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2014年6月

キビタキ  子育て中

 森に響きわたる鳥の声は、キビタキ、サンコウチョウ、クロツグミ、オオルリなどである。それぞれ巣立ちを終わったか、これからかという場面が多い。

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 目の前で忙しそうに地面に降りて獲物をくわえて、正面の横に出た小枝に止まるのはキビタキである。

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 よく見ると口に数匹の虫をくわえている。自分で食べるのではなく、口にくわえているのは、たぶんこの先で営巣をしていて、雛がかえっているのだと思う。

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 頻繁に餌運びをしているところを見ると、雛も巣立ち寸前なのだろうと思う。本命は違うがキビタキも魅力的な鳥である。

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 いつもは春と秋の渡りの時しかわが公園には姿を見せないが、最近はこの公園でも営巣をするようになった。

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 良く働くオスの姿を見ると、少しやつれているような感じもする。一般にふっくらとしたメスの姿を見ると人間の社会とよく似ているところがある。

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 一生懸命虫たちを探して、それを巣まで運ぶ姿を見ていると、鳥の世界でもオスの役割は大変なのだということが良くわかる。

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 人間社会では毎晩遅いのは遊び呆けているように見えるが、そうではないということが森のキビタキの行動を見ているとよくわかる。こんな理解をしているのは私だけなのだろうか。

サンコウチョウ   もう巣立ちか

 サンコウチョウがせっせと巣作りを始めたのを見たのは一か月ほど前だったと思う。そろそろ巣立ちで雛たちが元気に飛び回っているだろうと思ってポイントに出かける。

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 早朝の現場に着くと、小雨の後で樹木の葉は濡れて光ってさわやかさを感じさせる。サンコウチョウが営巣している遠くの樹木の間にある巣を、双眼鏡で見ると静かである。

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 もう巣立ってしまった、遅かったと思いながら、遠くで聞こえるサンコウチョウの鳴き声を聞きながら、森の中を一回りして管理人さんと話をしていると、高いところにある巣は営巣放棄したとのことである。

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 そしてさらに森の奥の方で営巣を始めているらしい。そこはあまりギャラリーが入り込めないところなので、ゆっくりと子育てができるだろうと思う。やっと安住の地が見つかったというところである。

ドバト  身近な鳥だが野鳥ではない

 日本ではどこにでもいて、スズメと同じで人にもっとも身近な鳥である。駅前や公園、神社仏閣などどこでもその姿に接することがある。

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 歴史をたどるとカワラバトを原種として家禽化されたため「野鳥」としては認められていない。

 子供の頃は伝書鳩として家で20羽ほど飼っていたことがあるが、昔はその帰巣本能を利用してレースや軍事用の通信の役目を果たしていた。

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 いろいろな翅の模様があるが、真っ黒だったり、真っ白だったり、それの掛け合わせで白黒やきれいな品種が増えたものである。

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 日本では「平和の使者」として大事にされているが、国によっては食用としてハトを食べる習慣がある。そういわれてみると中国では街中であまりハトは見かけない。

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 ハトに関して考え方はいろいろあるが、旧約聖書の「ノアの方舟」に出てくるオリーブの若葉を口にくわえて、洪水が引いたことを知らせた、「平和の使者」のイメージを大事にしたいものである。

バン  ここでも親子

 どこでも雛鳥たちがすくすくと育っている。小雨ではあるが公園の池に行くと小さな声で鳴きながら顔を出す。

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 親鳥と連れ立って数羽が一緒に泳いでいたが、それぞれ独り立ちしたのか、それとも不幸にも犠牲になったのかはわからないが、単独の子供たちを見る。

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 それぞれ自分で餌を求めて動き出しているようである。赤と黄色の嘴の親鳥も二番子を計画しているのか忙しそうに動いている。

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 バンは雑食性なので何でも食べる。時々丘に上がって緑の柔らかい草の葉などを食べていることがある。

