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2012年10月

憩いの水場   いつもの静寂が戻った公園

例年にない渡りの鳥たちのにぎやかさも一段落して、いつもの公園の静けさが戻ってきたようである。大好物の赤い実も食べつくし、葉の落ちるのを待つ朴の木だけが静かに残っている。鳥たちの水場も流れ出す水音だけが聞こえ、地元の人たちがゆっくりと観察できるようになってきた。

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          エナガ

毎日犬の散歩を兼ねて公園を歩いている地元の人が、鳥見の人たちを避けるようして散歩していた公園の遊歩道が、やっと静かになったと笑顔で語りかけてくれた。いつも公園の鳥情報を教えていただいている人たちである。

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それにしても、今年の渡りの季節は長い間バーダーを充分楽しませてくれた。野鳥が水場に姿を見せてくれるのは、たいがい午後の方が多いので昼下がりに公園の水場に足を向けた。

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        ヤマガラ

誰もいない大きな石でできたベンチに腰をおろして水場を眺めていると、いつもの鳥たちが三々五々集まってくる。大物の主役たちが姿を見せていた時には目もくれなかったが、主役が去った後はわき役たちの出番である。

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水場の浅瀬に降りてきては、水浴びをしている。全身を思い切り水につけて体を震わせて水しぶきをあげて、水を被った顔を向けてくる。じっとしているとすぐ目の前までやってきて、気持ちよさそうに水に入る。野鳥はきれい好きなんだなと改めて思う光景である。

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これからの季節、冬鳥たちが出そろうまではこの留鳥たちの天下である。今回の夏鳥たちの渡りのフィーバーぶりを見ていると、本来のバードウオッチャーと写真を主とするバーダーの行動パターンが見てとれる。

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        ガビチョウ

水場にも、本来苔がない石に一夜にして苔が生えたり、枯れ葉が落ちていた水場に、きれいな緑の水草が浮かんでいたりすることがある。

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        ヤマガラ

自然の中で生きるその生態系を大切にして、その姿を脳裏やファインダーに記憶させることが大事だと思う。この水場にも、「野鳥には餌を与えないでください」と、注意書きの立て札がある。後、一ヶ月もすると今シーズンの冬鳥たちも勢ぞろいするだろう。自然体で野鳥との一期一会を楽しみたいものである。

公園の鳥たち  いつもの公園を歩く

今にも雨がふりそうであるが、運動不足なので公園を歩くことにした。雨が降っても濡れないように雨傘の用意だけはして出掛ける。

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        ジョウビタキ ♀

この天気なので公園を歩いている人はほとんどいない。紅葉の前に散り始めた樹木の葉が昨夜の雨でぬれている。公園内の遊歩道も落ち葉とぬかるみですべりやすいので、足元に気をつけて歩こう。

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        ジョウビタキ ♀

この公園でも聞こえてくる野鳥たちの鳴き声は、アオゲラとジョウビタキが目立つ。もちろんシジュウカラやヤマガラ、ガビチョウは鳴いているが今回は待ち鳥ではないので素通り。

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         ヤマガラ

ジョウビタキは去年と同じ場所にメスの姿が見える。その周りではオスの鳴き声が聞こえる。その声も遠ざかって行ってしまったり、近くで鳴いたりと忙しいが、その姿はなかなか見つからない。

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          クロジ

 メスの方は、この場所を自分の縄張りに決めたのか、ここからはあまり遠くには行かないで遊んでいる。公園のあちこちに、もう終わりに近いアザミの花がまだきれいに咲いている。

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          クロジ

公園内をひとまわりしてくると、曇り空の暗い木の下で動く野鳥の姿。しばらく目を凝らして見ていると、動きに気がついて飛びたった。アオジのような気もするが液晶の画面で確認すると、どうもクロジのようである。今年初めてのクロジとの出遭いである。

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         クロジ

さらに公園内の丸太を横にして埋め込んだ階段状の坂道を降りていくと、散策路の脇の枯れ葉の積もる地面にシジュウカラとヤマガラの群れが枯れ葉を嘴で掻き分けて餌を採っている。足音が近づくと一斉に飛びたって木の枝にとまり、さらに忙しく小枝を飛びまわる。

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         コサメビタキ?

その中に、コサメビタキらしき見慣れぬ野鳥の姿、以前も同じような場面に遭遇したことを思い出す。遅れて枝に飛びたったそれは、すでにほかの枝へと移っていったシジュウカラたちの動きからは取り残されてしまってキョロキョロしている。

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まだ時間的には早いにも関わらず、どんよりとした黒い雲は夕暮れの景色のようである。樹木の陰に入った鳥たちを狙うとシャッター速度が上がらない。午後から大雨という予報に、雨が降っていないだけよしとして、ISO感度をあげて手ぶれを防ぐことにした。

早朝の鳥たち   多摩川を歩く

午後からは雨という天気予報であるが、早朝は厚い雲間から上る太陽が少し顔をみせた。周りの雲を薄赤く染めて、河原にも少し陽射しが見えたが、束の間のその光を黒い雲が隠してしまった。

