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2013年3月

ソウシチョウ  群れで新緑を

いつもの公園では、桜が最盛期を過ぎ葉桜とまではいかないが、新しい葉が出始めたところもある。薄いピンクの花びらが散り始めて、公園内のコンクリートで丸太のように作った階段状の散策路が雪が降ったように白くなっている。

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その散策路の階段のわきには、小さな紫色の花をつけたスミレが咲いている。そこに桜の散った白い花弁が落ちて、その紫色のスミレの花をさらに引き立たせている。

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一段と低くなった広場に出ると、いつもは犬を連れた散歩の人や芝生で子供たちを遊ばせる家族連れがたくさん居るところであるが、あいにくの寒い天気のせいかその数も少ない。

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それでも桜の花の木の下では、ブルーのシートを広げてお花見をしている人たちも数グループ見受けられる。

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そのわきの芝生の上を桜の花を見ながら高台の方へ歩いていくと、聞きなれない鳴き声の野鳥の集団が緑の葉をたくさんつけた背の高い木の中にいる。

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忙しく細かく動くので、メジロかなと思いつつ見ていると、メジロよりやや大きく雑木林の下の笹などがあるブッシュの中に入っていく。鳴き声をよく聞いてみるとソウシチョウである。

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少し逆光気味で空抜けしてしまうので、シルエットしか見えない。少し廻りこんで見るとクルッとした目と赤い嘴が見えたのでソウシチョウと確認した。

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十数羽の群れでシジュウカラとの混成群のようである。公園内の冬の間は裸だった樹木の枝に、新しい芽が出始めている。その新芽に取りついて新しい柔らかい葉を食べているようにも見える。

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とにかく忙しく動くのと空抜けで、なかなかうまくその姿を捉えることができない。ソウシチョウはきれいな色をしているので、順光であれば見やすいのだが高い枝のところに飛ぶと空抜けになってしまう。

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今日の公園は、ウグイスの声と桜の木の花弁を食べているヒヨドリばかりだったので、このソウシチョウの群れは、しばらくの間楽しませてくれた。収穫も少なく帰るところだったので満足して帰路につくことができた一日である。

ウグイス  春告げ鳥の囀り

どこに行ってもウグイスの囀りがよく聞こえるようになった。「春告げ鳥」と言われているウグイスであるが、気候の方がそれについてこない。

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今朝はもう暖かいだろうと思って少し薄着をして河原に出かけたら、川面から吹き付ける冷たい風は冬のそれを思わせるようであった。

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あまり寒いと虫たちの行動も鈍るのだろうか、それを追いかける鳥たちの姿も少ないように感じる。

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そんな寒さの中でもウグイスの鳴き声は、一生懸命に春の到来を告げている。全身で思い切り囀っている姿は、地鳴きの季節はなんだったんだろうと思うほどである。

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このところの寒さのせいか、先週で桜の見ごろは終わってしまうだろうと思っていた桜の花が、今週末でもまだ見事に花を咲かせている。

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地面には散り始めた白い花弁がところどころに落ちて、桜の木の枝には小さな柔らかな黄緑色の葉が出始めている。

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残念なのは空模様で、白い雲に覆われ青い空が見えないことである。元気に囀っているウグイスも背景が引き立ててくれないので少し寂しいが、もうすぐ四月、本格的な暖かい春が待ち遠しいこの頃である。

アカハラ  多摩川の河原で

今シーズンはあまり姿を見せなかったアカハラがひょっこりと顔をみせた。季節の変わり目は鳥たちの移動の時期でもあり、そこに展開される鳥たちの行動や姿も移動の時期を良く表している。

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今まではノビタキやオオジュリンなどが主役であったが、その姿は今日は見えない。暖かくなったり、冷たい北風が吹いたりしながら季節は確実に初夏へと向かっている。そのたびに重いコートを脱いだり、また着たりとなかなか手放せない。

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ツグミ類は群れで渡りをするので、渡りの時期になると集合場所に集まってくるという。今シーズンの集合場所はどの辺になるのか興味のあるところである。因みに昨年は春先に桜ヶ丘公園で多くのアカハラの鳴き声を聞いた。

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だからこの時期になると、いつもあまり見ない鳥たちも姿をみせるようになるらしい。とにかく空を飛びまわっている鳥たちとの出遭いを陸上を歩きながら待っているわけだから、その確率はかなり低く稀少価値があるのである。

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そのためにも、いかに数多くフィールドを出歩くかと、その鳥たちの習性をつかんで、その場所を想定して待っているかのどちらかである。それこそ「一期一会」の出遭いである。その出遭いのときを大事にしたいものである。

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私の場合は、まず足で歩くことを前提としているので、毎年同じ場所でもそこにくる鳥たちやそこに咲く花などにも新しい発見がある。その上、そこで挨拶を交わす人たちとの出会いも嬉しいものである。同好の仲間が増えることにより多くの情報が得られ、また勉強もさせてもらうことが多い。「鳥見散歩」楽しからずやである。

シロハラ   早朝の出遭い

桜の花が五分から八分咲きの早朝の公園。まだ陽は昇る前なので風は少し冷たい。やわらかい緑の新芽が出始めた公園の芝生を、両足をそろえてピョンピョンと飛ぶような歩き方のシロハラがいる。

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冬の間は地面に落ちた枯れ葉をガサゴソと嘴でかき分けていたが、春になって落ち葉もなくなり、緑の新しい草の芽をかき分けてミミズなどの虫たちを採っている。

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近づくと逃げるが一定の距離を置いて、遠くには離れない。秋口に渡って来たばかりの時には、人の気配を感じると、「キョッキョッキョッ」と鳴きながら藪の中に隠れてしまって、鳥も恥じらい心や警戒心を持っているんだなと思っていたが、今は人慣れをしてあまり警戒心を持っていないように感じる。

