イカル 雑木林で
早朝の公園の枯葉の積もった木道をゆっくりと歩くと、見上げる高い樹木が上の枝から下のほうへと朝陽を浴びて明るくなってきた。
その樹木の小枝に、お腹の白さが目立つ鳥たちの群れが止まる。黄色の太い嘴のイカルの群れである。
その黄色の嘴はよく見ると黒く汚れている。よほど夢中になっておいしい朝食を食べてきたのだろう。止まった小枝でその嘴をこすり付けてきれいにしている鳥たちもいる。
しばらくすると一斉に、枯葉に埋もれたせせらぎに下りてくる。ほかの場所で、樹木に残った木の実や地上の草の種子などを、腹いっぱい食べて水を飲みに来ているのである。
水を飲んだ後に飛び立って止まる樹木の横枝が、ちょうど目線になるので紺色の光る羽の姿がきれいに映る。
かなりの数の群れがいるらしく、待っていると入れ替わり立ち代わり小集団がやってくる。
時々独特の鳴き声が「キーコ、キーコ」と聞こえてくる。春先のようには鳴かないが、久しぶりのイカルの鳴き声である。
公園の駐車場が開く時間帯には制約時間の限界なので引き上げざるを得なかったが、今シーズンイカルの集団と出会えたうれしい朝であった。
カ
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