ヒヨドリ もみじで一杯
早朝から公園を歩いていると、あの甲高い鳴き声が聞こえる。ヒヨドリである。どこにでも出現する最も普通に見られる野鳥の一つである。
名前の由来である「ピィー、ピィー ピィーヨ、ピィーヨ」という甲高い鳴き声が特徴である。普段はどこにでもいるので、よほどのことがない限りあまり注意を向けない。
今朝の公園はヒヨドリのほかにはあまり野鳥の声は聞こえない。公園をひと周りして、コンクリートでできた擬似木で土の流れを止めた階段を上り、高台に立ってみる。
目の前にあるもみじの木の枝に一羽のヒヨドリ。ちょうど木の枝を落とした跡が穴になっている。そこに頭ごと嘴を突っ込んで水を飲んでいるようである。
まさか酒を隠しているとはおもえないが、もみじの赤や黄色のきれいな葉をバックにしてみると、隠して置いた酒を密かに楽しんでいるように見える。
飲んだあとも周りを見回して、誰かに見られてはいないかという素振りがいかにも一人で美味しいものを楽しんでいる姿に映る。「もみじで一杯」これもまた楽しからずやである。
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