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2016年9月

ウミネコ  早朝の海岸

 昨夜の程よいお酒で目覚めが早い。東の空が明るくなり始めてきたので海岸を歩いてみようと部屋を出る。

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           日の出の海

 明けはじめた早朝の空、海岸線の向こうに室蘭の山々がシルエットで映る。温泉場の満ちはじめた海岸線にはウミネコが数羽と湯煙が立ち上る。

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       函館山を背景に

 太陽を背にして西のほうを見ると朝日に輝く函館山を背景に、海岸に突き出した堰堤の上にはウミネコの姿。

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 沖合の波に揺られて浮かんでいたウミネコたちが目の前の砂浜に降り立つ。日課なのだろう近所の人が餌を放り投げる。

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      餌を求めて

 砂浜にいたウミネコたちは、飛び立ってそれを見事にくちばしでキャッチしている。なげるタイミングも受けるほうも見事なものである。

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       口を開けてキャッチ

 しばらくの間その光景を楽しませてもらったが、餌付けをしている人が背を向けて戻り始めると、そのあとを追って一斉にウミネコたちが追いかけて行く。

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      函館山とウミネコ

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 その人の姿が見えなくなると、波が打ち寄せる海岸の砂浜にその鳥たちが戻ってきて、静かに立ちすくんでいる。北国の早朝の海岸の鳥見風景である。

 

 

 

金森赤レンガ倉庫街  函館を歩く

 函館というと334mの函館山から眺める夜景が、百万ドルの夜景とか日本三大夜景の一つとか言われることが多い。

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 その函館山もマイカー規制が厳しく、歩いて登るかロープウエー、もしくはバスを利用しないと登れなくなっているようである。

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 それではと港の近くにある金森赤レンガ倉庫街を歩いてみることにする。夕日に照らされた赤レンガの壁に緑のツタの葉が絡んで、見た目の雰囲気が良い。

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 中には今風のレンガつくりのチャペルもあり、結婚式が行われている。その前には大きなリムジンがそれの終わるのを待っている。

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 ここも外国の観光客や若者でにぎやかさは都会のそれと変わらない。倉庫の中はそれぞれ土産物やガラス製品などが並び購買心をあおるディスプレーになっている。

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 驚いてしまうのは一般のドラッグストアーなども入っており普通の商店街みたいな雰囲気でもある。

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 見るだけでも結構楽しめる倉庫街であるが、買うものはないので、そろそろ温泉にでも浸かって冷たい飲み物でもという時間になってきた。

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 この倉庫街の夜景も見ごたえがありそうであるが、喉を潤すことを優先して引き上げることにした。

 

 

 

大沼公園   北海道新幹線で

 3月26日に開通した北海道新幹線に乗ってみたいという幼児的発想で大沼国定公園を目指した。東京から4時間2分で新函館北斗駅に着く。

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 ビジネスではいつも盛岡まで利用しているがその先は初体験、乗車時間には 「4時間の壁」 という言葉があって、列車に乗るか飛行機を利用するかの限界だといわれている。

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           駒ヶ岳

新しい駅舎を降りると、秋雨前線でぐずついている本州とは違って、青い空に大きな白い雲が浮かぶ陽射しの強い新駅の駅頭である。

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 車両はコバルトブルーとシルバーメタリックのツートンカラーの 「ハヤブサ}、 マスコミの報道などでは乗車率が39%とかあまりよくないことを耳にするが、週末の座席は満員である。

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 新青森駅を出ると黄金色に輝く田園地帯を走るが、風雪よけのトンネルが多く景色は十分というほど満足しないうちに海底に潜っていく。

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 全長は53.9km、あのフランスとイギリスを結ぶドーバー海峡線が50.5kmである。深さも水深140m、さらに砂地の下100mなので最深部は240mになる。

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       沼畔の頭上のトビ

 因みにドーバー海峡線は水深60m、砂地40mで最深部は100mになる。深ければいいか長ければいいかという問題ではないがすごい技術力である。

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 現地についてみると青森の人たちと中国や韓国の人たちが多い。新青森からは1時間1分なので、青森の地元の人たちは日帰りで観光しているようである。

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 新函館北斗駅からは大沼公園まで車で30分ほど、ビジネスで札幌に来ることは多いが函館を訪れることは少ない。

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 まして大沼公園は学生時代の貧乏旅行以来なので約半世紀ぶりぐらいになる。大沼をぐるりと回るとその大きさときれいな風景に新たな感動である。

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 その大きさを見ると思わず沼と湖の違いってなんだろうと思ってしまう。調べてみると水深が5m以下で水草がどこでも群生しているのが沼だということである。

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 静かな水面のかなたを眺めると、三つの大きな沼の背景には、上空を流れる雲間に駒ヶ岳の頂上が見え隠れする。さわやかな北の風を胸いっぱい吸い込んだ、美しい風景が展開している大沼公園である。

 

 

サギとカワウ  混群の漁

 白鷺城という名称はあるが、シラサギという鳥はいない。しかし南の方面にはクロサギはいる。

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 鳥の世界に興味を持つまでは、白いサギを見るとシラサギと判断していた。シラサギは白いサギの総称であって鳥の固有名ではない。

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 ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギなどの総称になる。今朝の河原はその白いサギと黒いカワウの混群が500羽はくだらないだろう数で移動している。

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 多摩川の下流から群れを組んで上流へと移動していく。ただ移動していくのではなく、朝の食事をしながらの動きだからにぎやかである。

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 アユが放流される時期、この数で朝晩魚を捕られたのでは放流した方はたまらない。一種の公害になってしまう。

