トンボの湿地 昭和記念公園を歩く
この公園に来るときは花とかイルミネーションなどの大きなイベントを見に来ることが多いので、公園内は人出が多くにぎやかで混雑していることある。
みんなの原っぱ
今回は、天候も悪く午後からと公園内は人も少なく静かである。いつも歩かない渓流広場からトンボの湿地の方面を歩いてみることにする。
大ケヤキがある広場ではちびっこのサッカー大会が行われているが、その他ではあまり人影は見かけない。
苔むした森の中に小川が流れ、水たまり状になった池の中にサギソウの筏が浮かんでいる。サギソウの花の命は一週間ぐらいで、種類によって次々と咲くので一カ月ぐらい見ることができるようである。
サギソウ
トンボの湿地には、その名の通りアキアカネだろうか、ナツアカネだろうか真っ赤なトンボが一匹止まっている。その草地には木道からすぐのところにサギソウが小さな白い花を咲かせている。
サギソウ
ショウジョウトンボ
トンボの湿地と名前がついていて、トンボがいなかったらただの湿地になってしまうが、トンボの姿を見たのでひと安心した。
サギソウの筏
トンボについていえば、地球上では、約5000種類のトンボがいると言われている。そのうち、日本には約180種がすんでいて、一つの県には約75種といわれ、関東地方には100種ほどいるといわれている。
トンボ湿地の蓮
トンボは海を渡れないせいか、各地域にだけ生息していることが多い。本州にだけいるトンボ、北海道だけにいるトンボ、四国にだけいるトンボ、九州、沖縄だけにいるトンボなどである。
気をつけてみないとわからないが、良く見ると蓮の葉の上でギンヤンマが交尾中である。ギンヤンマは空飛ぶ超特急といわれ、昆虫の仲間でもっとも速く飛ぶといわれている。飛ぶときは足をおりたたんでスピードを出す。人気のあるトンボである。
ギンヤンマの産卵
なかなかつかまえられないトンボの一種が、目の前でつながって産卵中である。オスは自分の縄張りを持っていて、縄張りにやってきたメスと交尾をして、産卵するときはオスとメスはつながったままで、水辺の植物の茎などに卵を産み付ける。
トンボで思いだすのは、長渕剛のテレビドラマ化された 「とんぼ」である。「日常生活の中では頭に来ることがいっぱいあるけど、面と向かってはなかなか言えない。喧嘩もしたくない。でも言おうよ」 という内容でやくざを題材にしている。最近暴力団との付き合いで仕事を辞めたタレントもいるが、その才能を惜しむ声も多い。問題解決するには短絡的方法を選んではいけないという教訓だろうか。
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