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2013年2月

ベニマシコ   食慾旺盛な赤いやつ

ベニマシコの赤いオスを待っているときは、メスが出て来てなかなかオスは姿を見せてくれないことが多いが、他の鳥待ちの時には良く顔を出してくれる。

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河原で寒風が顔に吹きつける中、防寒用の耳あてをしながら頸をすくめて目当ての鳥を待つこと一時間。なかなか目当ての鳥君は姿を見せてくれない。

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多摩川の合流点に流れ込む支流の川の流れを見ながら、その鳥を待っているとどこからともなく聞こえてくるのは、「フィー、フィー、フィー」というベニマシコの鳴き声。

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周りのブッシュや小枝を捜してみると、川の流れの南傾斜の土手の草葉の陰から顔を出したのはベニマシコの赤いオスである。期待しない鳥が現れたのがベニマシコのオスとは贅沢と言われるかも知れない。

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枯れた草葉の間をくぐり抜けながらイヌタデの草の実をむさぼり食べている。嘴にそのくさの実を付けながら、大きく嘴を伸ばしたり、逆さになって採ったりとその食慾の旺盛さには驚く。

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どんどんと食べながら進んでいくと、川の流れのぎりぎりのところの小枝まで降りてきた。ついでにといってはなんだが、水に嘴を入れて流れている水も飲んでいる。

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あの勢いで食べるとさぞかし喉も渇くのだろう。それにしてもこんなところで餌を採らなくてももっと他にあるだろうと思う。

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河原のほうに行けば、大好物のセイタカアワダチソウの群生がある。そこを通るたびに、こんなに美味しそうな餌があるのになぜベニマシコがいないのだろうと思ったりもしたものである。

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やはり、無防備になる食事時に、天敵から自分の身を守る本能から採餌の場所は選ぶのだろう。確かにこの近くには猛禽類も多いが、この場所であれば狙いにくいだろうと思う。

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         オスの幼鳥    

しばらく待っていたがついに本命は現れなかった。ベニマシコの赤い奴がその間ずいぶんと遊んでくれたので、贅沢は言わない。本命は再度の挑戦をすることにして本日は引き上げることにした。

タヒバリ  春告げ鳥ももうすぐ

ヒバリは春告げ鳥ともいわれ、春になると高空で美しく囀る。そんなヒバリに似たセキレイ科の鳥にタヒバリがいる。

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姿はひばりに良く似ているが、決定的に違うのは頭部のとさか状の冠羽があるかないかである。もちろんタヒバリは冠羽が無い。

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多摩川の川岸を歩いていると、足音に敏感に飛び立つのはタヒバリである。遠くに行ってしまうかと思うとそうでもなく、一定の距離を置いて舞い降りてくる。

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そうでなければ、対岸に飛んでは通り過ぎるとまた戻ってくる。あまり普段は目もかけないこれといった特徴のない地味な鳥である。

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ビンズイに良く似ているが、林や樹木の中には入らず、草原や水田、河川敷などで越冬する冬鳥である。

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多摩川の護岸のコンクリートの上などで雑草の種子などを食べている。セキレイの仲間なので尾羽を上下に振りながら廻りを見ている。

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ホオアカやベニマシコなどを待っている時は、近くに来るので暇を持て余してファインダーに納めてしまう。こんな言い方をすると、タヒバリ君には悪いが良い被写体になることもある。

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もうすぐ、ヒバリが空高く囀り始めると春の到来である。それまでは、この地味なタヒバリ君と戯れることにしよう。

ノビタキ  夏の装いで厳寒の多摩川

黒い頭で夏の高原の山草地で見られるノビタキが、この寒さ厳しい多摩川の河原で越冬しているらしい。「越冬ツバメ」という歌もあるくらいだから、「越冬ノビタキ」もあってもおかしくはない。

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先週から話を聞いて、ノビタキがいるというのでこの週末を楽しみにしていた。秋の渡りには多摩川の河原で冬羽のノビタキとしばらくの間遊んでもらったので再会できることが嬉しい。

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寒風の吹きすさぶ多摩川土手で鳥友の仲間とその出遭いを待っていた。早朝から待ったが陽が昇るようになって、2,3羽のノビタキの姿が見えた。

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なんと冬羽ではなく夏の装いである。すでに頭は黒く夏羽での登場には驚いた。秋口に遇ったノビタキとは違うようである。