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         ジョウビタキ ♀

陽射しが隠れると気温が少し下がったように感じる。北風の様な冷たい風が河原のススキの穂を揺らせている。

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        ジョウビタキ ♀

河原の草原を歩くと、昨夜の軽い雨が草木の葉に水滴を残しているので、草の深いところを歩くと、その冷たさが肌に感じる。

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        ホオジロ

今まで楽しませてくれた、ノビタキやマヒワの姿は見えない。大好物の月見草の実も食べつくしたのかマヒワの姿もなく、空っぽになった枯れた茎が草原の広場に残っているだけである。

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              ホオジロ

そんな河原に、冬鳥のジョウビタキの姿が見える。高い木の横枝に止まっているのはメスの姿である。雄の姿は見えないが、「ヒーッ、ヒーッ、ヒーッ」と鳴き声は良く聞こえてくる。

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         シメ

着いたばかりなので警戒心が強いせいかその姿は、なかなか見せてくれない。かなり大きな声で聞こえるので、近くにはいるらしいが見つけることは出来ない。

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         シメ

その他は、木の天辺で大きな声の高鳴きはモズたちである。モズの姿は声と共にあちこちでその姿は見つけることができる。特に高い木の上で鳴くので見つけやすい。

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        モズ

集団で動いていたシメはあまり囀らない鳥であるが、「チッ、ツェー、シー」と地鳴きが聞こえてくる。

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         モズ

草原の鳥たちを狙っていると、目の前をオオタカらしき猛禽が飛んで少し先の樹木の向こうに姿を消した。急いでカメラで追いかけたがファインダーには収まらなかった。オオタカなど猛禽類も多くなってきたので楽しみである。

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        カワラヒワ

マヒワの姿は見えないが、カワラヒワは集団で行動をしている。背の高い木の上で休んでいたかと思うと河原の水辺の草の実に一斉に降りてくる。

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        カワラヒワの集団

この多摩川に冬鳥たちが勢ぞろいするまでは約一カ月ぐらいはかかりそうだが、今年はいろいろな鳥が姿を見せてくれそうな予感がする。それを楽しみに、寒さに負けず早朝散歩を続けたいものである。

今日もノビタキ   河原でのともだち

多摩川の河原のノビタキたちは、いつも早朝の散歩を楽しませてくれる。今朝も冬型の気圧配置で、肌には冷たさを感じさせる風が吹いているが、頬に当たるそれは何となく心地よい。

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陽が上り始める河原の草原の広場には、ノビタキが姿をみせた。最初は河原の低いところでペアーで採餌をしていたが、いつもの時間になると、広場のススキの穂に止まったり、灌木の上にといろいろなポーズをとる。

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枝ぶりのいいブッシュや、赤い木の実などがあると、あそこの上に止まってくれると嬉しいんだがと、構図を描きながら待っているが、なかなか思うようにいかないのが世の常である。

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遠くの河原の草の実には、カワラヒワの群れが一斉に飛び立っては一斉に同じ草の実に降りてくる。距離的にはかなり遠いのでその行動を双眼鏡のレンズ越しに見る。

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カワラヒワを見ているうちに、目の前にはノビタキが数羽、白い穂先が風に揺れるススキの茎に止まり、風のなすままに揺れながら立ち見のポーズである。

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今朝の鳥たちの出方は先週から比べると少ないように感じる。いつも姿をみせるポイントの草原を探してみる。上る陽がまぶしいので、額に手をかざしてぐるっと見回してみるがそれらしき姿は見つけられない。

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それでも、目の前のノビ君をよく見ていると、同じ個体かと思っていたが、目の廻りの黒さが違っていたり、喉元が白かったりと微妙に顔つきが違っている。

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やはり、ノビタキも入れ替わり立ち替わり違う個体が、この河原の草木に一宿一飯のわらじを脱いでいるのかなと思う。

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今年はずいぶんと、このノビタキたちに遊んでもらった。ここで十分体力を付けて無事南の国へと旅立ち、来年の夏、高原で再び出逢えることを楽しみにしている。

キビタキ  秋の渡り次々と

 好天の秋空の昼下がり、暖かさに誘われて公園を一歩きした後、いつもの水場に足を向けると、たくさんの大きなレンズを構えた人たちがいる。

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         キビタキ ♂

水が流れ出るところの苔むした大きな石や、池の中には小石や大きな石が並んでいる池面に上からかぶさった木々の枝葉の木漏れ日が当たり、明るく光っているところと陰になっているところのコントラストがきつい撮影会場である。

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やぶ蚊に刺されながら、キビタキのオスの出番を待つこと2時間。その間にはメスが3~4羽姿を現してくれる。メスの姿は昨日からゲップが出るほど取り捲ったので、メスには悪いがじっと雄の出番を待つことにする。

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メスは頻繁に姿を見せては、この水場にいる細いトンボを捕食している。池の上に被る木の横枝に止まっていたかと思うと、サッと降りてきてすばやくトンボを捕まえてまた木の上に上がる。頭を左右に振り、トンボを木の枝にたたきつけるようにして食べている。

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これだけメスがいるということは、必ずオスが出現するという確信を持ってその時を待つ。待つこと数時間、やがて待望のオスが木の高い枝にその姿を見せる。

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木々の間を飛び交いながら、水場の水の出口の苔むした石の上に姿を現し、ポーズをとってくれる。やはり黒と黄色のその姿は、メスよりもオスのほうが被写体としては映える。

