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2012年12月

クイナ  警戒心が強い赤い嘴

雨模様の夜明けであるが、雨は小降りになり霧雨のように降っている。こういう天気の時の夜明けは遅い。

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一応雨具の用意はして多摩川に向かう。いつもの土手に着くと雨は上がり、野鳥たちの鳴き声も聞こえ始めた。

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多摩川土手は、雨模様でも朝のジョギングの人たちの姿は思ったより多い。さすがに犬の散歩の人は少なく、いつもにぎやかな土手の上も人影がまばらである。もちろんカメラを持った人はほとんどいないが、すでに鳥友のお仲間さんがスタンバイしていた。

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久しぶりなので、しばし情報交換した後土手の上を合流点まで歩いて見たが、いつもの鳥たちの姿しか見えなかったので、湧水池まで戻り腰を据えることにした。

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        頭を水の中にいれて採餌中

待ち鳥は来ないが、池の対岸の草の多い水辺にクイナの姿。警戒心が強く早足で歩き、少しでも不安を感じると草の陰に隠れてなかなか出てこない。

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歩くときは、低い姿勢で首を前方に伸ばし、短い尾羽をピクピクと動かしながら歩く。私が動くと、足早に走って草の陰に逃げ込んでしまう。

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 しばらくじっとして待っていると草葉の陰から顔を出してくる。今度は大胆にも大きな石の上に姿を現して廻りを見回してから、いろいろな表情を見せてくれる。

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なかなか姿を見せないクイナであるが、小雨煙る多摩川に来た甲斐があった。餌は昆虫や小魚、草の実などを食べているようであるが、餌を捕るときは頭をすっぽりと水の中に突っ込んでいる姿も見ることができた。

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半夜行性の鳥なので、こういう天気の時の方が観察しやすいのかも知れない。時折待ち鳥の鳴き声も聞こえていたが、クイナに夢中の朝の多摩川河畔であった。

カシラダカ  多摩川河原を歩く

風が冷たい年の瀬、9連休の年末年始の休暇に入った。最近の記憶ではこれだけ長く休める休暇は久しぶりである。久しぶりというか初めてかも知れない。

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天気予報では雨のち曇りであったが、午後になると薄日が射し始め、暖かい陽射しも届くようになった。しばらく足が遠のいていた多摩川に向かうことにした。

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土手から河川敷に降りて、枯れた葦原の踏み跡の散策路を歩くと、葦原に潜んでいた野鳥たちが次から次と飛び立つ。

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散策路からさらに土手を下りて、河原の草むらに足を踏み入れると、周りはすっかり枯れたアメリカコセンダングサの実が一面に広がる。

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衣服に付かないようによけて歩いているが、手袋や靴の紐について、足元の靴下まで付いてしまう。靴下に付いたものが靴の中に入ってチクチクと痛く不愉快である。

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この実は、こどもの頃、実をとっては投げ合って衣服につけたものであるが、「バカがつく」と言われた草の実である。

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なぜ「バカが付く」と言われたのか定かではないが、地方によってはこの実のことを「バカ」というようである。考えてみると鳥たちも食べないような草の実だからそう言うのかも知れない。

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葦原に潜んでいて飛び立ってくるのは、カシラダカで、頭に小さな冠羽のある茶色の小鳥である。足音に気付いてはバラバラに飛び去って、近くの樹木の枝に止まって、しばらくするとまた、草むらに降りてくる。

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長いこの休暇中、どんな鳥たちに遇えるか楽しみである。お屠蘇とお餅で鋭気を養って、「まだ見ぬ君(鳥)」との出遭いを期待しよう。

シロハラ  地面より木の実

公園を歩いているとすぐにわかるのはシロハラの存在。地表に落ちた枯れ葉を嘴でかき分ける音がするのでわかりやすい。

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間違えやすいのはガビチョウで、同じようにガサゴソと枯れ葉を動かす行動をするのが、ガビチョウの場合は単独は少なくペアーでいることが多い。

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              ヒサカキの実をくわえたところ

公園の山の上に行く階段状の散策路を登っていくと、ヒサカキの木の葉の中からシロハラの声が聞こえる。しばらく待っていると、緑の木の葉で覆われた中からカサカサと音を立てながら顔を出して、廻りをキョロキョロと見回している。

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残り少なくなったヒサカキの実を嘴でつついては顔をあげて食べている。やはりシロハラも、地面に降りて枯れ葉をほじくり返している姿より樹木に止まって捕食をしている方が格好良く映る。

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今年もこの公園にはかなりの数のシロハラが入ってきているようようである。お目当ての鳥が見つからないときは、いつでも被写体になってくれるので憎めない存在である。

シロハラが枝ぶりのよいところで、ポーズを決めてくれることを期待しながら歩く寒さ厳しい冬の公園散歩である。

キクイタダキ  もう少しゆっくりして

公園をひとまわりすると、鳥たちの声がかなり多く聞こえるようになった。夏の間緑色の葉がこんもりと茂っていた樹木もすっかり葉が落ちて、幹や枝だけが残り鳥たちの姿も良く見えるようになった。

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公園の景色も少し変ったように感じる。散策路の間から木々を見上げると何かすっきりとした景色に映り、遠くが透けて見える。間伐でもしたのかと見間違えるようである。

