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2014年3月

オオジュリン  冬羽も最後か

 多摩川の河辺を上流に向かって歩くと、葉はすっかり枯れて茎だけがまっすぐに伸びる葦原にオオジュリンの姿がある。

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 近づくと足音で警戒して飛び立ってはその先の足の茎に止まる。そんなことを繰り返しながら川辺を歩くと、川面ではハクセキレイやタヒバリが対岸へと飛び立つ。

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 オオジュリンだけは前方へ飛んでは振り返っている。これもまたそろそろ旅立ちを意識しているようにも見える。

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 別れを惜しんで戯れているのかとも思いながらその姿を追う。葦原が終わりになると上空を下流方向へ飛んで葦原に降りている。

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 こういう草木に止まる鳥たちは、器用に葦の茎に縦向きに止まり、上下にずれるように動いたり、二本の茎にまたがって止まってりする。

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 普段は葦原の茎の根元の方に潜り込んで餌をとるので、その姿を見ることは少ないが、今日は上のほうに出てくれているのでよく観察できる。

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 毎年冬羽のオオジュリンしか見てないので、今シーズンは夏羽の黒頭巾のオオジュリンを見るべく高原に遠征したいものである。本日のウォーキングは16、590歩であった。

ウタツグミ  騒動のあと

 希な迷鳥と言われ一時200人近いカメラマンが押し寄せた公園。河津桜の花も散り葉桜になって、綺麗な黄緑の新しい葉が季節の移り変わりを教えてくれる。

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 桜の木の下の草も新しい葉が伸びて、そこで餌取りをしているウタツグミの姿も、その草にかくれてしまいそうである。

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 公園にはあの時の喧騒は無く、公園を散歩して毎日ウタツグミを見守っているという地元の人と数人のカメラマンだけである。

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 そろそろスイセンの花も咲いた頃だろうから、その花ををバックにウタツグミをファインダーに収めてみようと足を向ける。

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    花より・・・・

 公園の草むらには元祖ツグミとウタツグミが、距離を置いて桜の木の下で採餌中である。この微妙な距離が縄張りなのである。

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    敵はどこだ

 発見当初は縄張り争いでツグミとウタツグミが格闘をしていたが、最近はあまり大きな喧嘩もなく縄張りを犯すとウタツグミが追いかけられているようである。

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 スイセンの花は見事に咲いているが、なかなかその近くに行ってポーズをとってくれない。天敵を察知すると素早く飛び立って、スイセンの花の奥の竹藪に隠れてしまう。

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 しばらくすると様子を見ながら出てくるが、花には興味がなさそうで枯葉を嘴でほじくり返している。

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    旅立ち前の花の観賞 

 2月から約2ヶ月間たった一羽で多くのファンを集めたウタツグミは、静かに旅立ちの準備をしているようにも見える。

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      珍しい枝止まり

 まだしばらくはいると思うが、この次はいつ会えるのかと思うと、この場所でいつまでもこの採餌風景を観察していたい気持ちになる。

カワセミ  からホバリング

 暖かい風と春らしい陽気に誘われて早朝から多摩川を歩いてみた。野鳥たちも賑やかな囀り合戦である。

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 一番大きな声はシジュウカラの囀り、続いて大きな声はコジュケイ、まだぎこちないウグイスの声。

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川面ではカワセミが賑やかに飛び交いお互いに伴侶を探しているようである。一羽が石の上に止まっていると、何気なく近づいてみるが相手に逃げられてしまっている。

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 河原を歩くと、枯れた草木の間から新しい新緑の草の芽が出始め、菜の花が黄色の花びらを広げ咲き始めている。

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 対岸にいたカワセミが飛び立つと、目の前でいきなりホバリングを始めた。空中から獲物を狙ってダイビングをしてくれるかと期待しながらファインダーを覗く。

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 しばらくホバリングを続けていたが、ダイビングは無しでそのまま川岸の木の枝にとまってしまった。

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 獲物が見つからなかったのか、それとも天気が良いのでデモンストレーションだっだったのか残念である。