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良く見ると以前のキビタキとはその黄色見が違う。少し薄い黄色のキビタキである。秋の渡りのキビタキ達が、次々とこの水場を利用して旅立っているのであろうと推測する。

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        キビタキ  ♂ と ♀

昨日はオスの姿にお目にかかれなかったので、そのせいか今日は良くサービスをしてくれる。水浴びも2回ほど行い、メスとの記念写真も撮らせてくれたのは嬉しい限りである。

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        ♂ と ♀

この公園でも、そろそろジョウビタキの到着のうわさも聞こえてくる。行く夏鳥たちと来る冬鳥たちが、鳥見族を喜ばせてくれる公園の秋の風景である。

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今年はなんとなく鳥たちの姿も多いように感じる。今年の天気が、鳥たちの餌の木の実や昆虫などの状況に変化をもたらしたのではないかと心配しながら、冬鳥たちとの再会と今シーズンの初見鳥を期待しているこの頃である。

マヒワ三昧  多摩川の河原を歩く

日の出前の寒さは日増しに冬に向かっている雰囲気を感じさせてくれるが、陽が出てくると汗ばむような暖かさである。

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この朝夕の冷え込みと昼間の太陽の輝きによる寒暖の差が続くことにより、山野の樹木は色づき始め冬を迎える準備体制を整えるのである。

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       マヒワ ♂

今朝も夜露にぬれた河原の草原を歩く。膝から下のズボンと靴はその草の葉についている水滴で濡れてくる。いつもは長靴にはきかえるのであるが、今日はうっかり忘れてしまった。

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陽の上り始めた河原は、東に向かって歩くとその太陽の光がまぶしく、木々の葉についている水滴がきらきらと光る。

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         マヒワ ♀

手を額にかざして陽の光をさえぎって見てみると、逆光の中の枯れた草木の実を忙しそうに啄んでいる鳥の集団の姿がシルエットで映る。

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朝食に夢中になっているので、近づいてもあまり警戒をせずに、枯れた草木の実の割れた隙間に嘴を入れて、種子をとりだしては食べている。どうもマヒワの群れのようである。

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レンズの焦点を合わせて覗いてみると、全体に黄色っぽく、頭上と翼の黒色が目立つオスと白っぽい淡黄色で胸から腹にかけて縦斑が目立つメスが確認できる。マヒワが集団で草木に取りついている。

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              ♂

人間も隙があるのは、寝ているとき、食事中、風呂に入るときといわれるが、鳥たちもやはり食事中は警戒心が薄れるようである。

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あいにく逆光の中ではあるが、朝の陽の光が鳥たちの輪郭をはっきりと浮かびあがらせて幻想的なマヒワの採餌風景になった。かなりの時間を楽しませてくれたが、こちらの方が帰る時間になってしまったので、静かに帰路についた。

早朝のノビタキ  フライングキャッチの名手

今朝の冷え込みは、このところでは一番の寒さかなと思わせる。週末は晴れて良い天気という予報の割には空には雲が多い。

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        トンボをくわえたノビタキ

多摩川の河原の草原には、夜露が降りて足元の草木は少し濡れている。土手を降りるときにすべらないように、足元に気をつけながら濡れた草の葉を避けるように降りる。

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太陽が出てくると、空に低く広がっていた雲がいつの間にか無くなり、朝の光が河原の広場の草原を照らしだした。陽射しをもろに受けていると、結構暖かさを感じる。

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いつものように、ススキの茎や低い藪の上にノビタキの姿が見え始めた。太陽が低いので光を背に受けていないと逆光気味になり、ノビタキはシルエットになってしまう。

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この広場には、セッカもいるので遠くから見ていると間違えてしまいそうである。レンズを覗いて確認してみるとセッカなので期待外れ。双眼鏡で広場を見渡していると目の前をノビタキが飛んで少し先の小枝に止まった。

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良く見ると口に何かをくわえているようである。毛虫か何かだろうと思っていたが、焦点を合わせてみるとトンボである。フライングキャッチの名手といわれているが、さすがと感心する。

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見ていると、口に入れるのにはかなり苦労しているようである。大きな口を開けて、頭から飲み込もうとしている。見ている方が喉につかえそうである。

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 しばらくの間、奮闘していたがすんなりと呑み込んで、何事もなかったように灌木の天辺に止まって、凛とした格好であたりを見渡している。今朝はその得意とするフライングキャッチの場面を見ることができた。早起きは三文の徳というところでしょうか。

コサメビタキ  クリッとした目がかわいい

夏のしばらくの間鳥たちがいなく、足が遠のいていた公園にも秋の訪れとともに、渡りの鳥たちが数多く顔を見せてくれ、連日多くのバーダーが集まり公園をにぎわしてくれた。

_3084_edited1           

         コサメビタキ

以前は2時間ほどかけて、公園内をあますことなくくまなく歩いていた習慣を取り戻そうと、久しぶりにいつもモズが遊んでいる丘への階段を、モズの高鳴きを聞きながらり一歩一歩上っていく。

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        シジュウカラ

公園の森の中を歩くと、早朝にたびたび顔を合わせる犬の散歩の常連さんに会う。「おはようございます」の挨拶とともに、最近の鳥情報を教えてもらう。毎日歩いているので良く知っている。

