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2015年2月

チョウゲンボウ   カップルの成立

 春の気配の陽気もつかの間、冬に逆戻りの冷え込みである。それでも暦は2月も下旬になる。

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                チョウゲンボウのペアー 右♂

 3月の声を聞けば暖かさも増して来るだろう。野鳥たちの世界では、すでに春になっているようで新しいカップルが生まれている。

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 チョウゲンボウの営巣地もにぎやかになってきた。大きな杉の木の天辺にペアーで仲良く止まっている。

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 しばらくするとメスが飛び出して近くの大きな欅の天辺でこちらを見ている。メスに促されたのかオスは狩りに飛び立って行った。

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 メスは曇り空の下でオスの狩りの成果を期待しながらじっと待っている。オスは元気に飛び出していったが40分過ぎても帰ってこない。

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 狩りがうまくいかないのか、メスに喜ばれるような大きな狩りをしようと気張っているのかもしれない。

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          獲物を待つ♀

 どの世界も男性は女性の顔色をうかがいながら努力をしている姿は変わらないようである。こういう姿を女性は認識しているのだろうか、と考える早朝のチョウゲンボウのカップルである。

カケス   鳴き声もきれいなら

 雨上がりの曇り空の下早朝の公園を歩くと、静かな散策路に「ジェーッ、ジェーッ」というカケスの鳴き声が響く。

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 数羽の群れが森の中を飛び回っている。餌がうまく見つからないのか動きが速くてなかなかファインダーの中に納まってくれない。

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 その上に曇り空なので高いところに止まっていると空抜けになってしまう。声の移動する方向に姿を見せないように近づくと、地面に降りて採餌をしている。

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 チャンスとばかりにレンズを向けると飛び立ってしまった。それでも近くの横枝に止まってくれたので何とかファインダーには収まった。

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 カケスは目つきは鋭いし鳴き声ももう一つで、後ろ姿や横から見たところはきれいな姿をしているので、鳴き声がきれいだったらと思う。

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 いつもは警戒心が強いカケスであるが、今朝は何とか相手をしてもらった感がする。

アメリカヒドリ  顔の緑がきれい

 ヒドリガモといえば黄色のオデコが目立つ鴨で多摩川にもたくさん来ている。近くの少し足を延ばした公園にアメリカヒドリが来ているというので会いに行ってきた。

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           ヒドリガモ ♂

 同じヒドリガモでもアメリカヒドリのオスは顔の部分が黄色ではなく緑色の部分があり、混じっているとその緑がきれいに見える。

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           アメリカヒドリ  ♂

 公園の枯れた芝生にそのアメリカヒドリはいた。数十羽の群れに一羽だけであるが、すぐに見つけることができた。

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 カモ類は水の中の藻類を好んで食べているが、ヒドリガモは比較的陸に上がって土手の草の葉や草の種子を食べることが多い。

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 そんなわけで池の端や水上を見渡したがそれらしき姿は見えないので、池の周りの草地を探したら枯れた芝生で採餌をしていた。

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           ペアーで

 水鳥なので草地にいる姿はあまり絵にならないなと思いながら観察していると、水草をかき分けて水上の姿も見せてくれた。

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 伴侶が決まっているのか行動はいつもメスといっしょである。アメリカヒドリのメスもヒドリガモのメスとは違いがあるのだろうが、それを判別するのは難しい。

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 アメリカと名の付く鳥は多いが、多摩の暖かな春の陽気の公園の池のほとりでの出遭いである。

ヒバリ  囀りも始まる

 まだ風は冷たいが青い空にホバリングしながら囀るヒバリの声が聞こえる。春遠からじ、季節の到来を感じる。

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           ヒバリのホバリング

 そろそろ鳥たちも恋の季節の始まりになる。公園ではシジュウカラの囀りがきこえてきた。地鳴きのウグイスもその姿が目立つようになってきている。

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今年の冬は北国では大雪でまだまだそんな雰囲気ではないだろうが、確実に季節は春に向かっている。

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 野鳥たちもそろそろ恋の季節になってくるころである。公園や河原を歩いていると、盛んにオスがディスプレイを始めている様子も見えるようになってきた。待ち遠しい春である。