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 春の暖かい陽射しの中を歩いていると背中が汗ばんでくる。これからはこの河原も緑一面になり、色々な花が綺麗な色で賑わしてくれることだろう。

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 それとともに渡りの鳥たちや夏鳥たちの姿も多くなって、賑やかな多摩川になってくる。楽しみである。

アオジ   そろそろ旅たち

 一気に春らしくなって暖かいぽかぽか陽気である。部屋の中にいても自然と外に出たくなってしまう。

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 暖かい陽射しに少し冷たい風が心地よい。桜のつぼみも一気に膨らんできている。今週末は桜が咲き始めていよいよ花見の季節になる。

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 公園を歩いていると、鳥の姿は少ないがアオジだけは散策路に降りて草の実や樹木の種子を探して食べている。

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 もうそろそろ山や北の方に帰る準備をしなければならないのか、人が近づいてもあまり遠くに逃げる気配も無く餌を探している。

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   アオジ ♀

 メスがいたかと思うとその先にオスの姿、ペアーで旅立ちの準備をしているようである。たくさん食べて体力をつけての旅立ちなのだろう。

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    アオジ ♂ 

 秋口にきたばかりの時は、藪の中に姿を隠してなかなか見えるところに出てこなかったが、山に帰る今頃になると人馴れもして、堂々と散策路の真ん中にいる。来シーズンもまた元気で会いたいものである。

梅    遅い紅白

 弥生三月ももう残り少ない。今月中にも桜が開花するだろうと言う予報があるが、梅の花が今が満開である。

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 例年だと梅の花は二月頃に咲くものである。朝から良い天気で、青空に春の陽射しが差し込み、暖かな陽気に誘われてかみさんと公園を歩いてみた。

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 少し足を延ばしていつもの公園とは違うところに出向く。雲ひとつない日本晴れの空に山頂に雪を頂いた富士山がきれいに見える。

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 高台に昇って雪景色の丹沢山系を眺め、鶯のさえずりを聞きながらまだ裸の雑木林の間を歩く。鶯のそのさえずりはまだ下手くそであるが、春を感じさせる鳴き声である。

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 公園に春を告げる鶯の大きなさえずりは聞こえるが、まだ警戒心が強いせいかその姿は見えない。

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 公園の池の回りを歩いて梅園につくと、逆光気味の太陽の光に梅の赤い花や白い花が透けて見える。

 先ほどのウグイスが近くのケヤキで囀っている。「梅にウグイス」、目の前の梅の紅白の枝に降りてこないかと待ってみる。

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 花札の梅にウグイスを目の前で期待しているが、なかなか思うようにいかないのが世の常である。遅い開花の梅園を歩きながら、鳥の姿のない紅白の梅の花をファインダーに収めている久しぶりのかみさんとの公園散歩である。

チョウゲンボウⅡ  見事な飛翔

 風に乗るという言葉があるが、鳥たちも風や気流ををうまく利用して大空を飛んでいるようである。

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 猛禽類の中でもトビはまさしくその典型で、ゆっくりと優雅に弧を描いて飛んでいる姿をよく見ることができる。歌の文句にある「♫ とんびがくるりと輪を描いた ♫」である。

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 その点風があまり得意でないと思われる猛禽類は、ミミズク系やフクロウなどである。空を飛ぶ鳥類であるから、当人(鳥)からはそんなことはないよと言われそうであるが、個人的な見解である。

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 春の日和ではあるが風が強い公園の上空では、チョウゲンボウが数羽繁殖期のメスをめぐっての攻防か激しくバトルをしているように見える。

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 上空を飛んでいたかと思うと目の前を横切ったりと縦横無尽に飛ぶのでカメラが追いつかない。

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 チョウゲンボウは翼や尾羽ねが細く長いので、普段はひらひらと飛ぶ感じであるが、今日の飛翔は急降下急上昇ができる小回りの効く零戦のような見事な飛翔である。

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 時々、獲物を探すわけではないのに上空でホバリングをしてみたりと、いつもとは違う光景を見せてくれる。

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 他の猛禽類と違って低空飛行も得意なので、高所で観察しているとその背面までもきれいに見える。時折カメラに向かってくるような場面も有りあわててしまう。