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 最近は下草刈りも盛んに行われるようになり、公園の景色としてはすっきりして散歩をする人たちには好評なのだろうが、鳥たちにとっては隠れるところがなくなり住みにくい環境になりつつあるのではと危惧するところである。

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 そのせいか、このところコジュケイの姿を見る機会が少なくなったような気がする。声は相変わらず大きく、昨年あたりまでは、散策路をチョコチョコと歩いて時々姿を現してくれた。

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時には親子連れで目の前を横切ったりして、鉢合わせになるとあわてて藪の中に入っていくことが多かった。その隠れ家も少なくなって森の奥に移動してしまったのではなかろうかとも考える。

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山の上の広場では相変わらずキクイタダキの飛来を待ちうける人たちが多い。シジュウカラやエナガの群れに混じって移動しているが、それぞれみんな動きが速く、追いかけるのが大変である。

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なかでも、キクイタダキは特に速い。見分けるには体が小さく良く動く鳥を見つけけることである。あの速さで餌を捕っているのだと思うとその動きには感心する。

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「君の姿を記録に残したくて、待っている人の気持ちも考えてよ」といいたくなる。少々スピード違反ではないかと思う。人間世界では制服警官に笛を吹かれてしまう場面である。

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「私の思い君に通じず」で、忙しく枝から枝へと飛び移りながら次の餌場へと移動していく。それでもこの公園の中を巡回しているらしく、何回か周期的に姿をみせてくれるのは有難いことである。

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やはり、キクイタダキのスピードに勝る撮影技術を身につけることが必要である。なんだかんだと言いながら、その姿を待ち続けている師走の公園散歩である。

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 週末になるとこの公園で鳥たちを追いかけて楽しませてもらったが、早いもので今年も後残すところ一週間を切ってしまった。2014年にも大いに期待したいところである。

ハギマシコ  群れで飛ぶ猿子(マシコ)

雨で始まった今年最後の3連休、二日目は晴れの予想があまり良い天気ではなく、朝方より午後の方が気温が下がってきたような一日であった。

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最後の日は、朝から快晴ということで早朝に出かけてハギマシコを狙った。朝から冷たい風が吹く山の日陰になる傾斜地にその鳥たちはいた。

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およそ40羽ぐらいの群れで一斉に飛び立っては、「ピーピー」と飛びながら鳴いている。2,3回旋回したかと思うと、降りてきては地面に落ちている餌を忙しそうに啄んでいる。

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ハギマシコの名前の由来は、萩の花と猿だという。体の薄紅色や白い色の斑模様を「萩の花」にたとえ、マシコはベニマシコやオオマシコなどと同じで、猿の赤ら顔からきている。

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        ハギマシコ ♂ と ♀

やはりハギマシコもオスの方が色合いがきれいに映る。鳥たちが飛び立って戻ってくるのを待っている間は、とにかく日陰にいるのでその寒さは今冬一番かと思われる。

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太陽が昇るにつれて、陽のあたる場所がだんだん増えてくるが、目の前の高い山の下にいるので、太陽の暖かさを受けるにはかなりの時間がかかりそうである。

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        ススキの穂が重みで倒れる

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        無事着地

ハギマシコは集団で行動しているので、仲良しかと見ているとそうでもなく、餌をさがしながら時折飛びあがっては喧嘩をしているものもいる。

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とにかく寒いので、早々に引き上げることにする。まだしばらくはここにいるだろうから、風のない暖かい日を選んでゆっくりと再度観察したいものである。

アカウソ  ネズミモチを独占

朝から冷たい雨が降っていたが、天気予報通りに午後になると雨は上がり、薄日が射し始めてきた。

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                 アカウソ ♂

週末の忘年会の余韻が頭の中に残っているので、体を動かすことによりすっきりさせようと雨上がりの公園に足を向ける。

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公園内の鳥たちも、好みの餌場を見つけては移動をしているので、公園内の木の実や木の種類をつかんでいると、次はどの辺に現れるかが予測できる。

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       アカウソ  ♂&♀

いつも公園内で犬の散歩をしているお仲間に、アカウソがネズミモチの木に集まっているという情報をもらっていたので、覗いてみることにした。

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         アカウソ  ♀

雨にぬれた落ち葉の坂道をすべらないように上り、その目的の木の前に出ると十数羽のアカウソの群れが、夢中になって紫黒色に熟したネズミモチの実を啄んでいる。

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黒い嘴のまわりにその木の実をつけながら、背を伸ばしたり、逆さまになったり、ホバリングをしながら食らいついている。

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ネズミモチの名前の由来は、その木の実の形がネズミの糞に似ているところからきているといわれている。そう言われて良く見てみると、まさに形は良く似ている。

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美味しく食べているアカウソにはその名前の由来は教えられない。ネズミモチの木はたくさんあるので、まだしばらくは楽しめそうである。

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この次は、どこに移動するのかと想像すると、そろそろ桜や梅の新芽の方に移動しそうである。木の実を食べているうちはいいが、桜や梅の新芽を食べるようになると、害鳥扱いされるのでかわいそうである。いずれにしても今シーズンはウソに明けて、ウソに終わりそうである。