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         エナガ

起伏の多い公園なので階段を下りたり、上ったりと足を鍛える運動には最適であるが、森の深いところはぬかるみもあるので足元には用心が肝要である。

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高台の視界が開けるところに来ると、緑の葉の中に赤い木の実が見える。これを狙っての鳥たちもいるだろうと待っていると、隣のオレンジ色に熟し始めた柿の実にメジロが数羽飛んできた。

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柿の実に穴を開けて、頭をすっぽりとその中に入れてしまうように嘴で柿の実を啄ばんでいる。近くの木の丸太でできたベンチに腰を下ろして、目の前の桜の木を見ているとシジュウカラとエナガの混成集団が枝から枝へと忙しく動きまわる。

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          メジロ

動きをじっと観察していると、中に見慣れぬかわいい鳥が一羽混じっている。しばらくの間にぎやかにしていたが、混成集団が他の木の枝へと移っていくと、一羽とり残されて、横に張り出した小枝に体を丸くしてじっとしている。

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        コゲラ  ♀

時折周りを警戒しながらも、しばらくの間同じところに止まっている。コサメビタキだろうと思うが幼鳥のように見える。先ほどのメジロほどはっきりしてないが、縁が不明瞭な白いアイリングとクリッとした目がかわいい。

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渡りの鳥たちと、早期到着の冬鳥たちが入り混じると、普段見ることができないまた別の楽しみがある。季節の変わり目のにぎやかな公園の森を、そんな新しい発見を求めながら静かにゆっくりと歩きたいものである。

またまたノビタキ  河原の草原にて

渡りの主人公で、この時期にしかなかなかゆっくりと観察することができない野鳥なので、再度河原の草原へと足を運ぶ。

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       ノビタキ ♂

時間的にも、場所的にも以前の学習があるので真っすぐにその場所に行くことができる。曇り空なので写真には好都合である。かんかん照りの太陽の下よりも曇り空の方が鳥たちの写る姿が映えるのである。

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目の前に広がる腰まである草木の広場は、一部刈り込んであって歩きやすくなっている部分もある。草を刈りこんだ地面は少し柔らかく、歩くにしてもふわふわとして足元が軽くなったような気分になる。

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そんな草原を歩いていると目の前に数羽の飛来する鳥の姿、すでに実を結びはぜてしまった草原の枯れ枝に止まっている。

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よく見るとノビタキのペアーのようである。近くの草木の高いところを飛び回っては、地面に降りて餌を啄んでいるようである。

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今日は、ペアーでいるせいかオスは高いところから見まわし、メスは低いところに姿を隠してしまうことが多い。オスの思いやりでメスの食事の安全を確保しているのだろうかと思いながら、自分の行動を省みる。

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              ノビタキ ♀

どんどん河原の奥の方に移動していくので、草原の葦の踏み跡をたどりながらついていくことにした。ついには、一段下がった大きな石ころの間に伸びている枯れた草の上に止まった。

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       ノビタキ ♀

メスはその足元の草の中に降り、地面での採餌を始める。見ているとオスが餌を求めている姿はあまり見かけない。”オスは食わねど高楊枝”なのか。

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ノビタキのポーズは、いつも枯れた草原の高い草の上に凛として止まっている姿が印象的で、絵としては地面に降りた姿はあまりお勧めできない姿である。

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秋の渡りのノビタキは草原でよく見かけるが、春のその季節にはあまり見ることがない。春のルートはまた違ったルートを持っているのかも知れないが、来年も逢えることを楽しみにしながら、早朝の散策を引き上げることにする。

コスモス  河原に咲く秋桜

秋の高い空に昼間の陽射しも柔らかく、早朝の散歩の後、昼ごろから再び多摩川の河原を歩いてみる。

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あわよくばコスモスにノビタキを期待して、京王線の鉄橋をくぐり、コスモスの花の咲く河原の広場へと足を向ける。

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広場では、若い男女がソフトボールやラクロスなどを大きな声を掛け合いながらゲームを楽しんでいる。

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コスモス畑に着くと、花は最盛期を過ぎたところで、花びらが散って実を結び始めているものもあるが、まだまだ、きれいな花を咲かせている。

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コスモスの花には期待の鳥は来てくれなかったが、ナミヒョウモンでしょうか蝶々が忙しそうに、花から花へと飛び回っている。

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そのコスモスの木陰では、老年の御夫婦が背なかをくっつけて芝生に座り、歌を歌いながら仲良くお花見をしている。微笑ましい光景である。

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川沿いにある木々の枝には、カワセミとモズの姿、モズは木の天辺から得意の高鳴きを聞かせてくれる。群れで飛んでいるのはカワラヒワで、中洲の草木に止まっては、草の実を食べている。

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青い空と刷毛ではいたような白い雲、その下で咲くコスモスは、白やピンク、赤、黄色の花びらを風になびかせ、岸辺に咲くススキの穂と合わせて、秋の雰囲気を満喫させてくれる多摩川河畔の昼下がりである。