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 今日のチョウゲンボウは普段と違って色々な場面を見せてくれたので、吹き付ける冷たい風の中ではあったが結構楽しめた昼下がりであった。

チョウゲンボウ  愛の季節

 冬支度で歩くと汗ばむほどに暖かい朝、昨日の雨の後の公園を歩くといたるところに春の訪れを感じる。

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          メスをめぐってのバトルか 

そんな休日も午後になるとにわかに空模様が怪しくなり、陽射しが途切れたかと思うと冷たい北風が吹きだした。

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        チョウゲンボウ ♀

 それでも雲間に太陽の光は見えるが、風がある分寒さを感じる。防寒具を一枚脱いで出かけた午後は予想外であった。

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        チョウゲンボウ ♂ 

 風があるときは猛禽類が飛びやすい傾向があるので期待していると。空高くチョウゲンボウの姿。

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 数羽が戯れているのか愛を告白しているのか、追いかけたり交差したりと賑やかである。

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 しばらくの運動のあとは、目の前の大きな樹木の枝で一休み。じっとしているメスの姿である。

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大きな葉の落ちた横枝に止まって、「キィキィキィ・・・」と大きな声で鳴いている。オスを待っているのか回りを見回しながら落ち着かない。

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 そこに突然上空を飛んでいたオスが降りてきて、隣の枝に止まったかと思うと愛の告白とその行為である。

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 春本番、愛の季節が鳥たちにもやってきた。また新しい命の育みを観察できることをたのしみにしたい。

モズ   桜の木の下で

 メジロの姿を追いかけていると、同じ桜の木にモズが現れる。モズは桜の木に止まってじっと地面を見つめて獲物を探している。

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 素早く地面に飛び降りて、嘴を突っ込むと何やら嘴に引っかかっている。それを持ったモズは再び木の横枝に戻る。

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 何回か同じことを繰り返しては獲物をとっている。獲物といっても草むらにいる小さな昆虫やミミズなどである。

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 モズの横顔は過眼線がはっきりしていて、キリッとした顔がまた魅力の一つである。地面に降りても咲き始めた春の小さな花と緑の若芽の中にその姿がよく似合う。

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 モズが枯れ木に・・・という歌があるが、背景にピンクの桜が遠くボケているのが良い光景である。桜の木の下でのモズとの戯れのひと時である。

メジロ  五分咲きの河津桜

 伊豆の河津桜はもう満開を過ぎたと聞くが、ここ多摩丘陵の河津桜はまだ五分咲きというところだろうか。

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 気温も都心より2度ぐらいは違うと思う。今冬の雪の量も都心とは雲泥の差で雪国に来たような風景であった。

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 そんな多摩地域にも春の風が吹いたようである。昨年より1週間以上遅いという春の訪れである。

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 今年は梅の花も遅かったが、いつもの鳥たちも遅かったような気がする。それでも暦ではお彼岸である。暑さ寒さも彼岸までという言葉があるようにいよいよ春である。

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 梅にメジロは定番であるが、河津桜にメジロはその花がないと場面設定ができないので、咲き始めた濃いピンクの河津桜にメジロの黄緑色の小さな体は映える。

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 人に対する警戒心もあまり強くないので、目の前にくる。チーチーというやさしい鳴き声でちょこまかと花の周りを動きまわる姿は親しみを感じる。

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 桜の小枝に止まっては、花の蜜を吸うために逆さまになったり、首を思い切り伸ばしたりと体の柔らかさと、アクロバット的な動きを見せてくれる。

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 今週末にはここの河津桜も満開になり、メジロだけでなく人々の目も楽しませてくれることだろう。春が来ればお花見のシーズンになり、また楽しみが一つ増える。鳥より花見を期待したいところである。

ウタツグミ   この次が心配で再び

 春らしくなってきた暖かい早朝、かみさんにウタツグミの話をすると是非見に行きたいというのでその公園に向かう。

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 20年ぶりの鳥なので今後は会えるかどうかわからないというと、それならそうと早く言ってくれれば見たかったのにと嘆かれるので、再びウタツグミに会いに行く。