エナガ  無視できない可愛さ

エナガは、いつでもどこにでもいる野鳥であるが、姿を見ると黙って通り過ぎることができない可愛いさがある。

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姿、目元、動作、鳴き声など、どこにでもいるシジュウカラなどとはちょっと違う雰囲気を持っている。そうはいっても、シジュウカラなどのカラ類と一緒に集団で移動していることが多い。

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とにかく忙しく動くので、ここでもその動きを追いかけるカメラワークのテクニックが必要になる。そのたびに訓練だと思ってファインダーをのぞいてしまう。

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初冬の暖かい陽射しを受けて、いつもの公園をのんびりと歩く。公園の木々の葉もほとんどが落ちて、鳥たちの姿も見つけやすくなってきた。すっかり枯れたモミジの枝で遊ぶエナガ、シジュウカラの混成軍。

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冬鳥たちは、今年は早めに里におりてきているようであるが、その先見の明はやはり本能なのだろうか、メディアの報道によれば、山々は今年は雪が多いようである。

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そんな自然の変化を事前に察知して、自分が生き延びるべく行動するのが鳥たちなのだろうかと思うと、我々以上に先を見る能力を持っているのではないかと考えてしまう。

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そのおかげで今シーズンは、この公園でいろいろな鳥たちと出遭うことができているので、感謝しなければならない。こうして公園を歩くのも何か未知の鳥との遭遇を期待しながらの散歩なのである。

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エナガは、いつでも姿を見せてくれるが、そのしぐさの可愛さに出遭うと足を止め、ついつい追いかけてしまう。本命を探し続ける間、心を癒してくれる動きの速い可愛いお喋り鳥なのである。

キクイタダキ  証拠のキクの御紋?

いつもの公園の陽だまりには多くの人が出て、家族で遊んでいる光景が見える。典型的な冬型の気圧配置でこの公園も太陽の陽射しであたたかである。

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上り下りの多いこの公園も少し歩くと汗ばんでくる。数多くの種類の冬鳥が来ているので、公園の中もそのターゲットによりそれを狙うカメラマンの塊がそれぞれの場所にできている。

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公園を通る人も、「何を狙っているのですか?」と聞いていく。今日の狙いはキクイタダキで、早朝にも待ってみたが時間切れで午後からの再登場である。

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        頭の菊の御紋

早朝からずっと待っている鳥友さんもいて、様子を聞いてみると何度か姿を見せているが、いいところには出てくれないらしい。

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 陽が西のほうに下がり始めたころ、ベンチに座って待っていたカメラマンたちがあわただしく動き始めた。本命が表れたようであるが、小さくて動きが速いので追いかけるのに精一杯でピントがなかなか合わない。

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キクイタダキは全長10cmほどで、日本で見られる鳥の中では一番小さい鳥といわれている。体重は5グラム程度で全体がうすい緑色をしており、頭のてっぺんが鮮やかな黄色で菊の花びらが張り付いているように見えるのでこの名前があるといわれている。

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とにかく良く動くので、ファインダーを覗いて追いかけてもすぐに見失ってしまう。追いかけているうちに同じような色のメジロに摩り替わってしまうこともある。

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        キクちゃんとメジロ

後で、液晶画面で確認するとメジロがきれいに写っているではないか。苦労してメジロをおいかけていたようである。とにかくチョコチョコと良く動く。

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そんなわけで、ピンあまの菊の御紋をつけた証拠写真だけは少し残せたようであるが、満足感はいまいちである。手持ちで、プロがやるように手の感覚でピントをあわせるスキルを身につけたいものである。この次はじっくりと大砲を構えて、菊様の姿をしっかりと液晶画面に残そうと思いつつ公園を後にした。。

シロハラ   ヒサカキを食べる

 この冬もシロハラが姿をみせてからずいぶんと時間が過ぎた。最初は警戒心が強く地表にも降りてこなく、高い木の上から我々を見下ろしていた。

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最近はすっかり慣れてきたようで、地表近くでの餌採りや枯れ葉を嘴でかき分けている姿が見られるようになってきた。

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シロハラの数は今年も去年に増して多そうである。朝早く公園を歩くといたるところで、シロハラが飛び立つときの独特の「キョッキョッキョツィー」という鳴き声が聞こえる。

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今朝のシロハラは、今、ウソたちが好んで食べているヒサカキの実を狙って、地面を歩きながらヒサカキの木を見ている。

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                ヒサカキの実を口に含んで

ウソたちが、嘴の周りにヒサカキの紫黒色の実をつけて夢中で食べている木の中に、シロハラが突然飛びこむ。驚いたウソたちは、一斉に近くの高い桜の木の枝へと飛び立つ。

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ウソは木の上からしばらくは様子を見ているが、シロハラはそんなことはお構いなく、これまた夢中でヒサカキの実をついばんでいる。

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ヒサカキは、地方によってはサカキの代わりに神前に供えられたりもする、常緑樹の樹木である。それだけに晩秋に紫黒色に熟したその実は美味しいのと、神様のご利益があるのかも知れない。

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ウソと同じように、越冬のために腹いっぱい食べて、とは言うものの暴飲暴食は年末を迎えて気をつけたいところである。寒風のなか公園を訪ねてくるバーダーたちを楽しませてほしいものである。

