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2014年10月

ビンズイ  秋の陽の草地

 風は冷たくなってきたが陽が出てくると暖かくなりホッとする。本命が出てくれれば寒さなんか問題ではない。

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 ところが待てど暮らせど姿を見せてくれないときは、寒さも余計に寒く感じるし、カメラも飛ぶものは何でもシャッターを押してしまう。

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 近くに飛行場があるせいかやたらと飛行機が飛んでいる。先週は土手の草も伸び放題であったが、今日はきれいに刈りあげられている。

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 おかげで鳥の隠れるところがないのか、餌が見つけやすくなったのかいろいろな鳥がすがたを見せる。

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 タヒバリかビンズイか数羽が暖かい陽射しの傾斜の草地にいる。近づいてよく見るとビンズイである。久しぶりのビンズイと共に時間を過ごすことにする。

ミサゴ  横枝で朝食を

 昨今の朝夕の冷え込みで少しからだの調子が悪い。風邪をひいたようで鼻水がとまらない。鏡を見ると情けない顔が写る。

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           樹木の天辺から飛び出し

 それでも早起きをして冷たい風が吹く河原へと脚を運ぶ。少し雲が多く太陽の光はまだ雲の影に隠れている。

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           二羽の片方の脚には獲物が

 河原を歩くといつもの場所にミサゴの姿が見えない。この辺りでは止まるところが三か所ある。最近は新しい場所も一つ増え四か所になる。

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          獲物は大きい?

 辺りを見回すと一番高い樹木の天辺にいる。背景が空になるので黒いシルエットだけが見える。

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          片足で獲物を掴んで着枝

 しばらくじっとしていたが、二羽のカラスがやってきてその嫌がらせに負けて飛び出す。下流の堰の上空を飛んでいたかと思うとホバリングからダイブをして漁をした。

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 あいにくその場面は樹木の陰で見えなかったが、大きな獲物を抱えて上空を通り過ぎてゆく。

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 新定位置となっている上流の崖の上の方に止まって、横枝での朝食を始めた。足元にしっかりと獲物の魚を掴んで厳しい目つきで周りを警戒しながらの食事である。

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 本日の獲物はボラのようであるが定かではない。目の前では捕ってくれないが二度目の食事である。鼻水をすすりながらそれを見ている。

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 当初見かけたときよりだんだんと人馴れしてきて、結構近くで食事をするようになってきた。この場所だと川の深さもダイブには問題なさそうなのでそれを期待して待つことにする。

ジョウビタキ  ペアーで

 方々にジョウビタキが姿を見せるようになってきた。昨夜からの冷たい風に負けないで早朝に家を出る。

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 まだ暗い空ではあるが、白々と明けてくるころには目的地に着く。低いところからの早朝の陽の光はまぶしく、灌木に止まるジョウビタキはシルエットになってしまう。

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 陽の光を遮る大きな灌木の手前に止まったジョウビタキのオスは、小さな秋の花を背景に良いポーズをとってくれている。

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 少し露出オーバー気味の姿もまたいいかなと気にいっている。なかなかジョウビタキもペアーで行動している姿はまだ珍しい。

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 渡りの鳥を探して土手の下を覗いていると、背後の湖には冬鳥の第一陣の鴨たちが到着している。

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 手前は逆光、後ろは順光とどちらを優先しようか考えながら、本命を探すが姿は見えない。もうすでに南の方に抜けてしまったのだろう。

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 最後の渡りの渡りの鳥たちを近々再度挑戦してみようと考えながら、陽が高くなった湖を後にした。

ミサゴ  平日の出会い

 今までは休日にしか鳥見ができなかった。特別に見たい時は休暇をとるか、出勤前に現場に行くかであった。

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 42年間のサラリーマン生活もやっと卒業することができた。これからは平日に自由な時間に観察することができる。

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 鳥と同じで自由に羽ばたくことができると思うと、あれもこれも、こうしよう、ああしようと考えてしまう。

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 そうは言ってもまったく自由になるわけではない。山のかみさんの目が光っているので、それをどのように理解してもらうかが大きな問題である。

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 いつもよりゆっくりと出かけて河原に着くと、鳥友さんたちも、すでにスタンバイしている人、もう仕事が終わって引き上げる人といろいろである。