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 少し前のギャラリーのピークは過ぎたがそれでも50人はいる。昼下がりの公園は陽射しが西に傾いて、咲き始めた河津桜のピンクの花の下、若芽が出始めた草むらにウタツグミはいた。

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 結構サービス精神旺盛で朝から出ずっぱりのようである。土の上を歩いては嘴を泥で汚しながらミミズなどを採餌している。

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 隣の公園の芝生にはトラツグミが出ているというので、両方を二股かけて動き回っている人たちもいる。

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 目の前にはツグミとウタツグミがいるので、トラツグミがここに来てくれたらツグミ三兄弟が勢ぞろいするのにと思いながらファインダーを覗く。

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 ウタツグミの名前の由来は鳴き声が綺麗だからと言われているが、ここにいるそれは鳴き声どころか、旅たつ準備をしているのか食欲旺盛で忙しく動き回っている。

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 かみさんも鳴き声が聞きたいねと言いながら双眼鏡で観察しているが、そろそろ飽きてきたようである。

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 この先二度と会えないかも知れない珍鳥との出会いを、暖かな天気に恵まれた公園で再びその姿を見ることができて、かみさん共々満足しながら帰途についた。

キジ   春の陽気に誘われて

 暖かい陽射しの河川敷を歩いていると、大胆にもすぐ近くにキジのオスが採餌に夢中である。こちらもあわててカメラを用意するが草むらの中に隠れてしまった。

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 残念と思いながら暖かい春の陽気を満喫し、青い空の下をのんびりと歩く。賑やかなのはヒヨドリの鳴き声とヒバリの囀り。

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 キジは今の時期、必ずペアーでいるだろうと探しながら歩く。こんな草むらにいるはずだと思って見ると、すすきの枯れた大きな株の中から飛び出してきたのはキジのメスである。

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 あわてて飛び出して隠れるところが無く、草むらに体を隠して首だけを出してあたりを見渡している。

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 そのうちに土手の上を犬の散歩の人が近づいて来て、キジのメスも遠くに飛び去ってしまった。いつも控えめにオスの後をついて歩いているメスの単独行動である。

ツミ   諏訪物語Vol4

 今年はツミの鳴き声が早くから聞かれた。1月の終わりごろから早朝の通勤路でメスへの餌渡しの鳴き声か、縄張り宣言の鳴き声か定かではないがよく耳にした。

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 3月に入りそろそろと思い、いつもの通勤時間に気になるポイントを覗いてみた。静かな朝、電車の発車の合図だけがなぜかよく聞こえてくる。

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 しばらく待っていると、上空に二羽の猛禽の飛翔姿。そのスタイルはツミである。やや時間があって目の前の松ノ木の横枝ににメスが飛来。その後すぐにオスが同じく到着した。

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 メスはすぐに姿を隠してしまったが、オスは余裕を持って羽繕いを始めた。今年もツミの営巣が始まりそうである。

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 諏訪の杜での営巣はここ数年継続されているが、年々その森の樹木は数が少なくなっている。自然保護とは口では言うものの現実に行われているのは人間優先の環境破壊である。

そんな環境の中でも、今年も無事ツミの子孫が巣立つところを見守りたいものである。

ヒレンジャク  遅れてきた赤いやつ

 去年の記録を見ると、2月の上旬にはこのヤドリギにヒレンジャクが姿を見せていたが、今シーズンはなかなかその姿を見せてくれなかった。

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 先週に鳥友さんから連絡をもらって、今終末をたのしみにしていた。久々の良い天気なので他の場所の気になる鳥をチェックしてからヤドリギに向かった。

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 既に早朝からその姿を待っている仲間が数人。現地には7時半頃に着いたがまだ出ていないとのこと。既に時間も時間なので引き上げる人が多い中残ったのは二人、待つこと1時間、上空に十羽のヒレンジャクが飛び交いそのヤドリギに取り付いた。

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 しかしすぐに隣の大きなケヤキに移動して、しばらく様子見の状況である。羽を休めたかと思うと捕食をするわけでなく、川の方に飛び去ってしまった。