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最初は近くの葦の幹に止まって挨拶をしてくれたが、その後は川岸の葦原にある低木の小枝に止まったりしながら、同じところを行ったり来たりの採餌作業である。

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止まるところは大体決まっていて同じところに止まる。低木や草の穂先を飛び歩き、陽が昇ると虫たちが多く飛び出してきたのか、フライングキャッチなども見せてくれる。

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目の前の葦原をところ狭しと右に左に飛び交う。ノビタキが葦の穂先に止まっていると、時々対岸からやって来るオオジュリンがその中に割って入る。

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オオジュリンは対岸の葦原に多くいるが、中洲やこちら側の葦原にも遠征してくることがある。

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オオジュリンにしてみれば、季節外れのノビタキがなぜと思っているのだろうか。そういえばオオジュリンも夏羽は頭が黒くなるので仲間意識から接近しているのかも知れない。

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いずれにしても寒風に話題を提供してくれているノビタキである。早い春の渡りの第一陣なのか、それともここで越冬したのか定かではないが、春の渡りに乗り遅れないように多摩川の河原で遊んで、また夏には高原で得意のフライングキャッチをみせてほしいものである。

ホオアカ  頬を赤く染めて

ホオジロやミヤマホオジロなど頬の白い鳥ばかりを追いかけていたら、頬の赤いホオアカの姿が見られるようになった。

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いつも2月ごろになると姿をみせる鳥である。夏の間は山地の高原などで囀っている姿を見かけるが、冬は積雪のない地域へ移動して河川敷の草地などで越冬する。

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「ホオアカ」というネーミングは、何となくやさしそうな暖かそうな感じを与える。人の世界では、「頬を赤く染めて」などという表現は、うぶな女性のイメージであるが、最近はそういう女性の姿を見つけるのは難しい。

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ホオアカの表情を見ていると何となくそんな雰囲気も感じないではない。頬が赤いせいか目元が何となくやさしく見えるのである。

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多摩川の河川敷の草むらの中やコンクリートの堤防に生えている草木の種子などを食べている。近づいても一定の距離は置くが、あまり遠くには飛んでいかない。

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朝からの冷たい風は午後になると止んで、暖かい日差しを背中に受けているといくらか汗ばんでくるようになってきた。午後の河原での陽だまりのホオアカとの戯れ風景である。

ゴイサギ  親子で休息

夜勤明けの休息といった感じのゴイサギ親子の寝どころを覗いてきた。今朝も空気は冷たく冷え込んで、川から吹きつける風は厳しい。

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        ゴイサギ

長くて白い2本の冠羽をもつゴイサギも、眠そうに薄眼を開けての休息である。その冠羽も良く見ないとわからない。

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        ホシゴイ  ゴイサギの幼鳥

親鳥の近くにすっかり眠りについている幼鳥が1羽と、目を開けて首だけを静かに動かしているホシゴイ、川の岸にある竹林を向こう側から手前に移動している幼鳥の3羽の姿である。

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幼鳥は、褐色の地に黄白色の斑点をもつ。成鳥とは全く別の鳥にも思えることから「ホシゴイ」という別の名前で呼ばれている。

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ホシゴイはこの近くで度々姿を見かけるが、親鳥のゴイサギの姿はあまり見ることは少ない。こんなところをねぐらにしているのかと改めて思う。

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夜行性で日中は樹上で休息するのだから、もっと静かなところにいるのかと思えばそうでもなく、人や車が頻繁に通る橋の下の川の流れの近くの竹林に居るのである。

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こういうところの方が却って天敵から身を守るためにはいいのかも知れない。猛禽もなかなか近付けそうもないところである。

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鳥たちの世界でもそれぞれが生き抜くために、生活の知恵を働かせているのだと思う早朝の多摩川支流のゴイサギ親子の風景である。

ミヤマホオジロ  深山なのになぜ河原に

最近の多摩川土手はカメラマンが多い。それぞれ目的の鳥は違うようであるが、今人気があるのはミヤマホオジロである。

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相変わらず姿を良く現すのはメスである。ホオジロやアオジの群れに混じって土手下の草むらにもぐりこんで、草の実や種子などを食べている。とんがった頭が目印である。

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枯れ葉の中に入ったり、枯れた草の下などに入ってしまうと、なかなかその姿がわからなくなってしまうので、じっとその姿を見失わ無いように追いかけなければならない。

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陽が西の空に傾きかけてきた夕暮れ時、帰ろうかと思っていたら目の前の桜の木の枝に、ミヤマホオジロの姿。粘った甲斐があって良くサービスをしてくれる。