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ちょうど桜の木の下を歩いていたので、飛び立った時は桜の枝に止まってくれた。「桜とシロハラ」である。あまり構図はよくないが地面よりは良いかと狙ってみる。

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春になって花が咲き始めると、普段振り向かない鳥たちでも季節の花に止まってくれると絵になるのでうれしい。花の引き立て役になるのか、花が平凡な鳥たちを引き立てているのか。「花鳥風月」には程遠いがそんな感じである。

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ツグミ類の旅立ちはどちらかというと遅いほうであるが、今朝は、もうさよならをしたはずのルリビタキの姿を公園で見た。顔を合わせると、今までのように目立つところに出てくれなかったが、ブッシュの中へと姿を消した。渡りの時間が迫り、これから長い旅路へ旅立つ鳥たちの安全な渡りを祈るばかりである。

ジョウビタキ  もう旅立ちか

公園を歩いていると桜の花や濃いピンクの桃の花、キブシやサンシュなどの黄色の花などが咲き乱れ、本当に春が来たんだと実感することが多い。

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そんな花には、シジュウカラやメジロ、スズメまでも群れで取りついている。華やかな花から離れたところ、もう花の最盛期を過ぎた黄緑色のやわらかい葉が出始めた桜の小さな木の添え木の竹に、ジョウビタキのオスの姿が見える。

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頭の灰白色と顔の黒さ、胸より下のオレンジ色がはっきりしてきれいな色である。年齢が増すごとにきれいになるので、たぶんかなりの年齢のジョウビタキなのだろうと思う。

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もうそろそろ北の方面に旅立つ準備をしているのだろうと思うが、ジョウビタキのオスに出遭うのは珍しい。今シーズンはどこでも出遭うのはメスの方が多かったような気がする。

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山に帰るころになると人に慣れるのか、あまり遠くに行かないで近くで地面に降りて餌を捕ったり、手すりに止まったり、また木の上に戻ったりと人がいる近くを離れようとはしない。

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近くに満開の花が咲く桜の木があるので、なんとかその桜の木の枝に止まってくれないかと願いつつ桜とジョウビタキの構図を頭に思い浮かべながら、ファインダーをのぞく。

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しばらくして願いどおりに、タイミング良く桜の枝に止まってくれたが、そこにジョウビタキがいるとは知らない公園を散歩する人達が通りかかり、警戒心から他の木へと飛んで行ってしまった。

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せっかくのチャンスをと思ったが、世の中そう思うようにうまくいくものではないということである。公園は公共の場であり、そこに三脚を立てているわけだから、お互いに同じ公園の利用者にも迷惑をかけないようにしなければと、チャンスを逃して改めて思うこの頃である。

ノスリ   早朝の狩り

天気予報では朝から雨になるというので、起きるのが少し遅れてしまった。窓を開けてみると低い雲の曇り空で冷たい風が吹いている。

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今週末は桜が満開になるだろうと言う予測から、人出が多くなり混雑するだろう桜の花のある公園は避けて、出遅れ感ではあるが多摩川に向かう。

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大栗川ではコガモ達の群れが頭を水中に突っ込んで朝食に夢中である。天敵にしたら空きだらけである。多摩川の合流点へと歩いていくと、合流点近くではカワセミが飛び交い大賑わいである。

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        獲物を確認

恋の季節になり良き伴侶を見つけるために対岸から上流、下流へと「チーッ、チーッチーッ」と鳴きながら飛び回っている。

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        一気に飛び出し

カワセミに気をとられていると、いつの間にか対岸の崖の途中にある樹木の横枝にノスリの姿が見える。

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        全身で押さえこむ

しばらく廻りを眺めていたが、羽根を広げて枝を上の方に少し移動した。どうやら獲物を見つけたらしい。

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枯れた藪の間から新緑の芽が少し出始めた草むらの方向を見ている。一気に飛び出すとその草むらあたりに両翼を広げて覆いかぶさるように鋭い足を向けて降りる。

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少しバタバタとした後、しっかりと獲物をつかまえたらしく、ゆっくりとこちらを向いて両足で捕らえた獲物を押さえながら、嘴でくわえ出した。

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よく見えないが、モグラかネズミのように見える。尻尾の様なものが見えるので、多分野ねずみだろうと思う。

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廻りを警戒しながら、足を踏ん張ってゆっくりと嘴を動かして食いちぎっているようである。背なかに吹き付ける北風もしばし忘れて、ファインダーをのぞきこんだノスリの狩りの現場である。

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        食べ終えたノスリ

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                満足したノスリ

あわよくば、常連のハヤブサも来てくれないかと待ってみたが、あらわれそうもないので、ノスリが飛び立った後、冷えた両手をこすりながら花冷えのする多摩川土手を後にした。

ヤマガラ  花とともに

先週の予測だと今週末は桜の花の見ごろだといわれていたが、早いところで八分咲き、遅いところでは三分咲きぐらいである。

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花冷えとはよくいったもので、桜の花が咲くころに寒い北風が吹く日がある。今日はまさにそんな一日である。

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薄いピンクのソメイヨシノは曇り空には映えない。やはり青い空の下にきれいに咲き誇る花だと思う。多摩の桜の名所もちょうど花見ごろではあるが、空模様がもう一つおもわしくない。

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早朝の公園を歩いていると、濃いピンクの桃の花が満開である。その枝に普段は「ニーニー」と鳴いているヤマガラの集団が取りついている。

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見るからに美味しそうではあるが、ヤマガラは木の実をとった時に、足で押さえてコツコツと食べるのが特徴であるが、花弁をとった時も同じように枝に足で押さえて嘴で花を啄んでいる。

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いつもであれば、木の上でコツコツと音がするとヤマガラかコゲラの存在を想像するが、花弁ではその音がしない。

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花の季節になると、いつもは樹木の種子などを食べている野鳥たちも、きれいな花にあつまってくるものである。花の命は短いといわれるが、その短い期間野鳥たちも大いに楽しんで味わってほしいものである。