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 鳥を待っているとき仲間内の話では、もうヒレンジャクは抜けてしまったので今日は来ないのではないかと、かなり悲観的な話ばかりであった。

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 そんな状況から現地に残ったのは二人だけで、30分もするとまた大きなケヤキの木に飛来してきた。ヤドリギの実も残り少なくなってきている。表面から見えるところはほとんどなくなっているので、鳥たちもヤドリギの藪の中に入って実を採っているようである。

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 満腹になると表に出てきては、モヒカンの冠羽を立てて頭を風になびかせて食後の休憩でじっとしている。

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 ヒレンジャクは後ろ姿の色が綺麗なので、正面を向いてただじっとしていると、薄い黄色のお腹がメタボの鳥に見えるだけである。

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       嘴を思い切り延ばしてヤドリギの実を取る

 そんなことを思っていると、以心伝心か後ろを向いてヒレンジャク独特の粘りの強い種子の入った糞をし始める。

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       粘り気のある種子の入った糞

 これはヒレンジャクのヤドリギとの共生場面である。寄生植物であるヤドリギはその実を餌として鳥に提供して、鳥が移動して糞をすることによりヤドリギの発芽・着生を助けるとされている。

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 今年は会えないかと思っていた遅れてきたヒレンジャクに良い天気の下で会うことができて満足である。「待てば海路の日和有り」というが待った甲斐があったということである。

タゲリ   田んぼの貴婦人といわれるが

 春一番が吹いたというニュースが聞こえるようになった。河原ではウグイスが地鳴きからさえずりを始めた。まだぎこちない鳴き方ではあるが春が来たことを伝えてくれる。

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 例年のことであるが、年度末になると河川の工事が多くなる。冬鳥のシーズンも終わりに近くなるので、まだ会えていない鳥を目当てに河川敷に向かう。

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 上空を見上げると春の暖かい風に乗ってノスリが三羽ゆっくりと飛んでいる。日増しに緑の若芽が増えてきている土手にも、早咲の菜の花のような黄色の花が目立つ。

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 待鳥来らずで数時間待ってみるが、なかなかその気配すらない。少し近くを歩き回ってみると、遠くに見慣れぬ鳥の群れが見える。

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 よく見ると頭に独特の冠羽、背と翼上面は光沢のある緑色で腹は白く見える。チドリ科の鳥の特徴であるタタタタタタ・・・・といった歩き方をする。

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 芝生の上には十数羽の群れでいるタゲリの姿である。警戒心が強いせいか近づくと素早く動く。

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 田んぼの貴婦人と言われるその綺麗な姿は、少し距離があるので満足はできないが、高い冠羽のシルエットはその面影を残している。

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 芝生の上で昆虫やミミズなどを捕りながら同じ方向に向かって歩いているが、突然一斉に飛び立って頭上をひとまわりして本流の上を渡って対岸へと姿を消した。

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 目当ての鳥さんは相変わらず現れてくれないが、許された時間も刻々と迫るのでそろそろ引き上げることにした。思いがけすタゲリの群れに出会うことができたので本日は満足したことにしよう。

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ヒバリ  春はそこまで

 ヒバリというと春のイメージであるが、寒い北風が遠のいて暖かいひだまりの公園を歩いていると、ツグミに混じってヒバリの姿。

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        小さな冠羽のヒバリ

 ヒバリのさえずりを聞くと春がやってきたと感じる。ヒバリの訳のわからないさえずりは、ある人によると、ヒバリは金貸しでその借金の取立てをしているのだという。

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「ピーチクパーチク」という鳴き声がヒバリの定番であるが、本当は「日一分、日一分」といってお天道様に催促をしているというが、そう思って聞いているとそのように聞こえる。

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 今日の公園も陽射しが柔らかく、空からは太陽がやさしい暖かさを送っている。枯れた芝生から聞こえるヒバリの声もあちこちから賑やかに聞こえる。

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 時々空に向かって飛び立ってはホバリングをしながら囀っている。お天道様とヒバリは春の季語としては最適の組み合わせであるが、その意味を考えながら見ていると面白い。