アカゲラ   雨上がりにぎやかに

 朝起きたときはまだ小雨が降っていたが、六時を過ぎると雨も上がって明るくなってきた。それにしても昨夜はかなりの雨が降ったようである。

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 雨上がりの早朝の公園を歩くと、散策路の落ち葉が濡れていて、ところによっては滑りやすい。水たまりもありぬかるみは足元が悪いので慎重に歩く。

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 雨は上がったが空の雲はまだ取れない。公園の高い樹木の上の方ではアカゲラがにぎやかに飛び回っている。

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 いつもアカゲラとの出遭いは雨上がりや、曇り空である。空抜けになるので背景が不満ではあるが、その姿を追いかけてみる。

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 今シーズンはアカゲラとの相性が良く出遭いの機会は多い。最近近くの公園ではオオアカゲラが出ているというので、この幸運をそちらに向けてみようかと思っているところである。

ルリビタキ  きれいな瑠璃色

 他の鳥を探しに公園に出かけるが、今シーズン多いのはルリビタキである。オスもメスも若もたくさんのルリビタキが顔を見せてくれる。

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 苔の生えた大きな石の上に載ってくれると、背景、彩りなどが華やかになって、そのきれいさも一段と引き立つ。

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 公園に姿を見せたばかりの頃は、警戒心が強くなかなかそのきれいな容姿を見せてくれなかったが、最近ではすっかり人にも慣れて愛想がよい。

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 お互いに慣れ親しんでくると、そろそろお別れの時期が近づいてくるのだ。まだまだ時間はあるので、そのきれいな姿を楽しませてもらおうと思う。

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ムクドリ  白い頭と出会う

 ムクドリというと、駅前の電線や住宅街の樹木に、かなりの数の群れでねぐらを作って、騒がしく嫌われているイメージがある。

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 そんなことからファインダーを覗いても、絵にするのは非常に難しい鳥の一種であるという先入観を持っている。

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 鳥友さんから頭の白いムクドリがいると聞いて、もしやギンムクではと勇んで早朝から探してみた。

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 最近はムクドリの珍種が話題をさらっているので、おおいに期待したところである。カラムクドリではカラぶりにあったので、シロムクというと縁起がよさそうである。

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           ムクドリ (左) と並んで

 朝陽が霜の降りた地上の草の葉を照らし始めたころ、ムクドリ、アオジ、ツグミ、シメ、ジョウビタキのメスが冷たそうなその草の上で採餌中である。

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 三羽のムクドリをよく見ると、そのうちの一羽が例のシロムクである。ギンムクではないかとよく見てみるが、決定的なポイントがないので少し気落ちしながら、それでも珍しいので連写。

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 今シーズンは、大きな群れの中にも珍しい鳥が混じっていることが多いので、注意深く観察しようと思った早朝散歩である。

コミミズク  夕暮れの出遭い

 青く晴れた空に白い雲が流れる。風は冷たいが陽だまりは暖かい草原。今シーズン出遭いの少ないコミミズクを待つ。

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 時間の経過とともに陽は西に偏り、草木のその影は長く伸びていく。明るい空がにわかに黒雲に覆われ、あたり一面薄暗くなり冷たい雨が落ちてくる。

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 雨宿りをしようか引き上げようか迷うところ、コミミズクに会うまではと撮影機材を濡らさないように覆い、防寒具の帽子をかぶって草原で待つ。

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 しばらくすると黒い雨雲が東の方に流れ、雨が上がり青い空が出て再び陽射しが差し込んでくる。陽の光は暖かい、ホッとする瞬間である。

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 陽がかなり低くなった頃、その陽を受けてコミミズクが大きく翼を広げて北の方から飛び出してきた。

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 草原の上を大きく数回かすめるように飛んで、草原の枯草の塊の上に降りて周りを見渡している。ギャラリーに満足したのか再び飛び立って低空飛行で狩りを見せてくれた。

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 脚の先にはハタネズミだろうか、捕まえている。そのまま旋回して草原に降りて見えなくなってしまった。草葉の陰で食事をしているようで、そのあとはなかなか姿を見せない。

