道を下ると神戸淡路鳴門自動車道に出る。瀬戸内海を眺めながら高速道路を走り、渦潮で有名な鳴門海峡にかかる大鳴門橋を渡ると徳島県に入る、高速道路を下りて少し戻る感じで海岸腺を走ると千畳敷といわれる渦潮のよく見えるところがある。

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         千畳敷から大鳴門橋

ちょうど昼ごろなので渦潮の最盛期は過ぎている。腹ごしらえと暑さしのぎに、鳴門海峡を見ながら食事をする。駐車場からトンネルを抜けると近道になる。涼しい風が抜け汗がすうっと引いていく感じがする。鳴門海峡がよく見えるお店の二階のまどぎわの席を確保。ここではもちろん鳴門鯛、鳴門の荒潮にもまれた鳴門鯛は、身が締まって姿、味とも絶品と言われている。

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         駐車場からの近道のトンネル  涼しい!

冷たい飲み物で喉を潤し、鳴門鯛のお造りを注文する。意外と時間がかかったが天気のよい鳴門海峡を行き来する船を見ていると時間のたつことを忘れる。鯛のお造りは、プリッとした歯ごたえで生きの違いを感じさせる。

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         鳴門鯛のお造り

道路が混雑しないうちに市内に入ろうと早めのスタート、徳島についたら徳島ラーメンをと食べることばかり期待しながら徳島の阿波踊り会場へと向かう。130万人の人出というだけあって昼過ぎからの徳島方面への道路は数珠つなぎの混雑。

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         鳴門海峡と大鳴門橋

とにかく市内に入って夜の踊りの時間まで待つことが一番の近道である。のろのろと走る道路、吉野川を渡るとお祭り一色になる。市内に入ると風景や街並みががだんだんと見る阿呆になりつつある雰囲気である。

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踊る阿呆にあこがれて、はるばる遠くからやってきた価値がありそうである。いたるところ見る阿呆がたくさんいるので安心する。日本中の阿呆の大半はここにきているのかなと思ってしまう。相変わらずの暑さであるが、町の中を散策して夜の熱狂に備えることにする。

明石海峡大橋  あわじ花さじきの眺望

大阪から明石海峡大橋までは、帰省客や阿波踊りを見に行く人たちで道路は大渋滞である。奈良までは渋滞もなくスムーズに流れてきたが、徳島に渡るには渋滞の試練があり簡単には見る阿呆になれそうもない。

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明石海峡大橋を渡るのは初めてである。全長3,911m,中央支間1,991mで世界最長のつり橋、明石海峡大橋の主塔の高さは海面上298.3mであり、東京スカイツリー634m、東京タワー333mにつぎ三番目の高さで、横浜ランドマークタワー296.3mを超える高さの建造物である。

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建設当初は全長3910m,中央支間1990mであったが、1995年1月17日の阪神淡路大震災で地盤がずれ1m延びたといわれているが、数値をみて地震の脅威を改めて認識した。真っ青な夏空にわく入道雲と静かに流れる瀬戸内海を眺めながら明石海峡大橋を渡り、淡路島に入り「あわじ花さじき」へと向かう。

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「あわじ花さじき」は、淡路島北部丘陵地帯の頂上部で、標高298m~235mで海に向かってなだらかに広がっている高原で、瀬戸内海の島にいるという雰囲気ではなく、北海道の富良野辺りにいるような景色であるが、気温を考えると現実に戻ってしまう。

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明石海峡・大阪湾を背景に花の大パノラマが展開している。目の前には赤いサルビアが最盛期を過ぎてはいるが一面に広がり、最後のクレオメの花が広がる。眼下にはブルーサルビアの花園が遠く海の方へと続く。

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一年中いろいろな花が咲いている高原で、背景の海や山が遠くかすみ異国情緒さえ感じさせる雰囲気である。まさに「あわじ花さじき」の名の通り360度の視界に花が満開である。今夜の阿波踊りの熱狂の前に、花いっぱいの夢心地といったところでしょうか。