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        青い空の下のホバリング

 春の陽射しの芝生ではたくさんのツグミとヒバリが目立つが、最近の珍鳥騒ぎを考えると数多くいるツグミをじっくりと観察してしまう。

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        背景のツグミとヒバリ

 ウグイスとともに春告げ鳥と言われるヒバリは昔から親しまれ、その鳴き声は春の風物詩として愛されている。春はもうすぐそこまで来ているよという高い空からのさえずりである。

メジロ  河津桜を待つ

 頬に風刺す姿はまだ冬のそれであるが、夜明けの時刻は着実に早くなって早朝の目覚めも楽しく感じる季節になりつつある。

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 公園の河津桜の木にメジロの姿である。相変わらずのせっかちな動きで、カメラでその姿を追う方が大変である。

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 春の到来をいち早く伝えてくれるのはこの河津桜である。ふつうの桜ソメイヨシノより花の色が濃く青い空にはよく映える花である。

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 あいにくこの公園では、まだ少し早い感じで河津桜の花のつぼみは固い。それでも少し花が開いているところを狙ってメジロは嘴を差し込む。

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 この季節、暖かくなったり寒さが戻ったりという三寒四温を繰り返しながら、暖かい春がやってくるのである。今日の風は冷たいが、明日からは気温が上がるという、そんな春が待ち遠しいこの頃である。

ヒクイナ   真っ赤な目が魅力的

 啓蟄を過ぎても相変わらずの厳冬期の寒さで、川の岸辺に立つ姿も自然と背中が丸まっている。

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 虫たちが顔を出す季節ということであるが、この寒さで再び冬籠もり体制に戻ってしまいそうである。それでもこの寒さは今週いっぱいかと春を待ちわびる気持ちはそこまできている。

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 冷たい風にも負けず、雲間に差し込む太陽の光を背中のむくもりとして、じっと川面の動きと岸辺の枯れ草の動きを見つめる。

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 じっとしながら枯れた葦原の影から姿を見せるヒクイナを待つ。意外と警戒心が強く水辺を移動するときは動きが早い。高いところからヒクイナを見つけようと目を凝らす。

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 体の色は暗緑褐色なので暗い枯れ草の中にいるとなかなか発見しにくい。ただ陽の当たるところに顔を出して来ると、その目と脚の赤が鮮やかである。

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 その真っ赤な目がまた魅力的なのである。後ろ姿を見ると下腹と下尾筒には黒白の横斑が見ることができる。

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 しばらく待っていると、横たわった枯れた葦の葉の上を小さな黒っぽい姿が見える。待ちに待ったヒクイナである。

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 ゆっくりと忍び足風に歩いては、水の中に嘴を突っ込む。川の土手から見ている私の姿を察知すると、水上の葦の枯枝の上をを忍者の如く足早に動く。

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 しばらく身を隠してじっとしていると、またゆっくりと姿を現す。狙っていたかのように反対側の土手の上から水辺に向かってイタチの姿。襲われなければいいなと心配になる。

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 そんな心配も知らずかヒクイナは水辺を下流へと歩き始める。水辺の葦の枯れた葉陰で餌捕りを始める。嘴を流れの中にいれて少しつついているかと思ったら、小魚をゲットしたようである。

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 いつもなら警戒心が強くて隠れてしまう場面であるが、結構大きめな小魚なので得意げな表情でこちらに向かってアピールしている。

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 前回はこぬか雨降るヒクイナ観察であったが、今日はうって変わって晴天の下でのヒクイナの真っ赤な魅力的なアイコンタクトと小魚の採餌の場面も見せてくれた。

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 同じ赤い鳥でも後ろの草原で鳴くベニマシコには目もくれず、ひたすらヒクイナを待った甲斐があった充実したヒクイナデーであった。

ウタツグミ  珍しい迷鳥

 いつも足を延ばして出向く遠方の河原の反対側の公園に珍しい鳥が来ているというので、夜明けとともに向かう。

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 ウタツグミの名前の由来はそのさえずりが美声であることから来ているという。そうであれば、そんな声も聞いてみたいと思いながら見ると、たくさんのカメラマン約100名以上はいるだろうと思われる。