カワウ  朝食のにぎやかさ

薄日が見えている曇り空の早朝、多摩川支流の浅川の土手を歩く。多摩川への合流点の近くにある堰の水たまりにカワウの集団、50羽はいるだろうか。

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        カワウの群れと大サギ

大サギとコサギも混じってにぎやかな朝食風景である。カワウはダイナミックに水の中に体ごともぐり、大きな魚をくわえては誇らしげに羽を大きく広げて見せる。

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バシャバシャと水音を立て、傍若無人にひたすら魚を捕っている。鳥の場合は傍若無人とは言わないのかも知れないが、大サギ、コサギは遠慮がちにカワウの集団に混じって、おこぼれを食べているような雰囲気である。

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             鮎をくわえたカワウ

大サギは魚を捕ると、それを飲み込むのに逃げられないように四苦八苦しているが、カワウは大きな魚も一気に飲み込んでしまう。

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その勢いを見ていると、地元の人が時期になると放流する鮎が、ほとんど水鳥たちに食べられてしまうという釣り人の嘆きも分からなくはない。

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       獲物を誇示するカワウ

カワウの群れも昔は上野の不忍池にねぐらを構えて、多摩川には遠征してきていたという話を聞くが、最近は、すっかりここ多摩川をねぐらにして定住して居るという。

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カワウは、サギ類が口にしている魚よりかなり大きなものをくわえて、いかにもという感じで大サギの前で見せているように見える。大サギが小さく見えるのはそのせいなのだろうか。

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        ザリガニをくわえた大サギ

川の岸辺の灌木の陰から観察していたが、数羽が気配を感じたらしく、川面を走るように飛びあがると上流の方へと一斉に飛び立っていった。

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しばらくすると川の流れに乗って、その集団がまた目の前に現れた。相変わらずにぎやかな食事風景で見ていても飽きないが、カワウとサギ類では白黒写真を撮っているような錯覚に陥る。そろそろ本命のノビタキの草原へと足を向けることにする。

ノビタキ  多摩川の河原で

夏の間は高原に行かないと会えないノビタキ、夏の姿とは違って冬羽で多摩川の河原の草原に姿を現してくれた。

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日の出も遅くなり、その高さも低くなり始めた。天気の週間予報によるとこの週末は秋晴れのよい天気とのことなので、渡りの鳥たちを探すことにした。

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最近は夜が涼しいのでよく眠れるせいか、目覚めが遅くなった。夏の間は目覚ましよりも早く起きていたが、最近は目覚ましに起こされるようになった。

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健康的には、目ざましに起こされる方がよいといわれているので、体には良い傾向なのだろう。早速いつものように多摩川へ向かう。秋晴れとは言っていたが、少し雲がかかり、上り始めた太陽の光もそれに時折閉ざされる。

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土手を降りて、白い穂が出ているススキや葦の草原を、人の踏み跡をたどって歩き、雑木林を抜けると河原の近くに出る。

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ここからは、河原に生えている草木も上から見ることができるので、待ち鳥(ノビタキ)が来たときによく観察できるだろうとセッティングをすることにした。

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三脚を準備して待つと、すぐに目の前のススキの穂に鳥の姿が一羽、ラッキーと思わず口に出してしまう。ところが、レンズを覗いてみるとホオジロ君でした。

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少しがっかり気分であるがシャッターを押す。贅沢は言ってられないのでホオジロ君に感謝しながら、朝日を背にして順光で待つこと1時間、7時半ごろに河原に生えている背の高い草の天辺に姿をみせた。

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しばらくポーズをとった後飛び立ち、ススキが原の一本のススキの茎に止まって、しばらく周りをキョロキョロとした後、近くにあるすっと伸びた草木の高いところを選んでは飛び回っている。

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高原での夏羽ではないが、目の廻りが黒っぽく一時はやったガングロの様な感じである。夏の間少なかった鳥たちに変わって、冬鳥が来るまでの間楽しませてくれる渡りの鳥たちである。大勢のバーダーに追いかけられることもなく、1対1での出会いを演出してくれたことに感謝する早朝であった。

一沼と琵琶池  志賀高原を歩く

紅葉の盛りが過ぎた白根草津高原ルートを、白根山を右手に見て横手山方面に向かう。白根山の駐車場も車がいっぱいで路上駐車も出始めている。

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車窓よりの眺めで我慢をして、横手山から志賀高原に向かうが、途中ですれ違う自転車の若者に敬意を表する。この勾配の山道を自転車で挑戦しようという心構えがうれしいし、声援を送りたいと思う。

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それも一人二人ではない。かなりの数のサイクリングの人たちの姿が見受けられる。最近の流行なのだろうか。そのほかにも、少し寒いくらいの高原には、大型のオートバイのツーリングの集団も多い。良く見ると若者かと思ったがそうでもなく、壮年ライダーのようである。

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         一沼

熊の湯、木戸池を過ぎて丸池まで降りてくると、紅葉がちょうどいいところである。車の数は多いが、駐車場は冬のスキー場の近くなのでかなり広く空いていて楽に止めることができた。紅葉前線は、これから里のほうにだんだんと降りていくのであろう。

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相変わらず空は曇っているが、一沼、琵琶池への散策路を歩くと、白樺の木の白と赤く染まった潅木の葉のコントラストが目に焼きつく。一沼は道路側から見下ろすと、静かな水面に映る白樺の木と赤く染まった木々の葉が見事である。空が青かったら文句なしである。

