ハギマシコ 何か足りない
「クリープのいれないコーヒーなんて・・・・・・」 というテレビコマーシャルが流行った時代があった。
こんなことを言ってると年代がわかってしまうが、主人公を引き立てる脇役というものが必要なのである。
冬のハギマシコは雪の上がよく似合う。東京でも今シーズン何度かその場面は設定された。
あいにく仕事のある日であったり、路面凍結などでその機会をのがしている。東京では春の淡雪といってすぐに融けてしまう。
ハギマシコの名は体の薄紅色や白色の斑模様を「萩の花」 にたとえたもので、小さな黄色の嘴は目立つが、遠目には黒っぽい鳥に見える。
そのきれいな斑模様の特徴を引き出すには、雪の上、もしくは背景に雪があると一段と際立つのである。
いつも頭の中ではそういう構図を描きながら鳥を追いかけて居るのだが、なかなか満足した作品にはならないことが多い。
それでも何とか背景をぼかしたり、お立ち台に上ったところを狙ったりと努力はしているのだが、ままならぬのは世の常である。
家に帰ってゆっくりとその画像をよく見てみると、「足りないものは雪だけかい?」 と自問自答している自分がある。
そんな画像を見ながらさらに精進しようと、心新たにする春待ちのこのごろである。
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