ミコアイサ パンダに似て
水鳥は得意な方ではないが、毎年冬になるとやって来るミコアイサのオスはパンダ顔で愛嬌があって好きな鳥の一種である。
多摩川の合流点にも数年前にペアーできて、その愛嬌のある顔を見せて呉れたが、最近はこの河畔では見かけない。
そのミコアイサが来ているという池に早朝から向かう。朝陽が昇り始めた池にはキンクロハジロやオナガガモ、コガモにマガモ、ハシビロガモなどが元気に動きまわっている。
その水鳥たちに混じって白い羽のミコアイサの姿が目立つ。少し泳いでは潜ってしばらくすると、少し離れたところに顔を出す。
水に潜って魚を捕るよりも、貝類や甲殻類をとることが多いといわれているが、嘴にそれらしきものは見えない。
潜っては泳ぎ、また潜っては泳ぎの繰り返しである。そろそろ飛翔姿や羽ばたきを見せてほしいなと思いつつその姿をレンズで追いかける。
そのうちにお腹がいっぱいになったのか羽繕いを始めたので、羽ばたきを期待して待つことにした。
劇場で開演時間をじっと待つ心境でファインダーを覗いていると、突然伸び上がったかと思うと大きく羽ばたきを始めた。
次は飛翔姿を見せて呉れたら引き揚げようと決めて、そのチャンスを待つことにした。
しばらくすると少ないそのチャンスがやってきた。池の周りをジョギングする人の足音に驚いたのか、突然の大きく動く影に反応したらしく数メートルの飛翔である。
顔はパンダのような白黒模様で愛嬌がある。よく見ると目の周りの黒い模様の真ん中に、陽の光を受けて光る大きな目玉が見えてそれもまた可愛く映る。
今日の目的はかなえられたので、一時間ほどでパンダ顔のミコアイサの池を後にして帰途についた。
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