野鳥たち

  • アカゲラ
    野鳥たちの表情を表現できればと思っていますがショットが精一杯。

花たち

  • セイヨウカラシナ
    気の向くままの足跡を紹介します

風景

  • アイスパビリオン
    一期一会の心に残る風景

淡島の一日

  • 淡島から見るサンセット
    奈良の帰りに淡島に一泊。夕日と富士山がきれい。露天風呂から正面に富士山が見える。

四国・四万十川の旅

  • 金比羅宮
    2008年5月の連休の四国四万十川の旅

« 2013年3月 | トップページ | 2013年5月 »

2013年4月

ウグイス 姿を見せない二鳴鳥

今日もまた、公園の森中に響き渡るきれいな囀りを聞かせてくれるのは、日本の三鳴鳥であるが、その姿をみせてくれるのはウグイスだけである。

_1723_edited1

新緑の雑木林に、陽の光を透かしてゆらゆら揺れる若葉の背の低い藪の中で囀る声は、手の届くような距離の目の前で聞こえるが、その姿は見つからない。

_1751_edited1

じっと目を凝らして待っていると、ウグイスが近くの小枝に止まって大きな声で鳴くので、そちらの姿は難なくファインダーに収まる。

_1757_edited1

今朝の公園は、新たな夏鳥の到着のようで、新しい囀りが反対側の森の方から聞こえてきた。出遭いが楽しみである。

_1774_edited1

森の中の散策路でじっと待っていると、顔を廻りを飛ぶやぶ蚊がうるさい。朝夕の少し冷たい空気があるときはあまり感じないが、少し汗ばむほどの日中は鬱陶しく感じる。

_1795_edited1

この連休中に、日本三鳴鳥のそろい踏みを実現したいと思って、早朝から公園を歩いているがどうなることでしょう。天気はよさそうなので、鳥運を信じて出遭いを期待しよう。

ツミ  あのツミか? 

最近の夜明けは早くなり陽の出は五時前になった。連休の空は毎日青い空が広がる晴天続きである。

_1854

               青い麦の穂

目覚めはいつも早いほうであるが、特に最近は早くなってきている。早起きは三文の得か、陽が昇ったら起きる自然の法則にしたがっている生活である。

_1915_edited1

        ツミ  ♀

最寄りの駅へ向かう通勤途中で、大きな松並木の上の方から「ピョーゥピョゥピョゥピョゥ」とツミの鳴き声が聞こえていたので、休日になったら一度よく見てみようと思っていた。

_1902_edited1

早朝にその樹木林の枝を見上げながらゆっくりと歩いていると、下枝の払われた高い横枝にやや逆光気味にツミのシルエットが映る。

_1911_edited1

じっと待つそのシルエットは、オスの求愛給餌を待つメスの姿のように見える。この場所に居るということは、昨シーズンこの近くでツミの営巣のドラマがあったが、その幼鳥が戻ってきたのではないかと思う。

_1900_edited1

        ツミ  ♀

_2201_edited1

        ツミ  ♂

もしそうだとすれば、そのドラマの続編を期待したいものである。当時とは舞台設定は大きく変わってしまったが、新しい営巣のドラマを演じてほしい早朝の散歩風景である。

アオジ  ガングロになって

夏鳥たちがやってきて、渡りの途中で滞在する間は警戒心が強くて、あまり近くには姿をみせてくれないが、きれいな声だけは聞かせてくれる。

2

そんな中で、目の前のツツジの藪の中でごそごそと動いて期待感を持たせるのは、アオジである。

3

何か動いているのでじっと待っていると、姿をみせたのは高原への帰り支度が整ったのか、ガングロになったアオジの姿である。

4

夏になると高地へ移動する鳥たちは、それぞれ夏羽に衣替えをして移動を始める。ノビタキやオオジュリンなどは頭が黒くなるが、アオジは目先から喉にかけて黒くなる。

_1532_edited1

今年ももう5月の連休がすぐそこに来ている。夏羽になる鳥たちと同じように、人間の世界もクールビズになり夏羽ではないが、ノーネクタイで過ごせるようになる。

1

また、夏になると冷涼地に移動できる鳥たちのようにはいかないが、首の廻りのネクタイがないと幾らかでもその暑さを紛らわすことができる。少し明るい材料が見え始めた日本、この夏をなんとか乗り切りたいものである。