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 バンは意外と小柄な小さい鳥で、嘴の白いオオバンを見るとその命名の由来がわかるような気がする。

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 この公園の鳥たちも巣立ちが終わると、梅雨明けととともに池をにぎわせてくれることだろう。早朝の散策の楽しみがまた一つ増えるうれしいことである。

カイツブリ  ここでも元気に

 雛たちを一人前にすべくけなげに子育てに集中するカイツブリ。水中に潜っては嘴に小さな魚をくわえては顔を出す。

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 それを待ち受けるかのように雛たちは小さな鳴き声で近づく。早朝の公園の池の子育て風景である。

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 普段は人の気配を感ずるとすぐに水中に潜って、とんでもないところに顔を出すカイツブリであるが、その行動は子育て中は少し違う。

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 産毛が取れて少し大きくなった雛たちが動く水面の波紋が、静かな池の水面に広がる。そのカイツブリの三羽の雛が一斉に親の姿に向かう。

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 親の口にあるのは一尾の小魚、三羽の雛たちに順番に口移しで与える。行儀の悪い雛は親鳥に怒られている場面も見える。

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 そのせいか、一羽の雛は拗ねたように少し離れたところから、兄弟への親の給餌の姿を見つめている。

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    反省しているのにと訴えているようである。

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     心配そうに振り返る親鳥。

 こんな場面が、遠い昔の子供の頃のわが家でも見られたような記憶がよみがえる公園のカイツブリの家族の光景である。

チョウゲンボウ  飛び回る巣立ち雛たち

 小雨降る早朝、チョウゲンボウの様子を見に行く。すでに巣立った雛たちは、大きな声で鳴きながら遊んでいるかと思うと、あたり構わず飛び回っている。

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 やんちゃ坊主といったところか、小雨があたっているので片手に傘を持ちながらのシャッターである。

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 そのやんちゃ坊主が大胆にも車が通る目の前の歩道に降りた。しばらくあたりをキョロキョロと見まわしていたが、車道の方に歩いてきて手すりをくぐり縁石に止まる。

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 車は少ないのでそこから飛び出して道路上を飛んで、大きな樹木の枝へと姿を移した。見ていてハラハラする光景である。

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 時々親鳥も飛び出してくるが、もう一人前に飛翔ができるようである。これから狩りの勉強をして、本当の一人立ちになるのである。

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 飛び出しの正面顔を見てもチョウゲンボウ独特の頬髯が、その顔を可愛く見せている。小雨の中を元気に飛び回る巣立ち雛たちである。

オオタカ   母と子

 親子の絆は強い。自然界、鳥の世界では巣立ちまでは親鳥は一生懸命育てるが、いったん巣立ってしまうと、世間の荒波に放り出してしまう。

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 人間の世界では、少子化の影響かいつまでも親元で生活して独り立ちしない傾向が顕著である。

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 その点、オオタカの雛たちやその親たちの姿を見ていると、厳しい自然界の掟を教えるべく教育している姿が見える。

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 雛たちも盛んに羽ばたきの練習をしたり、巣から出て近くの小枝まで動いたりと、明日にでも巣立っていくかのようにあわただしい。

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 一方母親は、その姿を近くの雛たちがいる巣が見えるところでじっと見守っているという姿である。

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       オオタカ 母親

 近くではカラスの鳴き声がうるさく聞こえるので、オオタカをけん制していることがわかる。もう巣立ち直前なので、雛たちも襲われることは少ないだろうが厳しい世界である。

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春を背負って  久々の木村作品

 梅雨のさなか雨の休日となってしまった。早朝から行動するので目が覚めるとまず歩く、5時半には近くのポイントで子育ての状況を確認して、巣だった幼鳥の観察に向かう。

 小雨がやんだかと思うと土砂降りの雨、じっと我慢の30分。最近は待ち時間にゲームをやっていると時間経過が早いことを発見、ゲームにはまっている。

 それでも午前中に終わってしまうので午後は雨で外出もままならないので、映画鑑賞にした。最近の話題作、「春を背負って」に足を向ける。

 カメラマン木村大作の監督としての第2作である。標高3000メートルの立山、悠久の自然に抱かれる父が残した山小屋の家族の物語である。

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 年のせいかなんども涙をながしてしまった。幸い映画館は暗く、スクリーンに集中しているのでその醜態は他人に見せることはなかった。最近のある説によると、涙を流すことはストレス解消に効果的であるという。