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「深山というのに河原に居るのはこれいかに」という感じである。今年はこの近くの公園でも、他の公園でもこのミヤマホオジロの人気が高く、愛好家の人達を集めているようである。

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この固体はミヤマホオジロのオスの若だとか、メスだとか議論はされているが、結論は出ていない。そろそろ恋の季節にもなるので、待望の男前のオスを連れてきてくれるだろうと心待ちにしているところである。

キセキレイ  チチンチチンと尾羽を振る

目当ての鳥を探して多摩川の合流点の散策路を歩いていると、多摩川に流れ込む支流の水辺でジョウビタキのメスが川の流れの上を行ったり来たりと遊んでいる。

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そこに割って入ってきたのがキセキレイである。上面は青灰色で眉斑と頸線が白く目立つ。腹と腰は黄色でその黄色は鮮やかであるが、清流好みのキセキレイといわれているゆえんか。

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川の流れに突き出た小枝に止まって水を飲みたいようである。揺れる小枝にうまく止まれなくて苦労をしている。

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普段は、おもに水辺の昆虫などを食べ、長い尾羽を激しく上下に振りながら河原の石の上を忙しく歩き採餌するのが常である。

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しばらくチャレンジしていたが、あきらめて川辺の石の上に止まって水を飲んだ後、近くの浅瀬で水浴びをしている。

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流れが早い川の水辺の土手には、オオイヌノフグリの小さな青と白の花が咲き始めて春がすぐそこまで来ていることを教えてくれる。

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充分水浴びした後のキセキレイは、安定した岸辺の小さな石の上で羽繕いを始めた。水浴び後のキセキレイのお腹の黄色はさらに鮮やかさを増している。

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待ち鳥は来たらずであるが、キセキレイがしばらくの間遊んでくれた。陽が出て少し暖かくなってきたので、腰を据えて今しばらく待ってみることにした。

シロハラ  無心に枯葉をほじくる

公園で見かける鳥たちで一番多いのは常連のシジュウカラとエナガ、ヒヨドリ、アオジ、モズだろうか。

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そんな公園で、どこに行っても地上に降りて枯葉をガサゴソと動かしているのはシロハラである。ひところまではその風景の先にはガビチョウが多かったが、最近はガビチョウの姿もあまり見なくなった。

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そうではなくて公園に足を運ぶ回数が減ったのかも知れない。たまにゆっくりと歩いてみると、公園の景色もいつもと変わっている。公園の管理のおじさんたちが、機械による下草刈をやっているのでその轟音が静かな公園に響く。

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その作業中は鳥たちもいつもの場所を離れ、どこかに避難しているのだろうから、その避難先が居心地がよければ、そちらに居ついてしまうこともあるだろう。

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そんな中で姿を見せてくれるのは、シロハラであるが、丸い鋭い大きな目でじっとにらんでは、またひたすら枯葉を掻き分ける作業に入る。

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       さざんかの花びらを掻き分けて

近づいても逃げないで適度な距離を保ちながら移動していく。最後には飛び立つときの得意の「キョッ、キョッ、キョッ」という鳴き声をあげて、近くの樹木の横枝にとまる。

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そんな風に公園を散歩する人達を楽しませてくれるのはシロハラ君である。どちらかというとあまり開けた場所には顔をみせないで、地上で落ち葉を無心にはねのけている憎めない鳥君である。

ルリビタキ   姫たちの出迎え

足腰を鍛えようと週末は公園を歩くことにしているが、どこを歩いても顔を出してくれるのはルリビタキのメスである。山あり谷ありの公園であるが、それぞれのポイントに必ず違う個体の姿がある。

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メスに似ているが肩の翅の青さが目立つのはオスの幼鳥であるが、一人前の青い鳥になるには2,3年かかるようである。そんな幼鳥も数羽見える。

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公園内をくまなく歩いても8、000歩ぐらいである。探している鳥はなかなか見つからない。今の時期は鳥の姿が一番少ない時期になるのかも知れない。

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オオルリ、キビタキ、キクイタダキ、ウソなどのあの一時の喧騒はなんだったんだろうと思うくらい静かな公園である。

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それでも、あまり姿を見せない珍しい鳥たちがいるということなので、それを探しながら目を凝らして歩いているが、それらしき姿にはなかなか遭遇することがない。

