菅平薬草の森 自然園を歩く
台風一過の梅雨の晴れ間、30度を超す東京を後にして、長袖のシャツでも寒いと感じる標高1500mの菅平高原にある露天風呂を目指す。
ここ菅平は、江戸時代に上田藩が薬草栽培を奨励したといわれる薬草にゆかりのある地で、標高1400mの地点に総面積9.92haの薬草の森がある。
薬草見本園にはイカリソウ、トリアシショウマ、ホソバオケラなど90種類の薬草が栽培され、その間にあるハーブ見本園はオレガノ、チャイブ、ラベンダーなどのハーブが40種類ほど植栽されている。
その奥の方には1.49haの自然園があり、下草がきれいに刈られた大きな樹木林では、ウグイスの囀りとホトトギスやアカハラ、イカルやアカゲラの鳴き声が聞こえる。
涼しい風の流れる樹木の下にあるベンチに腰を下ろしていると、頭のすぐ上からホトトギスの鳴き声、生い茂る緑の葉影で姿は見えずというところであるが高原の涼を感じる。
しばらくの間、静かな森の中で響き渡る鳥たちの鳴き声を楽しんだ後、目の前に広がる浅間山や烏帽子岳の雄姿を眺めながら、高原の露天風呂を満喫したところである。
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