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 目当ての鳥を探すのは、大勢いると一人で探すよりは簡単である。たくさんの目で探すことができるからすぐに見つかる。

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ふつうのツグミより一回り小さい感じがするが、地中の餌探しの仕草はツグミというよりもシロハラに似ている。

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 ヨーロッパやバイカル湖近辺で繁殖する鳥で、冬には西南アジアや北アフリカに渡るらしいが、日本では数例しか確認されていない珍鳥と言われている。

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      さえずりではなくミミズを食べるところ

 神奈川県でも1987年に横浜で確認されて以来の迷鳥ということで大騒ぎになっている。好奇心の強さでは負けない性格でその珍鳥に会うことができた。

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 公園には河津桜の木がたくさん植えられているが、まだその蕾が大きくなり始めたところで、花は咲いていないが、その桜の木の下にあるまだ固いつぼみのスイセンの群生地の枯葉にその姿はある。

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 一部咲き始めた河津桜にはメジロが取り付いているが、あまり目も向けずじっとウタツグミの行動を追う。

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 朝が早いので地中のミミズなどを捕るには凍っていない地面を探すので、藪の中や大きな木の根元などに入ってしまう。広場に出てくるのは日が昇って地面が溶け始めてからになりそうである。

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       正面顔

 この次に会う機会はもうないかも知れない鳥なので名残惜しいが、駐車場の車のナンバーを見ると県外車が多い。まだまだたくさんの人が集まって来ているようなので引き上げることにした。

メジロ  梅もそろそろ

 春のおとづれは三寒四温と言われ、重いコートを脱ぎたくなるような暖かさがあったかと思うと、一度外したマフラーを首の周りに巻きつけるような寒さが戻ってきたりする。

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 そんな日々を繰り返しながら暖かい春はやってくる。通勤でもコートやマフラーをその日の朝の天気によって選択しなければならない。

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 そうは言っても暖かい日差しや、春の雨によって公園の雪もすっかり溶けて梅林の梅の花も早咲きはそろそろ終わりそうである。

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 名残の梅の花を賑わしているのは相変わらずのメジロである。梅の花に取り付いては逆さになったり、首をいっぱいに伸ばしたりと忙しそうに梅の木々の花を渡り歩く。

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 手入れもしない梅林なのでその花は咲き放題できれいだが、メジロなど鳥たちが花の蜜を吸いに来た時は良い枝に止まってくれないと良い絵にはならない。

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 隣の手入れをされた梅畑の梅の木はきれいに剪定をされており、花が咲いたらその枝に止まってくれるとさまになる。

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 この畑の梅の花は遅咲きでこれからなので楽しみである。今シーズンは冬鳥が少ないとぼやきながら歩いた公園も最近になって結構色々な鳥たちが姿を見せているようである。

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 梅が終わると桜の季節になる。野鳥たちの空に響くさえずりも聞こえるこの頃、地鳴きの鶯の声が春を告げるさえずりに変わり始めた。良い季節の到来が待ち遠しい公園散策である。

カルガモ  いつでもどこでも

 鴨といえば冬鳥の典型でカモ類の姿を見ると冬が来たのだなと実感するほどである。そんな鴨の中でも一年中我々の目の前に姿を見せるのはカルガモである。

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 カモ類にしては珍しい雌雄同色で全身がくすんだような黒褐色であまり目立たないが、いつでもどこにでもいる馴染み深いカモである。

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 目当ての鳥を待っていると、目の前の小川を仲良くペアーで泳いでいる。川岸に立っている私の姿が気になるのか時々警戒しながら、嘴を流れる水の中にいれて水草をとっているようである。

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 一年中どこにでもいるカルガモの最大の特徴と言えば、オレンジ色の脚と大きな黒い嘴、その先端だけが黄色であることである。

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 川岸の枯れた草の中にも若い緑の草の芽が出始めている。川面を吹き渡る風はまだ冷たいが、ところどころの植物に春の気配を感じる多摩川支流の岸辺である。