ツバメ   雨の中飛び続けて急旋回

雨の休日川べりを歩くとツバメが縦横無尽に飛び回っている。ツバメの顔をゆっくり見る機会と言えば、軒下の巣で子育て中か電線に横一線になって止まっているときぐらいである。

19

とにかくよく飛び回る鳥である。あれだけのスピードで、川や道の上を巧みに飛びながら、飛んでいるハエやトンボなどの飛翔昆虫を食べる。よほど目がいいのだろう。

3

        水飲み飛翔

そうかと思うと、水を飲むのも水面すれすれに飛んで、飛びながら嘴で水を飲んでいる。それはみごとなものである。水ぐらいゆっくりと川岸に止まって飲んだらよさそうなものだが。

11

ツバメの仲間でも、アマツバメはそれが徹底しているらしい。一生のうちほとんどを空中生活しているといわれている。

12

その習性は徹底しているようで、子育ての時に巣に居る以外は空を飛び続けるという。餌を採るときはもちろん、巣材集めや水を飲む時も飛行中である。

13

さらに驚くのは、交尾も飛びながら行い、睡眠も飛びながら少しずつとるといわれている。本当だろうか、さらに調べてみたい興味あるテーマである。

14

そんなわけで、足が退化してしまって短くなり、枝に止まったり地面から飛び立ったりができなくなってしまったようである。

15

鳥たちは必ず水浴びや砂浴びをするが、ツバメも水浴びは飛びながらするらしい。よく見ていると、水面ぎりぎりに飛びながら水浴びをしているようにも見える。

18

生物の進化論によると、変化するその環境にいかに適応できるかで生き残れるかが決まるといわれている。適応してきた結果、今のツバメの生態が出来上がっているのだろう。

2

車社会や交通機関の発達で歩くことが少なくなった現代、足が退化しないように、今日も一万歩を目指して、しとしとと降る雨に負けないで頑張ろう。

清楚な花  イチリンソウとニリンソウ

空模様はあまり良くないが、相変わらずいつもの公園へと足を運ぶ。いつもは鳥を追いかけているので、足元よりも上の方ばかりを見ているが、足下には小さな可憐な花がある。

_0468

              イチリンソウ

清楚なイチリンソウの白い花がこちらを向いている。今年はこの群生地は花の数が少ないようであるが、イチリンソウの花はニリンソウに比べて花弁が大きく開く。

_0467

              イチリンソウ

しかし、曇り空で陽の光が当たらないせいか、いつも上を向いている花弁が悲しげに下を向いている。例年であればもっとたくさんの花をつけて華やかさを感じさせるが、今日はそれが見えない。

_0217

       ニリンソウ

ニリンソウももうすでに最盛期を過ぎたのか花弁が開き少し散り始めている。そのなかでもまだ可憐な小さな花が、横に広がる葉のところからスーッと二本出ている。

_0214_edited1

             ニリンソウ

いつもは、樹木の上の方ばかりを眺めているので、たまには足元の春を告げる花たちにも目を向けなくてはいけないと思いながら、白い小さな花を眺め、待ち鳥に遇えないむなしさを慰めているところである。

シロハラ  ピョンピョンしてるがもうすぐお別れ

青い鳥狙いの早朝の公園散歩。鳴き声は聞こえるのでまだ公園に滞在しているようである。_1586_edited1

新緑の雑木林に山藤の薄紫の花がきれいにその花の房をたらしている。こんなところに青い鳥がきてくれたら最高なのだがと、その梢を見上げる。

_1588_2

昨シーズンは、今朝のように見上げているところにサンコウチョウがひらひらと飛んできたことを思い出す。昨シーズンの「夢よもう一度」と期待度は高まるが、これからである。

