オオヨシキリ いつも大声で
夏日の陽射しの多摩川土手を歩くと、中洲の緑が濃くなってきた葦原からオオヨシキリの大きな鳴き声が聞こえてくる。
「ギョギョシ、ギョギョシ、ケケシ、ケケシ」とにぎやかに囀る。この鳴き声を聞くと夏が来るんだと感じる。
お世辞にも外見も声も決してきれいな鳥だとは言えないが、嘴を大きく開いて橙赤色の口の中を見せてにぎやかに囀る。
思いきり囀っているからと少しでも動くとすぐに葦原の中に入ってしまう。しばらくの間待っていると、再び出てきて近くの大きくなったイタドリの先に止まる。
この鳥は大きな口を開けて囀っている姿が一番よく似合う。何もしないでいると見過ごしてしまうほどで、この一時期だけが天下である。
ちなみに同じ仲間でコヨシキリがいるが、その違いは名前の通り、体はオオヨシキリより二回りほど小さく、囀り方も違う。
その囀る時の口の中も赤色ではなく、黄色であることが判別の見分け方になる。陽射しで額が汗ばんでくる河原でのオオヨシキリの仰々しい鳴き声観察である。
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