 長嶺亨(松山ケンイチ)扮する息子の言葉、「自分の足で歩いた距離だけが本物の宝になるんですね」、「一歩一歩自分のペースで歩けばいいんだよ」という父親の言葉に対する回顧が印象に残る。

 作品としては、監督としての処女作「剣岳、点の記」の方がよかったと思うが、カメラマンとしての風景アングルは素晴らしいと思う。愛鳥家としては、ツルのエベレスト越えやライチョウの姿は自分の目で見たいと新たな希望を与えてくれた良い作品であった。

オオタカ  子育てを終える母

 オオタカの雛が待つ巣の近くの大きな樹木の高いところの枝に、その母親の姿が見える。オスが持ってくる餌を待っているのである。

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 早朝から約一時間すぎるが、給餌の場面にならない。オスは狩りに苦労しているのか、よい餌場を持っていないのか、それとも?

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 子供たちはおなかが空いたのか、備蓄してある餌を食べているのか、最初の餌の残りをついばんでいるのか、巣の中で脚をつっぱって嘴で引っ張っている様子が見える。

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 メスも子供が心配になるのか時々戻ってくるが、くちばしにくわえているのは、小枝である。巣の中に入って、巣の修繕を始めている。

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 大きく育った雛たちが動き回るので、巣も痛んでくるようである。それにしても働き者のメスである。それにも拘わらず獲物を持ってくるはずのオスは苦戦しているようである。

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 わが家を振り返りながら、どこかにある人の家庭のような光景を想像してオオタカの家族を見ている早朝である。

オオタカ  巣立ちを待つ雛

 休日出勤をした翌週は長い一週間である。久しぶりに早朝から少し足を延ばしてみた。今シーズンはオオタカとの出遭いは少なかったので、雛の姿を見に行く。

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 雛は大きくなってもう明日にでも巣立ちができそうな雰囲気である。兄弟なのか上の子の方が大きく羽を広げて羽ばたきの練習をしている。

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 それを脇で見ている下の子は、横枝によけて羽繕いを始めた。産毛が抜けるのか嘴に綿のような柔らかな白いふんわりとした毛が見える。

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しばらくして、巣に戻ろうとした下の子は、足を踏み外して翅をバタバタさせて木の枝から落っこちそうである。

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 何度かもがいて何とか巣に戻った様子である。子供たちのしぐさを見ていると、人間の赤ん坊と同じように感じる。

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 それでもオオタカ、生態系の頂点にいる猛禽類である。子供とは言ってもその目つきは鋭いものを感じさせる。

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 この次会うときには、もうこの近くの森を飛び回っていることだろう。元気な巣立ちを祈りたいものである。

ハイイロガン   マガンに似て

 遠くから見ているとずいぶん大きなマガンがいると思って近づいてみると、マガンとは違う初めて見るハイイロガンである。

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 水鳥はあまり得意な方ではないので、どちらかというときれいさで追いかける性格である。背景としては黄色の花菖蒲をバックにペアーで泳いでいる。

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 嘴と脚はどちらかというとピンク色でよく目立つ。全体に灰色で下面は灰色が強い。子供はわきの縞模様がないので、成鳥なのだろう。

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 文献によると迷鳥でごく少ない冬鳥だという。鳥に興味のない人は普通の池にいる水鳥だと思って見ているのだろう。

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 そういう本人も最初はサカツラガンかと思ったり、マガンだと考えていたが、よく見ているとまったく違うので、図鑑で調べるまではまさしく不明鳥であった。