_1577

緑濃い公園の谷間を登りつめると、平らなところに出て視界が開ける。樹木林を見下ろすことが出来るので、鳥の姿を探していると、目の前に飛んできてポーズをとったのはシロハラである。

_1574

姿勢も良くすっきりした姿はハンサムなシロハラ君という感じである。すっかり新しい葉が伸びた桜の大きな横に伸びた幹で、お別れのポーズをとっているようにも見える。

_1594_edited1

そのうちにいつものように地上に降りて、ぬれた枯れ葉が落ちている広場をピョンピョンと歩きまわって濡れ落ち葉を嘴で掻き分けている。

_1578_edited1

5月の連休も過ぎるとツグミ類もそろそろ北のほうへの旅立ちになるころである。夏鳥との選手交代の時期、シロハラを見送りながら夏鳥との出会いを待っている早朝である。

アオゲラ   ドラミングの響き

静かな公園の森に響き渡るのはアオゲラのドラミングの音。その音を耳にして姿を探しに散策路の階段を降りると、さらにその音が大きくなる。

_1515_edited1

聞き置いて帰ろうとしていたが、あまりにも近くなので、その音のする森の方に足を向けると、頭上から聞こえてくる。

_0257_edited1

しばらく間をおいては、「カッカッカッカッカッ・・・・」と大きな音。あきらめて動こうとするとリズムカルなドラミングの音が響き渡る。その音の方向に坂道を昇っていくと、頭上にアオゲラの姿を見つける。

_0272_edited1

垂直に立つ樹木の幹に鋭い足でしっかりとつかまり、尾羽で体を支えている。しばらくじっとしていたかと思うと、すさまじい速さで嘴を木の幹に打ち続けている。人間であれば 脳みそがおかしくなってしまうのではないかと心配になるほどである。

_0279_edited1

そのドラミングの音は、かなりの距離のところでも聞こえるくらいに大きな音である。木の幹の太さから考えても巣作りではなさそうである。時折頭を動かして廻りを警戒するが、再び無心に嘴で木の幹をつついている。

_0426_edited1

時々他の樹木から「ピョー、ピョー」という鳴き声が聞こえるので、近くに仲間がいるのか、それともこの大きな音のドラミングに応えているのかは定かではないが、アオゲラは多い。

_0438_edited1

とにかく、今シーズンはアオゲラは多く見かける。アカゲラであれば目を見張るのであるが、アオゲラだと「またアオゲラか」という雰囲気である。それでも何もいないときのアオゲラで、慰めの風景である。

ウグイス  今日も一鳴鳥

半袖姿もそろそろと思いきや、まだ仕舞ってなかったストーブのスイッチを入れることになった。冬に逆戻りを思わせる気候である。

_0560_edited1

暖かくなったのでやってきた夏鳥たちは、この寒さで一休みの公園のつもりが長居をしてくれているようである。三鳴鳥の鳴き声を聞いているので、一目その姿を見たくて早朝の公園に足を運んでいる。

_0587_edited1

二鳴鳥までは姿を確認できたが、ファインダーには収まってくれない。相変わらずきれいな声を聞かせてはくれるが、なかなか奥ゆかしくその姿をみせない。

_0589_edited1

公園の森の樹木に響き渡るその声からすると、少なくとも二個体はこの森に入っているようである。声は聞こえど姿は見えずである。

_0602_edited1

そんな気持ちを察してくないで、我見よがしに森に響く大きな声で囀っているのはウグイスである。それも目の前の小枝に来て、当てつけるように大きな口を開けて空に向けて囀る。悔しいからファインダーに捉えてあげよう。

_0617_edited1

公園にいる三鳴鳥は、その羽色も鮮やかにオレンジ色と濃いブルー、そしてそのままのウグイス色である。新緑を背景に小枝に映るその姿にまた魅せられるのである。

_0642_edited1

春の渡りの季節の楽しみは、これらの羽色もそうであるが森に響き渡る美声の競演も捨てがたい魅力である。今週末に再度の期待をして、本日は残念ながら家路につくことにする。