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 大きな石ころがごろごろしている河原を歩いてミサゴのポイントに陣取る。しばらくすると上空には姿を見せたが上流の方向に飛び去ってしまった。

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 さらに1時間ほど待つと、どこからともなく姿を現し上空を旋回し始めた。目の前の定位置に止まることを待っていたが、高い樹木の天辺に止まって見下ろしている。

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 時々カラスがちょっかいを出しに来るが相手にせず無視状態である。飛び出しを待っているがまったく動く気配がない。こちらも引き上げの時間になってしまったので、姿を見ただけで満足して引き上げることにした。

アオゲラ  赤い実を求めて

 大きな台風に二度もみまわれて、朴の木の赤い実もかなり落ちてしまった。公園の鳥たちが好物にしているものが残り少ない。

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 少ない木の実を求めて早朝から鳥たちがやってくる。今朝は赤から始まって青、黒とそろい踏みである。

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 赤は樹木の奥の実をねらっているので、よいところにすがたを見せてくれない。黒はたくさん来るがこれもあまり良い絵にはならない。

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 青いのが何度も来て、すでに黒くなった木の実の表皮の中にくちばしを突っ込んで中の赤い実を取り出している。

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 そのほかには、ヤマガラ、シジュウカラ、キビタキメスなどが姿を見せてくれる。それぞれの口に合った大きさの木の実に取り付く。

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 アオゲラも警戒心の強い動きをするが、いざ赤い実に取り付くと夢中になって少し無防備のスタイルである。

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 人も食事中や入浴中、睡眠中が比較的無防備になる。やはり動物の生態には共通点があるものだ。この点に留意して野鳥観察を続けたいものである。

トビ  身近な猛禽類

 久しぶりの青空、河原の草地のススキが原ではノビタキが数羽飛び回っている。見上げる大きな樹木にはトビの姿がある。

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 猛禽類で一番近づけるのはこのトビである。かなり近づいても「ピーヒョロロ・・・・」と鳴いているだけで、飛び立つ気配もない。

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 調子に乗って近づきすぎると大きな羽を広げて飛び立つ。身近な猛禽類として近づいて観察すると、結構精悍な顔付きである。

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 飛び出して近くをゆっくりと旋回した後、河原に降りて水浴びをしていたようである。河原を見下ろす位置で眺めると、体を震わせて水を切り元の大きな樹木の枯れ枝に戻ってきた。

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 横枝に止まるとさらに体をブルブルと震わせて羽繕いをする。時々くちばしを枝にこすりつけるようなしぐさもする。

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 最近のトビはダイビングをして魚を捕るようなので、かなり進化しているように感じる。昔の先入観でトビを見ていると死んだ魚を食べるイメージである。

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 我々も人を見るときは先入観を捨てて現実のありのままの姿を見るようにしないと、間違いを起こすこともある。トビの姿を見て思う早朝の河原の散策である。

ジョウビタキ  黒とオレンジ灰色の頭

 いよいよ冬鳥の定番ジョウビタキがやってきた。黒い顔とオレンジの体でドイツ兵のヘルメット思わせる灰色の頭の色合いがきれいである。

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 餌を捕るときは地面に降りて落ち葉をかき分けているが、高い樹木の天辺にいるときはそのオレンジの体の色で胸を張ってポーズをとっていることが多い。

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 今朝の多摩川土手の草木も夜露に濡れているが、久しぶりの青空の下低く上る太陽の光がそのジョウビタキの体を輝かせている。

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 そろそろ赤い冬鳥も姿を見せるころなのでそれも見落とせない。昨年は10月下旬頃にはこの土手下にやってきたので期待しているところである。

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 渡りの鳥たちが姿を消し始めると冬鳥たちが続々とやってくる。夏の間高原で過ごした鳥たちが冬の装いで顔を見せ始めている。多摩川河畔の散策も楽しみが増えてくる。

 

キビタキ  黄色くないけど

 秋のわたりの鳥たちが通過している公園で、オスの姿を待ち望んでいるが警戒心が強くなかなか目の前に出てきてくれない。

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 その代わりと言ってはいけないが、メスはもういいよというほどによく出現する。入れ替わり立ち代わり姿を見せる。

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 長くいると人なれもして近くに出てくるが、到着したばかりだと高いところの枝に来ては様子をうかがって姿を消してしまう。

