トラツグミ ヒサカキの実を味わう
最近は野鳥たちの写真を撮るときに一応テーマを決めて狙っている。まずピントと構図に注意を払い背景処理を考える。
ただし相手には羽があり自由に空を飛べるので、陸上を歩く我々にはハンディーがある。
だからファインダーに収まったらまずシャッターを押すことが優先で、そのあと背景や構図をゆっくり考える。
昨シーズンは花がらみをテーマに四季折々の花と野鳥を追いかけてみた。何しろ動いているので、良い場面設定してもうまくそこにはまってくれればよいが、思うようにいかないのが常である。
今シーズンは「啄む」をテーマにしようと思っている。野鳥たちの採餌スタイルは、一口食べては辺りを警戒して、また一口食べるというパターンである。
公園のヒサカキの木の実にトラツグミが取り付いている。黒く熟したたくさんの木の実を一口づつ口に運んでいる。
嘴に咥えてから飲み込むときは大きな口を開けて流し込むようにしている。木の実を食べ終えると、地面に下りて枯葉をくちばしでかき分けてミミズなどのタンパク質を捕る。
食べることは動物が生きていくうえで大事な行為なので、「啄む」というテーマは面白いかもしれない。
水鳥などは啄むというよりも飲み込むという場面もある。さらに猛禽類などは、狩りだったり漁だったりする。その瞬間の衝撃的シーンも魅力を感じる。
そんないろいろな捕食の場面を、残酷さを除いてファインダーで狙ってみようと思っているこのごろである。
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