夫婦善哉  法善寺横丁を歩く

大阪の一夜、法善寺横丁を歩いてみた。我々の世代だと法善寺横横丁と言えば「♪包丁一本さらしにまいて・・・・」と歌われる藤島桓夫のヒット曲「月の法善寺横丁」の歌を思い出すが、最近の若い人は大阪人でもその歌を知らない人が多い。

1365596129169

法善寺横丁の門をくぐり、狭いが打ち水をした石畳の雰囲気のある格子戸や板塀の路地を歩くと、水かけ不動尊の前に出る。苔むしたお不動様に柄杓で水を掛けて、手を合わせ「健康であること」のお願い事をする。

1365595394364

そのお不動様のすぐ近くに夫婦善哉の店があるというので入ってみる。暖簾をくぐって中に入ると、明るくて良い雰囲気の店である。

1365595371566

早速「夫婦善哉」を注文して、店の中にその蘊蓄が書いてあるのでそれを読んで見る。それによると次のようである。

1365595032570

        一人前の「夫婦善哉」

『夫婦善哉(めおとぜんざい)は、明治16年(1883)浄瑠璃語りの竹本琴太夫こと「木文字重兵衛」が副業で始めた[お福」が始まりです。                             

一人前を夫婦に見立ててお盆に仲良くお椀二杯に分けて提供することから「めおとぜんざい」が店名になりました。昭和15年(1940)、織田作之助の小説「夫婦善哉」に登場し、名俳優の森繁久弥主演で映画化されて全国的に一躍有名になりました。            

(三代目お福と店内に織田作之助作「夫婦善哉」初版本と森繁久弥直筆、懐かしい写真などを展示しております。)                                         

夫婦善哉は、お一人様分として、お椀に二椀で善哉が提供されます。これは、男性と女性の二人が仲良く幸せで円満であることを表しています。一人前二椀を食べることでお互いの幸福、夫婦円満を味わっていただけます。「一人より夫婦の方が良い」という意味です。独身男女が召し上がられますと、素晴らしい結婚相手に巡り逢い、良縁が舞い込みます。            

そのようなことから、夫婦円満善哉、 縁結び善哉、 良縁善哉として昔より縁起物として評判であります。昔懐かしい大阪の良き伝統の善哉をご賞味くださいませ。』とのこと。