奈良の鹿  なぜ人になついているのか

奈良に来て驚くのは鹿である。本来、鹿は警戒心の非常に強い動物で、野生の鹿が人に近づいたり餌を求めたりはしないが、奈良の鹿は観光客が通る通路から参道の店先までのんびりと歩いたり、座ったりして普通の動物とは違って奈良の主の感じがする。

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歩道のいたるところに鹿のふんが転がっていたり、歩いていると近づいてきてびっくりすることがある。奈良公園のトイレや建物の入り口には鹿が入らないように必ず扉がついているが、おとなしそうでいたずらもするのだろう。

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奈良公園には約1200頭の鹿がいるといわれている。奈良の鹿は野生の鹿であるが、神格化され手厚い保護を受け国の天然記念物に指定されている。1300年からの扱いだからわがもの顔である。

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鹿の神格化された歴史はこうなっている。由来をたどると、『鹿は春日大社の神使出あり、春日大社創建の際、茨城県にある鹿島神宮の祭神武甕槌命が神鹿に乗ってやってきたと伝えられる(春日大社は鹿島含め3社の分霊)。

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それゆえ、奈良公園の鹿は古くから手厚く保護されてきており、不慮の事故も含め、殺めると厳しい刑罰を受けた。

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伝説によると誤って文鎮で鹿を殺してしまった子供が鹿の死骸とともに生き埋めとなり、その墓が奈良公園周辺に残っている。今でも地元の住民は鹿に愛着の念と共に畏敬の念を合わせもつといわれている。』 ということである。

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それにしても人によくなついている、あれだけの観光客がいても人と同じように参道を歩き、物を食べて暮らしている。夜になってもかなり遅くまで境内を歩いている姿を見かける。山にいる野生の鹿は、夜に行動して畑の作物を荒らしたりするのが普通である。

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これだけの鹿がいると中には美男美女(鹿は美牡美牝?)がいるのだろうか、やはり鹿は角が4段5段と長く、体には白い斑点がきれいに見えるオスの方がかっこいい。座っている時でもメスを従えたオスの姿がさらにクールといった感じである。

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鹿は角の形で年齢がわかると言われる。2歳で角が生え始め、3歳で二つに枝分かれ、4歳で三つに、5歳で四つに枝分かれしていくようである。角の枝が多いほど年長だということである。

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左右対称に立派になった角を持っているものもいれば、角はあるけど曲がっていたり短かったりといろいろである。生存競争はどこの世界も同じく厳しいのであろうと思われる。本来は野生の動物、その辺の生態を理解して保護と観光などで接していきたいものである。奈良に来ると鹿になってもいいかなと思う時があるが、馬がつかないように頑張っていきたいものである。

東大寺  大仏様参拝

「奈良の大仏」 として有名な東大寺は、学生時代の修学旅行以来の参拝になると思う。奈良に来る機会は多いが大仏様へのあいさつは御無沙汰である。

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          南大門

東大寺は、聖武天皇が国の平安を祈願して日本中に建立させた「国分寺」「国文尼寺」の中心的役割を担う「総国分寺」として建立されたといわれている。現在は華厳宗の大本山である。

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        大仏殿

国土不安、政情不安が続いていた当時、それらの治安と平安を祈って東大寺、大仏が建立されたのである。

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大仏殿は創建以来、治承四年(1180)と永禄十年(1567)に兵火に焼失して、今の建物は江戸時代に建て直された三度目のものであるといわれ、横幅が約三分の二に縮小されているが、それでも木造建造物としては世界一の規模を誇っている。

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              吽形 (運慶)

五時までは入場できるというので、数十年の不義理を果たすべく参拝する、南大門の木造金剛力士立像を見て「阿吽の呼吸」を思い出す。ここの仁王像は、左に阿形(あぎょう・・・口を開けた像)、右に吽形(うんぎょう・・・口を閉じた像)と通常とは違った配置になっている。