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 こうして新しい鳥たちに出会うことがうれしい瞬間である。鳥たちもそうであるが、人生もまさに一期一会の機会を大事にして生きていきたいものである。

イソシギ    河原にて

 鳥たちも方々で巣立ちの時期になっている。最近の日本の気候は子供の頃の日本の天気と違ってきている。

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 子供の頃は、夕立とか雷は大体熱い夏の午後3時過ぎに起きる。太陽が照りつける青い空に白い入道雲がモクモクと湧きあがり、それから大粒の雨が降ったものである。

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 だから夕立は予測ができた。最近の大雨は予測ができないうえにその降り方が違う。まさにゲリラ豪雨である。

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 日本の気象状況は変わってきているが、鳥たちの子孫繁栄活動は以前と変わらず順調に行われている。

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 地味な鳥であるがイソシギは必ず同じところで同じように行動している。日本の気象も温暖化で変化すると、普段見られない鳥たちとの出会いも期待できるかもしれない。

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 環境の変化と野鳥たちの巣立ち風景を見て、来年はどうなるのだろうと期待と不安を募らせている早朝の河原である。

スズメ   身近な鳥を見なおす

 スズメといえば人間と最も身近な野鳥の一つであろうと思う。最近は生息数が減っているといわれているが、カラスとガビチョウの数が増えているので、見かけることが少なくなったのかもしれない。

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     スズメの親子

 人と一番身近といっても、時には益鳥であったり、また害鳥に鳴ったりもする。おとぎ話に出てくるかと思うと酒のつまみになったりもする。

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 そういう意味では人とともに暮らすもっとも身近な鳥ではある。子供の頃はスズメはよく屋根の瓦のあいだなどに巣を作ったものであるが、瓦葺きの家が少なくなって最近はスズメたちの巣も多様化している。

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 早朝の公園を歩いていると、スズメのにぎやかな声が聞こえると思うと、道路のコンクリートの擁壁の排水パイプに巣を作っている。

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    日の丸の典型?

 スズメの住まいも昔は木造の家、最近はマンション住まいといった感じである。普段鳥見のときはスズメには目もくれないが、最近身近な野鳥たちの生態を見直そうと思っているところである。

キセキレイ  意外な出会い

 野鳥のさえずりとおいしい高原の空気を楽しんだ帰り道、そばでも食べて帰ろうと樹林帯を歩いていると、目の前の藪の小枝にキセキレイの姿。

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 樹上のまぶしい太陽の下、日陰の小枝にいるミセキレイは露出があってないが、くちばしに虫をくわえて子育て中なのかすぐに飛んでしまった。

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 ハクセキレイはどこにでもいるが、キセキレイはどちらかというときれいな水があるところにいることが多い。

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 心は冷たいそばに向いているが、歩きながらキセキレイをファインダーに入れてしまった。期待していないところでの出会いは、なぜかわくわくする。

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 光の加減が不満足ではあるが、凛とした姿が気にいっている。梅雨明けにもう一度足を運んでみようと思いつつ蕎麦屋ののれんをくぐった。

カイツブリ  潜水が得意

 鏡面のような池の水面をゆっくりと滑るように泳いでいるのはカイツブリである。よい被写体と思ってレンズを向けると小さな波紋だけが残っている。

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 とにかく潜水が得意で潜ってしまうとどこに顔を出すのかは予測がつかない。人間だとそろそろ息苦しくなるだろうと思って顔を出すところを予測して待つが見事に外れる。

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 まったく違うところに顔を出して何事もなかったかのような泳ぎである。潜水が得意な水鳥である。

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 それにしても今日は珍しく餌の魚を口にくわえて葦原に向かっている。たぶん子育て中なのであろうと思われる。

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 ここのところ子育てや巣立ちの風景が多く、自然界は明るい未来が開けているなと思う光景ばかりである。思わず日本の行く末を心配してしまう。

