カンムリカイツブリ 寒風の湖水
夜が明けきらぬうちに家を出て、陽の出の水鳥を見ようと近くの湖水に向かう。
やや南に偏った東の空から陽の光が輝きだすころには、湖畔の寒風の中に立っている。
空には雲がない青空で、遠く峰に雪を頂いた富士山がきれいに見える。朝の陽の光がその山頂を照らし出すと、ようやく湖面も明るくなり始める。
明るくなり、さざ波が立つ湖面には水鳥の浮かんでいる姿が、木の葉のように波に揺れている。
湖面を太陽の光が照らし出すと、マガモのグリーンメタリックの姿やコガモたちの姿がキラキラと光る波間にその姿が識別できるようになる。
双眼鏡でのぞくと、遠くに白い首を延ばしたカンムリカイツブリの姿が見えるが、距離はかなりある。
陽が出て一時間ぐらいすると、湖面が明るくなり、遠くにいたカンムリカイツブリの集団が近くに寄ってきた。
双眼鏡でのぞきながら数を数えてみると、およそ500羽ぐらいはいるだろうか、潜る時は同じように潜るので、水面から姿が見えなくなる。
一斉に顔を出すとその光景は圧巻である。一斉に潜ってそれぞれが魚を口にしたとすれば、その数はものすごいものだろう。
今シーズン初めてのカンムリカイツブリ集団との出遭いである。本命はほかであったが、その数に圧倒された早朝の光景である。
ts
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