チョウゲンボウ  成長した幼鳥たち

久しぶりに多摩川合流点に脚を向けてみると、河川改修の工事が終わりすっかりきれいになっている。25日までに終わらせて年度末の請求に間に合わせるという工事なのではないのだろうか。

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         チョウゲンボウ  ♂

河川敷にあった樹木や草木が無くなり堰堤はきれいにコンクリートのブロックで護岸されたが、工事の後は掘り返した土のむき出しのままである。

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       チョウゲンボウ ♀

これでは鳥たちどころか虫たちも棲める環境ではない。護岸工事もいいが自然環境の復帰も考慮に入れた河川改修にしてほしいものである。

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そんなわけで、午後のせいか鳥たちの姿もすっかり見えなくなったので、場所を変えて近くのチョウゲンボウの営巣地に行ってみることにした。

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昨シーズンの春にはたくさんの雛たちが巣立っていた場所なので、その幼鳥たちも成長して今シーズンの営巣の準備を始めるころだろうと思う。

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現地についてしばらく待っていると、「キィキィキィ」という鳴き声と共に二羽が飛び出して向かいにある大きな樹木の上を旋回してその木の一番高いところの枝に止まった。

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すると反対側からも同じく二羽が飛び出し正面の樹木の枝に止まり獲物を探しているのかじっとしている。

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見える範囲には3羽の姿が見えるが、オスは近くを旋回したりカラスとのモビングやオス同士の縄張り争いか警戒飛行をする。

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一方ではメスは同じ正面の大きな樹木の横枝に止まってそこを動かないでじっとしている。動くとしても飛ぶのではなく横枝を歩いて移動しただけである。

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         チョウゲンボウ 飛びだし

最初は背なかを向けて止まっていたが、正面をみせてくれてはいるが、ちょうど小さな枝が被っていて、顔を横切ってしまう。

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チョウゲンボウの狩りの方法は、木の枝に止まり地上の獲物をさがす待ち伏せ型と、低空飛行で獲物をさがす二通りのパターンがあるといわれている。

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        チョウゲンボウ ♀  枝かぶり

少し高台で見ていると、目の前を低空飛行してくれることがあるので、飛翔の背なかをファインダーにおさめることができる。

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        チョウゲンボウ  ♀  枝かぶり

桜は例年より早く咲き始めているが、今日の風は少し冷たい。それでもチョウゲンボウが元気に飛びだしてはその飛翔をみせてくれたので、結構楽しめた花冷えの午後であった。

ガビチョウ   ガビも囀る

冬鳥たちが居なくなった公園では、ガビチョウが目立つようになってきた。冬の間、藪の中の落ち葉を嘴でかき分けながら食べ物を探していたガビチョウが、小枝に脚を踏ん張って囀っている。

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季節構わず大声で複雑に囀るガビチョウであるが、冬鳥たちが来ていたときはバーダーの関心がそちらに向いてしまうので目立たなくなってしまう。

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なかなかのいたずら好きで、ウグイスやキビタキ、サンコウチョウなどの声をまねることもある。昨シーズンの春先はコマドリの鳴き声をよくまねていた。

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ガビチョウの名前の由来はあの独特の目にある。漢字で書くと「画眉鳥」と書く。外見は全体に茶褐色で、目の周囲が白く、眉状に後方に伸びるのが特徴。これが「画眉鳥」と言われるゆえんである。

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ちょっと見ると眼鏡をかけているように見える。いつもであれば、「ああ、ガビチョウか」という感じで通り過ぎてしまうところであるが、正面の小枝に脚を踏ん張って一生懸命鳴いている姿を見ると思わずカメラを向けてしまう。

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繁殖力も旺盛なので、今ではどこでも数多く見られるようになっている。外来種ではあるがそのうちに市民権を獲得しそうな勢いである。今シーズンは春の渡りの鳥たちの鳴き声の物まねにだまされないように聞き分けたいと思うこの頃である。

ウグイス  きれいな囀りがあちこちで

地鳴きの時は誰も振り向かないウグイスも、春の花が咲き始めると、きれいな声で囀り始める。最初はぎこちなかった鳴き声も最近はきれいに「ホーホケキョ」と囀るようになった。

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多摩川を歩いていてもそれぞれ縄張りがあるのか、一定の距離を置いて囀っている。足音が近づくと、いわゆる「ウグイスの谷わたり」という警戒の鳴き声を発しながら、枝から枝へと飛んで行ってしまう。

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それにしても一斉にウグイスの囀りが聞こえ始めたのには驚いてしまう。姿を見つけると、梅の花か咲き始めた桜のつぼみにでも止まってほしいと願うのだが、意に沿ってくれない。

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相変わらず裸の木の小枝を飛び回っては囀っている。囀るときは嘴を上の方に大きく開けて全身で鳴いている感じがする。

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この囀りでよき伴侶を見つけるわけだから、ウグイスとしても真剣である。多摩川の土手でも最近の暖かさで、桜の花の開花が速いような気がする。花を見ていると朝の景色と帰るときの花の数が違っている。

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この分だと今週末が桜の花の一番の見ごろになるのではないだろうか。よい天気であってほしいと願うばかりである。

名古屋城  屋根に黄金のシャチホコが輝く

季節の終わりのイルミネーションを夜遅くまで楽しんだ帰りに、名古屋城を歩くことにした。「金シャチ城」とも呼ばれる名古屋城は、徳川御三家の居城として栄えた尾張六十二万石の名城である。

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徳川家康が東海道の要所として、慶長17年(1612)に当時の建築技術の粋を集めて築城した。残念ながら1945年の太平洋戦争中の大空襲により、天守閣をはじめとするほとんどの建物が焼失してしまった。

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1959年に地下一階、地上七階の天守閣と正門が再建された。現在は本丸御殿の復元工事が進められているが、この天守閣を木造で再現しようという動きもある。