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 そうかと思うと珍しく仕事の同僚との飲み会で、若い後輩が今度産休に入りますとの報告、その話を聞いて、人間の社会も鳥たちに負けずに頑張っているようで安心したところである。

アオゲラ  無事に雛の顔

 あまりにも人通りの多いところに営巣を始めたアオゲラを見ていて、雛の巣立ちが心配であったが、元気な雛の顔を見ることができた。

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 昨シーズンは見下ろす位置に営巣していたが、今シーズンの場所は見上げる樹木の幹である。

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 親の居ないときも巣穴の中の雛の鳴き声が聞こえる静かな早朝の公園である。30分おきぐらいに親が餌を運んでくると、今までの静けさは何だと思うくらいにけたたましいアオゲラの鳴き声である。

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 その鳴き声は普段の鳴き声とは違って緊迫感がある。給餌の場面を観察している私への警戒なのか、雛に餌を運んできた知らせなのか、静かな森が一気ににぎやかになる。

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 親の鳴き声はもちろんであるが、巣穴にいる三羽の雛の我先にといわんばかりの、まだ一人前でない鳴き声が響きわたる。

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 親鳥の頭を見ると子育ての苦労か少しやつれているようにも見える。それに引き換え巣穴から顔を出している雛は、一番元気な兄貴分の頭はもう赤くなっている。

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 三羽の顔が見える中でも、嘴だけ出して自己主張しているのはたぶん一番下の雛だろうと思われる。

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 もう少しで巣立ちの日も近いと思われるが、ぜひその場面に遭遇したいと思いながら霧雨で煙る公園の森をあとにした早朝であった。

フクロウ2  子供たちの運動会

 小雨の中を長いこと待った甲斐があって、フクロウの子供たちが動き出してくれた。眠っている姿だけではシャッターを何回も押しても変化がない。

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 フクロウの子供たちの大きな鳴き声とともに、誰もいない鬱蒼とした森の中が、少し明るくなったような雰囲気になる。

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 三方から聞こえてくるので樹木の上を見上げて位置を確認する。元気に飛び出したり、ぎこちなく枝を滑ったりと三鳥三様である。

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 それでも樹木の折れた幹に止まって見下ろす姿は、一人前の風貌が垣間見える。近くに来たと思ったら高い木の上に出て、真下からの姿しか見えないが鳴き声は大きい。

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 子供は親を呼んでいるようであるが、親はそろそろ独り立ちを促しているのか、その姿は見せない。

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 雨のせいで少し暗くなり始めた森には、フクロウの子供たちの鳴き声だけが響きわたっていた。来週もまた少し成長した子供たちに会えることを願って森を後にした。

フクロウ   梅雨入りの巣立ち

 森の哲学者といわれるフクロウの巣立ち雛が瞑想をしている。各地でフクロウの巣立ちが伝えられていたが、今シーズンはその場面に出会うことがなかった。

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    雨の中 眠そうな顔

 今シーズン、フクロウの巣立ち雛に会えないと何か落ち着かないムードがあり、少し遠征してでも見てこようと考えていた矢先に、鳥友さんから近くの神社にフクロウの雛が巣立っていると聞いて、梅雨入りの雨の中早朝から現場へ急いだ。

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 小雨で煙る神社の階段を上ると大きな銀杏の樹木の上の方からフクロウの巣立ち雛の鳴き声が聞こえる。しばらく待ってみたが雨は強くなるとともに時間が過ぎると、フクロウは睡眠の時間帯になる。

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 一旦あきらめて午後から出直すことにして引き上げる。昼過ぎに、雨も上がりそうなので出かける準備をしていると、鳥友さんからの連絡があったので再度の鳥居をくぐる。

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 大きな樹木を見上げると雨に濡れたフクロウの巣立ち雛が瞑想中である。起こしてはいけないがシャッター音で薄目を開ける。流石に聴力と視力の良いフクロウである。カラスやヒヨドリの大きな鳴き声でも警戒のためか目を開けている。