バン  小雨降る池

 「春雨じゃ濡れて参ろう」というセリフは、新国劇で月形半平太が三条の宿を出るときに舞妓に傘を差しかけていう言葉であるが、一般的には小雨の中を傘なしで歩く気取った言葉である。

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 気取ってはいないが霧のような小雨が降る多摩川土手。カメラを持つ手には傘がない方がいいがレンズには小さな水滴がつく。

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 「濡れて参ろう」というわけにはいかないので、傘を持ちながら今回の大雪ですっかり横になってしまった葦原の水たまりを眺めながら歩く。

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 葦原の池にいるのはバンの餌を探す姿、久しぶりの出会いである。バンは赤と黄色の嘴が特徴的なので遠くから見てもすぐにわかる。

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 嘴がまだ赤くなっていない幼鳥の姿も見える。こんな雨の時はクイナ類の水鳥がよく似合う。普段はあまり水鳥に興味を示さない方であるが、小雨煙る葦原池でのバンの採食観察のひと時であった。

ヒクイナ  雨にも負けず

 あいにくの週末の天気、二日間共スッキリしない雨模様で雪が降るかも知れないというほどに気温も下がっていた。

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 先週から楽しみにしていた週末の鳥見、多少の雨でも決行する事にした。何故かと言うと珍しい鳥が来ており、先週は後ろ姿だけで終わってしまったので、どうしてもその赤い顔と腹、真っ赤な目と足を見たかったのである。

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 宮沢賢治の作品に「雨にも負けず」という詩がある。その文章を借りればつぎのようになる。

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 『雨にも負けず、風にも負けず、雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫な体を持ち、欲はなく、決して怒らずいつも静かに笑っている。・・・・

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 東に赤い珍しい鳥が来たと聞けば、行ってその姿を追い。西に疲れた迷い鳥があればその様子を観察してカメラに納める。

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 南に冬鳥が元気に飛び回っていると聞けば、行ってその飛翔姿を連写する。北に猛禽類が集まっていると知れば行ってその狩りの場面を期待する。

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 日照りの時は裸になって汗を流し、寒さの時は防寒具で肩をすぼめて歩き、みんなに鳥バカと言われ、褒められもせずひたすら鳥たちの姿を追いかける、そういうものに私はなりたい。』という感じだろうか。

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 そんな小雨の中、寒さに震えながらひたすらヒクイナの姿が現れるのを待っている。川の流れの枯れた草むらが少し動いて黒い鳥の姿が見える。

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 「待鳥」かと心騒ぐも姿を見せたのは昨日と同じ普通のクイナである。クイナも普段はなかなかその姿を見せないので貴重な瞬間ではあるが、本日は狙いが違うので申し訳ないクイナ君。

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 すると少し下流の水の流れでなびいている枯れ草の間から顔を見せたのは、赤い顔のヒクイナである。

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 目が合うとすぐに川岸の藪の中に入ってしまった。しばらく待っていると、ゆっくりと顔を出してあたりを見回してから、水の流れの草の枯れ枝の上を歩き草の実をつつき始めた。

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 その後はしばらくの間採餌の光景を観察することができた。二日がかりでの出会いと雨にも負けず通った思いが通じたのか特等席での独演会に満足して帰途についた。

クイナ  悔いが残る早朝

 小雨の中もしかしたら会えるかもとの思いで薄暗い低い雲の下土手を急ぐ。時間が経つにつれて気温が下がる寒い早朝である。

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 昨日の暖かさもあったので、今までよりも一枚薄着で出かけたものだから寒さが身にしみる。

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 小雨の中目当ての鳥をじっと待つがなかなかその気配を見せない。最近のカメラは防湿防露対策がしてあるというものの小雨に濡れるのが気になる。

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 目を凝らして見る川岸の草が揺れて何か小さな水鳥が動く。目当ての鳥さんかと構えるが、体には模様があるので違う鳥クイナである。

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 紛らわしいが緊張した一瞬である。それでも素早く動いてすぐに姿を隠してしまった。なかなか警戒心が強い。

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 それからもしばらく待って見たが待ち鳥は姿を見せず、寒さが厳しくなってきたので引き上げることにした。クイナには出会えたが悔いが残る早朝であった。

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