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安曇野ちひろ美術館  子どもを生涯のテーマとして描く

早朝のさわやかな風を受けて緑濃い林に囲まれた安曇野の道路を左に曲がると、一面ゴルフ場のようにきれいに手入れをされた目の覚めるような芝生が敷きつめられた駐車場に入る。

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        庭園からちひろ美術館

北アルプスの残雪が白く見える山々を背景にした安曇野ちひろ公園の中にその美術館はある。公園の脇には清流、乳川(ちがわ)が流れ、一面の葦原にある河原の大きな木の枝では、オオヨシキリが「ギョギョッシー、ギョギョッシー」と鳴き、大きな木から土手の草木へ飛んだり、また戻ったりと元気に遊んでいる。

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        オブジェと美術館

緑の絨毯のように広がる田んぼの中に、遠く山々を背景に白い壁の民家がひときわ目立つ。こんな光景を眺めていると、ちひろが愛した安曇野の光や風、豊かな自然を感じる。

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        石のオブジェと田園風景

ここには、生涯にわたって子供を描き続けた絵本画家いわさきちひろの作品を始め、世界の絵本画家の作品が展示されている。子どもの表情を描く独特のやわらかい水彩画の筆のタッチは、その作者の子どもに対する気持ちが細かく表現されている。

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       美術館の中庭

広い芝生の庭に、チェコの絵本作家、クヴィエタ・バツォウスカーがデザインした、黒と赤を基調とした2つの池と8つの石のオブジェがある。石を真っ二つに切った切り口は鏡面に磨き上げられ、数字や文字などが書かれており子どもたちがその間に入って行ったり来たりしながら遊んでいる。

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        カフェから

その庭を通って美術館の入り口を入ると、展示室があり、「ちひろの仕事」「ちひろの人生」「絵本の部屋」「ミュージアムショップ」「子供の部屋」「カフェ」などとテーマごとに部屋が分かれ、それぞれ順番に見学できるように配置されている。

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       鏡面の水盤

まず腹ごしらえということで、雄大な北アルプスの山並みが見えるカフェで軽食をとる。せっかくだからと眺めのよいオープンテラスのテーブルに座り、目の前に広がる安曇野の風景とコーヒーを楽しむ。

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        黒姫山荘を望む

生垣越しに咲く紫陽花の向こうには緑の芝生が広がり、「ちひろの黒姫山荘」が見える。1966年長野県の黒姫高原に、いわさきちひろが建てたアトリエを兼ねた山荘をここに復元したもので、かつての居間や仕事場などが素透視の硝子越しに外から見ることができる。また、その仕事場の周りには絵本なども展示されている。

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        黒姫山荘

ちひろの作品は、母親として子育てをしながら、こどものスケッチを積み重ねる中で生まれたといわれる。水彩画でも独特な雰囲気を出しているが、日本の伝統的な水墨画の様なぼかしやにじみで子供のいろいろな表情を描きだしている。好きな絵の一つである。

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展示室1の「ちひろのしごと」を時間をかけてみていると、数ある子どもたちの絵の中には、青春時代に戦争を体験したことから 「世界中のこどもみんなに平和としあわせを」 というメッセージを残している場面が多い。

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       オブジェと美術館

 世界各地ではいまだに戦争が行われているが、どこでも犠牲になるのは未来ある子どもたちである。戦争の中で生まれ、戦場しか知らない子どもたちもたくさんいる。

戦争を知らない世代が多くなった一見平和な日本では、聞いて驚く我が子の虐待、過激ないじめなどによる子供たちの自殺などが多くなっている。

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 これは戦争よりも悲劇的な出来事である。命の尊さと平和の大切さを後世に語り続けていかなければならないと、安曇野を歩きながら改めて考えるこのごろである。

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