 再度の狩りを見たかったが時間の制約もあるので引き上げることにした。

アカゲラ   小雨煙る公園で

 「東京でも雪」・・・最近よく聞く言葉である。今日も雪模様の天気。多少の雨でも出かけることが多くなった。

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 そのたびに最近のカメラの防露、防湿性能は良くなったものだと感心しているが、雲の低いときの写真は色が良く出ないのが残念である。

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 腕の問題もあるだろうが、鳥の止まる位置により背景が白い空抜けになるので、満足した画像にならない。

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 この公園では、アオゲラは呼ばなくても姿を見せてくれるが、アカゲラは探さないとなかなかその姿を見せてくれない。

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 アオゲラとアカゲラでは鳴き方が少し違うので声がするといることはわかるが、その姿を見つけるのが一苦労である。

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 樹木の高いところにいるので背景はやはり空抜けになってしまう。それでもなかなか出会いが少ないので我慢して被写体になってもらう。次回はすっきり背景で出会いたいものである。

カケス  どんぐりの隠し場所

 早朝多摩川の河原を歩いていたら途中から雪が舞い始めた。今日も一万歩を達成しようと歩き始めたが、引き上げることにした。

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 家に帰ると雪も止んで少し空が明るくなってきたので、公園を歩くことにした。寒々とした公園は歩く人も少ないが、鳥の声もあまり聞こえない。

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 ヒヨドリの声さえ聞こえない散策路を歩いていると、アオジのペアーとシジュウカラが姿を見せてくれた。ホット一安心である。

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 遠くから「ジェーッ、ジェーッ」とカケスの鳴き声が聞こえてきた。姿を探すべく少し歩き回ると高い樹木の上に数羽が飛び交っている。

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 曇り空でシロ抜けの空になってカケスのきれいな色が出ないが、下から狙ってみる。忙しく動くので良い枝に止まってくれない。

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 その動きを見ていると、高い樹木の食べ物の隠し場所から大好物のどんぐりを食べているようである。寒空にカケスを追いかける公園散歩である。

ヤマガラ  待鳥来たらず

 人との待ち合わせでも待ちぼうけを食うことがあるが、せいぜい待っても15分ぐらいである。最近は携帯電話があるので事前に連絡がとれるのでそういうことは少ない。

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 目当ての鳥を待っていると待ち時間が読めない。相手は自由に空を飛んだり、餌場を見つけてはそこに降りて満足するまで啄む。

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 ここに来るだろうと予測を立てて待っているだけなので、何の保証もない。次の予定があるときは待ちぼうけで終わることがる。

そんな時慰めにポーズをとってくれたのはヤマガラである。次回のチャンスに期待しよう。

マヒワ  今シーズンはじめて

 いつもは多摩川の河原で月見草の実を食べるマヒワを見ているが、今シーズンはたくさんの月見草の枯れた実が河原に残っていた。

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 マヒワの大好物なのになぜ食べに来ないのかと心配していたが、今シーズン初めてその姿を他の公園で見ることができた。

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 早朝の隣の公園に出向くと同好の士が一人マヒワを待っているという。それではと仲間に入れてもらって待つことにした。

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            マヒワ ♂

 待つこと1時間、朝陽が昇り始め林間にその光線が届く。その樹木の上の方でにぎやかな鳥の声が聞こえ始めた。

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 逆光でよく見えないがマヒワの姿、約30羽ほどが見える。下に降りるのを待っていると数羽が降りてきたが、公園の人通りがあるので飛び去ってしまった。

 しかし、遠くには行かずに少し離れた高い樹木の天辺にまとまっている。上空を飛び回って他の群れと一緒になって約100羽ほどになった。

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           マヒワ  ♀

 上空を旋回して視界から外れたが、その様子から見るとすぐに戻ってきそうなので、じっと待つことにした。

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 すると十数羽が戻ってきて、そのうち数羽が水場に降りて水飲みを始めた。人通りが多いところなのですぐに飛び去ってしまう。ショットとしては不満だが、今シーズン初めての出遭いに満足した。次週リベンジをすることにして引き上げた。