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枯れた木々の枝に新しい葉が出てこないうちに、時間をかけて見つけだしたいと思っている。お互いに動いているので、風景や花などと違ってその出遭いの確率は低い。

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特に鳥たちは、天敵から自分の身を守ることも大事なので外見は保護色であったり、必要以外にはあまり目立つところには出てこない。

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年度末が近いせいか、そんな公園も下草刈りがかなり進んで、樹木の下の笹や潅木がきれいに刈り込まれている。鳥たちの隠れる場所が少なくなってしまって、鳥たちが移動して静かな公園になってしまったのだろうか。

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昇ったり降りたり起伏の多い公園でも行くところ行くところで出迎えてくれるのは、ルリビタキのメスである。尾羽を上下に振りながら、「クッ、クッ、クッ、クッ」と小さな鳴き声とともに逃げないで近づいてくるのがうれしい。

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これだけ多くのメスの姿を見ると、恋の季節になった時相手が見つかるのだろうかと余計な心配をしながら、枯れ葉の下の霜柱をザクザクと踏みしめ、公園の散策路を歩いている早朝の公園散歩である。

コハクチョウ 7羽の家族

前日は。天気予報では雪が降るという多摩地区、冷たい雨で雪にはならなかったが朝起きてみると、遠く丹沢山塊の山々は白く雪化粧である。

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        1羽だけ別行動

冬型の気圧配置になっているので、天気はよいが強い冷たい北風が吹き付ける。体感温度はかなり低く感じる。

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 多摩川にコハクチョウが来ているというので強風の中多摩川土手に向かう。いつもコハクチョウは川島町か安曇野まで出掛けていたので、ここ多摩川で出遭えるというのはうれしい。

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        母親

護岸工事をしている対岸の川の流れの岸辺にその家族はいた。無心に岸辺にある草葉をむしゃぶり食べているように見える。

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        警戒しながらの採餌

親鳥2羽と子供たちが5羽の7羽の家族のようである。日本から北へ4000kmも離れたシベリアのツンドラ地帯で生まれたコハクチョウの幼鳥たちが、灰色の姿でこの多摩川河畔で餌を食んでいることに何故かロマンを感じる。

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        親子

昔、学生時代にテレビで「7人の孫」というドラマをやっていた。森繁久弥扮する明治生まれの祖父を中心とした家族の7人の孫たちが織りなす大家族ホームドラマであった。

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        父親

そのドラマの主題歌が「人生賛歌」という、今は亡きひげの作曲家山本直純さんの作曲である。この歌が好きで、学生時代は仲間とテーマソングとして良く歌ったものである。

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 今のようにカラオケがあるわけではないので、酒を飲むと車座になって大きな声で手拍子と共に歌った記憶がある。

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        親子

因みに歌詞は、

『♪ どこかでほほ笑む 人もありゃ どこかで泣いてる 人もある あの屋根の下  あの窓の部屋 いろんな人が 生きている どんなに時代が移ろうと どんなに世界が 変わろうと 人の心は変わらない 悲しみに 喜びに 今日もみんな 生きている 

だけどだけど これだけは言える 人生とはいいものだ いいものだ ああーーー ああーーー人生とはいいものだ いいものだ♪』

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         親子

最近はコハクチョウも集団で飛来するのではなく分散化しているようである。休息の飛来かと思っていたらもう2週間以上ここ多摩川にいるようである。

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        親鳥のペアー

ここで越冬して、北へ向けて帰るまで無事7羽の家族が過ごせるように祈りたいものである。上空では猛禽類が旋回している姿も見えるので心配であるが、来年またここで会えることを期待しながら、寒風の多摩川土手からの観察である。

マヒワ  相変わらず月見草の実が好き

多摩川の下流を歩くのは久しぶりである。ゴム長靴に履き替えて中州を歩いてみることにする。

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        マヒワ ♂

枯れた葦原には、ホオジロ、カワラヒワ、ツグミ、オオジュリンなどが群れで遊んでいる。足元にはアメリカコテングサの枯れ草があり、その実が手袋やズボンにつく。

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野鳥たちもこの実を食べてくれると助かるのにと思うが、食べないところを見ると多分美味しくないのだろう。

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夕日を背に受けて歩いていると、正面にある樹木に数羽の野鳥の姿が見える。たぶんカワラヒワだろうと通りすぎようとしたが、良く見るとマヒワである。

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久しぶりのマヒワをファインダーに収めていると、パラパラと草原に舞い降りる。止まっている先は大好物の月見草の枯れた茎である。嘴を実の殻の中に差し込んで黒い種子を啄んでいる。