1365596527461

               道頓堀

そう言われれば、隣の席の老夫婦は二人で二椀を食べていたがその意味がよくわかる光景である。この次はそういう食べ方をしなければと考える法善寺横丁の一夜である。

モズ  小柄だが鋭い嘴

多摩川の土手を歩くと過眼線がはっきりとしたモズのオスの姿が見える。緑の葉を出し始めた草木の中の枯れた背の高い茎から獲物を狙う。

_9581_edited1

         ♂

地面に飛び降りては獲物を捉えて、また同じところに戻ってくる。モズは食肉性の鳥なので、その嘴は体の割にはタカのようにかぎ状に曲がった鋭い嘴をもっている。

_9600_edited1

近くの藪の中で子育て中なのか、餌を嘴にくわえてはその中に入っていく。たぶん、以前に見かけた、メスを追いかけていたあのオスではないかと思う。

_9615_edited1

暖かい春風の吹く土手の上は、一時のようにカメラを持った人は少ない。犬を連れた散歩の人とジョギングをする人たちだけである。

_9679_edited1

春の渡りの季節に、さわやかな風に乗って珍しい鳥さんが来ていないかと淡い期待を持って歩いているが、なかなか期待にこたえてくれない。

_9694_edited1

それでもモズは、ある程度縄張りをきちんと守っている鳥なので、その場所に行くと同じ個体に遭うことが多い。

_9683

モズの仲間でも夏鳥のモズが居るので、じっくりと観察して新しい出遭いの感動を味わいたいものである。

シジュウカラ  黒いネクタイ正装の囀り

公園を歩くとにぎやかなのは、新緑の芽を啄む逆さになったヒヨドリの鳴き声。森の中に響き渡るウグイスの囀りなどである。

_9575

柔らかな黄緑色の葉を、陽の光に透かして見る葉脈の明るさが春のさわやかさを感じさせる。

_9622_edited1

一歩一歩昇る公園の散策路の階段から見上げる樹木の枝で、黒いネクタイ姿の正装で「ツツピー、ツツピー」とシジュウカラの囀りが聞こえる。

_9628_edited1

冬の間はいつもヤマガラやエナガなどと混成群で公園を周期的に廻っていたが、春先は恋人を求めての単独での囀りである。

_9624_edited1

混成群では、よく見るといろいろな仲間を紹介してくれた。よく混じっていたのは、ゴジュウカラやキクイタダキ、ヒガラなどもその中にいたことがある。

_9635_edited1

                   ♂

シジュウカラはどこにでも居るのであまり注目しないが、背は黄緑色を帯びる青灰色できれいな野鳥である。

_9633_edited1

昔から、ふすま絵や俳句、短歌の題材になるスズメと共にポピュラーな鳥で、シジュウカラは夏の季語でもある。

_9640_edited1

小林一茶の俳句には、「むずかしやどれが四十雀五十雀」と詠われている。今シーズンもこの公園にはヒガラも多く顔を出してくれたが、見分け方は喉から胸の黒い部分で見分けることができる。

_9623_edited1

シジュウカラのオスとメスはやはり胸元の黒帯の太さで判断する。オスは胸の黒帯が太く、メスは細いのが特徴である。早く相手が見つかることを祈りながらシジュウカラの囀りを聞いている早朝の公園である。

ツバメ   鋭い飛翔

春風の強い昼下がり、多摩川の合流点で猛禽類を待っていたが、西の空に陽が傾いてもなかなか現れてくれない。

_9714_edited1

目の前を縦横無尽に鋭く飛翔するのはツバメの姿。燕尾服といわれるように尾羽が長く二つに分かれてそのスタイルはスピード感がある。

_9736_edited1

土手の上から眺めていると、本流の上を飛んだかと思うと大栗川へと頭上を飛び越えて飛んでいく。

_9732_edited1

昔からツバメは、穀物を食べずに害虫を食べたりするので益鳥として大事にされてきた。

_9743_edited1_2

民家の軒先に巣を作り「人の住む環境に営巣する」と、ツバメの巣のある家は安全であるという言い伝えや商売繁盛など縁起が良いとされ、地方によっては雛たちが巣立った後も巣を壊さないで残しておく習慣も残っている。

_9779_edited1

それにしてもあのスピードでよく飛び続けているものだと思うが、長い燕尾形の尾羽が地面に降りて歩くのには適していないようである。

_9823_edited1

本流の水面をぎりぎりにすべるように飛んで、すばやく戻ってくる様はあの佐々木小次郎の「ツバメ返し」と言われた剣法に喩えられている。

_9741_edited1

夢中になって川面のツバメを追いかけていると、いつの間にか夕暮れになっている。対岸の崖を見回して帰ろうかと思って双眼鏡を覗いてみると、はるか上のほうの樹木の横枝にオオタカの幼鳥の姿が見える。

_9805

夕方の狩を期待してしばらく待ってみたが、周りを鋭い目で見渡すだけで飛び出す気配は見せない。

_9766_edited1

夕暮れ時にやってきたオオタカに未練を残しながら、広場のの高い鉄塔の拡声器から流れる「夕焼け小焼け」のメロディーを聴きながら帰途につくことにした。

カワセミ  プロポーズ成功

河川敷に黄色の菜の花が絨毯のように満開の多摩川支流をさかのぼると、カワセミの止まり木が静かな流れの上に突き出している。

_0061_edited1

        カワセミ  ♂

しばらく眺めていると、オスが一羽飛んできてチョコンと座って周りを見回している。ダイビングを期待したが、そわそわして飛び去ってしまった。

_0077_edited1

        メス

しばらくの間は来ないだろうと支流の土手沿いに上流へと葉桜を見ながらのんびりと歩いてみた。菜の花にコバルトブルーのカワセミ君が止まらないかなと構図を考えながら歩く。