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中門の前には、大きな角を持った牡鹿が柱を背に座り、良いポーズをとってくれている。奈良公園の鹿ほど、自然界の動物が人間と深くかかわりあい近接している動物はいないのではないだろうかと思う。

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               中門の鹿

正面にある金銅八角燈籠(国宝)を見ながら大仏殿を見上げるが、さすがに世界一の木造建築物、歴史とその作り、重厚さを感じる。

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         中門

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          大仏殿

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               金銅八角燈籠

大仏様の正式名称は、「慮舎那仏像」と言われ、像の高さは14.7mで日本最大の大仏様である。手のひらを正面に向ける右手は、施無畏印といわれ「畏れる必要はない」という意味合いで、左手の相手に何かを与えるしぐさは、与願印といわれ読んで字のごとく「願いをかなえよう」という意味合いだといわれている。

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国宝の大仏の撮影ができるというのもうれしいが、さらに大仏の後ろ姿も見ることができる。大仏の裏には大仏殿の柱くぐりがある。大きな柱に小さな穴が開いていて、この柱を無事に通り抜けると、一つだけ願いが叶うとか、頭がよくなるなどといわれている。

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         大仏の座る蓮の花弁

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              柱くぐり

この柱の大きさは大仏の鼻の穴と同じといわれているが、因みに柱の穴の大きさは、縦37cm,横30cm,奥行108cmであるという。子供しかくぐれそうもない穴であるが試してみたい気もする。しかし、大人の挑戦はともすると恥をかきそうな気がする。

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               びんづる

ぐるっと一回りしてくると、出口の近くにお土産屋さん。オープンな大仏殿であるが大仏殿の中にお土産屋さんまであると、いささか興ざめがしないでもない。修学旅行以来の「奈良の大仏様」参拝、「畏れることはない」「願いを叶えよう」と大仏様の両手が言っている。いろいろお願いしたが今年の後半に期待したものである。

なら燈花会  世界遺産の夜

毎日、暑い暑いといいながら過ごしている、八月に入りお盆休みになったので高原で涼を楽しむことも考えたが、今年は暑さは暑さで凌ごうと本場の阿波踊りに行くことにした。

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               五重の塔と猿沢の池

途中奈良での「なら燈火会」(ならとうかえ)を楽しんでから、阿波の国に入る予定で、早朝に東京を出て渋滞もなく三時ごろには奈良に着いた。

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          猿沢の池

「なら燈火会」は1999年の夏から行われて年々規模が拡大され、今年で13回目になるといわれている。8月5日から15日までの10日間だけ奈良の緑と歴史の中にろうそくの灯が灯る夏の風物詩である。

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               興福寺五重の塔

案内には、『世界遺産の地で、ろうそくの灯りだけで過ごすゆるやかな時間。灯りを見つめながら、大切な人のことを想ったり、将来のことを考えたり・・・・・。

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         国立博物館の燈火会

誰でもができるシンプルなこと、だからこそ、いつまでも心に残る思い出になるのだと思います。今年で13回目を迎える「なら燈火会」。

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          一客一燈

あなたも、自分だけの灯りをともして、心の空気を入れ替えてみませんか。』という説明文がある。何となく心惹かれてしまうキャッチコピーである。

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          五十二燈火

奈良を訪れる機会は度々あるが、この「なら燈火会」は初めてなので楽しみである。東大寺や興福寺、春日大社、猿沢の池など9か所の会場がありそれぞれ違う灯りの演出でろうそくが灯されその花が咲くのである。

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         竹筒の燈火

まず、東大寺を参拝して猿沢の池のほとりで灯りがつくのを待つことにした。それにしてもいたるところにある燈火の数は数えきれない、これが夜の7時に一斉点火するというのでその瞬間が楽しみである。

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池の周りには明るいうちからいい場所を確保しようとゆかた姿の人々が集まってくる。幸い、よさそうな場所にベンチが空いていたので座って待つことにしたがさすがに異国の人も多い。