アオバト  アーオーと鳴かないで

 時間経過とともに風の冷たさが増す雑木林ではキジバトが飛び交い、上空ではカラスが鳴きながら横切る。そんな雑木林でアオバトの出現を待つ。

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         アオバトのペアー

 アオバトといえば大磯の海水を飲む姿が目に浮かぶが、枝どまりやどんぐりを口に運ぶ姿はあまり見ることが少ない。

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         アオバト ♂

 鳩とは言ってもキジバトやドバトとは違うんだぞといわんばかりに、全体的には緑色で額、胸は黄緑色で樹木の中に入ったところを見ると黄色く見える。

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         アオバト ♀

 そのうえ雌雄は色が明確に違っている。鳴き方はこれも自己主張をしているのかアーオーと鳴く。春先の繁殖期にはMFでも独特の高い声での鳴き声が聞こえることがある。

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 外観は緑色なので他の鳩類とはその違いは明確なのに、鳴き声を「アーオー」と改めて強調することはないのではないかと言いたくなる。

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 待つこと2時間ほどで姿を見せてくれた。最初は高い樹木の上で枝被りの中、木の実を突いていたが、一気に目の前のどんぐりを目指して降りてきた。

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         どんぐりを飲み込む ♀

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         どんぐりを啄む  ♂

 落ち葉のある公園の散策路のわきに落ちているどんぐりの実を、おいしそうに喉に入れ始めた。陽の光を受けたアオバトの鮮やかな羽色を目の前で見ることができた満足の鳥見である。

シメ   目つきは怖いが

 若い頃に目つきが怖いといわれたことがある。目が悪いのでどうしても見るときに目を細めたり、じっと見つめたりするからだろうか。

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 本当は目つきは怖いが心の優しい人間なのである。シメの姿を見ていて昔のことを思い出してしまったが、そんな雰囲気の鳥がシメである。

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 待鳥を連れてきてくれそうな群れで、木の実が落ちている草地に降りてくる。期待してみてみるが、採餌に夢中である。

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 結構警戒心が強く、くちばしで地上に落ちている木の実を拾っているが、その眼はあたりを見回している感じがする。

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 「目は口ほどにものをいう」 という諺があるが、人間の喜怒哀楽の感情を最も顕著に表すのが目だということから、何もしゃべらなくても目つきから相手の感情がわかるものだということを言っているのである。

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 そういう意味では目の動きは大事である。「目が泳ぐ」とか「上目づかい」とかいわれるが,鋭い鳥の眼を見ながら目線の動かし方を考える鳥見風景である。

カシラダカ   ツンツン冠羽

 大きな冠羽で黒い三角を胸にした鳥を探していると、小さな冠羽の同じような鳥の群れを見つける。

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 河川敷の草地にかなりの数の群れで舞い降りて、跳ね歩きながら落穂や草の実を探している。

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 何がおいしいのか見てみると、猫じゃらしの枯れた草の実を食べているらしい。人が近づくと驚いてバラバラと近くの樹木に飛び去り、上体を左右に振りながら周りを見回している。

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 しばらくするとまた草地に降りてくる。この動作を何回も繰り返しているので、群れの中にミヤマホオジロやホオアカが混じっていないかと目を凝らしてよく見る。

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 後ろからの姿を見ると、一見ホオアカと見間違え喜ぶのだが、正面を向いて胸の模様を見ると違うのでがっかりすることがある。

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 そんなことを考えながら、群れの中にカシラダカ以外の鳥を探していると結構時間が過ぎるのが速い。小さなツンツン冠羽のカシラダカの群れと遊んだ河原である。

アトリ  本命現れず主役に

 三寒四温というがここ三日間は寒い夜明けであった。日本海側は連日の大雪で例年の1.5から2倍の積雪だと聞いて驚いている。

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 久々に通勤電車に乗ってみたが、受験生の多さにびっくり。改めて受験シーズンだということを実感した。

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 いつもこの受験シーズンには関東に雪が降る。今年はまだ大きな混乱にはなっていないが、思い出すと私のその時も大雪だった記憶がある。

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 人生の岐路に大雪という自然の試練と受験という試練を与えているのは、天にいるだろう神様なのか。

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 現地に着くと必ず本命の鳥がいると鳥見も楽でいいのだが、なかなかそうは簡単に問屋が卸してくれない。

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 相手は自然を相手に動いているのでどこに出没するか定かでない。餌のありそうなところ、営巣場所、ねぐらの近くなどを目当てにする。

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 今日の本命は待てど暮らせど出現の気配がない。じっと待つこと数時間、これもバーダーに対する試練か。