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池の廻りをゆっくりと歩きながら、琵琶池へと向かう。発電用の人工池ではあるが琵琶の形をしているところから琵琶池と呼ばれている。静かな水面の向こうに見える山々は靄にけむり、紅葉はこれからという感じである。まだまだ秋の色は楽しめそうである。

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        琵琶池

早朝に出発して昼前に志賀高原の紅葉を楽しむことができたが、そろそろ腹の虫も騒ぎ出してきたので、美味しい信州そばを食べるべく下山をして蕎麦屋を探すことにした。

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惜しむらくは、見事な紅葉に対して空が曇っていることである。自称”晴れ女”を隣の席に乗せているが、その効能はうすいようである。紅葉にはなんと言っても青い空と白い雲が似合う。雨が降らなかっただけよしとして、湯田中温泉郷へとハンドルを切った。

武具脱の池   紅葉を求めて

秋の足は速い。朝夕の涼しさは驚くばかりの変わりようである。これが平年の気温であるとニュースでは伝えているが、つい最近までの暑さから見ると一気に秋に突入という感じである。

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        武具脱の池

三連休は紅葉狩りにと、早朝から愛車のアクセルを踏む。中央道の入口を入るともうすでに車は数珠つなぎでのろのろ運転、しばらく我慢をしているとゆっくりと車が流れ出した。中央道と別れて圏央道に入ると車は少なく150kmでスムーズに走る。

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鶴ヶ島インターチェンジで関越道に合流すると、さすがに車の数は多い。それでも三車線になるので流れはいい方である。

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あいにくの曇り空であるが、高原の青い空を期待して一路高速道を走る。長野新幹線の下をくぐり、甲信越自動車道との分岐点を過ぎると、車は少なくなり快適な走行である。

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榛名湖から話題の八ツ場ダムの建設地を抜けて、草津温泉へと向かう。温泉街に入り湯畑の硫黄のにおいと源泉の湯けむりを浴びながら、駐車場が開いていたら一風呂浴びていこうと思い、探してみるがどこも満車の看板しか見当たらない。

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温泉はあきらめて、白根山を目指して白根草津高原ルートに入り、つづら折れの山道を山頂目指して喘ぎながら上っていく。

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高度があがるとともに、高原ルートの廻りの山並みの木々の葉が紅葉してきれいな色になってくる。殺生が原の手前の武具脱の池(モノヌグノイケ)の紅葉が鮮やかなので足を止めてみる。

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「武具脱の池」とは、『源頼朝に追われた木曽義仲の残党が、その追手から逃れるために、鎧、兜などの武具を脱ぎ捨てたという伝説からこの名で呼ばれています。また、その形からひょうたん池の愛称でも親しまれています。』という環境省の説明文がある。

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高台から一望すると、静かな池面にそのほとりの樹木の赤い色が映って、うすく流れる靄と共に秋色の雰囲気をみせてくれる。

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木でできた階段を降りて、池の廻りの一人が通るのがやっとという幅の木道を歩きながら、紅葉を楽しむ。当然向こう側から人が来ると、少し広くなった木道で相手の通過待ちをする。

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木道の下の湿地帯には、細かい緑色の苔が絨毯のように敷きつめられて、その中にもうすでに時期が過ぎた、リンドウの紫色の花が残る。

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              リンドウ

木々の赤く染まった池を眺め、古の武者たちの無念の光景を思い浮かべながら秋色を楽しんだ「武具脱の池」である。

またまたオオルリ  旅立ちの準備

午後からのんびりと公園に足を向けてみると、いつも空いている駐車場と空き地には車がいっぱいである。

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公園で何かイベントでもやっているのだろうかと、野次馬根性丸出しで歩いていると、野鳥たちが好んで集まる公園のポイントには、大勢のカメラを持った人たちでいっぱいである。

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水場に並ぶカメラマンたち、オオルリの餌場の朴の木を取り囲むバーダーと、相変わらずにぎやかな公園である。

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曇り空の上にさらに雲が厚くなり薄暗くなってくるので、シャッタースピードが上がりにくい。樹木の表に出てくれればいいが、樹木の奥のほうに入ると暗くなって被写体を捕らえるのが難しくなる。

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このオオルリは、朴の木の赤い実が大好物のように見えるが、隣の木に飛んでは毛虫も取って来ては振り回して胃の中に入れている。

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数時間同じ場所にいるが、曇っているので涼しくて喉が渇かないせいか水場にも行かずに、せっせと口の中に入れるのに急がしそうである。ここで充分に体力をつけて南方に向けて飛び立とうと準備しているのだろう。

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残り少なくなった赤い木の実も、地元のヒヨドリやヤマガラなどが食べにくると、オオルリは他の木に移り様子を見ている感じである。旅鳥の一宿一飯の義理がたさをみているようである。

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日が暮れてきたので三脚をたたんで帰り支度をするが、オオルリが無事に旅立てることを祈りながら、秋の渡りの野鳥達の後ろ姿を見る。天敵から逃れ無事に目的地に着けるようにと思いつつ、後ろ髪引かれる思いで朴の木のある公園を後にした。