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座って待つ人たちは、食事をとりながら語り合い時間を過ごす、隣でビールを飲んでいる人は山形の出身で三回目だという話である。山形蕎麦や冷やしラーメンなど山形の話題で盛り上がり、時間の過ぎるのが早く点灯の時間になった。

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辺りはすっかり日も落ちて遠くの灯りから一つ一つ灯がともされて、数分後には目の前にも燈火され猿沢の池の水面がろうそくの灯できれいに光っている。対岸にそびえる五重の塔もライトアップされ、「燈火会」の始まりである。

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          ボランティアによる点灯

点灯はボランティアの人たちが一つ一つ行うが、「一客一燈」 といってそれぞれ個人の想いをこめて燈火できる場所もある。

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興福寺の五重の塔に向かう石段を登るとたくさんの人力車があったので、古都の雰囲気を味わってみようと人力車での燈火会めぐりをすることにした。

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         春日大社

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          宿の灯り

池の傍にある旅館は、一部屋一部屋が離れになって、この燈火会を見下ろすことができる。この次はこんな旅館に泊まってみたいと思いながら人力車を楽しむ。

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元ラガーマンの屈強な車夫はかみさんと話が合う。下り坂での制動、登り坂での踏ん張り、これがすべて人力。暑い中を汗びっしょりで要所要所説明しながら案内してくれ、人ごみの中、車の上という目線で「燈火会」をゆっくりと楽しくむことができた。

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        浮見堂

この人力車は、全国共通で京都や浅草、小樽、湯布院、宮島、鎌倉などでも利用できるとのこと、次もまた楽しみたいと思う。

広大な自然の中に古代の日本の面影が今でも残る世界遺産の奈良、悠久の時がゆったりと流れる。「なら燈火会」は、心を癒してくれるろうそくのやさしい灯りでした。

メタセコイヤの森  水元公園を歩く

生きている化石として知られるメタセコイアがおよそ1,800本あるといわれている。北海道を思わせるポプラ並木の反対側にあるこんもりとした樹木林がメタセコイアの森である。

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きれいに整備された道路と樹木の中にはイスやテーブルが自然にマッチした雰囲気で並べられ、涼を取る人たちが読書をしたり、語り合ったり思い思いのスタイルで自然を楽しんでいる。

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川岸には白いパーゴラがあり、そこからの対岸の眺めもまた違う雰囲気を味あわせてくれる。すっと伸びたメタセコイアの幹、モミの木に似た小さな葉が逆光を浴びてきれいに光っている。

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外気を気にしないでこの風景だけを見て森の中を歩いていると、軽井沢の樹林帯を歩いているような錯覚を覚える。

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この森は広いので、ゆっくりと歩くのも趣があっていいものだが、自転車に乗って回ってみるのもいいものだと思いながら、この次は自転車を積んでこようと決めた。

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メタセコイアが「生きている化石」といわれるのは、落葉樹の植物遺体(化石の一種)として発見されたので絶滅した種とされていたが、1945年に中国四川省で現存することが確認されてから、「生きている化石」と呼ばれるようになった。

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葉はモミににて腺のように細長く、秋には赤茶色に紅葉した後に落葉する。ちょうど唐松のように細かい紅葉した葉が散るので紅葉もきれいだが、散る姿も見る価値があると思う。

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秋の紅葉の時期の楽しみもまた一つ増えたような気がして、何か得をしたような気分である。放射能汚染が話題になって心配であるが、公園内の草や木、花、野鳥たちは自然の景観とともに安らぎを与えてくれる都会のオアシスである。

水元公園の鳥たち  人慣れした鳥

背の高いポプラ並木の道路のはずれにかわせみの里があり、水面には水草がいっぱいにはびこって水面から出た枯れ枝にかわせみがやってくる。

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しばらく狙いを定めて捕食をしているが、よく見るとかわせみのこどものようである。水面から突き出た止まり木から飛び込んでは近くの大きな木の枝にとまり、また下のほうを眺めている。