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         マヒワ  ♀

食事時は警戒心が薄いのは人間だけではない。夢中になって取り付いている姿は近づいても気が付かないで、仲間同士喧嘩をしながら自分の取り分を確保している。

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夕暮れの多摩川の中洲で、久しぶりにマヒワの食慾旺盛な姿をじっくりと観察することができた。それにしても鳥たちは良く食べるものだと思う。まだまだたくさん月見草の実はあるのでゆっくりと喧嘩しないで、仲良く食べてほしいものである。

ハヤブサ幼鳥  ノスリとのバトルを期待して

冬の多摩川は、合流点に来ると朝陽が東南から昇るのでほとんどが逆光になってしまう。そんなわけで最近は午後からの出動が多い。

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         ハヤブサ幼鳥

西のほうに傾き始めた太陽を時折黒い雲がさえぎり、日差しが途絶えると吹き付ける風はさらに冷たく感じる。

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多摩川上空から飛来したハヤブサの幼鳥が、大栗川を挟んだ正面の大きな折れた横枝に止まる。少し大きなお腹を抱えているように見えるので、どこかで狩をしてきて満腹なのかもしれない。

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じっと動かないでいるが、顔だけは上下左右警戒心を持ちながら頻繁に動かしている。時々カラスが上空を飛ぶと、首をすくめるように見上げている姿は、幼鳥だからであろうか。

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        ノスリ

しばらくすると対岸の草木が繁る崖を挟んで反対側の大きな樹木に、ノスリが二羽相次いでの飛来である。

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こうなると期待はハヤブサとノスリのバトルの場面である。ハヤブサの幼鳥がやんちゃぶりを発揮して仕掛けるか、それともノスリが仕掛けるか楽しみに待つことにする。

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ところが、あにはからんや、高い木の上のほうにいたノスリが、下にいるノスリめがけて急降下をしたではないか。驚いた下のノスリは応戦、仲間同士でバトルをしながら上空へと飛んでいってしまった。

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それを見ていたハヤブサの幼鳥は、仕掛けるでもなく傍観の雰囲気。いつまでもじっとしており動く気配がない。夕暮れの寒い土手で待っていた期待感は裏切られ、見切りをつけて帰路につくことにした。

モズ   そろそろ恋の季節か

シジュウカラの囀りが聞こえ始めて、春の足音がすぐそこまで来ている雰囲気を感じる多摩川の岸辺。_8226_edited1

頬に当たる冷気に暖かい陽射しを背中にあびて河原を歩いていると、川岸に伸びた樹木の横枝に、どこからともなく飛んできたのはモズ。

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最初にメスが枝に止まったかと思うと、その後を追いかけるようにオスのモズが飛来する。後から来たオスは、しばらくの間メスに何か言いたそうに落ち着かない。

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背中を向けていたメスがこちらを向くと二羽揃っての記念写真である。その内にメスが飛び立つとその後をオスがあわてて追いかけてゆく。

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気のないメスを夢中になったオスが追いかけている姿である。人間の世界でも同じような場面を見ることがあるが、初志貫徹で目的を達成してほしいものだ。

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早々と春を呼んでいるオスのモズ君の恋の成就を祈りながら、葦の穂が風になびく河原を上流に向かって足を進める一万歩への歩みである。

アリスイ  あんな風貌だけど憎めない

一見蛇のような模様をした目の小さな鳥、それがアリスイである。多摩川に来ると朝一番で、まずアリスイの潜んでいそうな藪のところを歩いてみる。

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そこに行くまではカシラダカやジョウビタキ、アオジ、ホオジロなどがたくさんいるが、それは帰り道にゆっくり見るとして、まずアリスイの姿を見つける。

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意外と行動は緩慢なので姿を見つけてしまえば楽であるが、あの風貌なのでその姿を見つけることがなかなか難しいのである。

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外観も小さな目もそんなにきれいといえる鳥ではないが、なぜか遇いたくて探してしまう不思議な魅力のある鳥の一種である。

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樹木や枯れ枝の繁る散策路に足を踏み入れると、逆光に映る地面のシルエットはアリスイのようである。この場所で出会うのは二回目であるが、警戒心が強いので気配りして接近する。

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足音の気配を感じて小枝の絡まる木の上に飛びたってしまい、逆光と小枝が邪魔をして姿は良く見えない。早朝の太陽のぬくもりはありがたいが、こういうときは太陽の光が邪魔になる。