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 その間、近くの樹木にアトリの群れが入り、青くなり始めた草の上に降りて採餌を始める。構図を考えながらファインダーをのぞくが、次から次に来る同好の士の姿に一斉に飛び立つ。

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 次のチャンスまでしばらくの待機。その間ずっと本命が現れないのでアトリが主役になった本日の鳥見風景である。

アメリカコガモ   コガモの群れに

 暦の上では立春というが、今朝は今冬一番の寒さだという。しかも冷たい北風が朝から吹いている。

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 そんな中を多摩川の土手の上を歩くのは厳しい。指先だけを出した手袋をしているが、感覚がなくなってくる。

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 多摩川にも冬の水鳥がたくさんやってきている。コガモはもちろん、ハシビロガモ、マガモ、オナガガモ、オオバン、ヒドリガモなどである。

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 子ガモの群れは土手を歩いていくと対岸や上流、下流へと飛び去る。群れの中にアメリカコガモがいないかと、眼を凝らして双眼鏡をのぞく。

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 30羽ほどの群れの中にたった一羽だけアメリカコガモの姿を見つける。見かけはほとんど同じだが、側胸に白い細い帯が縦に入っているのがポイントである。

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 メスはほとんど見分けがつかないのでオスの行動を追いかける。コガモと並んでくれると違いはすぐに分かるが、頭だけ見ているとほとんど変わりがない。

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 本日の目的はこのアメリカコガモを狙ってきたので目標達成である。それにしても寒い河原であった。明日の目標を考えながら、寒さを心配している鳥見風景である。

ウソ  真実のつぶやき

 MFの公園にカメラマンへの注意書きがされた看板の上の桜の木の枝で、ウソがこんな会話をしていた。

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 「ここの桜の芽はおいしいよね」 「そうだよね夢中になって食べてしまうね」 「おなか一杯になると水がほしくなるけど、下の水場は工事中なのでここの水飲み場の水で我慢してるんだよ。」

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 「それを見て地元の人は、水飲み場に水をためてくれたんだ」 「それには感謝しているよ」 「楽に十分飲めるからね。」

 「その後、よそから来た人が水道の蛇口にピラカンサスの実のなった小枝を挿したり、大きな止まり木用の枝を水飲み場に立てかけたりして、大勢で我々を待っているんだ。」

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 「そんなところには我々は降りて行かないよね。」 「それにあれだけの人が蛇口を囲んだら、水を飲みたい人が飲めないし、公園を散歩する人も歩きにくいよね。」

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 「案の定、公園の管理人にどなられて、カメラマンへの注意書きとなったのさ。」 「我々の写真を撮ってくれるのはうれしいが、常識というものがあるよね。」

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 「しかもよそから来た人がマナー違反をして自分たちの行動範囲を狭めてしまっているんだ。」 「地元の良識ある人たちは嘆くよね。」

 「我々だって桜の芽を啄んでいるが、全部食べてしまうんではなくて次に出てくる芽を残してるんだからね。」 「最低限の常識は守りたいものだよね。」

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 「来シーズンはどこの公園に行こうか今から考えてしまうよね。」 「この公園の人たちはいい人が多かったのにね。」

 樹上でのこのウソの真実の会話は、わが身を振り返り、我々への警鐘だと聞き入ってしまった。

ヒレンジャク  モヒカンルックが今年も

 各地でレンジャクの姿が見られるようになってきたが、いつもの公園に今年もその姿を見せてくれた。

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 そろそろかと近くを通るときは覗いてみていたが数日前までは気配はなかった。鳥友さんの情報で午後から出向いてみると、たっぷりとあるヤドリギの実を食べていた。

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 大きな欅に寄生しているヤドリギの中に入っては、ガサゴソとその実を啄んでいる。横枝に出てきたかと思うと、例の粘り気の多い種子の連なったフンをしている。

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 ヤドリギの実もちょうど熟した感じで良い色をしている。採餌中は丸い頭で逆さになったりしながら実を採っているが、横枝に出てきたときは緊張しているのか冠羽を立てて怖い顔になる。

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 そのスタイルは一見メタボ風のモヒカンルックのお兄さんという感じである。この実を食べつくすにはまだまだ時間がかかりそうなので、しばらくの間は楽しめそうである。