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静かな水面には水草のほかに近くの緑の木々がきれいに写り、時折見せる青空も水面に写り白い雲とともに鏡面となってその姿を写している。

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それでも日陰を探して座っているが照りつける日差しは強く、額に巻いたバンダナを通して汗がだらだらと流れ額からあごのところまで流れてくる。今日もまた猛暑日なのだろう。

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かわせみの飛び込んでいる隣の水草には、カイツブリが草の上に乗って水草を食べている。眼が合うとすばやく水中にもぐってしまう。しばらくするとまた、水草の上に現れ忙しそうに口を動かしている。

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公園内を散策してみようと腰を上げ、機材を担いで公園内の通路を歩いてみる。小高い整備された芝生の中央広場を見ながら、バーベキューで楽しむ子供たちの声を聞き、メタセコイアの森へと歩く。

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群生する葦の原を過ぎると、視界が開けたところの川沿いに一軒のお蕎麦やさんがある。時間的にも昼時を過ぎており、店の中は空いているようなので暖簾をくぐる。

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ざる蕎麦とノンアルコールのビールを頼み、せっかくだからと、そよ風が吹いている外に出て、川の流れと樹木の森を眺めながら川べりで一休みしようと草の上に腰をおろした。

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蕎麦を運んできてくれた蕎麦屋のおばさんは、「最近子供たちが少ないんですよ」といっている。「バーベキューガーデンにはたくさんいましたよ」と、いいたいところであったが、おばさんの言わんとしていることは、福島原発の影響で放射能汚染が伝えられ、親が子供を外にださなくなり子供が外で遊ばなくなったということらしい、これは大きな問題だと思う。

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ベンチに腰を下ろして、冷たい「FREE」(ノンアルコールビール)を飲んでいると目の前の木にスズメが飛んできて、いかにも暑そうに口をあけてはーはーといっている感じで、餌をほしがっているいる姿である。たぶん餌付けをされているのだろう、かなりのところまで近づいてくる。

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橋を渡り、菖蒲池のほうに足を向けると池の中にコサギが一羽、このあたりでは釣り人の釣った魚を隣で待っているサギが、飛びついて食べてしまうといわれている。

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コサギの向こうには手すりに止まっているアオサギの子供、これもまたかなり近づいても逃げないでいる。この公園の鳥たちは人間は安全な動物だということがわかっているのだろうか、餌をもらえると思っているし人慣れしているようである。

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基本的には、自然界の生物たちを餌付けをしたりすることは人間の無責任な行動になる。最後まで責任をもてればいいが鳥たちにとっては不幸な結果になることが多い。自分の食い扶持は自分で稼ぐ、これは人間世界でも同じことであるが大切なことである。

水元公園  異国情緒を楽しむ

蝉の声がうるさいほどに聞こえる猛暑の毎日、水元公園が素晴らしいと聞いたので足を延ばすことにした。

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         カワセミの里

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         カイツブリ

夏の主人公蝉も鳴き方によってイメージが違ってくる。アブラゼミやミンミンゼミはいかにも夏は暑いぞという感じに聞こえるし、ヒグラシの軽快な「カナカナカナ・・・」という鳴き声は涼しさを感じる。その中間がツクツクホウシというところでしょうか。

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いずれにしても地上に出てきてからは短い命、一生懸命鳴いている姿はやはり夏の主人公である。最近は蝉の鳴き声に早朝の鳥たちの声も負けそうである。

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水元公園は住宅街に近接しているが一歩中に入ると別世界のようである。初めて来てみたが名前の通り水と緑が豊富で都会のオアシスといった感じである。

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都内の公園では最大規模の水郷公園であるといわれており、小合溜という河川を挟んで対岸は埼玉県のみさと公園になっている。

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         小合溜

雰囲気的には広さと樹木を見ると一般的な日本の公園とはちょっと趣が違い異国情緒を感じる公園である。家の近くにある国立公園を見ていると景観が違う、さすがに都立公園のプロデュースかと思わせる。