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少しでも枝のない良い位置でと考えるが、周りの藪と足の踏み後の状況を見ると思うようにいかない。それでも何とかその独特の姿を捉えることができた。

本日も最初にアリスイの姿をファインダーの向こうに見ることができたので、満足をして他の鳥たちの姿を見つけるべく多摩川土手へと軽やかに足を向けることにする。

ビンズイ  私もここに

待ち鳥を待っていると、思いがけない鳥がやってくることがある。期待していないだけに長い間待ち鳥を待っていた分をその鳥たちに集中してしまう。

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ミヤマホオジロを待っていると、目の前の小さな桜の木の枝に二羽のビンズイの姿。あたりを見回した後、反対側の大きな桜の枝に移動したかと思うと、枯れ葉や枯草のある地面に降りる。

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地面にこぼれている草の実や枯草の実を啄みながら意外と早足で動く。どんどん歩いては土手の上の草の方に近づいてくる。「私もここにいますよ。」といわんばかりである。

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冬場のどこにいるビンズイも同じで無警戒で人間に近づく。夏の間は高い木の上で大きな声で囀っていることが多いが、冬場は鳴き声はほとんど聞こえず、静かに地面に降りて餌を探している姿が印象的である。

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あえてビンズイを探しに行こうということはないが、出遭うことの多い鳥で以外と近くでファインダーに収まってくれるので、公園散歩の時などは手持無沙汰を楽しませてくれる鳥の一種である。

ノスリ  だるま頭でこんにちわ

河原でカワセミと遊んでいると、上空に猛禽の気配がする。そういえばこの場所はノスリの定位置に近い樹木があるところだと思いながら上空を見上げる。

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しばらく旋回したと思ったら、その木のいつもの枝に降りて廻りを見回している。相変わらずのだるま様ルックであるが、目は鋭く光っている。

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飛び出しのチャンスを狙って、カワセミそっちのけでファインダーを向けていると、突然の急降下、真下に降りたので草むらに隠れてしまった。

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しばらくの時間の後、急に飛び上がって来てはまた藪の中に消えてしまった。「二兎を追うものは一兎をも得ず」。諺の戒め通りである。

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半日寒いところを待って、ベニマシコとミヤマホオジロが同時にやってきたときと同じ場面である。欲張ってはいけないという教訓である。

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猛禽類の狩りの瞬間は誰もがしっかりとファインダーに残したい場面であるが、その確率はなかなか厳しいものがある。

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それでもその時を楽しみに足繁く現場に通うことにする。まさに「一期一会」の出遭いを大切に鳥見を続けたいものである。

カワセミ  立春も過ぎて

晴天の多摩川、遠く霊峰富士の高嶺も真っ白な雪の姿をみせている。風もなく陽射しが暖かい多摩川土手の散策である。

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         カワセミ  ♂

河川敷の工事が始まっているが、休日とあって重機の音もなく野鳥たちの声が大きく聞こえてくる。そろそろ鳥たちもペアリングの季節になってきたのか、シジュウカラの囀りが「ツツッピー、ツツッピー」と声高に聞こえてくる。

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仲間の話によると、ウグイスが囀り始めたとのことである。ここでも地鳴きのウグイスの姿は良く見るが、まだ囀りは聞いたことがない。ウグイスの囀りが聞こえるようになると、春が来たなという実感が肌に感じてくるものである。

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いつもは土手の上からの鳥見であるが、河原に降りて岸辺を歩いてみることにする。大きな石ころがごろごろと転がっている河原を歩くと、枯れた草のつるが時折足に引っ掛かる。

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足元に気をつけながら道筋を見つけて葦原の中を歩くと、カシラダカが一斉に飛び立つ。朝陽にきらきらと輝いて流れる多摩川の流水の脇に、大きな樹木の雑木林がある崖の下に小さな清流がある。

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流れの中に緑のクレソンなどの水草が生えたきれいな水で、覗いてみるとオイカワだろうか小さな魚がたくさん水の流れに逆らいながら尾びれを動かしている。

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カワセミにとっては絶好の狩場である。ちょうど枯れて倒れた木の枝が、流れの上に突き出したようになり、ちょうど良い止まり木になっている。