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                           柳の新芽と名古屋城

正門から入ると、右手に見る桜の木のつぼみは固いが、梅の花はちょうど見ごろである。梅の花と朝陽に輝く天守閣の金のシャチホコが光って青い空に映える。

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弓なりに築かれた天守閣を支える石垣は忍びがえしとして有名であるが、その石垣には記号や文字が刻まれている。

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         石垣の刻紋

これは築城を命じられた各地の大名が、自分の運んだ石を区別するために刻んだものだといわれているが、この石の量を見ると大変なことだと思う。

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        名古屋駅方面

最上階の展望台からは名古屋市内が一望でき、春霞の遠方に最近の超高層ビルが名古屋駅方向に林立する。古い城と近代的な建物の調和である。

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仕事では名古屋に行くことは多いが、ゆっくりと名古屋城を見学することなどは少ないので、天気も良く歴史の勉強にもなる。築城400年と一口に言うが尾張徳川家の栄華とその偉大さを感じさせる建物である。

なばなの里  700万球のイルミネーション

河津桜と枝垂れ梅の花と香りを堪能した後は、冷たいきしめんをいただいて温泉に入って夕暮れを待つことにした。

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          18mのツインツリー

温泉は天然温泉で59度の源泉が湧き出し、360度の視界の大浴場に浸かると肌がツルツルする。大浴場の目の前にある露店風呂は、こんこんと湧き出る温泉が岩肌を光らせているように流れ出す。

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        雲海  アーチをくぐると幸せになるという

岩に囲まれた露店風呂が二つと、高いところから流れ落ちる打たせ湯。勢いよく流れ出るジェット水流のジャグジーなどが大浴場の外にある。

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        ライトアップされた枝垂れ梅        

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        河津桜と花回廊

露店風呂の周りには棚田のように下に流れ落ちる滝があり、そこにはヒヨドリやメジロなどの野鳥たちが水浴に来る。

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        200mの光のトンネル

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お風呂の廻りを囲んだ河津桜の花には、ヒヨドリ、メジロが裸で湯を浴びている人々を無視するかのように飛びまわって花の蜜を吸っている。

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        大自然  希望の虹

桜の花の彼方に日が沈んでいく光景を見ながら、露店風呂に浸かってシーズン最後のイルミネーションの開演を待っている至福のひとときである。

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        河津桜  ピンクのトンネル

庭園の池の端にあるチャペルの鐘のカウントダウンにより、イルミネーションの一斉点灯が行われる。本日の点灯時間は18時15分である。

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        水上イルミネーション

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   木曽三川 (木曽・揖斐・長良川)の川の流れを表現している

どこでその瞬間を待つかは非常に迷うところであるが、地元の人にいろいろ情報を聞いてそのチャペルの前で待つことにした。時間が迫るとあちこちに池のほとりや桜の木の下などの点灯が始まった。

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        河津桜とチャペル

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明るかった空がだんだんと暗くなり、その瞬間を待つ人々の姿が多くなってきた。昼間は自由に歩けた園内はイルミネーションの点灯が始まると一方通行になってしまう。

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        大自然  朝焼けの富士山

光の祭典のその瞬間は一斉の拍手で始まり、しばらくの間その余韻に浸っているが、人が動き始めたので、それぞれのテーマをゆっくりと楽しむことにした。

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             チャペルを映す鏡池

 昼間の桜もきれいだったが、ライトアップされた桜や梅もまた違う春の雰囲気を味あわせてくれる。本来イルミネーションは冬の催しものであるが、桜咲く春のイルミネーションもまた趣のあるものである。

なばなの里  河津桜と枝垂れ梅

今シーズンは週末といえば鳥を追いかけている毎日であったが、冬鳥たちの北への旅立が始まると、今までの週末の意気込みが少し薄れてくる。

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         河津桜

たまにはかみさん孝行もしないと、動けなくなったときに手の届かないところに水を置かれても困るので、今月いっぱいで終わるというなばなの里のイルミネーションを見に行く。

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早朝の新東名高速道路は天気も良く快調である。旧東名の海岸沿いを走るのと違って、御殿場のJCTから一路西へ三ケ日のJCTまで157.4kmは快適な走行である。

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         河津桜とメジロ

途中の景色もすばらしい。早朝なので雲一つない雪を被った富士山を右手に見て高原を走る雰囲気である。旧東名よりかなり近くに見える。

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        枝垂れ梅

道幅も片側3車線で走る車は少なく空いているので走りやすい。急坂や急カーブがほとんどなく直線を走っている快適感である。

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それもそのはずで、カーブの最小半径は東名の300mに比べて新東名は3,000mとゆるく、最大勾配も従来の5%から新東名では2%となだらかになっている。

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       枝垂れ梅に巣作りのキジバト

とにかく運転していて疲れないのと、視界が広いのが良い。走る車の数も少ないので思わずスピードメーターを見ると、今まで見たことのない目盛りのところでその針の先端が揺れていることがある。

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途中のサービスエリアもトイレがきれいなのと、ショッピングや食事もにぎやかでオープンカフェ並みに駿河湾を見下ろしながらできるのが嬉しい。

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そんなこんなで渋滞もなく、昼過ぎには「なばなの里」に着くことができた。園内は春の花が満開である。

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黄色のミツマタやサンシュ、赤や白の花びらをつけた枝垂れ梅の花が青空の下に満開である。入り口にある濃いピンクの花は河津桜でまだ蕾も残りちょうど見ごろである。

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         メジロと河津桜

夜のイルミネーションの点灯までは、かなりの時間があるので、のんびりゆっくりと春の花の香りと咲き誇る花たちを楽しむことにする。

ソウシチョウ  早朝のかわいさ

夜明けが早くなり、目が覚めるとブラインド越しに外の景色が眺められ、早朝の公園を歩くのもさわやかな風を感じるようになってきた。

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公園の散策路にに落ちていた枯葉も踏み固められたり、粉々になったりして、サクサクと落ち葉を踏み歩いた初冬の公園とは雰囲気が変わっている。