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 まだ青々としたモミジの葉がある上の方の枝に止まっているので、その姿が良く見えない。

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 昨今の朝夕の冷え込みが続くと、このモミジも色付きが早まってくるので紅葉のキビタキのオスを期待したいところである。

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 渡りの鳥ばかりを追いかけていると、この公園にもそろそろ冬鳥の姿が見え始めた。今シーズンはいつもと違う鳥が期待できそうである。

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 そろそろ水場で横着をしていないで、公園内をくまなく歩くようにしないと出会いのチャンスを逃しかねない。来週からは冬鳥探しに足を向けようと思う。

チョウゲンボウ  カラスのいじめ

 多摩川の河原で目当ての鳥を待っていると、小石がごろごろしている河原がなぜかにぎやかである。

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 よく見るとカラスが集団で水浴びをしている上空を、低空飛行でチョウゲンボウが接近したようである。

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 それを見た行水の終わったカラスがチョウゲンボウを追いかけ始めた。逃げるチョウゲンボウは河原の雑木林の一番高い樹木の天辺に止まる。

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 すぐにカラスが3羽ほど追いついてきたので、休む暇もなく逃げの体制で飛び出した。多勢に無勢は逃げるが一番である。

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 河原の上空をしばらく逃げ回っていたが、最後はカラスが1羽になるとゆうゆうと逃げ切って上流へと姿を消した。

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 いつもそうであるが、カラスがにぎやかに騒ぎ出すと、必ずそこには猛禽類が絡んでいることが多い。だから猛禽を見つけやすい利点はあるが、猛禽を逃してしまう。

 金持ち喧嘩せずともいうが、猛禽をいじめるカラスには通用するのだろうか。

セッカ   鳴き声もなく

 最近のセッカはひところのにぎやかに鳴いて空を飛び回ることはなく、一人静かに河原の草地に降りてその草の中に入ってしまう。

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 河原の草地を歩いていると突然足元からセッカが飛び出したりする。しばらく上空を飛んだかと思うと、また低い草の中に入る。

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 繁殖期のあの縄張り宣言の囀り飛翔や、脚を広げて草木の茎に止まる得意のセッカ止まりを簡単には見せてくれない。

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 狙いは違う鳥なのであまり追いかけないでいると、目の前でよく見えるところに長い間止まっている。

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 注目して追いかけると隠れたり逃げたりするが、無視して放っておくとかまってくれとばかりに近づいてくるのは、人間の世界と同じような気がする。

アリスイ  冬鳥が続々と

 秋の渡りの鳥たちの姿が少なくなり始めると冬鳥たちが姿を見せ始める。今朝も河原を歩いていると、目の前の小さな樹木に見慣れない鳥の姿がある。

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 あまり輪郭のはっきりしないその姿はアリスイである。今シーズン初めての出会いになるので連写音も軽やかである。

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 上空をカラスが飛ぶと首を伸ばして警戒をしながら、時々モズに似たような鳴き声で「クイックイックイッ」と鳴く。

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 この風貌なので普段は探してもなかなか見つからない鳥であるが、今季初見参ということで長いこと青い葉の茂るニセアカシアの木に止まってくれている。

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 毎年冬鳥の最初に出会うのはジョウビタキであるが、今年はアリスイから冬鳥シーズンが始まる。何か良いことがあるような予感がする出会いである。

アカゲラ  猛禽の樹木に

 昨夜のおいしいお酒のために少し出遅れたが、早朝の多摩川の土手を歩くとひんやりとした空気が心地よい。

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 夜露に濡れた土手の草の上を慎重に降りる。前にカメラを担いで降りるときに滑って転んだことがあるのでより注意するようになった。

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 その時は幸いカメラも体も怪我はなく無事であったのが何よりであった。落葉し始めたニセアカシアの樹木林を抜けると、目の前に猛禽のよく止まる樹木がある。

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 ここはいつも樹木林を抜ける前に、その猛禽の姿を確認してから抜けないと逃がしてしまうことがあるので、姿を隠して観察する。

 今日は黒いカラスだけである。林を抜けてススキの草地をかき分けて歩くと河原の一段と高いところに出る。

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 ここからは河原の鳥たちと草地の鳥、猛禽の樹木の鳥も見える良い場所になる。どこからともなくアオゲラとはちょっと違う聞きなれない声が聞こえてきた。

