アリスイ あの風貌で今シーズンも
穏やかな新年の仕事始めも,週末に向かうにつれ気温が下がってくる。それでもこれが今の季節の陽気かと思う、やはり地球温暖化は進んでいるのだろうか。
そんな仕事始めはお客様のあいさつ回りから始まる。お互いにあいさつ回りをするので、どこに行っても留守が多い。
やはり留守でも足を運んでその気概を示すことが重要。普段一万歩を目標に歩いているが、この時ばかりはさすがに2万6000歩になる。
そういう意味では年明けの一週間は健康的な毎日を送ることができるので、実益を兼ねた行動になる。
そのせいか休日の鳥見は、じっと動かないで待っていることが多くなっている。この日もあまり目当ての鳥の出が良くなかったらしく、フィールドでは皆さんが帰った後に現地につく。
残った人は数人、西に傾いた太陽が土手に隠れ、陽が陰ったところにやっと待ち鳥が姿を見せた。
あの迷彩色というか擬態色の風貌で、込み入った灌木に止まる。枝の隙間からその姿を探すのは容易ではない。
そのうちに苔むした地面に降りて採餌を始める。朽ちた樹木の根の後に嘴を突っ込んで餌を採っている。
時折背後を警戒して周りを見回して、また同じ採餌の繰り返しである。あの有名な長い舌を延ばしてほしいとその瞬間を待っているが、たぶん穴の中なのだろうかよく見えない。
本命の出現をあきらめて帰った誰もいなくなった公園で、アリスイを独り占め状態での連写になった。こんな恵まれた場面はあまりない、まさに今年の鳥運の吉兆を占っているようである。
今シーズンもあの風貌のアリスイに、かぶりつきというか、砂被りというか恵まれたアングルでファインダーに収めることができた。うれしい出会いであった。
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