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       ハクセキレイにも追われる。

しばらく待っているとコバルトブルーの飛翔体、カワセミがやってきた。倒れた木の枝に止まって川の中を覗き込んでは、ダイビングを始める。

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        ハクセキレイとともに

すると、どこからともなくツグミが一羽、カワセミは驚いて他の木の枝へと逃げる。ツグミは魚を捕るわけではないので、すぐに飛び去ったが縄張り宣言をしたつもりなのだろうか。

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カワセミは、この水辺と本流の川岸を行ったり来たりしながらそのきれいなブルーの容姿を楽しませてくれた。そろそろカワセミも複数の追いかけまわしをする姿が見え始めたので、カップリングの季節が来たのだなと思うこの頃である。

イタチ  湧水池は動物園

先日の暖かい日に狸のペアーが顔を出したと思ったら、今日はイタチのペアーが池の周りを歩いている。

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赤い鳥を待って鳴き声に耳をそばだてていると、視界に入ってきたのは赤い鳥ではなく、毛皮にすると高く売れそうなイタチの姿であった。

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最近はタヌキ、イタチと鳥よりも動物の方が出が良いようである。まるで自然動物園と間違えてしまいそうな雰囲気である。イタチはニワトリなどを襲ったりするが、天敵は鷹やトビ、梟などである。因みにイタチの毛皮や毛筆は高級品である。

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ここ多摩川の河原も最近護岸工事が始まり、川岸の雑木林の伐採が始まっている。年度末の帳尻合わせの様な工事で3月25日完成の計画で工事が進行中である。

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どのような工事が完成するかはわからないが、重機が入り工事が進んでからは野鳥たちの声や姿が少なくなったような気がする。

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伐採された場所の雑木林には、昨年トラフヅクが渡りの途中でその珍しい姿をみせてくれたところである。今年は同様に訪ねてきたとしたらねぐらが無くなってしまったという感じであろう。

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災害予防の工事も大切であるが、自然環境保護の面でも配慮が必要である。イタチにまつわる言葉は、「いたちごっこ」・・・堂々巡りで物事が全くはかどらないこと。「いたちの最後っ屁」・・・追い詰められた時の最後のあがきのことなどで、あまり良い意味で使われることは少ないように思うが、タヌキやイタチが顔を出す、野鳥たちが渡りの休憩をするそんな自然環境を守りたいものである。

ヒレンジャク  一見メタボ風のモヒカンルック

鳥見は2週間のご無沙汰になるが、方々からレンジャクの情報が入ってきていたので、早朝にヤドリギのある公園に足を向けてみた。

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通常は群れで行動することが多いので、遠くから見てもよくわかるはずなのだが、ヤドリギのある大きな欅を見ると一羽しか見当たらない。

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そのうちに仲間が現れるだろうと待っていたが、現われた仲間はカメラマンの方が多い。高い木の枝に止まっては食休みをした後、ヤドリギの実が熟している枝へと移動する。

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ヤドリギの中に入ってしまうと、あの鋭いとがった冠羽の姿は見せずに嘴を伸ばして無心にヤドリギの実をついばんでいる。

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ちょうど黄色く熟し始めたところで一番食べごろになってきたのだろう。毎週多摩川に向かう時に近くを通るので、注意して覗いてはいたがまだ青々としたヤドリギだった。

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大きな樹木の横枝に止まっているその姿は、一見メタボ風のモヒカンに見える。どこかに人間でも同じようなスタイルの人がいたような気がする。

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冠羽を立てるのは、緊張した時だといわれているが、時々そんな姿をみせながらも食欲旺盛である。

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                 大好物のヤドリギの実

ヒレンジャクとヤドリギは共生しているといわれ、ヤドリギを増やすのは、レンジャク類の仕事である。

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        ヤドリギ繁殖の手助けの糞

食べたヤドリギの実を消化して、高い木の上からヤドリギの粘りの強い種子の入った糞をすることが、寄生植物ヤドリギの発芽・養生を助けるとされている。

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一見こわそうな顔付きであるが、ずんぐりとした体形やその羽根のきれいな赤色はバーダーを楽しませてくれる。大いに食べて、ヤドリギを増やしてまた来年以降もその元気な姿をみせてほしいものである。