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         シロツメクサ

この水郷の景観が他の公園と違う雰囲気を出しているのだろうか、ポプラ並木に沿ってカワセミの里へと歩く。途中には大きなバーベキューガーデンがあり休日とあってたくさんの家族連れでにぎわっている。

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公園の中を流れる小川では水遊びをする子供たちや釣りを楽しむ人たち、広い芝生では球技などを楽しんでいる。この風景だけを見ていると暑さは感じないが、実際は汗びっしょりである。

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         犬もカラスもなかよし

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ポプラ並木が終わるところに水草の浮く池があり、これがカワセミの里である。しばらく座って眺めているとカワセミのダイビングの風景が見られた。涼しい日陰を選んでここでカワセミを観察することにした。

わらう月  一関のアフター5

陽が傾いてくると元気が出て、まっすぐ家に帰るのでなくなんとなくどこかに立ち寄りたくなる。そんな雰囲気の店が一関にある、店の名前は「わらう月」。

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古い蔵つくりのたてものであるが郷愁をさそう雰囲気の店作りである。夜の月にウサギが微笑んでいるのだろうか、店のなかにもウサギの置物などがあり家庭的な心地よさがある。

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蔵の戸をあけて入りカウンターで飲むのが落ち着く。東北の酒ではないがブルーボトルの「われは海の子」に「江戸切子」のグラスがよく似合う。

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マスターが出してくれるおつまみはどれもおいしいが、中でもお勧めは「山田納豆ばっと」、\650これがうまい。山田さんという人が作ったといわれているが地元ならではのおつまみである。

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         これは納豆キムチ

店の奥には珍しく「仙台四郎」が座っている。仙台の街ではどこに行ってもこの仙台四郎の置物か写真はあるが、一関で見るのは久しぶりである。

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四郎はもともとは聡明な子供であったが、7歳のとき花火見物中に誤って広瀬川に転落しておぼれ、一週間生死の境をさまよい、それが元で知能の発達が遅れ「四郎馬鹿」などと呼ばれたが、立ち寄る店は必ず繁盛するといわれどこでも無料でもてなされた。

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         仙台四郎

四郎は素直な性質であったが、気に入らない店には誘われても決して行かなかったといわれている。亡くなってからは商売繁盛の福の神として、人形やその写真が飾られるようになったと言われている。

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一関に来た時は、昼は直利庵の蕎麦、夜はわらう月で一杯、最終の新幹線の時刻を気にしながらになってしまう。駅前の直利庵は更科風の蕎麦、今日の直利庵はうどんの様な蕎麦、それぞれの主張があって昼の楽しみの一つである。

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                 直利庵のそば

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         タコの丸揚げ これは一関ではありません

最近の居酒屋は、ただ安く飲むという感じで情緒がなくなってきている。自慢のお酒、自慢のつまみ、雰囲気と店のおやじの対応などを楽しみたいものである。ウサギをみて月が笑っているのかウサギが月を見て喜んでいるのか、一関の楽しいひと時である。

再びミソ  帰り際の囀り

そろそろ帰ろうかと参道口の方へ足を向けて木道を歩いていると、澄んだきれいな声でミソサザイの鳴き声、木道の手すりにちょこんと止まっている。

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赤い鳥を見に来て数時間、声だけで帰ろうとしているところをミソサザイが慰めてくれているように一生懸命鳴いている。

赤い鳥は昨日は8時半、本日は6時半に鳴き声を聞くことができたが姿は見せてくれなかった。もう少し待てば姿を現してくれるかも知れないが、心情としては偶然の出会いを楽しんでいる部分が多いので結構待機することなく移動することが多い。

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それにしてもミソサザイの声はこの森一帯に通るような大きな美しい声である。帰路に向かう足もまた戻ってしまう、そのきれいな声に誘われて、しばらくの間木道でミソと遊ぶことにした。