ウソ   越年に向けて食欲旺盛

 ウソで賑わっている公園も小雨煙る昼下がりは誰もいない。ギャラリーがいないウソたちは自由奔放に木の実を狙ってホバリングしたり、足を精いっぱい伸ばして頭の上にある紫黒色の木の実を啄んでいる。

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その数は十数羽の群れか、緑の葉で覆われた中に入ってしまうのでその姿は外からは見えにくい。

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         アカウソ  ♂

今年のウソは、最初はムラサキシキブの木の実をくいつくしてから、つる状の草の実のカナムグラに移った。カナムグラが枯れてくると美味しくないのか、今度はヒサカキの実に取りついている。

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ヒサカキの実も緑色から黒っぽい色に熟してきたので、ちょうど食べごろになったのだろう。お腹一杯になると、近くの桜の木の高いところに移動して、食休みをしてはまた降りてくる。

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         アカウソ  ♀?

今日もこのヒサカキの木の中にたくさんのウソが入っている。時々一斉に飛び出すので、何か悪いことでもしてしまったのかと思っていると、シロハラが飛び込んできたのが原因である。

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        ウソ  ♀

シロハラもこの木の実が好物らしく、しばらくわき目も振らずに啄んでいる。しばらくするとお腹がいっぱいになったのか飛び出して、近くの木の横枝で食休みをしてはまた食べにくる。

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その間を縫ってウソが一斉に降りてくる。見ていると最初に降りてくるのはメスが多い。メスが安全に食べ始めると、喉元が紅色のオスが降りてくるといった行動である。

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        ウソ  ♀   頭にコブがある

メスの方がくいしんぼうなのか、それともオスのために事前に餌場の安全を確かめているのかは定かではない。もしかするとオスの方が臆病なのかも知れない。そういえば、冬鳥の渡りもどちらかというと、メスの方が早く到着する傾向がある。

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         ウソ  ♂

オスはどっしりと構えてゆっくりと登場というところでしょうか。何度か、シロハラとウソの餌場の交代劇を見ていたが、そのうちにウソの方がシロハラがいてもその餌場に降りてくるようになり、面を分けて一緒に食べるようになった。

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       ウソ  ♀

 それにしてもその食べっぷりはみごとである。そのせいかメスのウソの体型はまん丸に太っているようにも見える。厳しい冬を越すために蓄えているのだろうが、その食欲と食べ方はみごとである。次の餌場はどこになるのだろうか興味津々であるが、多分ネズミモチあたりが次のターゲットになるのだろう。

ビンズイ  高木の梢から地表へ

雨が降りそうで降らない、時折霧の様な小雨が落ちてくる中途半端な空模様で、出かけるにしても踏ん切りがつかない。

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そんな天気でも思い切って出掛けることにする。気温が下がって風は冷たいので、防寒の用意と雨が降った時の準備をして、いつもの公園へと向かう。

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はっきりしない天気なので公園を歩いている人は少なく、遠くから聞こえてくるのは選挙の宣伝カーの最後のお願いの声と、そのほかには時折聞こえる野鳥たちの声、落ち葉をふみしめて歩くカサカサという音だけである。

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一通り公園を散策してみたが、見かけた野鳥は山の上で元気に木の実を食べているウソの群れとそこに割って入るシロハラ。

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最盛期を終えて色あせて丸まったモミジの葉の枝にとまるシジュウカラ、ヤマガラなど。低い木々の枝を移動しているルリビタキのメスはまだ警戒心を解いていない。鳴き声を聞いていると、公園にはかなりの数のルリビタキが入っているようである。

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イチョウの葉が落ちて裸になった幹の下には、その黄色の葉が絨毯のようになり、周りが一段と明るくなったようになる。そんな光景を見ながら樹木の間を抜けると、視界が開け傾斜の広場のようになっているところに出る。

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その傾斜面に数羽の野鳥が、地面に落ちた木々の種などを啄んでいる。近づいてもすぐに飛び立って枝にとまる鳥と、構わず餌を啄みながら落ち葉の中を移動している鳥がいる。

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良く見ると前者はアオジで後者はビンズイである。ビンズイは夏は高い木の上で囀っているが、冬になると地表に降りてくる。結構警戒心の浅い鳥でかなり近づいても逃げ出さない。_4183_edited1

そういう鳥ばかりだと、バーダーにとってはありがたいのであるが、相手は空を自由に飛ぶ鳥であり、こちらは地上の限られたところしか移動できない立場なので苦労するのである。

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それでも冬になると樹木の葉が落ちるので、鳥の姿を見つけやすくなり、この寒い季節が鳥見には好都合なのである。今シーズンも寒さにめげず、「まだ見ぬ君(鳥)」との出遭いを楽しみに頑張ろう。

マヒワ  偶然の出遭い

名残惜しい紅葉を夕日をすかして見ようと足を運んだ夕方の公園の散策路、「チュイーン、ジュイーン」と鼻をかむような鳴き声が聞こえる。足を止めて鳴き声のする方向をさがす。

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忍び足のようにゆっくり歩くと、どこからともなく数羽の野鳥の姿。近くの水場に舞い降りて、覗いている私を無視するかのように水飲みを始める。