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 それとも仲間を呼んできて一気に食い尽くしてしまうかもしれない可能性もある。仲間が多くなった方が見る方も楽しみが増えるのでそれを期待したいところである。

ナベヅル   一羽の迷行個体

 世界的にも有名なナベヅルの越冬地は鹿児島県出水平野で、世界中の個体の8割に当たる約一万羽が集結するといわれている。

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 ニュースではそろそろシベリア方面に帰り始めた群れもあるといわれているが、そんな集団から外れた迷い鳥一羽のナベヅルが関東の平野で越冬している。

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 大雪の予報が外れて、風は冷たいが天気が良く、道路も普段と変わりなく順調なので、まだ見ぬナベヅルを見に行ってきた。

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 国道沿いの広い田んぼの中、たった一羽のナベヅルがどこにいるのかと眺めてみたが、それらしきものは見当たらない。

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 それでもカメラマンの姿があるかと見てみるがこれも見えない。それではと近くの川が流れる土手の上に登って見渡すと、対岸の草むらの砂地にその姿はあった。

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 少し逆光気味ではあるが土手を下りて河川敷から観察することにした。初見、初鳥、初撮りである。

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 飛翔姿も期待して待ったが、歩き回って根茎や植物の種子を啄んでいるだけである。寒風の中待ってみたが時間切れになったので残念ながら帰路についた。

トラツグミ   大雪予報の早朝

 連日の天気予報で今日は大雪になるとの報道。夜が明けるのが早くなり始めた昨今であるが、低い雪雲が垂れ下がる朝は暗い。

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 それでもまだ雨も降っていないので早朝の公園に向かう。さすがに公園はいつもと違って人の気配がない。

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         周りを警戒するトラ

 たまに犬の散歩の人が通るだけである。雨が降る前に一回りして帰ろうとトラツグミのポイントによってみる。

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          すぐに潜ってしまう

 薄暗い中を覗いてみると、いつものように二羽のトラちゃんが元気に飛び回っている。最近はギャラリーが多くなったせいか少し警戒心が強くなっているようである。

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         霙の中のトラ

 時間の経過とともに小雨が降り出し、やがて雪混じりの霙になってきた。最近の天気予報はよく当たる。気温も夜明けよりは下がり雪になってきたので引き上げることにした。

オオジュリン  葦原で

 早朝は出遅れたので立春の陽が高く上ったころ猛禽狙いで河原に向かう。先週コサギが犠牲になった河原の池のような水たまりの付近で待つことにした。

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 しばらくの間待ってみたが、コサギも姿を見せないので河原を一回りしようとなるべく逆光にならない位置を歩いてみた。

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 飛び出すのはカシラダカ、カワラヒワ、ホオジロである。風になびく羽ほうきのような葦の穂の間を飛んでは、葦の下の方に潜ってしまうのはオオジュリンである。

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 結構警戒心が強いので、足音や人の姿を見ると逃げて近くの葦の中に潜ってしまう。それではと、姿を現すだろうと思われるところでじっと待つことにする。

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 すると白いおなかのオオジュリンが数羽飛んできて、目の前の葦の茎に止まって、嘴で葦の茎の中にいるカイガラムシを捕り始める。

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 葦原の中なのでその姿をクリアーに捉えることはできないが、垂直に立つ葦の茎の隙間をぬって捕食に夢中の姿を捉えた。

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 猛禽の姿を注意しながらのオオジュリンなので注意散漫この上ないが、時間まで楽しませてくれたオオジュリンである。

トラツグミ  トラトラトラか?

 腰を振って地面を歩くトラツグミや樹上の枝止まりのトラツグミは毎年見ているが、ヒヨドリの向こうを張って木の実を口にするそれはまだファインダーに納まっていない。

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         戦場突入の様子見

 その光景を捉えるべく早朝から公園に向かう。暦の上では立春ということで朝がいくらか早くなってきた。

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 今朝は一番乗りかと思ったらすでに鳥友さんがそのチャンスを抑えていたようである。早朝のトラツグミは元気に飛び回っている。