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 猛禽の樹木にヒヨドリよりやや大きめの鳥の姿、よく見るとアカゲラである。旅の疲れか白い羽の部分がやや黄色みを帯びている。

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 今シーズン里で見る初めてのアカゲラである。しばらくの間枯れた樹木の先端をくちばしで突っついて遊んでくれた。ここは猛禽が狩りをするために止まる木だよと教えてあげたかった光景である。

ミサゴ   いつものところでいつも会う

 早朝の多摩川土手はジョギングをする人、犬の散歩をする人、鳥見などいつもの風景が毎日繰り返されている。

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 合流点に立って下流方向をぐるりと見回すと、いつもの定位置にミサゴのすがたが見える。すっかり自分の縄張りにしてしまったようである。

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 下流方向から他のミサゴが侵入する飛翔姿をみると、すぐに飛び立って追い返してしまう。早朝には必ず他の二羽がやってくる。

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 台風の後の河川改修工事などもあって、工事の人や重機がたくさん入って作業をしてせいか最近のここのミサゴは人慣れしてきたようである。

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 近づくと飛び立って下流側の大きな枯れ木の横枝に止まるが、しばらくするとまた目の前の定位置に戻ってくる。

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 見事な漁の瞬間を見せてくれることを期待して待っているが、素振りだけでなかなかそのダイビングシーンは見せてくれない。

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 外観と胸の模様から一年目のオスのようであるが、飛び込み回数は少なくその成果も目を見張るものを見せてくれない。

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 川の流れもきれいに澄んできているので魚は見つけやすいと思う。アユなども落ちてくる時期になるので気長にその瞬間を待つことにしよう。

メボソムシクイ  水浴びの後

 秋の陽射しがまぶしいくらいの公園を歩くと、先生に引率された大勢の子供たちが芝生の上で大きな声を出して元気に遊んでいる。

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 その上の桜の木の枝を見てみるが、これではさすがの鳥さんも静かに採餌はできそうにない雰囲気である。

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 静かなところといえば水場あたり、鏡面に仕上げられた石の大きなベンチがあるのでそこに腰を下ろして秋の渡りの鳥たちを待つ。

 相変わらず頻繁に姿を見せてくれるのはキビタキのメスである。たまにはオスを連れてきてよと言いたいところである。

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 そんなところにメボソムシクイがやってきて水浴びを始めた。普段はシジュウカラの混群に混じってやってくるのに珍しく単独である。

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 葉影からそっと水に入ってカラスの行水のごとく済ませると、すぐに真上の池にかぶさる横枝に止まってお尻を向けている。失礼なと思いながらファインダーを覗いているところである。

エナガ   秋の訪れ

 二週連続の大型台風の後は一気に寒さを感じさせるようになり、朝夕の冷え込みが秋の訪れを感じさせる。

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 北海道や富士山の初冠雪が報じられ、季節は確実に移り始めている。秋は実り、スポーツ、食欲、芸術、読書などいろいろと楽しめる季節である。

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 桜の葉も色が付き始めた多摩川土手の桜並木を歩いていると、エナガとシジュウカラ、コゲラの混群がにぎやかに飛び回っている。

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 中には何か珍しい鳥が混じっていないかと目を凝らして見るが、期待外れである。落葉して残り少なくなった赤や黄色の桜の葉の間を可愛い姿のエナガが忙しく飛び回る。

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 シジュウカラと競うように枝から枝へと飛び移っては嘴を忙しく動かしている。しばらくの間楽しませてくれたが、一斉に飛び立ってススキの穂が白く光っている河原へと姿を消した秋の多摩川の風景である。

カワセミ  ひっそりと川辺で

 夜明けが遅くなってきた多摩川合流点を歩くと、支流の大栗川の川面を「チッチッチー」と鳴きながら水平飛行をするのはカワセミである。

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 今年の幼鳥も大きく成長して、まだ一人前ではないがきれいなコバルトブルーの羽色を見せてくれるようになってきた。

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 胸のオレンジも鮮やかな色になり一人前の姿である。足元を見るとまだ少し幼鳥のそれを残しているように感じるが、しぐさや魚を捕り方が上手になってきた。

