チュウサギ 大きさも中ぐらいかなおらが秋
シラサギという言葉は耳に心地よく聞こえる。白い鳥の姿は水の青にも、草木の緑にもよく映え、ゆっくりと優雅に飛ぶその飛行の様子は見ごたえがある。
多摩川の河畔を上流へとのんびりと歩いていくと、川原の踏み跡の散策路の露払いをしてくれるのは、イナゴとバッタである。
時々飛び出すのはひばりの姿とカワラヒワの群れである。そんな川原の水の中にダイサギとアオサギに混じって、二羽のチュウサギの姿がある。
対岸の岸辺に上がって何か狙っているようである。いつも魚ばかりを食べているので、たまには野菜をというところでしょうか。それとも好物の昆虫でもいるのだろうか。
チュウサギはサギ類の中では干潟や河川にはあまり行かず、休耕田や湿地で昆虫やカエルなどを食べる。昆虫食の比率はシラサギ類の中では最も高いと言われている。
それを見てかアオサギも同じところに向かっている。きっと美味しいものを見つけたに違いない。その争奪戦を見るべく待ってみたが、相変わらずの忍び足で次の行動が見えない。
しびれを切らして歩き出すと、それに驚いてか警戒してか数メートル先の河原へと移動してしまった。上流へと足を進め、そろそろコスモスが満開になる河川敷の公園へ向かうことにした。
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