箱根の湯  渓流沿いの隠れ宿

立春とはいえ、まだ厳寒の箱根路の温泉に行くことになった。毎年恒例の学生時代の友人たちとの年一回の小旅行である。

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            ロマンスカー

新宿からロマンスカーの展望台の眺めを楽しみながらの約90分箱根湯元を目指す。今回は幹事の計らいで、展望車を予約してスタートから酒を楽しみながらの旅路である。

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       国道にある乗り場・・・宿の入口

あいにくの空模様ではあったが、すっかりいい気分での箱根湯元。ここからは登山電車に乗り換え、スイッチバックを繰り返しながら箱根山を宮の下まで登る。

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        渓谷電車乗り場

この登りを見ていると、お正月の大学箱根駅伝の山登りの走者は、いかにたいへんであるかということが良くわかる。

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箱根登山電車は、スイッチバックのたびに運転手と車掌が入れ替わりゆっくりと登っていく。見ていると運転手も車掌もどちらも運転ができればその都度交代しなくてもいいのではと余計な心配をしてしまう。

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        渓谷へと下る

登山鉄道の宮の下の駅から今日の宿「対星館」への渓谷電車の乗り場に向かう。国道1号線の脇にその渓谷電車の乗り場はある。車数台を停めることができる駐車場のある乗り場は格子戸をあけるとカウンターと待ちあいの椅子とテーブル。

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案内の人が、「たった今、渓谷電車は出てしまいました。十分ほどお待ちください」という言葉である。早川の渓谷と箱根山の景色を眺めながら渓谷電車を待つ。

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間もなく電車が来ますという言葉に窓の下を覗いてみると、小さなブルーのケーブルカーが川底から昇ってくる。定員は十数人乗れるどうかの小さな電車である。

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             早川からの対星館

階段を降りて、乗り場からその渓谷電車に乗るが、他に乗客はなく我々4人が貸し切り状態で乗り込む。国道1号線から約300メートル下の早川の渓流までの5分間のケーブルカーの旅である。

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             玄関・・・鎌倉古道脇にある

これに乗らないとその宿には行くことができないという楽しみでもある。渓谷電車を降りると宿の人の丁寧なあいさつで迎えてくれたのは嬉しい。そのせいか気分も良く、川の流れとその豊かな水のもたらす驚くほどのマイナスイオンを感じるのは私だけだろうか。

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             調べの滝

「対星館」という名前の由来は、禅僧夢窓国師がこの地で庵を構え、星に対して座禅を組んだことから名付けられたという。

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             地酒「箱根山」

温泉も90度で湧き出る源泉が5本もあり、24時間源泉かけ流しという肌がつるつるする良く温まる良い温泉である。

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           大雪の後の杉並木、枝が折れて落ちている

野天風呂では、絞ったタオルを頭に載せ、岩に腰掛けて見る早川の渓流は、白い水しぶきが目の前に飛び散る。川に垂れ下がる木の枝にはジョウビタキの姿があり、尾を振りながら、私を迎えてくれている。

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        芦ノ湖と富士山

広い個室での夕食は至れりつくせりで、ついついお酒の方も進んでしまう。地酒の「箱根山」純米吟醸酒は、この渓流の宿を虜にしてしまいそうである。

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        海賊船と富士山

良い温泉と美味しい食事と酒の一夜の後は、快晴の芦の湖からの富士山を眺める。大涌谷での黒卵で寿命を7年伸ばして、鋭気を養いながら箱根山を後にした湯の旅であった。

カシラダカ  小さな冠羽を立てて

最近は多摩川の土手ばかりに出掛けているので、公園の方には足が遠のいていた。暖かい陽射しに誘われて、午後からしばらくぶりに公園を歩いてみた。

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大雪で倒れた木々やその枝などが片付けられて、散策路は歩きやすくなっている。片付けられた折れた幹や枝などを見ていると、今回の雪による植物への被害はかなりのものであることが分かる。

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枯れていたススキなども雪につぶされていたが、雪が溶けたらすべてではないが真っすぐに置きあがっている植物もある。生命力のすごさに感心する風景である。

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松の枯れ葉が落ちている傾斜のある広場の陽だまりに、カシラダカの姿が見える。地面に舞い降りて跳びはねながら草の実や木の実を探している。

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近づくと驚いて近くにある樹木の枝に飛び去り、しばらくするとまた舞い降りてきて餌を探している。群れでいるわけではないので、遠くに飛んでしまわないのが有難い。

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一見姿はミヤマホオジロに似ているが、頭にある冠羽は小さく時にはその冠羽を立てていないときもある。カシラダカ君には悪いが、ミヤマホオジロを探しているときは良く間違えて落胆したこともある。

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この公園にも、他にまだ出遭ったことがない鳥も入っているようなので、健康管理も兼ねて足しげく通って出遭いの瞬間を楽しみたいものである。

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