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背景も良くちょうどいい場所でポーズはとってくれるし、近いところまで来てくれる。この園内を観察管理している人も木道で足を止めて、ミソサザイを驚かせないように協力して遠方で待ってくれている。

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しばらくすると何人かの人たちが立ち止まるようになり、普通のレンズでも写真を撮る人が多くなってきた。まるで一人舞台のように囀り続けるミソサザイである。

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ミソサザイは古来より親しまれてきた鳥で、西洋の神話、民話にもよく登場し、”鳥の王”とする寓話も少なくないといわれている。体は小さいが大きな声で帰り際を楽しませてくれたミソサザイでした。

鏡池   早朝の静寂

鏡池の静寂を見ようと湖畔には5時半には立っていた。去年来た時は宝光社からの近道が土砂崩れで通行止めであったが、今年はきれいに改修されてスムーズに通ることができた。早朝なので涼しい風と野鳥の鳴き声がすがすがしく感じる。

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あいにく雲が多い空模様ではあるが、鏡池はその名の通り戸隠の自然の姿を鏡のように水面に移して見せてくれている。この景色は四季折々の姿を水面に映しそれぞれの趣を表現してくれるが、緑多いこの季節の姿もまた素晴らしい光景である。

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正面に見える戸隠山は朝の雲に全体をみせてはくれないが、その険しい雄姿は雲間に見ることができる。鎖場があったり、蟻の門渡りといわれる両側が切り立った狭い尾根があったりで結構厳しい山登りが要求される。

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湖畔には同好の士が数人カメラを構えて水面の変化を見つめている。しばらくすると十数人の人々があらわれる。早朝からの団体さんかと思っていたら、湖畔でのヨガ教室である。

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草の上にヨガ用のシートを敷いてスタイルのいい若い女性の講師、生徒たちは老若男女いろいろな人たちがいるが恰好のヨガ修行の場所である。このすばらしい自然の景色を眺めながら、ヨガのポーズをとったら心身ともにさぞかし効果抜群なのだろうと思う。

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風のない早朝の鏡池は層雲に隠れる戸隠山を映し出すとともに、野鳥たちの声を響かせて早朝の静寂と高原の清涼感を与えてくれる。しばし、腰をおろし水面を見つめてその静寂に浸り時の経つのを忘れていた。

ミソサザイ   木道で遊ぶ

大きくなった水芭蕉の葉の下を流れる清流のさわやかな水音を聞きながら、木製の遊歩道を楽しみながら野鳥の姿を追いかけのんびりと歩く。静かな森に響く野鳥たちの鳴き声は高原の雰囲気をさらに盛り上げてくれる好きな光景である。

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アオジのさえずりと赤ゲラのドラミングの音、遠くから聞こえるアカハラの鳴き声、近くの枝にはカワラヒワ、黄色が鮮やかに見える。幼鳥だろうか、水際をチョコチョコと小さな野鳥、ミソサザイである。

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しばらくの間いろいろなところを飛び回っていたが、突然、例の大きな声で囀りだす。「どこにいるの」と廻りを探すと意外と近くにいて、囀りだすとあまり周りを気にしないで大きな声で鳴いている。

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レンズを向けても大きな口をあけて尾羽をピッとたてて鳴き続ける。大きな口はノドチンコが見えるのではないかと思うほどである。

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ところで野鳥にノドチンコがあるのだろうか。これは調べてみなければならないが「ワライカワセミ」の話では笑い過ぎてのどを痛めた話があったような気がする。

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とにかく遊歩道の手すりに止まり思い切り鳴いている。そのさまはとにかく一生懸命という表現がぴったりである。

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しばらくすると白い花の前に移動、そこでも一曲ご披露した後、少し高い木の小枝に止まりしばらく上空からのサービス。

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ミソサザイは一番小さな鳥といわれているが、声は一番大きいかも知れない。基本的には人懐っこく民家の軒先に現れたりする。この年になっても人見知りをするわが身にすればうらやましいかぎりであるが、長い時間遊んでくれたミソちゃんでした。

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