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 しばらくの間動かなかったが、夕方近くなってくると三方の樹木からフクロウの巣立ち雛の鳴き声が聞こえ始めた。何か合図を送っているのか、親を待っているのかにぎやかになってきた。

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 そのうちに、一羽が向かいの大きな樹木の枝に向かって飛ぶと、ほかの木からも別のフクロウが姿を現した。雨にぬれた枝を翅を広げながらヨチヨチという感じで歩く。

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 飛翔の練習を始めたのか恐る恐る枝から枝へと飛びついている。中には枯れ枝に飛びついて、枝が折れて枝ごと落ちたりしている。心配しながら見ていたがそれでも途中から別の枝へとうまく飛んでいる。

 そろそろ独り立ちの練習なども始めたのだろうか、そんなところに親の姿が見えないかなと思いながらの梅雨の雨に濡れたフクロウの巣立ち雛との出会いであった。

コルリ  森の中の囀り

 クロツグミの鳴き声を聞きながら木道を歩いていると、近くでコルリの囀りが聞こえる。特徴のある鳴き方なので比較的わかりやすい。

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 声は聞こえど姿は見えずで、近くにいることはわかるので樹木の枝を見ながらの忍び足。あいにく逆光の方角に黒いシルエットが浮かぶ。

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 すぐ近くなので露出補正をしながらファインダーに収めるが、コルリのきれいな色が出ない。気持ちよさそうに大きな口を開けて空に向けて囀っている。

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 しばらくそのままでと思いながら位置を変えてみるが、散策路を踏み外すわけにもいかず証拠写真程度になってしまった。

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 天気の良いのはうれしいことであるが、写真を撮るには適度に曇っていた方がありがたいことがある。いよいよ梅雨入りということで、うっとうしい季節を何とか乗りきらなければならない。

ホシゴイ   ねぐらへの飛翔

 早起きを自負しているが最近は日の出の方が早い。東京の日の出は4時半ごろである。夜行性の鳥を見に行くにはその前に行かないと会えない。

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 近くの公園に行くといつもの止まり木に鳥たちの姿が見えない。池の周りを一回りしているとどこからともなくホシゴイの飛来である。

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 次々と3羽のホシゴイが姿を見せる。夜の捕食活動を終えて、ねぐらへ帰ってきたところのようである。

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 青々としてきた葦原の上を旋回したかと思うと、その藪の中に入ってしまった。緑の葦の茎を揺らしながら何かをしているようであるが、葦の動きは見えるがホシゴイの姿は見えない。

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 飛び出しをねらって待っていたが、上空にはコサギが一羽飛んできたので、それに気を取られていると、その隙に葦原を飛び出して柳の木の横枝に止まって嘴で枝を取り始めた。

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 巣作りの真似事か、いたずらなのかその行動は見ている者を楽しませてくれる。

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 最近はホシゴイばかりなので、親のゴイサギにも会ってみたいと思ってまっているのだが、葦原で眠っているようである。陽が高くなってきたので、次回の楽しみにすることにして家路についた。

バン    やんちゃな姿

 いつもの池ではバンの雛が元気に育っている。前回は3羽の姿があったが、2羽しか見えないのは気がかりではあるが、やんちゃぶりを発揮している。

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 小さな声で鳴きながら足の水かきを忙しく動かして、水の上を泳いでいる。水中から出ている葦の茎に上ると、その小さな体重でも茎が大きく倒れる。

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 水かきのついた独特の足で器用に葦の茎に上る。そこから水中にくちばしを伸ばして餌を捕っているようである。

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 親鳥とは距離を置いているので、このころから自立の方向に向いているのだろう。親鳥といえば二番子を考えているのか、草の枝をくちばしにくわえている。

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 この公園でも数多くの雛たちが巣立っているが、無事に育ってくれることを祈るばかりである。

カルガモ   厳しい生存競争

 早朝の近くの公園を歩いていると、カルガモの親子が近づいてくる。その数が先週より減っている。

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 子供の姿が2羽しか見えない。以前より親も子供から離れないで泳いでいるように見受けられる。やはり予期したことが起こったようである。