_0081_edited1

        魚をくわえてメスの下へ

かなりの距離を歩いたが、時々「チチッチー・・・」と鳴きながら水面すれすれにカワセミが飛んでいく。

_0087_edited1

最初の対岸への橋があったのでそれを渡って戻ることにするが、帰りも又葉桜のトンネルの下を歩き、上にかぶさる小枝をを見ながら鳥たちの姿を探す。

_0093_edited1

         差し出す♂

_0098_edited1

         受ける意思表示の♀

カワセミの止まり木に戻るとすぐに、メスが一羽静かに飛んできてとまっている。ひょっとするとオスがくるかも知れないと待っていると、来ました来ました、嘴に貢物の魚らしきものをくわえて。

_0100_edited1

         口移しの瞬間

_0102_edited1

上段に止まるメスに対して、下の枝に止まってメスを見上げる感じである。オスはチョコチョコと体を横に振りながら枝の上を歩いてメスの目の前に貢物を差し出す。

_0104_edited1

        なんとか♀の口へ    

_0105_edited1

       うまく渡すことができた♂

それを見下ろす形でメスはしばらく反応なし。下でに出ているオスはさらにメスの嘴の前にそれを押し出してプロポーズの態勢である。

_0110_edited1

       満足感いっぱい

しばらくするとメスの赤い嘴が大きく開き、オスの差し出す魚を嘴で受け入れた。オスは嘴を横にしたり苦労しながら何とかメスの口の中へ貢物を。プロポーズの成功である。

_0114_edited1

        喜び勇んで飛立つ♂

_0117_edited1

喜んだオスは興奮冷めやらぬ表情(?)で、しばらく偉そうに周りを見回していたが、喜び勇んで大きく羽ばたいて鳴きながら川面を下流の方向へと飛んでいった。新しいカップルの誕生である。

ウグイス  どこに行ってもホーホケキョ

すでに夏鳥たちが公園にやってきているというので早朝から公園に向かう。渡りの途中の鳥たちは、滞在期間が短いので期を逃すと遇えないことが多い。

_0014_edited1

次から次と来てくれるといいのだが、瞬時の休憩で飛び去ってしまうことが多い。また、まれに珍しい野鳥にも出遭うことがあるので、まめに足を運ぶことと運である。

_0006_edited1

        「ホーホケキョ」   何故か足環が

公園をくまなく歩いていると、それらしき声は聞こえるが姿を見つけることが難しい。たまにガビチョウが鳴き声をまねるので惑わされることもある。

_0018_edited1

そんな中で誰でも一番わかりやすいのがウグイスである。ウグイスの囀りは公園の樹木の新緑の葉とよくマッチしてさわやかな声で響き渡る。

_0009_edited1

この公園にも日本の三鳴鳥といわれる囀りのきれいな三種が入っているといわれているが、ウグイスの他は鳴き声だけでまだ姿を確認していない。

_0024_edited1

来週あたりまでに出遭いがないと、通り抜けてしまう可能性がある。山地に行けば遇えることではあるが、この公園での出遭いに意義があるのである。

_0026_edited1

次から次と夏鳥たちはやってくるだろうが、最近の温暖化などの異常気象で野鳥たちの移動にも異変が起きているので心配でもあり、また珍しい鳥も現われる可能性があるので楽しみでもある。

_0028_edited1

目に青葉のさわやかな季節、健康のためにも早朝から夏鳥たちとの出遭いを期待して、耳を澄まし樹木の間を目を凝らして歩き続けよう。

春の花が次々と  桜ケ丘公園

週末の強風ですっかり花弁が落ちた桜に変わって、木々の新緑と共に公園内の広場には春の花が次々と咲き始めた。

_9035

強い風に枝を揺すられて地表に落ちたキブシの花が、雨にぬれて足元にたくさん落ちている様は、まるで毛虫がたくさんいるようにも見える。一瞬足を踏み込むことを躊躇してしまう。