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 川辺のコンクリートブロックから飛び込んでは魚を捕っているが、そのくちばしを見るとあまり成果は評価できない。

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 静かな鏡面のような川面には結構大きな魚が飛びはねているので、獲物は十分であるが力量がまだ不足しているというところだろうか。

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 本命を下流方向に双眼鏡でのぞきながら、久しぶりに土手下のカワセミの行動を観察する早朝の合流点である。

スズメ   みんなでやれば

 田んぼは一年中いろいろな鳥たちが姿を見せてくれるので、足を運ぶ回数が多い鳥見のフィールドである。

 稲刈りが終わった田んぼにノビタキかモズかあわよくば秋の渡りの話題の鳥の姿を期待して、稲のはせ掛けを背景に構図を考えながら田んぼのあぜ道を歩く。

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 聞こえてくるのはスズメの大合唱と真っ黒になって稲穂に群がるその姿である。足音が近づくと一斉に飛び立ち、近くの電線や草木、灌木の上に止まる。

 その数はスズメの大群というか見事なものである。この数で、はせ掛けをした稲穂を食べてしまったら、春先から手入れをしてやっと刈り取りをした農家の人たちは泣くに泣けないだろう。

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 スズメは稲穂が育つまでは稲の害虫を食べる益鳥として大事にされるが、収穫の時期になると実った稲穂を食べるので害鳥として扱われる。

 数羽での行動であれば被害も大したことはないが、これだけの数で稲穂を食べられては見逃すことはできないだろう。

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 田植えからの成長過程での害虫駆除の貢献を評価すれば、その報酬として当然といえばいえるかもしれないが、スズメたちの中に「みんなでやれば怖くない」という集団心理があるのではないだろうか。

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 里に住むスズメたちの行動はその因果関係を考えれば目をつむることもできるが、山に棲んでいるニューナイスズメが秋の収穫の時期だけ里に下りてくることもあるという話を聞く。

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 今までに田んぼでニューナイスズメにあったことはないので定かではないが、この集団の中にも混ざっているかもしれない。人間の世界にも同じような現象が起こったことを思い出してしまう光景である。

モズ  いたるところで高鳴きが

 モズといえば「♪モズが枯れ木で・・・・・♪」という歌を思い出す年代であるが、公園や河原、どこを歩いても聞こえてくるのはモズの高鳴きである。

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 モズは、けっして枯れてはいない青々とした樹木や大きな草の天辺で大きな口を開けて鳴いている。

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 この歌は「百舌鳥よなくな」という正式な題名の歌で、昭和10年サトーハチローの作詞であり、小学校の頃はよく音楽の時間に歌った歌である。

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 その後、学生時代は岡林信康がギターでこの歌をフォークソング風に歌って戦争に対する抵抗の歌としての本来の意味を伝えたことがある。

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 モズの高鳴きを聞いていると、この歌詞とはそぐわないほどのけたたましい鳴き方である。だからタイトルが「百舌鳥よなくな」なのだろう。

 

ノビタキ   秋色を背景に

 河原も秋色濃くなりススキの新しい穂先が開いて、銀色に風になびく上にノビタキが止まる。

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 風の揺れに任せて上手にバランスをとっている。周りの黄色のセイタカアワダチソウも花開いて、河原も一段と秋らしくなってきた。

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 秋といえば台風の季節ではあるが、今週も先週と同じく同じようなコースを台風が上陸しそうである。

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 台風を「野分」といっていたころはなんとなく情緒がある秋の季語という感じがするが、最近のそれは人的被害が大きい。

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 河原に咲くススキの穂の間を飛び交うノビタキの振り返ったその顔を見ると、なんとなく近づく嵐を心配しているように見える。

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 過ぎ去る台風と共に秋の渡りの新しい鳥たちがやってくるので、それはまた一つの楽しみでもあるが、二週続きの台風は勘弁してほしい心境である。

風のガーデン からまつ林に囲まれた庭

 大自然の中に作られた見事な庭園。周りをからまつ林で囲まれた中に365品種の草花が植えられているという。

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 シーズンもオフになっているのでナイトガーデンは見られなかったが、小雨煙る「風のガーデン」を歩いた。

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          羊の広場

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 2008年10月から放送のテレビドラマ「風のガーデン」のロケ地になったところで、緒方拳の遺作になったドラマである。