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 先週無事に成長してくれと思いながら帰った後だけに、子供の数が減っているのは残念である。

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 生存競争の厳しい自然界の掟に勝ち抜くには、抵抗力と知恵の少ない幼鳥期をどう生き抜くかである。これは人間の世界も同じかもしれない。

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 残った2羽はせめても立派な成鳥になってほしい。この次にこの公園を歩いた時には成長した元気な姿を見たいものである。

キビタキ  多彩な囀り

 よく通る声で森の中で囀っているのは、キビタキである。その鳴き声は多彩でいろいろな鳴き声を聞かせてくれる。

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 鳴き声の最後にコジュケイに似た鳴き声を聞かせてくれることもある。静かな森の中ではよく通る声で鳴いてくれるが、その姿はなかなか見せない。

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 体が小さい鳥なので、飛んでくれると居場所がわかるが、鳴き声だけではなかなか探すことは難しい。

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 オスは上面が黒く、長い眉斑と腰の鮮やかな黄色が特徴的である。翼には大きな白斑もあり、のど元がオレンジ色で胸以下が鮮やかな黄色である。

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 森の中の木洩れ日にその姿があると、色がきれいに映る。黄緑の新緑の色を背景にキビタキが横枝に止まると最高である。

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 本音は違う鳥を狙いに来ているのだが、その姿、声が聞こえないので、キビタキを追いかけている林間の木道の散策路である。

ゴジュウカラ  林間に響く鳴き声 

 高原の森を歩いているとどこからともなく 「フィフィフィフィフィフィ」 という鳴き声が聞こえる。目の前のブナの太い幹を逆さまに歩いている鳥がいる。

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 ゴジュウカラである。日本では唯一木を逆さまに歩く鳥だといわれている。逆さまになって樹皮の割れ目にいる虫を嘴で捕っている。

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 大きな声で鳴いていると、相方だろうかもう一羽が虫をくわえてやってきて小枝をするすると昇っていく。

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 近くで営巣しているのかと探してみるが、それらしきものは見当たらない。でもたぶん雛に餌を運んでいる姿である。

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 たまに、わが近くの公園に姿を見せることもあるが、その時はその個体を被写体としてとらえることはなかなか難しい。

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 ここに来るとその公園のシジュウカラなみに姿を見せてくれるのでうれしい。公園ではあまりその鳴き声を聞かせてくれないが、ここでは静かな森に響き渡るように聞こえる。

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 里に下りた時には会えなかったゴジュウカラとの高原での出会いである。

オオアカゲラ  二番子の準備か

 オオアカゲラの雛が巣立ったとj聞いたので高原まで足を延ばしてみた。陽射しの強い森の中でも、新緑が芽吹きだした木道はさわやかな風が吹いてくる。

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 クロツグミの囀りやゴジュウカラの鳴き声、上空ではサンショウクイが鳴きながら飛んでいる。静かな森にホトトギスやカッコウの声が響き渡る。

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 いつもは木道の手すりに止まって大きく囀っているはずのミソサザイの姿が見えない。聞いてみると早朝はずいぶん鳴いていたらしいが隠れてしまっている。

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 地元の人の話では、アカショウビンやサンコウチョウの声はまだ聴いていないとのことである。昨年は5月の24日にアカショウビンが姿を見せたのに今年は遅れているとのこと。

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 最盛期を過ぎた水芭蕉の花を見ながら木道を歩いていると、オオアカゲラの穴を掘る音が聞こえる。

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 よく見るとオオアカゲラのメスが穴掘りの最中である。二番子の準備でもしているのだろうかとみているが、それにしても低い目線の位置である。

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 なかなかオオアカゲラのオスに出会う機会は少ないが、よく働くメスの姿は時々見かける。この場所で二番子を育ててくれたらうれしいのだが、と思いつつ巣穴堀を眺めている昼下がりである。

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