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静かにカメラを構えて連写すると、シャッター音で顔をあげて怪訝そうな姿をみせるだけで、また水の中に嘴を入れている。久しぶりのマヒワの姿である。

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マヒワの集団もウソに負けないくらいの食欲で草の実に取りついていたので、大好物の草の実をすっかり食べつくして他の餌場に行ったかと思っていたら、また遇うことができた。

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小柄な体にも関わらず、寒さに負けず頑張っているのだなと感心する。多摩川では、いつもはカワラヒワばかりなので、目の前に現れた時は、なにか新鮮味が感じられ「マヒワだ」と思わず声を出してしまった。

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動かないでじっと見ていると、本当に存在感を無視されたような振る舞いである。そのうちに小さい子を連れた家族連れがにぎやかに近づいてきたので、一斉に飛び去ってしまったが、オスもメスもなぜか魅力のある鳥の一種である。

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何か期待していなかったマヒワに遇えた興奮で、足取りも軽く公園の名残紅葉を楽しみながらの散策であった。ぐうぜんの出遭いの感激とは、こういうものかと改めて感じた西に陽が傾きかけた公園での出来事である。

エナガ  かわいいしぐさ

晩秋のモミジを背景にエナガの集団が忙しく通り過ぎてゆく。いつ見てもその動きしぐさがかわいい。目元もクリッとして憎めない顔つきをしている。

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足元には靴が埋まってしまうほどの落ち葉が溜まり、その中を歩くサクサクというリズミカルな足音と、ふわふわした歩道は気持ちがいい。

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見上げると黄色の葉に太陽の光があたり、その小枝をエナガが数羽、長い尾羽をきびきびと動かしながら樹皮にいる虫などを捕っている。

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エナガのいいところは必ず集団で飛来してくることと、「ジュリリ、ジュリリ」と良く鳴きながら、木の枝や葉の表面に着いている虫などを啄んでいるので見つけやすいことである。

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小さな体で良く動き、枝にぶら下がったり、逆さになったり、ホバリングをしたりとちょこちょこと動き回っては餌をさがす姿は、その長い尾羽と共に愛らしい姿である。

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動きが早いので、後ろ姿や影に入ったりとなかなかいいところは見せてくれない。しばらくにぎやかに遊んでくれたが、やがてほかの木々へと移動をしてしまった。

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後に残ったのはエナガのいない小枝と、陽の光にきれいに紅葉したモミジの葉が風に揺れている晩秋の風景だけである。

ソウシチョウ  相思相愛の鳥

「相思相愛」などという言葉は、昔、結婚式のスピーチで聞いたことがあるが、最近ではあまり耳にしない言葉になってしまった。

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ソウシチョウの名前の由来はそこからきているようである。つがいのオスとメスを離れ離れにすると、お互いを思ってなき交わすところからその名前があると言われている。

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陽が西に沈みかけた公園を歩いていると、藪の中で「ジェッ、ジェッ、ジェッ」という地鳴きが聞こえるが、姿をなかなかみせない鳥である。

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藪からはなかなか飛び出してはくれないが、しばらく待って見ることにした。そのうちに数羽が一斉に飛び出して、藪の上の樹木の横枝に止まって当たりを見回している。

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赤い嘴に黄色と赤の喉元、目元が白くクリッとしたかわいい目、「声は聞こえど姿は見せず」のソウシチョウである。囀りは結構きれいな声を聞かせてくれるが、地鳴きを聞いているとその姿は想像できないほどである。

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背景の紅葉の黄色の葉にきれいに写ってくれるといいなと思いながら狙っているが、動きが速いので姿を捉えるのが精一杯である。この思い知らずか、すぐにまた藪の中に入ってしまった。

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公園の散策路に靴が埋まるほど積もった黄土色の木の葉を踏みしめ、帰宅へと足を向けた。ソウシチョウの名前の由来の意味をかみ締め、老後のあるべき夫婦像を考えながら歩いた枯れ葉散る公園散歩である。

ノスリ  寒風の多摩川河畔で

夜明け前の東の空の雲が赤く染まり始めた多摩川の河原、陽が昇るとともに野鳥たちの鳴き声と空を飛ぶその姿が多くなってくる。

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         ノスリ

早朝から元気に枯れ草の実を求めて飛びまわっているのは、シジュウカラとアオジ。集団で飛んでくるカワラヒワ。低い草木の中で枯葉をガサゴソと動かしているのはガビチョウ。

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西高東低の冬型の気圧配置がきつくなり、多摩川の土手の上に立っていると河原からの冷たい風をもろに体で受けることになる。

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こんな時嬉しいのは高く上り始めた太陽の光である。そのエネルギーは原発の事故以来衆目の的であり、早朝の防寒の重ね着がいらなくなるほどの光を与えてくれる。

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逆光の河原の高い樹木の横枝に猛禽らしいシルエットが見える。順光を求めて土手を移動してみるが、葉が落ちた細かい木の枝が邪魔をしてその姿をうまく捉えられない。

