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水原華城(スウォンファソン) 世界文化遺産を歩く

 昨日の雨模様とはうって変って青空の広がる最上の天気である。ソウルからの車は高速道路に乗って水原市を目指す。高層のマンション群の街並みを見ながら朝鮮王朝時代の城塞都市「水原華城」にバスは快調に飛ばしてゆく。

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         東北空心墩(トンブクコンシムドン)

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 この京釜高速道路は片側5車線の快適な道路である。韓国の高速道路は非常時には滑走路としても使えるようになっているので広い。当時の朴大統領が提唱して1970年2月、2年の歳月をかけて完成したもので、旧盆の帰省時には日本と同じで大渋滞となるらしいが今日はスイスイと快適に走っている。

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        きれいな石垣の城壁

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             東北弩台から東北空心墩を望む    

 水原市の町は快晴で青空の下すがすがしい空気である。緯度的には日本の仙台あたりと同じ気候になるのだろうか。高速道路から降りると水原華城の城壁が見えてきて、その城壁の下を道路が抜けており、それをくぐると街全体が城壁で囲まれた城壁都市の中に入る。

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         東将台(トンチャンデ)

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        東北空心墩(トンブクコンシムドン)

 広さ40万坪と言われる広大な領域を石垣とレンガで囲い、中にはいくつもの村があり、要所要所には大砲や見張所を配し、城壁には鉄砲の攻撃に備えた近代的な城郭になっている、ところどころにあるのぞき穴はそれぞれ角度が違って、矢と槍と剣を防御しやすくなっている。

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 中に入るとその城壁は、規模は違うが中国の「万里の長城」を思わせる雰囲気である。朝日の当たる城壁沿いに整備された一面の芝生と、石畳の通路を歩くと石とレンガの調和のとれた壁がきれいに見える。日本と違い大陸文化を思わせる光景である。

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 華城の案内によると、『18世紀末に李氏朝鮮第22代国王・正祖が老論派の陰謀により非命に倒れた父(思悼世子)の墓を、楊州から水原の顕隆園に移し、その周囲に城壁や塔、楼閣や城門を築いて防護をかためた。これが華城である。

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             東将台(トンチャンデ)

当時の朝鮮の城塞建設技術の粋を集め、そこに西洋の技術ををも合わせたのは、設計を行った朝鮮後期の実学者・丁若鏞の功績であった。

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 華城建築には、1794年より1796年まで2年を超える月日と37万人の労力が投入された。華城は老論を排除し実学を重視した正祖の理想都市であり、一時は華城への遷都も検討されたが、華城完成直後に正祖が死亡したため遷都は見送られた。

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             城壁から近代的な街並みを覗く

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 城壁の長さは5.8kmで水原の街をぐるりと囲み、中国から西洋築城技術を輸入し、東洋と西洋の技術を融合させている。城郭の築造に石材とレンガが併用されている点が特徴的である。

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              東暗門

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 朝鮮戦争の際に一部が破損するが、1975年から5年間を掛けて「華城城役儀軌」という築城記録をもとに修復・復元工事が行われた。現在、城郭内部は市街地化している。築城時に48あった建物のうち、41ヶ所が残っている。』という説明がある。

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        蒼竜門(チャンニョンムン)

 城郭にそって旗が立っているが、南は赤、西は白、北は赤、東は青と決まっていて華城行宮には黄色の旗が立っている。城内を歩く目印にするといいらしい。

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 東将台(トンチャンデ)の天井などのきれいな模様と造りを見て、ぐるりと周りを見まわすと城壁の屋根に雀が数羽止まっている。日本ではあまり見向きもしない雀だが。なぜかここで姿を見るとほっとする。東将台を後に城壁から近代的なマンションが建つ街並みを眼下に眺めながら東北空心墩(トンブクコシムドン)へと塀ぞいに歩く。

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         蒼竜門(チャンニョンムン)

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             華城列車 と東将台(トンチャンデ)            

 華城内を約半周する観光用列車であるが、乗ってみたい気もするが天気がいいのでのんびりと歩いて城郭を見ることにする。

 東北空心墩(トンブクコシムドン)に着くと、小さな入り口から暗い渦巻状の回楼をぐるぐる回りながら上ると街並みを見渡せる見張り台に出る、見渡す青空に少し肌寒い風が吹いてくる。ここからは華城全体が一望できる。城壁が続く東北弩台を通り蒼竜門(チャンニョンムン)へと向かう。眼下には広い芝生で行われている国弓の弓射り体験場が見える。

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        蒼竜門(チャンニョンムン)

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     訪花隋柳亭(パンファスリュジョン)   

東暗門から北暗門を通り、東北角楼(訪花隋柳亭)に出る。ここから見下ろす龍池は、近代的なビルが建つ町並みを背景に青空と緑の木々を映して青くきれいに見える。

訪花隋柳亭(パンファスリュジョン)は見張り台で兵士などが休息するところであるが、眺めがいいので正祖大王が酒宴を開いたところだともいわれている。

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        訪花隋柳亭(パンファスリュジョン)と龍池

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        北暗門の上より訪花隋柳亭(パンファスリュジョン)

 華虹門(ファホンムン)は華城を南北に流れる川の北の水門で、7つのアーチ型の門の上にに楼閣がある。本来は澄んだ水が流れ、名前の通り虹がきれいに見えるらしいが残念ながら水門は閉じられていて水は流れていなかった。

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        華虹門(ファホンムン)

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       水原川(スォンチョン)と華虹門

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 華城は広い、これでもまだ半分しか歩いていない、全部歩くには2~3時間ぐらいはかかるという。1997年に世界文化遺産に登録された華城は、城郭建築でもすばらしいもので、日本にはない大陸的な城郭の造りをみて、あらためて民族とその歴史やなりたちについて深く考えさせられるところがあった。ここだけでも1日かけて見てみたい場所である。

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