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枯れ葉が春風に吹き飛ばされてきれいになった散策路は、歩きやすい。散策路の端にたまったその落ち葉の間から、もぐさの新芽や小さな紫の花をつけたスミレなど新しい草花の葉が顔を覗かせてきた。

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冬の名残の山茶花の赤い花が咲く緑の藪の中に、チョコチョコと動く野鳥の姿が見える。表に出てくるのを待っていると、緑の葉の間から顔を出したのは、赤い嘴のソウシチョウである。

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ヒヨドリとともに名残山茶花の花の蜜をすっている。それにしてもソウシチョウはクルッとした目と赤い嘴でかわいい顔をしている。また、色も赤や黄色とカラフルで見栄えがする。

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ソウシチョウの幼鳥の嘴は黒いが薄黄色になり成長するにしたがって赤くなる。表情はきれいでかわいく鳴き声も良いため、中国ではポピュラーな飼い鳥として飼われてきたが、日本では特定外来種として飼育は禁止されている。

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姿を見せるときは集団で顔を出すが、声だけでなかなか姿を見せないことも多い。笹薮など暗いところにいることが多く、今シーズンはかなりの数がこの公園にも入っていたようである。

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目当ての鳥にあえなくて、帰り道に向かっているところにかわいい顔を見せてくれたので、しばし足を止めてその動きを追ってみた。この藪は虫たちが多いのかあのキクイタダキも至近距離で姿を見せてくれたところである。お目当てには出遭わなかったが、気分的には満足をして、公園の階段を広場へと下りた早朝散歩である。

タヌキ   生あくびのペアー

最近の多摩川河畔ではタヌキの話題が多い。ご他聞にもれず今朝もタヌキのペアーの姿を見つけての多摩川散歩の始まりである。

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春の暖かい風が吹き抜ける川沿いの土手の草むらに、野鳥とは違う動きをする姿が見える。何か枯れ草の中にもぐっているのかと、角度を変えて覗いてみるとそこにはタヌキの顔が見える。

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眠りから覚めたばかりなのか、熟睡中を起こされてしまったのか寝ぼけ眼である。じろっと見た後は、後ろ足で気持ちよさそうに頸のところを器用に掻いているのは、起きぬけの感じである。

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良く見ると隣にももう一匹の姿。顔立ちからするとオスとメスのペアーのようである。こちらの気配を感じたのか一匹が奥の草むらのほうへゆっくりと歩き始める。

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途中まで行くと止まって振り返った時に目と目が合う。しばらく見つめていたがさらに奥の枯れ草の中に姿を消した。残ったオスもその後を追うようにのんびりと歩いて林の中に消えて行く。平和な春の訪れの風景である。

ウソ  久しぶりのウソ

今シーズンの冬鳥の話題はウソから始まったが、これは本当の話である。食欲旺盛なウソの集団がこの公園にいろいろな話題を提供してくれた。

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         ウソ  ♂

ムラサキシキブの木の実から始まったウソの食欲は、カナムグラのつるの茂る草むら、公園の生垣のネズミモチへと集団で移動して我々バーダーの目を楽しませてくれた。

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         ウソ  ♀

あるときは遠くの小さな姿をテレコンを付けてファインダーに納め、またあるときは近すぎて焦点距離が合わない贅沢な場面も演出してくれた。

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         ウソ ♂

春風が吹く公園を歩いていると、大きな桜の木の上の方で、芽吹き始めた桜の木の芽を啄むウソのペアーが目に留まる。集団からペアーが生まれ早春の息吹を感じる。

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        ウソ  ♀

ひところ数多くのカメラマンがウソを追いかけていた時とは違って、見上げる桜の木の高いところにいるウソにレンズを向けているのは私一人である。

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         ウソ  ♀

この桜の木に花が咲くころには、山に戻ってしまうだろうが、また、来年も家族を増やして、このふっくらとしたバラ色の頬で「フィー、フィー」と、澄んだ口笛のような鳴き声を聞かせてほしいものである。

ハイタカ   枝かぶりの後ろ姿

ウグイスが囀り始めた多摩川の樹木林で、まだ残っているだろう目当ての鳥を待っていると、近くの藪でベニマシコの鳴き声が聞こえる。

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あたりを見回して探してみると目の前に飛んできたのは、赤いオスである。もう帰ってしまったと思ったベニマシコと最後の接見ができたことはうれしい。

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突然の出現なのでお互いにあわてて焦点距離も合わないまま、対岸に飛んで行ってしまった。さよならを言おうとしているのか、遠くの細い一本の木の幹に止まってこちらを見ている。

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そんなことに気をとられていると、近くでカラスがうるさく鳴いている。もしやと思えば案の定、その騒ぎの中からハイタカが飛び出して、これもまた対岸の樹木へと飛んで行った。

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枝かぶりではあるが、その姿は見えるのでしばらく様子を見ていると、相変わらずカラスが廻りを飛んで騒ぎ立てている。飛びだしを期待したが、なかなか動かないのでこちらがしびれを切らして動いてしまった。

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するとそのすぐ後、多摩川の上流へと飛び去ったのである。それにしてもこの河原でもウグイスが一斉に囀りを始めた。天敵に襲われないようにきれいな声を聞かせてほしいものである。早春の囀りで春本番近しの雰囲気を味わわせてくれる野鳥たちである。

シジュウカラ  胸の太い黒帯

初夏を思わせる暖かい昼下がり、公園を歩いていると、裸の木の小枝の先の新緑の柔らかい緑の芽を啄むシジュウカラの姿が目にとまる。

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「ツツピー、ツツピー」と、囀るシジュウカラの声が聞こえると春がきたという実感と共に、その行動に目を奪われる。