メジロ  久しぶりの対面

メジロはどこにでもいるので、これからのシーズンは、多分「ああメジロか」とあまり振り向かれない存在である。ところで、鳥見のおじさんもその点は気になるこの頃である。

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 水場でのにぎわいは、いつもの留鳥たち、久しぶりににメジロの姿。これも眼の廻りが白く縁取りされているので、単純にメジロと命名されている。鳥の名前は姿、形からのもの、鳴き方によるもの、古事伝説によるものなどいろいろである。

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「Simple is best」でメジロの様な名前が一番わかりやすく、姿を見てすぐに名前が連想できるので良いと思う。メジロがいればメグロもいるが、これはなかなか難しい。一昼夜船に揺られて南下しなければならないので、長い時間が必要である。

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今日も水場で待ち人(鳥)をじっと待っていると、やってくるのは相変わらずのシジュウカラやヤマガラ、ガビチョウぐらいで、なかなか本命はやってきてくれない。やっと来てくれたかと思うとメスでこれも期待はずれ。

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そんなところに現れた久々のメジロは、これから紅葉するだろうもみじの木の葉の緑の色の中で、なぜか新鮮味を味わわせてくれた。この光景を鮮やかに色づいたもみじの葉をバックにファインダーに収めたいものである。

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平凡の中に非凡さを見つけること。目立たない存在のなかに、何か光るものを見つける目と、感性を持たなくてはいけないと改めて思う。今シーズンは、留鳥のよいところを見つける観察眼を養いたいところである。

ノビタキ  河原でも渡りの主人公が

久々の本土直撃の台風が、珍しい鳥たちを連れてきてくれるかと期待していたが、公園の桜の木の残り少ない葉を紅葉を待たずに落として行ってしまっただけであったような気がする。

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オオルリの大好物の朴の木の赤い実も、他の鳥たちが連日食べにくるので、もう残りも少なくなってきたように感じる。また今回の台風は、桜の木の葉を落としてしまったので、それを食べていた毛虫も少なくなってしまうのではないかと心配する。

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腹いっぱい食べて、鋭気を養ったことだろうから、そろそろ公園でのその姿は見られなくなってしまうだろうと思うと残念であるが、今シーズンはずいぶん楽しませてもらった。

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公園の渡りの主役たちが人気を呼んでいるが、久しぶりに多摩川の河原を歩いてみた。あいにくの曇り空で、午後からの降水確率が高いので雲の動きを見ながらの行動になる。

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朝から風が吹いて、河原のセイタカアワダチソウやヒヨドリバナなどの背の高い草木が大きく揺れている。そんな草木の天辺にスーッと飛んできて止まったのはノビタキである。

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野にいるヒタキだからノビタキと命名は至って単純ではあるが、これからしばらくの間、多摩川の河原をにぎわしてくれると思うと楽しみである。

野鳥たちの朝食  朴の木の赤い実が大好き

早朝の朴の木に一番で姿を見せたのはオオルリのオス。今シーズンはこの木に実が気に入って赤く熟してきた実がある枝を行ったり来たりしている。

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                  オオルリ ♂

朴の木は春先には大きな白い花を咲かせるが、秋になると赤い実をつけて、それが熟してくると表の皮が破れて中の実が出てくる。その袋果が割れると赤い実が見える。

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        ヤマガラ

大きな松ぼっくりの様な実の中には赤い種がたくさん入っており、それを鳥たちは喜んで食べる。最初は白い実が、熟してくると赤くなり、見るからに美味しそうになってくる。実りの秋の恩恵を野鳥たちも充分に受けているのだ。

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         キビタキ ♂

鳥たちが食べやすいように出てくる果実は、鳥たちが食べることによってお腹に入り、その中にある種を鳥たちの糞になって他の土地に運ぶという共生作業がある。

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        メジロ

野生の植物と野鳥たちとの共生の一場面を見ているようである。鳥たちは果実をご馳走になり消化のできない種はちゃんと地面に落としているのである。自然界の種の保存が確実に行われている。

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        アオゲラ ♂

一番乗りのオオルリの後には、日の出とともにたくさんの鳥たちがその実を食べに集まってくる。まず最初は動きの激しいメジロの群れ、メジロのあの白い目の縁取りを見るのも久振りである。それにしても良く動くのでピントを合わせるのに一苦労である。

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         アオゲラ

忙しく木々の間を飛びまわっては、赤い実をついばんでいる。そんなところに、シジュウカラの群れに混じって、ヤマガラが取り付いてやはり木の実を食べている。

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        オオルリ ♀

緑の葉が生い茂っている中の赤い果実にやや大きな鳥の姿、鳥が止まると枝が重みで少し垂れ下がる。アオゲラの登場である。

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       メジロ

体を葉に隠して赤いモヒカンの頭だけを時々見せて、やはり赤い木の実を食べている。この模様からしてアオゲラのオスのようであるが、他の鳥たちはいったん近くの枝に避難しているようにも見える。

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       キビタキ ♀

暗くなった木の奥のほうの枝には、オオルリのメスが静かにたたずんで、後ろを振り返っている姿がある。オオルリもキビタキもメスは地味でひかえめである。

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        オオルリ ♂

右のほうの枝が揺れたと思ったら、キビタキのオスが顔を出している。これも同じく赤い実を狙っての登場である。これも全身をみせてくれないで、頭だけをのぞかせて口は忙しいようである。

