秋の七草 春は食べ秋は見る
空は高く巻層雲、畑は実り美味しい野菜と果物、山々の木々は冬に向かって越冬の準備、日ごろ運動不足と過食過飲の私も衣替えとともにウエストが気になる。
直近の人間ドックでのメタボ検査では運よくクリアーしたが、ベルトの穴がひとつ違うような気がする。気候も良くなってきたので少し走ってみようと心に決めた。
秋の七草園
ランニングコースは近くの運動公園、陸上競技場の周りを走ると1周約600m、今までは10周を目標にしていた、膝を痛めてからは少し慎重になっていたのでこの秋からは少しずつ負荷を掛けてみたいと思う。
いつもの公園に行くと秋の七草が揃って咲いている。おみなえし(女郎花)、おばな(ススキ)、ききょう、なでしこ、ふじばかま、くず、はぎの七草である。朝露を浴びてきれいに咲いている。
おばな(ススキ) 馬の尾に似ているところからいわれる
七草のルーツをたどると、山上憶良が万葉集で詠んだ歌が起源と言われている。本来は七草は人日の節句(1月7日)の朝に、7種の野菜が入った粥を食べる風習のことで、七草と書いた場合は秋の七草をいい、小正月(1月15日)のものも七種と書いて「ななくさ」と読ませたらしい。
ききよう
春の七草は、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろと言われ、この七種の野菜を刻んで入れた粥を七草粥と言って、邪気をはらい万病に効くと言った風習であるが、本当のところは正月料理の美味しいものをたくさん食べた疲れた胃を休めると言う健康志向の意味合いがある。
なでしこ
このように春の七草は食べることによって体や健康的に良いものとされているが、秋の七草は眺めて鑑賞する心の栄養を補うようになっているのかも知れない。
ふじばかま
七草と言う言葉はなんとなく語呂がいい。世間には七がつく文字やことわざ、4文字熟語が多いが八ではだめで、六はろくでなしで六でもだめと言うところでしょうか。因みに地名では、七島、七里ガ浜、七戸など、酒でも七笑、七賢、七力、七本槍などがある。
くず
酒を飲みすぎたときの二日酔いは、「七転八倒」 の苦しみのときもある。最近こそなくなったが、思い出すと若いときの飲み方はそんなこともあった。このごろは酒のうまさがわかるようになったが、秋の宵は日本酒が美味しく飲める季節である。
はぎ
「ななわらい」を飲んで「しちけん」になり、「しちりき」を出して、「ものわらい」にならないように、秋の七草を見ながら酒を味わえるようになろう。
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