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どこにでもいつでもいる鳥の1種にスズメやシジュウカラがいる。普段は脚を止めて振り返る鳥ではないが、よく見るときれいな色をしている鳥である。

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最近はスズメの姿を見ることが少なくなったと言われるが、シジュウカラはその反面数が増えているのかよく見かける鳥である。実際スズメより数が多くなっているのではないだろうかと思う。

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冬の間はシジュウカラの混成集団の移動には注意をしてみる必要がある。その中に混じって珍しい鳥がいることが多い。公園ではゴジュウカラがこの集団の中に居たことがある。

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シジュウカラと同じような恰好をした鳥、カラ類との見分けのポイントは、喉から胸の黒色の部分で見分ける。コガラは喉元にある蝶ネクタイと黒のベレー帽。ヒガラはシジュウカラによく似ているが、喉の黒色部は小さく棒ネクタイはない。後頭に白色があり小さな冠羽があるのが特徴である。

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冬鳥たちが移動を始め姿が見えなくなると、留鳥の存在感が際立ってくる。芽吹いてきた木々の間を飛び交う留鳥たちの織りなす光景を楽しむ季節になってくる。それもまた楽しからずやである。

ハヤブサ  一人前の飛翔

ハヤブサが夕がたになって大栗川の対岸の崖にある樹木に戻ってきた。枝が交差した中に入ってしまったので、姿がよく見えない。

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枝の間から背なかが少し見えるが、顔を後ろに向けて羽繕いを始めている。見ているとだんだん成長のあとがその行動に見える。

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最初の頃は、大栗川に泳いでいるカルガモなどを狙ったり、近くを旋回したりとやんちゃぶりを発揮していたが、最近は出掛けては他で狩りをしてくるのかお腹を膨らませて帰ってくることが多い。

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それでも、ここでじっと帰りを待っているバーダーのために飛び出してはその低空飛翔を見せてくれる。目の前での狩りは自信がないのかまだ見たことはない。

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一旦飛びだすと多摩川の上空を対岸に向かい、ひとまわりしてこちらに向かってくる。その飛翔スタイルは大きな鋭い目で獲物を探している凛々しい姿である。

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冬鳥たちが居なくなった多摩川で、これからはこのハヤブサ君の成長の過程を観察することにする。早く一人前になって得意の空中捕獲をみせてほしいものである。

ヒレンジャク  来年のヤドリギを増やす

シベリアへの長い旅に飛び立ってしまったコハクチョウの居ない多摩川河畔は、期末に間に合わせるべく動く河川工事の重機のうなりだけが響き渡る。

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初夏を思わせる暖かい陽射しに、河原の葦原ではノビタキだけが元気に飛び回っている。大栗川の崖からいつものハヤブサが飛び出して、多摩川を超え遠く府中方面に姿を消した。

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夕がたにはまた戻ってくるだろうと、大栗川の上流にいるヒレンジャクの様子を見に行くことにした。

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その公園には人影も少なく、早朝の散歩の人も一人だけ。大きな欅の枝に異様に丸く緑の葉が茂る寄生したヤドリギが目立つ。

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朝の陽の光に黄緑色に光るヤドリギの葉とその実がなる小さな茂みの中に、モヒカン頭のヒレンジャクの姿が見える。

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ヤドリギの実をとるために逆さになったり、首を大きく伸ばしたり、小枝がしなって落っこちそうになったりしながら、ヤドリギの実を口の中にほおばっている。

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よく見ると、今日は3羽のヒレンジャクがそのヤドリギの茂みの中にいる。それぞれ自分の縄張りを決めているのか、他のヒレンジャクが入ってくるとすぐに追い出してしまう。

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追われた弱いヒレンジャクは、隣の木の枝に一時避難をして、また体制を整えて新たなヤドリギに取りつく。

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そんなことを繰り返しながらも小さな茂みから出てきて横に出た小枝に止まる。そこでは、来年のヤドリギを増やすべくヤドリギの粘りの強い種子の入った糞をしている姿が映る。

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その欅の枝をよく見ると、いたるところに数珠の糸が切れて垂れ下がったようなヒレンジャクの糞が見える。粘り気が強く良く伸びるが、地上にはなかなか落ちてこないところはよくできている。

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糞をしているところを見ると、木の下を通る人の頭にかかるのではないかと心配するが、それは心配無用のようである。

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冬鳥たちの旅立ちも始まっているようであるが、ヒレンジャクは少し遅い。まだヤドリギの実はあるので、もう少しこの黒い隈どりと長い冠羽を見ることができそうである。来年の餌をたくさん食べられるように準備して移動するヒレンジャクは偉いと思うがどうだろうか。

アオバト   アーオーと鳴く黄緑色のハト

いつも公園を歩いていると「アーワ、アーオ、アーワ」と高い独特の声で鳴くアオバトの声が聞こえるが姿をなかなか見せてくれないのが常であった。

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そのアオバトが公園にいると聞いたので早速遭いに行ってみた。常緑樹の茂った葉の中の小枝に止まっていた。廻りの葉の色とその姿が擬態色のようになり、よく見ないと見つからない。

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その上いつもはよく鳴き声だけ聞かせてくれるが、その鳴き声すら聞こえない。木々の葉がガサガサと動いたので良く見るとアオバトである。樹木の下から見上げるとちょうどお腹の模様が見える。

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時々木の葉の間から顔を出して、全体には緑色だが額、前頸から胸にかけたきれいな黄緑色の姿を見せてくれる。

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嘴は青く、木の芽やどんぐりの実などを樹上で食べるという。アオバトと言えば集団で海岸で海水を飲む行動がよく言われるが、公園で遭うのは初めてである。じっとして動かないので少し心配もするが、餌は充分採っているようなので元気な声をきかせてほしいものである。