_9010

        カイドウ

昆虫など生物では好き嫌いはほとんどないが、きれいな毛虫を見ると、恐怖感で背筋がぞくっとすることがあるのであまり好きではない。そんなことを考えながら開けた広場に出ると、新しい緑の芽を出し始めた芝生の間に黄色のタンポポの花が一斉に花開いている。

_9027

強風の通り過ぎた、青い空から照りつける陽の光にその黄色がまぶしく光る。タンポポのわきには、上部が暗紫色をした葉の下に小さなうすいピンク色の唇形の花が見える。ヒメオドリコソウである。

_9031

       タンポポ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ

タンポポが咲く芝生の上を歩いて、若葉が開き始めた樹木林の坂道を登ると、赤や黄色のチューリップの花が風に揺れている。

_9018

        チューリップ

先週まではこの若葉の間をソウシチョウが元気に飛び回っていたが、今日は姿は見えない。鳴き声は聞こえるので藪の中にいるのだろうと、出てくるのをしばらく待ってみたがだんだんと声が遠のいてしまった。

_9020

近くの雑木林ではエナガの声が「ジュルル、ジュルル・・・」と聞こえる。営巣の準備か、見上げてみるがその場所はよく見えない。無事雛がかえることを祈りながら歩いていると、足元の傾斜地には白い花びらのシャガが群生している。

_9012_edited1

             シャガ

春の季節の良いところは、このように公園のあちこちに次々と花を咲かせ春風と共に甘い良い香りを運んできてくれることである。

_9023

鳥達の姿が少なくなった今日は、春の花を楽しむことで一万歩を目指し一日を過ごすことにしよう。

ビンズイ   冬鳥がいなくなって

桜の花も散って黄緑色の新芽が一斉に芽吹いてきた公園の木々は、遠くから見ると枯れ木のようだった樹木林がパステルカラーが日増しに色を濃くしていくようである。

_8937_edited1

公園の樹木の下の湿った散策路を歩いていると、地面から飛び立つ野鳥の姿。逆光気味で良く見えないが、ビンズイのようである。

_8953_edited1

最近は高い木の上での囀りが多くなったと思っていたら、まだ地表での姿を見せてくれた。足音で樹木の枝に飛んだビンズイはしばらく姿を隠してしまった。

_8959_edited1

誰も来ない公園の早朝なので、きっと餌を探しに降りてくるはずと確信して、じっと降りてくるまで待つことにした。

_8976_edited1

すると一羽が降りてくると、それを追いかけるように、たぶんオスと思われるもう一羽が降りて、尾を振りながら歩いて餌を探し始めた。

_8985_edited1

鳥たちが少なくなったこの時期は、留鳥たちの行動を細かく観察できるチャンスでもある。仲間の話を聞くと、そろそろ夏鳥や移動の鳥たちの珍しい姿なども見られ始めたらしいので、こうして公園を歩くのもまた楽しみが増えてきそうである。

ヒヨドリ  桜の花の散った後は

土日は大荒れと聞いていたので、土曜日の夜新幹線で名古屋から早めに帰ってきたが、夜の東京は強い雨が降っていた。

_9067_edited1

日曜日の鳥見はあきらめて、ゆっくりしようと早目にベッドに入ると、外ではかなりの風雨の音がサッシの窓越しに聞こえる。

_9102_edited1

朝はいつものように早く目が覚めてしまうので、外を見ると昨夜の大雨は止んで、風は強いが空が明るくなりそうである。それではと出掛ける準備をする。

_9049_edited1

増水した多摩川土手をひとまわりして、いつもの公園へと向かうことにした。増水で濁った河の対岸には、セグロカモメが数羽、その上を低空で飛んでいるのはチョウゲンボウのオスである。

_9119_edited1

公園では、桜の花は散ってしまったが、葉桜の下で桜まつりがおこなわれている。桜が予定より早く咲いてしまったので、変更できなかったのだろう。

_9143_edited1

音楽バンドや、屋台の車が何台か出てかなりにぎやかである。朝も風は強かったが、時間が経つにつれてその風の強さもかなりのものである。

_9136_edited1

風が強いせいか鳥たちの姿もあまり見えない。相変わらずのウグイスの囀りと元気なのはシジュウカラとヒヨドリである。

_9126_edited1

ヒヨドリは桜の花びらを食べつくしたかと思うと、今度は新緑のモミジの花を突いている。いつもはあまりヒヨドリにはレンズを向けることは少ないが、今日はヒヨドリを被写体にしないと坊主になりそうな強風の一日である。