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しばらくの間は動かないだろうと判断して、川の岸辺のほうに足を向け、葦原の中を今は枯れたアメリカコセンダン草の草の実を足元やズボンの裾、手袋につけて掻き分けていく。昔から「バカがつく」といわれた草の実である。

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順光ではないので顔が良く見えないが、正面が見えるところまで来たので、双眼鏡で覗いてみると、お腹の翅がやや白っぽくノスリのようである。ノスリの名前の由来は、野に顔を「こする」ように低空飛行で、地面にいるネズミなどの獲物を探すからだという。

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      ベニマシコ

頭を上下左右に動かしては、あたりを警戒しながら獲物を探している雰囲気である。体の位置はほとんど動きがないので正面の顔が陰になってはっきりと見えない。

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飛び出しを期待して待って見たが、なかなか動きそうもないので痺れを切らして撤収することにした。帰り際に未練がましくベニマシコの餌場を覗くと、やってきましたベニちゃんが一羽。これで満足して帰途に着いた。

クロジ三昧  昼下がりの公園で

もう、今週で最後になるだろう紅葉と野鳥をファインダーに納めてみようといつもの公園に足を向けた。

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水場の近くにはルリビタキが来ているので、まず覗いてみると、水場の池にはモミジやその他の木の落ち葉が水が見えないほどに落ちて、これでは鳥たちも水浴びができないのではないかと思われるほどである。

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そんなこともあってか、水場には全く鳥たちの気配はない。午後から少し風が出てきているので、木々の枯れ葉が次から次へと落ちてくる。

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落ちた枯れ葉が積もった公園の散策路は、それをサクサクと踏みながら歩くと何故か足元が軽くなったような感触をおぼえる。

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枯れ葉の散る散策路を高台まで上ると、ウソを待つカメラマンがたくさん並んでいる。きれいな紅葉の木々を眺めながら、鳥の姿を探しているが、なかなか思うようなところに止まってくれない。

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ぐるりと公園をひとまわり歩いて、陽もかげってきたのでそろそろ帰り道の方へと足を向けると、散策路の足元にクロジの姿がある。

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餌をついばむのに忙しく、近づいても逃げようとしない。カメラを構えてファインダーをのぞいていると、どんどん近付いてくるのでこちらの方が後ずさりをしないとならないほどである。

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本来クロジは警戒心が強く、人が近づく気配を感じると、すぐに藪の中へ逃げ込んでしまうのが常であり、なかなかその姿をファインダーに納めることは難しいことが多い。

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それにしても、今日は大サービスである。陽が暮れはじめるのも忘れてしばらくの間クロジと遊んだ公園の夕暮れである。

ベニマシコ  久々の出遭い

冬型気圧配置が厳しくなり、朝の冷え込みはさらに厳しくなってきている。早朝の車のフロントガラスは、霜で凍りついて削り落とさないとすぐにはスタートできない。

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早朝の多摩川土手のグラウンドでは、少年サッカーの試合があるらしく早くから子供たちやその親たちが集まり始めてにぎやかである。

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土手を下流に向かって歩いていくと、陽が昇るにつれて河原の枯れた草木の葉に降りていた霜が融けて、その水滴が陽の光できらきらと光っている。

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その水滴の葉の光を背景にぼかして、お目当ての鳥さんが格好の枝に止まってくれたら申し分ないのだがと考えながら機材を担いで土手を歩く。

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多摩川と支流の合流点の土手の付きあたりで、しばらく待ってみたが相変わらずのシジュウカラ、ホオジロ、アオジ、ガビチョウといったところで、たまに姿をみせるのは、ジョウビタキのオスとカワラヒワ。

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陽もかなり上ってきたので、ベニマシコの餌場の方に移動すると、遠くでベニマシコの鳴き声が聞こえる。姿を見せてくれるなと思いながら、待っていると、スーッと赤い鳥の姿。

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ベニマシコである。しばらくの間、ミサゴなどを追いかけていたので足が遠のいていたが、久々の出遭いである。それでも二羽しか姿を見せないのでちょっと寂しい限りである。

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じっくりと観察しようと思っていたが、土手を走る早朝ランナーがカメラを構えている後ろを通ると飛び立ってしまった。まだ餌場もいたるところに豊富なのと、警戒心が強いのかも知れないが短時間のお披露目というところであった。

カワラヒワ  いつも群れで

河原に行くといつも姿を見せてくれるのはカワラヒワ。そしていつもの行動は集団で一斉に飛び立っては移動をして、また河原の草の実に降りてくる。この行動は天敵から身を守る生活の知恵なのだろうか。

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名前の由来も単純明快である。河原にいるヒワだからカワラヒワという。カワラとつくと何となくヒワ類では下に見られているのかと思わないでもない。マヒワと一線を画しているのはこの辺なのだろう。

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それでは、マヒワは本当のヒワだからマヒワという意味なのかと疑ってしまうが、本来は「ひわ、まひわ」という言葉は、「小さくて、ひよわいが、しかし若々しい感じのする鳥」という意味らしい。確かに外見や行動を見ているとそんな感じもする。

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土手の上から河原を見下ろしてカワラヒワの動きを見ていると、自分の餌場で一生懸命に草の実を食べているが、近くにモズがやってくると、一斉に飛び立って近くの高い木の上に避難をしている。