コミミズク   耳の小さいズク

河原での寒風に耐えて鳥たちを待つことにも慣れたが、ここ2,3日は春を思わせる暖かい日差しと風である。冬から一気に春、寒暖の差が激しい弥生三月である。

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鳥友さんにコミミズクの情報をもらっていたので出掛けることにした。コミミズクは基本的には夜行性なので早朝でなくても見られるだろうといつもよりゆっくりと家を出て現地へと向かう。

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現地には昼ごろに着いたが、まだカメラを持った人は数人である。広い草原に黒い影が小さく見える。双眼鏡でのぞいてみると、コミミズクの頭が半分ほど見える。

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空模様は春霞の様な天気であるが、広い草原に吹く風も南寄りで暖かく撮影日和である。本当は陽射しが無い方が鳥の写真としては都合がいいのだが、暖かい陽射しが射しこむ。

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午後も二時を過ぎるとギャラリーが増えたので、コミミズクも意識をしているのか活動を始めた。それぞれ縄張りがあるらしく、広い草原の区画に三羽のコミミズクが姿を現した。

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最初は自分の縄張りの草原の草むらの上を低空で飛んでいたが、そのうちに二羽のコミミズクが領空侵犯をしてスクランブル発進、入り乱れて空中戦を演じたりしている。

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かなり目が効くのだろう、草原の上をかすめ飛んで、時々ホバリングしたかと思うと、草むらに飛び込んでネズミなどを捉えている。

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コミミズクという名前は、「耳の小さいズク」という意味からきている。耳のように見える頭部にある特異な羽毛を羽角というが、この耳が「ついている」 か、あるいは「突き出ている」ことから「耳ズク」といわれている。

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このコミミズクの顔を見ていると本当にユニークな顔だと思う。一般に鳥の目は常に捕食者(敵)をを警戒しながら生活しているので、広い視覚を確保するために頭部の横について、大きく飛びだしているのが多い。

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そのために、上下左右360度すべての方向が見え、死角がほとんどないと言われているが、コミミズクは人間と同じく両眼視である上に奥目である。人間と同じ視界なのだろうかと思うが、人間と違って首は360度良く回る。

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人間の視野は片目で約160度、両目で約200度といわれている。また、人のピントの角度は約2~3度であるが、鳥は20度以上で人の7~10倍も広い角度でピントを合わせることができるといわれている点が違うところである。

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       小耳をたてたところ

 このほかに鳥は、動くものを把握する動体視力が発達していて、自身が高速で移動しながら敵を見つけだしたり、餌となるネズミなどを見つけだして捕獲するのに動体視力は大きく役立っている。

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人間でもテニスや卓球など速いボールさばきがうまい人は、動体視力に高い能力を持っている人が多い。私も若いころはテニスをやっていたが、その能力が低かったので大成できなかった。実際は動体視力以前の問題のほうが大きかったのだが。そんなことを考えながらコミミズクの低空飛翔での狩りの状況を楽しんだ昼下がりである。

アカハラ   シロは多いが久しぶりの赤

 多摩川河畔でも公園でもツグミの姿が多く見られるようになった。2012年の9月に日本鳥類目録が一部改定され科名が変更されているが、その中にあるツグミ科が廃止されてヒタキ科に統一されているという。

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       背景が?

 これからは、ツグミ三兄弟のツグミ、シロハラ、アカハラもツグミ科ではなくルリビタキなどと同じヒタキ科の分類に入る。

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 ヒタキ類より体の大きいツグミ類がなぜヒタキ科に入るかは文献を良く読んでみないと詳しいことはわかないが、DNA分析が進み改定されたらしい。

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 公園ではどこでも顔を合わせるシロハラと違って、なかなか姿を見せないアカハラが多摩川の河原に久しぶりに姿を見せた。

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 いつもシロハラの姿を見慣れているので、久しぶりのせいかお腹の赤い色がやけに目立つような気がする。渡りの季節、公園に集まって来たときは公園内に「キョロン、キョロン」という囀りが響き渡ったものである。

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 そろそろ、その渡りの季節にもなってくる。北へ帰る鳥たち、南からやってくる夏鳥たちの休憩場所になるこの公園。そろそろ移動時期の鳥たちとの出遭いが楽しみになってくる季節でもある。

コハクチョウ   居心地の良い多摩川

春一番が吹いてから寒さがぶり返したような気候であったが、啓蟄も過ぎてやっと春らしくなってきた。

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                  親鳥と幼鳥

多摩川のコハクチョウもここがよほど居心地がよいのか長い逗留である。相変わらず食慾は旺盛で、北への旅の準備のように見える。

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安曇野の犀川白鳥湖では、1日から白鳥たちの北帰行が始まったという。昨年より1週間、例年より10日以上遅いといわれている。

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         幼鳥

それだけ寒さが厳しく冷え込みが続いていたということになる。確かに長野県や北の雪国では例年にない大雪というニュースや悲惨な事故も伝えられている。

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この冬、安曇野一帯では最多で1083羽の白鳥が飛来していたのが、3月に入って974羽になったので北への旅立ちが始まったと判断しているようである。

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ここ多摩川のコハクチョウの旅立ちはいつになるのかわからないが、急に春らしくなっているので、今週末にはもう姿が見られないかも知れない。

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来年もまた、5羽の幼鳥たちが大きくなって真っ白な翼でこの多摩川に降りたってくれることを期待しながら、シベリアへの長旅の安全飛翔を祈るところである。

ノハラツグミ  初見初撮りの珍鳥

ここ数日多摩川中流域では野鳥の姿が少なくなったような気がする。いつもの鳥たちは相変わらず楽しませてくれるが、鳴き声が少なくなっている。

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そろそろ移動の準備を始めているのだろうか。鳥友の情報によると、多摩川の下流域になかなか見ることができない珍しい鳥が来ているというので、そちらの方に足を延ばしてみることにする。

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       ツグミに追いかけられるノハラツグミ

河原についてみると、たくさんのツグミが広場に降りて地中の昆虫やミミズなどを掘り起こして採食している。

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               ノハラツグミのほうがひと回り大きい