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 脚本は倉本聰で、内容的には、死を目前にした男が絶縁していた家族のもとへ戻っていく物語を通じて、”生きること、死ぬこと”を描いていく人間ドラマである。

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           グリーンハウス

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          グリーンハウス内部

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 霧雨に濡れた庭園にはたくさんの色とりどりの花が咲いているが、その名前がすぐに出てこない。年のせいか最近の悩みの一つである。

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 緑の中に白壁が映えるグリーンハウス内には、ドラマの主人公の白鳥家がそこに暮らしていたドラマの状態がそのまま残されている。

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                ガブリエルの家

 今回は天気は今一つであるが、移動のときは雨が降り目的地に着いて散策をする時には、すっかり雨が上がっているということが多い。これは普段の行いが良いという証であろうと自負しながら草花を楽しんだ「風のガーデン」である。

美瑛の花   あいにくの空

 空と大地の間をきれいな赤や黄色、ピンクなどの花が一面に広がる小雨に煙る美瑛の色彩の里。

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 あいにくの天気でうねった花の絨毯の先には、青空と白い雲が見えないが、大自然に広がる美しいアートを描きだしてくれる。

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 夏の紫色のラベンダーは終わってしまったが、本土では夏の代表である黄色のヒマワリの花が一斉に同じ方向に顔を向けて出迎えてくれる。

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 秋を代表するコスモスの花も少し大きめの花びらを広げて畑の彩を添え、露に濡れたピンクのクレオメの花が短い北海道の秋を演出している。

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 夏の最盛期が終わってしまったこの広い畑にも、まだ鮮やかな色の花の帯がなだらかな斜面のキャンバスに美しい虹を作りだしている。いつもと違う時の流れと開放感を味あわせてくれる風景である。

ニングルテラス   北の国から

 富良野の風景を目の当たりにすると、あの「北の国から」のメロディーがどこからともなく聞こえてくるような気がする。雨上がりの富良野のニングルの住む森を歩いてみる。

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          ニングルの森

 ニングルの森については、こんな説明がある。

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 『ニングルとは作家、倉本聰氏の著書「ニングル」に登場する昔から北海道の森にすむ身長15cmほどの「森の知恵者」のこと。

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ニングルテラスは富良野の森の中、それぞれのテーマを持った15軒のログハウスでクラフトマン達がニングルの気持ちを尊重して、

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           ニングル?

単に「作る」ではなく、各々が知恵を絞って「創った」ここにしかない、ここだからあるクラフト作品をご用意し、お待ちしております。

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富良野の森を散策しながらニングルの気持ちにぜひ触れてみて下さい。』 という説明である。

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                 木チップの径

 ニングルテラスの階段を下りて、木チップを敷き詰めた両側に白樺やカラマツのある小道を歩くと、少し離れたところにツタの絡まった「森の時計」という雰囲気のあるコーヒー店がある。

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           森の時計  「優しい時間」より

 さらにそこから5分ほど下ると、森の中においしい酒をふるまってくれそうな酒屋「SOH’S BAR」がある。あの「北の国から」の倉本聰のお店である。

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                  Soh's Bar

 今にも木製の重い扉を開けて「あなたは文明に麻痺していませんか」といいながら、ズボンのポケットに手を入れ眼鏡をかけた姿を見せてくれそうなたたずまいである。

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                      ニングルの森

 森の小道の高い梢ではヤマゲラかクマゲラの鳴き声が聞こえる。帰り際にログハウスで、「北の国から」のオルゴールを記念に包んでもらいニングルの森を後にした。

洞爺湖の夜明け  空と大地の間で

 大きな人生の節目の誕生日を北の国で迎えようと、かみさんが企画してくれたプランに身を任せた。

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           大自然の紅葉の始まり

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           洞爺湖の夜明け前

 北海道は学生時代から何度も足を運んでいるが、いつ行ってもその大自然の風景が心に満ちる感動を与えてくれる。

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          洞爺湖の日の出

 あいにく天気予報は週末の雨模様を伝えているが、青い空と見渡す限りの広い大地の大自然を期待しながら北の玄関口新千歳空港に降りる。

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           遠くに見える雲海

 洞爺湖の夕暮れは早い。低く垂れこめた雲間に赤い夕日が沈むと、遠くに見下ろす洞爺湖温泉街の明かりが湖畔にきれいに映る。

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           日の出後の洞爺湖 中島

 今夜は洞爺湖温泉の花火があるというので、空模様を心配していたが雨も上がり、星が見えるようになってきた。明日の晴天を期待する。

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          ホテルのロビーから

 自称晴れ女のかみさんは、「私の力よ」 とうそぶく。ホテルのレストランの大きなガラスの窓越しに、薄いピンクのスパークリングワインのグラスを映しながら大きな節目の誕生日に乾杯をする。