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名前の通り、カワラヒワはモズにも追われるような弱い小鳥である。今年はマヒワの群れにも出遭ったが、カワラヒワよりは黄色みが強くメスは白っぽくて気品がある感じがする。

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ヒワ類ではこのほかにベニヒワがいるが「まだ見ぬ君」である。今年のようにいろいろな冬鳥が顔を出してくれると、ひょっとしてベニヒワにも逢えるのではないかと思ってしまう。いつの日か冬の北海道に渡り、オオワシやオジロワシと雪景色の中での遭遇を期待したいものである。

シメ  こわそうな顔つき

 多摩川土手の最先端から眺める河原の光景は、高くそびえる送電線の鉄塔と、その懸垂線に整列して並んでいる逆光に映るカワウのシルエットである。

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         孤高のシメ

 野鳥たちが人工物に止まって休んでいる風景はあまり好きではないが、この鉄塔には時々ハヤブサが止まっていることがある。

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人工物に止まる野鳥たちで当たり前に見えるのは、電線に止まるスズメやツバメである。これは全く違和感がないし電線でないと何か不自然さを感じる。

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 ところが、最近見たのはコサギが電線に止まる姿である。多摩川を歩いていると、コサギが電線に止まるなどとは夢にも思わない。これは私だけかも知れないが、コサギは電線に止まってほしくない。

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 そんなことを考えながら河原の野鳥たちを観察していると、目の前に飛んできたのはシメである。相変わらずの顔つき、姿は世の中の悪役をすべて引き受けた様な顔をしている。

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 鳥たちはどちらかというと、猛禽類を除けばかわいい顔をしているものが多いが、シメは一見こわいお兄さんのような顔付きである。

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 いつもは高い木の上にいるが、珍しく目線に来てくれた。良く見ると目つきは悪いがずんぐりした体形で、太い嘴に短い尾羽の姿は憎めない雰囲気を持っている。

あまり囀らない鳥なので鳴き声からその存在を見つけることは難しいが、シメも今年の冬をたのしませてくれそうである。シメシメと思いながら横顔を観察している早朝の多摩川である。

ウソ  メスも元気で食欲旺盛

いつもの公園は秋たけなわ、モミジの葉が真っ赤や真っ黄色になり太陽の光を受けさらにその鮮やかさを際立たせている。

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イチョウの葉の黄色とモミジの赤がいいコントラストになる。公園にもいろいろな冬鳥が姿をみせているので、くまなく歩いて探してみるが目当ての鳥の姿はなかなか見つからない。

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         ウソ ♀

木に似せたコンクリートを横に並べて階段状にした散策路を昇り詰めると、公園の高台になる。広場に出て一息入れていると、高台の広場には多くのカメラマンが大きなレンズを三脚で構えて並んでいる。

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何を狙っているのかと聞いてみると、ウソを待っているということである。今年のウソは早くから姿をみせ、この公園が気にいったらしくいたるところでその姿を見かけ、越年すらしそうである。

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         ホバリングしながらの採餌

大好物の木の実がたくさんあるが、ほとんどの木を見てみると全て食べつくしているようにも見える。ここで待っている人は桜の木なので、桜の木の芽にしてはまだ早すぎるような気もするが、昨日は十数羽の姿が見られたらしい。

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この光景は、すこし前のオオルリのときと同じようなにぎやかさである。今年のウソは十分に楽しませてくれたので、「まだ遇えぬ君(鳥)」を探してゆっくりと高台を降りることにした。

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深い樹木の中を下り、少し前までアカウソの餌場だったところを歩くと、スーッと飛んできて藪の中に入る野鳥の姿がある。しばらく待っていると顔を出したのはウソのメスである。

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ウソのメスはオスのように胸から腹にかけた紅色はないが、背中や胸、腹の灰色は褐色を帯びて良く見ているとそれなりに魅力がある。

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やはり、食べる姿はすさまじく食欲旺盛ぶりを発揮している。嘴の周りに草の実をつけてホバリングしながら草の実をつついている。そんな姿を見ていると、食べるときは鳥も人もあまり変わりがないものだなと思ってしまう。

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今まではどちらかというと、野鳥のメスが来ると「ああメスか」という気持ちで、振り向きもしなかったことが多いが、きれいなオスがいなくメスだけの姿を見ていると、その中での良さや魅力を見い出せるものだということが実感できた。

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        少し太り気味か?

これからはオスの華やかさだけでなく、地味なメスの姿の中にその行動での長所も見つけだしてみたいものだと思いつつファインダーをのぞいているのである。。

シロハラ  モミジとの紅白 

朝夕の冷え込みが厳しくなるとともに、公園のもみじの赤味が一段と増してくる。朝陽がその葉を照らし始めると、目の覚めるような赤いモミジを見せてくれる。

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公園内の散策路に落ちた枯れ葉を、サクサクと踏みしめながら歩くと、地面に降りて採餌中の鳥たちがあわてて飛び立って近くの木の枝にとまる。

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遠くに見える鳥の姿、落ち葉をかき分けているのはシロハラの姿である。近づいていくと、シロハラ独特の飛び立ちの時の鳴き声、「キョッキョッツィー」といって飛び立って、真っ赤なモミジの枝に止まってくれた。