この中にたった1羽の珍鳥ノハラツグミがいるという。ヨーロッパからロシアやドイツなどでは留鳥として生息しているが、日本ではまれな迷鳥だといわれている。

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鳥友さんから「ツグミ達が北方への帰路についてしまうと見られなくなってしまうよ。特にノハラツグミは二度と見られないかもしれない。」と言われたので、午後から多摩川下流へとむかったのである。

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この広い河原でどこにいるのかわからないので、近くにいる人にカメラをもった人たちはどの辺にいるかと聞くと、向こうにもいるけどこちらにもいると教えてくれた。

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とにかく歩きながら、探してみることにした。すると先ほどまでここにいたけど反対側に飛んでしまったとのこと。言われてみれば、カメラを持った人たちが十人ぐらい移動をしている。

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       ミミズをゲット

話を聞いてみると、二時間ほど前までここにいたとか、もうすぐ戻ってくるかも知れないとかの情報である。しばらく待ってみたが、ツグミ達は相変わらず芝生の上に降りて餌をとっている。しかしその中にはノハラツグミの姿は見当たらない。

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そろそろ時間も迫ってきたので今日はあきらめて帰ろうかと思いつつ、最後に川沿いに上流の方に少し歩いてみると、カメラを持った人たちの姿が遠くに見える。

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急ぎ近づいてみると、川沿いの樹木の枝にその珍鳥の姿はあった。曇り空なので下から撮ると白抜けの写真になってしまうが、とにかくファインダーにおさめる。

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そのうちに、広場の芝生の上に降りて採餌を始める。他のツグミもいるので最初は追いかけられて、逃げながらも地中のミミズらしきものをくわえて誇らしげである。

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ツグミと同じで脚をそろえて地上を跳びはねるように歩き、胸をそらせたポーズで立ち止まる。ツグミと一緒に並んだりするが、ツグミよりはやや大きい。

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もうすぐ北へ旅立つツグミ達、日本では今まで数か所でしか確認されていない珍鳥ノハラツグミに出遭うことができて、満足して足取りも軽く帰途についた休日の午後であった。

ホオアカ  赤茶色の頬に魅せられて

春一番が吹くと鳥たちの移動が始まるといわれている。北帰行の準備を始めていたらいきなり、北風の強風。鳥たちも戸惑ってしまうのではないだろうか。

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どこに行っても冬鳥たちの食欲が旺盛なのは、これからの旅立ちの準備なのだろう。河原のベニマシコも食べる食べる。本流にいるコハクチョウもひたすら食べている。

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どの鳥たちも少しメタボ気味の体形をしているのは、これから北へ向かう体力を蓄えているからなのだろう。

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そんな中、河原を歩いていると、控えめに振り返るのはホオアカ。堰堤におちている草の実をこまめに拾っているが、その時振り返る赤茶色の頬が魅力的である。

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ホオアカ君も他に違わず少しメタボ風に見えるのは、この冷たい北風のせいだけではなさそうである。

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多摩川河畔での越冬を無事終えて、いい日旅立ちができることを願いながら残り少ない冬鳥たちの姿を追いかけている弥生三月の始まりである。

ハヤブサ 夕暮れの最速ハンター

昨日は春一番ということで、強風で帰りの電車にも遅れが出ていた。厚いコートとマフラーでは少し汗ばむような昼間の陽気であった。

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一夜明けて一転冬型の気圧で関東は冷たい北風が吹くという。少し出遅れて多摩川土手を歩くと河原から吹きつける風は冷たく、目からは自然に涙が出てくる。

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風は冷たく強く吹き付け三脚もとばされそうであるが、天気は良く青空である。先週姿が見えなかったコハクチョウが多摩川の本流をゆっくりと泳いでいる。7羽の家族である。

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今日は北風に向かって上流へと足を向けてみることにする。関戸橋の下をくぐって河原を歩いていくと、河川敷の枯草の中にはホオアカやカワラヒワ、ホオジロなどがいる。

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京王線の鉄橋の下の堰からわかれた小さな多摩川の流れには、コサギの群れとカワウが競争して小魚をとっている。上空を見上げるとハヤブサの姿。しばらく旋回した後青い空の下を上流の方へと飛んで行った。

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川に沿って建っている送電線の35番鉄塔へ向かうのか、それを追うようにさらに上流へと足をすすめる。涸れた草木に腰をおろしてラテン音楽用のボンゴをたたく人、河原ではトランペットの練習をする人など様々である。

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こんな冷たい風の日にと思いながら通り過ぎると、向こうでもこちらのことを、こんな風の強い日に鳥なんかいないのにと、思っているかも知れないなどと考えながら歩いている。

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確かに風が強いので、鳥たちの姿は普段より少ないように感じる。それでもヒバリの鳴き声と共にヒバリが空高く舞い上がって囀り始めている。春近しである。

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四谷橋まで歩いて、大栗川の合流点まで戻って来ると、あいかわらずコハクチョウの家族は同じところで草を食んでいる。

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上空にはノスリの姿が度々見える。大栗川の崖の上からはハヤブサらしき猛禽が多摩川本流に猛スピードで突っ込んでいった。しばらくして飛びあがったが足元に獲物の姿はなかったので狩りは失敗したようである。

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しばらく、上空に見える猛禽類の飛翔姿を見たりしていると、崖の樹木の奥に入っていたいつものハヤブサの幼鳥が姿を現した。

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獲物を見つけたのか、飛びだして近くを旋回したがまた元の木の枝に戻ってきた。陽が西に傾いたので吹き付ける北風はさらに冷たく感じる。

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遠くに「ゆうやけこやけ」のメロディーが聞こえてきたので家路につくことにした。本日のウオークは13,282歩であり、歩く目標は達成できたが、お目当ての鳥は姿を見せてくれなかった。

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