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         口にするヒサカキの実

 まだ十分にあるヒサカキの樹木の中に飛び込んでその実を食べている。このポイントには二羽のトラツグミがいる。

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         実をのどに転がすところ

 多分ペアーだろうと思われるのは仲良く食べていることと、並んで横枝に止まったりすることである。

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 この公園には確認できているだけで三羽のトラツグミが入っている。もう一羽は少し離れた場所をテリトリーとして動いている。まさに「トラトラトラ」である。

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 このヒサカキの樹木にはほかに、シロハラ、ヒヨドリ、メジロ、アオジなども採餌に来る。ヒヨドリはメジロ、アオジは簡単に追い出してしまうが、トラツグミには一目置いている。

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         上から目線のトラ

 強い順にみると、トラツグミ、ヒヨドリ、シロハラになる。声の大きいのはヒヨドリ、シロハラである。ヒサカキの青黒い実の争奪の戦場と化している早朝の公園風景である。

アオジ   残雪であそぶ

 今の季節どこにでもいてよく顔を見せてくれるのがアオジである。地面に落ちた植物の種子などを採っている。

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         アオジ  ♀

 人の気配を感じると樹木の上に飛び上がって様子をうかがう。安全を確かめると再び地面に降りてくる。

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         アオジ  ♂

 警戒心が強い方ではあるが、遠くに飛び去るのではなく一定の距離を置いて移動する。人が通り過ぎるとまた元の餌場に戻ってくる。

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  この公園でも雪の残る湿った草地をペアーで仲良く遊んでいる。オスは目の先が黒っぽく凛々しい姿をしている。一方メスの方はやはり目元がやさしい。

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 冬型の気圧配置で空は晴れ天気は良いが、吹き付ける風はかなり冷たい北風である。それでも雪が融けるのは早い。

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 残雪も少なくなってきているが、予報ではまた東京に雪が降ることを伝えている。その時はまたその雪を楽しもう。

カワラヒワ   雪だからこそ

 雪の残っているうちに雪と野鳥たちをファインダーに納めようと公園を歩く。陽の当たるところは雪も融け始めた。

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 そのうえ鳥たちの餌は雪の上にはないので、なかなか雪と鳥たちの構図を作ってくれない。地面に降りる鳥はアオジかシロハラと思いつつ歩く。

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 以前にルリビタキが遊んでいた雪の残る草地で探してみると、樹上にカワラヒワの群れがやってきた。

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 「なんだカワラヒワか」と思いながらレンズを向けてみると、雪の上に残っている草の実を見つけてそこに降りた。

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 カワラヒワも意外ときれいで群れで飛ぶときに翼の黄色が良く目立つ。その黄色が雪の上を歩くとさらにきれいに見える。

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 普段はあまりレンズを向けない鳥であるが、雪のカワラヒワというのもいいものだと、しばらくの間遊んでもらった雪の残る公園である。

ベニマシコ  雪に赤い鳥を期待して

 雪国育ちであるが東京での雪はあまり好きではない。なぜかというと根雪にならない、水分が多いなど始末が悪いからである。

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          ベニマシコ  ♀

 雪が積もったときその雪の中に飛び込めるような雪景色が好きである。雪合戦をする時、雪玉ができないようなパウダースノウが心地よい。

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 先週は雪の中、数え年95歳になる実母の葬儀に出てきた。周りの人に迷惑をかけない最期を聞いて見て、自分もそういう終わり方をしたいと思った。

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 終わる1日前まで自分で風呂に入り、すべて自分でやって最後の一日だけ少し調子が悪いといって眠った翌朝には天寿を全うしていたという。

 農家だったので70代までは畑に出ていたが、その後は曾孫の相手をしたり、縁側の陽だまりで読書をすることが日課になっていた。

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 耳は少し遠くなっていたので補聴器をプレゼントしようといったが、聞こえない方が都合がよいといいながら、結構なんでも知っていた。

 東京の大雪のニュースを聞きながら、ノーマルタイヤで何とか長野から戻ると、多摩の家の入口で雪かきをする羽目になってしまった。

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 長野より東京の方が雪が多かったようである。翌日は雪かきの疲労と痛い腰をかばいつつ雪のベニマシコを狙って出かけたが、赤い鳥は期待外れでメスのみが雪のない河原に姿を見せてくれた期待外れのしばらくぶりの鳥見であった。

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