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欲を言えば、もう少し赤いモミジの葉がきれいな枝に止まってほしかったところであるが、そうはうまく物事は運ばないのが世の常である。

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それでも、赤いモミジにシロハラとは紅白でおめでたい光景ではないだろうかと思う。日本ではめでたい時は紅白である。シロハラといっても真っ白ではないので、言葉だけで満足することにする。

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他にもこの赤いモミジに野鳥が止まってくれればとしばらく待って見たが、近くまで来てくれたのは、ヤマガラ、シジュウカラ、ジョウビタキのメス、ヒヨドリ、キジバトといったところでしょうか。

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この公園を歩くときは、紅葉の最盛期に、野鳥との良いショットを狙ってみたいものだと構想はいつも持っている。常に頭の中では野鳥のいる位置と背景などのイメージは持っているのだが、実現性はなかなかむずかしいが、それでも足まめに通うことでそれを成功させたいと思いながら、枯れ葉を踏みしめて歩いているこの頃である。

アオジ  青くないのになぜアオジ

今年一番の冷え込みとか言われるが、さすがに寒い朝である。日の出もずいぶんと遅くなり6時半を過ぎないと夜が明けない。

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夏の間は目覚まし時計より先に目が覚めてしまうことが多かったが、最近は目覚ましでさえ起こしてもらえず寝過ごしてしまうことが多い。ベッドのぬくもりが恋しいのである。

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それでも、多摩川土手で陽が昇ると同時に河原の散策を始める。夏の間は朝陽による朝焼けを楽しみに土手を歩いたものだが、最近は、陽の出直前の朝靄の幻想的な雰囲気が一段と興味をそそる。

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陽が昇り靄も消えて、河原の枯れた草木に降りた霜を太陽の光が溶かし始めると、野鳥たちの鳴き声もいたるところで聞こえてくるようになる。

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土手の下の草の実を啄み始めたのはアオジである。素早く飛んでは枯れ草の中に入ってしまうのでなかなか姿を捉えにくいが、しばらくすると顔を出して枯れた草の幹に止まりポーズをとってくれる。

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体は青くないのになぜアオジなのか疑問を持つところである。物の本によると、アオジの青は古語では緑色を指し、全体の印象が黄緑色の鳥なのでアオジと名付けられたという。

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一般に日本では、アオの名がつく鳥やそのほかでも実際には青くないのが多い。鳥では、アオゲラ、アオバトなどであるが実際には青くない。交通信号も青、赤、黄色といわれているが実際には青は緑色である。

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ところでアオジは、夏は山地や亜高山などの冷涼地を好み、冬には積雪のない暖地で越冬するするが、結構警戒心が強くすぐに藪の中に入ってしまうことが多い。

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良く見るとかわいい顔をして、冬場にはどこにでも見られバーダーを喜ばせてくれる野鳥であるが、クロジの希少価値には負けることが多い。

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アオジも冬鳥の代表的な選手なので、今シーズンも大いに楽しませてくれることであろうと大いに期待するところである。

ミサゴ  魚とりの名人の朝食

今朝の冷え込みは時間が経つにつれて厳しくなってくるような寒さである。少し風も出てきて冬の寒さという感じである。

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雲は厚く夜明けが遅い。天気予報だと晴れの予報であったが、今にも雨でも落ちてきそうな空模様である。

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それでも、冬鳥との出会いを期待して多摩川へと足を向ける。土手の上のジョギングコースはこの天気にも関わらず、元気に走っている人が多い。

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昨夜の夜露で濡れた土手の草木の上を、足元が滑らないように注意しながら河原へと降りていくと、河原の枯れた草木の実を食べているカワラヒワが一斉に飛び立つ。

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雑木林の中をくぐり河原の広場の草原にでる。腰まである枯れた草の中を踏み跡をたどりながら、河原まで歩く。

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多摩川の河原の上空を猛禽類と思われる鳥が二羽モビングちゅうである。また、トビとカラスが戯れているのかと思っていたが、双眼鏡でよく見ると羽が白っぽくミサゴである。

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ミサゴの足にはしっかりと魚が掴まれており、それをトビが狙っていたようである。もう少し早く河原に降りていれば、狩りの瞬間を目撃することができたと思うと少し悔やまれるところである。

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川沿いにある大きな木の枝に止まって捕らえた魚を食べ始めている。それを追いかけていたトビは隣の木の枝に止まって、あわよくばのチャンスを狙っている。

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一方ミサゴは周りを注意しながら、一口づつ食べては周りを見回している。しばらくするとまた、大きな鳥の影が見えた。カラスである。目ざといカラスも近くの木の枝に止まって、じっと漁夫の利を狙っているようである。

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すっかり食べ終えたミサゴは悠々と飛び立って下流の方へと向かうと、隣の木で見ていたトビはその跡を追って飛び立ったが、ミサゴの後をただ追うだけであった。

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トビはおこぼれにもありつけず「ピーヒョロロ」と鳴いていたのは悔し泣きだったのだろうか、おなじ猛禽でもやはりミサゴの方が格上だということを見せつけているようであった。羽裏が白いミサゴには青い空がほしかった早朝の多摩川のミサゴの朝食風景である。

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