アオゲラ   営巣の準備

公園の木々の新しい芽が、日増しにその黄緑の柔らかな色を濃くしながら小さな葉が広がり始めている。

_8540_edited1

        アオゲラ  ♀

見とおしの良かった高台の樹木も新芽が開いて遠くの景色が見えにくくなり、鳥たちの姿を見つけるのも小さな木の葉が邪魔をするようになってきた。

_8544_edited1

若葉が芽を出し始めた地面をあるいて虫たちを探しているのは、ツグミとシロハラである。もう少しすると、タケノコが頭を出してくる竹やぶの中にある桜の木の根元に、アオゲラのペアーの姿を見つける。

_8549_edited1

アオゲラが地面に降りて彩餌をしている姿を見かけるのは珍しいが、伴侶が見つかりこれから営巣の準備にでも入るのだろうか。ペアーが並んで仲良く地表の採餌中である。

_8555_edited1

そういえば、最近は公園の樹木の中でドラミングの音も聞こえるようになってきた。試し掘りをしながら子育てのための巣穴をつくるのである。

_8557_edited1

       アオゲラ  ♂

近づくと、メスがいち早く飛び立って近くの木の幹に止まり、樹皮をつつきながら樹木の上へと昇っていく。

_8562_edited1

一方のオスはまだ地面に居座り、あたりを警戒しながらも枯れ葉の下にいる虫を探しているようである。

_8567_edited1

今年もまた早いペアーの出来上がりで、この辺で子育てをするアオゲラの姿を見ることができるかもしれないが、その時が楽しみである。

_8569

       彼女の下へ  ♂

卒業式に開花してしまったという平年より早い桜であったが、連日の寒さで入学式までは無理でも入社式には桜の花も持ちこたえたようである。今では、もうそろそろ葉桜となりはじめたが、長い間花の姿を見せてくれた公園の桜風景である。

カワセミ   伴侶探しに忙しい

花冷えというのか寒の戻りというのか、今朝は、もう着ないだろうと思った冬のコートを、再び取り出して着るような寒さである。

_8036_edited1

       寒さの中獲物を待つ ♂

合流点の大栗川ではカワセミ達がにぎやかである。恋の季節なのか、伴侶を探す行動に忙しそうである。

_8255_edited1_2

       貢物が小さくて悩んでいる ♂

普通は水中にダイビングをして魚をくわえたら、その場で嘴で魚を石に叩きつけて呑み込んでしまうのが常であるが、今日は魚をくわえて下流の方へと飛び去っていく。

_8287_edited1

        ホバリングをして大物を狙う  ♂

普段は、もう少し警戒心が強く素早く飛び去っていくが、川べりのテトラポットに数羽のカワセミの姿。風は冷たいが春である。

_8310_edited1

        魚を探しに     

メスが一羽居るところに、オスが数羽寄り添って来るものや、対岸でホバリングをしているものもいる。

_8313_edited1

それをじっと見つめて品定めをしているのはメスのカワセミである。どこの世界でもオスは健気でひたすら気を引こうと必死である。

_8352_edited1

       大物を捉えメスのところへ

少し細めのやせた感じのカワセミなどは、嘴にこそ泥がついたりはしていないが、巣穴堀で疲れているのではないかと思うほどである。

_8353_edited1

      自信を持って飛翔する ♂

_8249_edited1

       誰の求愛を受けようか待っている ♀       

 それにしてもここ数日の天気は、安曇野の早春の情景をうたったといわれる「早春賦」の一節、「春は名のみの風の寒さや・・・・」という感じである。暖かな本当の春が待ち遠しい。「♪春よ来い、早く来い・・・♪」の心境である。

« 2013年3月 | トップページ | 2013年5月 »