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       コゲラ

赤い実に群がる鳥たちの最後はコゲラで、こちらは実を突くのは得意な感じ、しっかりと実の上に足場を固めて嘴を実の中に入れている。

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鳥の大好物、朴の木の実に集まる野鳥たちを見ていると、樹木はまさに野鳥たちのレストランなのかと思わせる賑わいである。

鳥達は「朴の木の赤い実」、我々は、朴の木の葉で「朴葉みそ」、食欲の秋である。お腹いっぱいになった野鳥たちは、喉を潤すために水場に姿を見せるだろうと予測して,、水場のほうに足を運び待ってみようと思う。

オオルリ  美声を聞かせる鮮やかな瑠璃色

渡りの季節がうれしいのは、夏鳥に身近で逢えることである。夏の間はこの辺だと高尾山に行くか、都民の森まで出掛けないとなかなかオオルリにはあうことができない。

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山に入っても、いつもは高い木々の上の方で鳴いているので、なかなかその美しい瑠璃色の姿をゆっくりと見せてはくれない。

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それがこの時期、この公園では自分の目線で観察することができる。木の実を食べたり、素早く飛んで毛虫を捕ったりするところを、目のまえの至近距離で見ることができる。

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鳥の世界は、きれいな羽の色を見せてくれたり、きれいな声で鳴くのはオスである。メスはオスの瑠璃色に比べるとオリーブ褐色の地味な色で控えめである。ここらあたりが人間の世界とは全く違うところであるが、人間も昔はそうだったのだろうか。

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                オオルリ ♀

オオルリのオスのきれいな鳴き声は、ウグイス、コマドリと共に「日本三鳴鳥」とされる美声であり、またその一員を構成している。さらに、鮮やかな瑠璃色は、コルリ、ルリビタキと並ぶ「青い鳥御三家」の一角を占め愛鳥家(というより私)の憧れである。

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目の前で遊んでいるオオルリの小さな姿を見ていると、これから越冬のために南の国まで飛んでいけるのかと心配になる。こんな小さな鳥が何千キロも無事に渡れるのだろうかと思うのである。

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      朴の木の実を食べるオオルリ ♂

オオルリが好んで止まっている樹木は、朴の木で春にはいち早く白い大きな花を咲かせるが、秋には赤い実をつけてこれが鳥たちのよい餌になるのである。

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 熟してくると朴の木の実が赤くなり、野鳥たちが食べやすいようになっているのだろう。赤い実を食べたり、反対側の森の桜の木に飛んではその葉にいる毛虫などを器用に捕っている。

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たくさん食べて、体力をつけて無事に越冬地に渡ってほしいものである。そして、来年また元気なきれいな瑠璃色の姿とその美声を聞かせてほしいと願っている。その時はまた、この公園の朴の木の白い花と桜の花の木々の間で一休みして、山へ向かって子孫を増やしてほしいと思うのである。

ツツドリ  筒を打つような声が森の中に

夏の間は山に行くと、いろいろな野鳥たちの声が山々から聞こえてくる。その中でもツツドリの鳴き声は特徴があるのですぐにわかるのだが、姿をなかなか見せてくれない鳥である。

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夏鳥の渡りの時期になり、いつもの公園にもツツドリが入ったと言う情報は、9月の第一週に入っていたが、公園に足を運ぶのも遅くなったので、もう抜けてしまったのではないかとあきらめていた。

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多摩川では日の出がきれいなので、鳥が少ない分東の方から上る太陽の織りなす朝焼けの雲と空を楽しんでいた。久しぶりに公園に足を向けてみたら、渡りの鳥たちでずいぶんと賑わっているので驚いてしまう。

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それを狙ったカメラをもった人達の姿も多く、ちょっとした撮影会の雰囲気である。一通り公園をぐるっと回り、目の前を見上げると高い桜の木の枝にツツドリが一羽静かに見下ろしているではないか。

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私が来るのを待ってくれているように、朝日を背に受けてポーズをとっている。本音は朝日を正面に受けてほしいところであるが文句は言うまい。

ツツドリは漢字で書くと”筒鳥”で、鳴き声が、竹筒や茶筒の口を手のひらでたたくと出る音に似ている、ポポポポ、ポポポポと鳴くことからツツドリ(筒鳥)と名付けられたといわれている。

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そういえば、子供のころは竹は身近にあり、竹をナイフで削って竹トンボを作ったり、節のところに錐で穴を開けて竹製の水鉄砲を作ったりして遊んだ記憶がある。太い竹をのこぎりで垂直に切ってその切り口を手でたたくとポンポンと軽いいい音がしたものである。

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 この渡りの時期、桜の木に止まっているのは、桜の木の葉にいる毛虫を好んで食べるからで、ツツドリもホトトギスと同じで、ほかの鳥の巣に托卵する習性をもっているので子育ての苦労は知らないだろうが、来年もまた夏に期待したいものである。

それにしても、なかなか姿を見ることができないツツドリに会うことができてうれしいかぎりである。また、来年もこの公園で逢えることを楽しみに、長い旅を見送りたい心境である。

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