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          ホテルの海側のゴルフ場

 レストランの誕生日の心づかいの演出に満足しながらゆっくりと食事を済ませ、ホテルから花火のよく見えるところを聞いて、山の上から見下ろす花火を楽しむ。

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           雲の多い洞爺湖湖畔から

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           牧場の牛たち

 洞爺湖を見下ろす側にある部屋なので、天気が良ければきれいな日の出が期待できる。白ワインを片手に65年間の人生を振り返り、心の中でかみさんに感謝しながらゆったりと流れる時を感じているところである。

ノビタキ   柔らかいススキの穂先で

 河原の中洲を歩いていると、深い葦原に咲く葦の大きな穂先と足元のしっかりしたところに咲くススキの柔らかい穂が風になびいて揺れている。

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 そのススキの穂先にはノビタキの群れが止まって、穂先と共に風に揺れ風任せというように右に左に揺れている。

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 その穂先から飛び立ち、時々ホバリングをして空中の昆虫をフライイングキャッチをして見せてくれる。

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 我々の目には見えないがノビタキの写真をよく見ると、確かにその近くに小さな虫たちの姿が見える。

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 それにしてもススキの穂にノビタキは良く似合う。この次は、まだ黄色の花を咲かせているセイタカアワダチソウやコスモスの赤やピンク、白い花との場面を取り込んでみたいものである。

ミサゴ  早朝の飛翔

 最近早朝の河原で楽しませてくれるのは、ミサゴとノビタキである。ノビタキは開きかけた柔らかいススキの穂先に止まって、フライングキャッチを見せてくれる。

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 その上空を悠々と旋回するのはミサゴである。ここをねぐらにしているのかいつもの横枝にその姿は必ずある。

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 河原の上をゆっくりと旋回しながらその眼は水中の魚をにらんでいる。こちらはダイビングキャッチを期待しているのだが、ロケーションの良いところで期待に応えてくれない。

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 草陰に大きな水しぶきが飛んだり、そこから飛び上がってきても足元には魚が見えなかったりと、思うようにならない。

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 思うようにならないのは世の常であると自覚はしているものの、構図を作って待っているがその中に主人公が収まってくれない。

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 こちらも時間に制限があるので、ある程度のところであきらめてその楽しみを次回に残して引き上げている。もう少し見て行けよと言わんばかりの見返り姿。

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 今朝はその見事な飛翔を見たということで満足して、今後のダイビングキャッチの瞬間を気を長くして待ってみることにする。

キビタキ  オスも輝いている

 公園に秋の渡りでいろいろな鳥たちが姿を見せるようになった。ひところは公園をくまなく回ってその姿を探したものだが、最近は横着になってまっすぐに水場に行って腰を落ち着けてしまう。

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 相変わらずキビタキのメスが頻繁に媚びを売ってくる。少し暑いので水浴びをしたいのだろうが、カメラを抱えた男性の目を意識してか水浴びのポイントに来ない。

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 オスも頻繁に姿を見せるが、なかなか水の中には入らない。というよりカメラマンが多すぎて警戒しているのだろう。

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 高い樹木の梢からスーッと降りてくるのがオスである。やはり黒とオレンジ色ののど元、胸以下が鮮やかな黄色のその姿はきれいである。

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 春先はきれいな声で囀ってくれるが、秋の渡りは寡黙である。紅葉にはまだ早い青いモミジの葉を背景にするとその姿がひときわ引き立つ。

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 モミジの小枝に止まって頭を上げた凛とした姿は、オスが輝いているように見える。やはり地味な姿のメスがオスを引き立てているのだろう。この世界も良妻賢母がオスを支えているのかもしれない。

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