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 こういう光景を見ていると、中にはチュウサギやアマサギなどもいるのではないかと思うが、視点は一斉に飛びたったり降りたりする姿や、魚を捕る動作に集中する。

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 それにしても眼を見張る光景である。こんなところに猛禽でも飛び込んできてくれないかという期待感を持ちながらの早朝の河畔である。

 

 

 

 

ジョロウグモ  哀れなオス

「ジョロウグモ」 というと名前を聞いただけで、いかにすごい蜘蛛かと想像してしまう。漢字で書くと 「女郎蜘蛛」 でまさしく遊女のことである。

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 名前の通り見た目はカラフルできれいな蜘蛛である。その上その体の大きさはオスの5~6倍も大きいのである。

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 小雨の降る公園を歩くと、いたるところにそのジョロウグモの巣が目立つ。細かく張り巡らされた蜘蛛の糸の網目に雨の細かい水滴がついて円盤状にきれいに見える。

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 その大きな蜘蛛の巣の中心にいるのがジョロウグモで、網に引っ掛かる獲物をじっと待っている。その網にはオスたちも集まり、ついにはその身をささげているのである。

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 その網の片隅に小さく見えるのがオスである。オスは子孫繁栄のために、静かにメスとの交配のチャンスを狙っている。

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 なぜかというとジョロウグモは目が悪く網にかかる獲物は何でも食べてしまうので、オスは隙のあるメスの食事時を狙って背中に乗るのである。

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 何匹かのオスはそれを繰り返すが、結局はメスに食べられてしまうのである。なんと哀れなオスなのだろうと思うジョロウグモの世界である。人の世界でもありそうな光景なので、そういうところには近づかないことを教訓にしよう。

ヤマガラ   エゴの実を運ぶ

 木の実が熟し始めてきた公園を歩いていると、それぞれの木の実を好む鳥たちの姿が目に浮かぶ。

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 南に渡る鳥たちがこの公園のおいしい木の実を食べて、数千キロメートルの長旅を続けることができるのである。

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 目の前のヤマガラは、まだ青い果肉に包まれたエゴの実をきれいに剥いて黒っぽい種子を口にくわえて奥の藪の中に消える。

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 その作業を何回となく繰り返している。時々青い実のままくわえて飛び去るときもあるが、そのまま貯蔵するのか、どこかでその皮をむくのかは定かでない。

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 地面の陰に隠したり、落ち葉の下に埋めたりするが、たまにその場所を忘れたりすると、その種子が発芽して、やがてまた木の実をつける樹木になるのだろう。

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 渡りの鳥たちはヤマガラとは少し違いがあるが、木の実を食べて糞の中に未消化の種子が残る鳥の種子散布をする。

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 鳥散布種子のミズキやクマノミズキなどの実が、赤色から濃い青褐色に熟し始めて、移動の鳥たちを待っている公園風景である。

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       咥えないで実を嘴で突き刺している?

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 日増しに樹木の実が熟すのを見ていると、ひょっこりと秋の渡りの鳥たちが、顔を見せてくれるのではないかと期待してしまう。 早く来てくれないと、地元のヒヨドリやメジロ、ムクドリなどに食べられてしまうよと言いたい雰囲気である。

 

 

 

 

コアオアシシギ  並ばないと

 この連休は初夏のゴールデンウイークに対してシルバーウイークというらしい。敬老の日と言うよりなぜか耳障りがよい感じがする。

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 天気はあいにくで雨模様が続く、そうは言ってられないので、雨でもその晴れ間をぬって田んぼに出かける。

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 水を張った休耕田では、シギチ類が忙しそうに嘴を水の中に差し込んで餌を採っている。

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 コアオアシシギであるが、アオアシシギとはどこが違うのかといわれると、名前の通りで大きさが違う。その他にも違うところはあるが?

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       アオアシシギとコアオアシシギ(手前)

 だけどそれは横に並んでくれないとよくわからないし、特に水鳥不得手な私にはなおさらである。

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 帰り際に寄った休耕田ではシギチが4種、私のために比べてくださいと並んでくれたかのようにファインダーに収まってくれた。

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      ツルシギ(赤い脚)、ヒバリシギ(手前)、アオアシシギ、コアオアシシギ(右)

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 現地で現物を見て確認することの重要性を再認識した早朝の雨模様のコアオアシシギとの出遭いである。

アオアシシギ  青は緑のこと

 アオというから青いかと思うとそれは違う。日本では昔から緑のことをアオと表現していたのである。

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 アオアシシギの脚は薄緑色をしている。そこからアオアシシギと呼ばれるようになったらしい。

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 いろいろ思い出してみるとすべてそうである。アオバトといえば黄緑色というか黄色に近い。

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      コアオアシシギと並んで

 アオゲラも同じである。鳥だけではなく、野菜のことを青ものといったり、緑のリンゴを青りんごという。

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       コアオアオシシギと共に

  調べてみると、昔は色が、白、黒、赤、青しかなくそれですべて分類していたようである。

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 理屈はどうでも、小雨の早朝アオアシシギとの遭遇に喜んでいるバーダーである。

ツツドリ    ケムンパスを咥えて

 秋の渡りのシーズン、公園でいつも最初に楽しませてくれるのはツツドリである。

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最初の頃は桜の木の毛虫が多い高いところにいるが、人に慣れてくると目線の枝に止まってそのきれいな尾羽なども広げてみせてくれることもある。

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               飲み込んだ後

 雨が降った後などは、地面の草むらに落ちた毛虫などを食べるために、地上にも降りる。

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       狙いを定めて

 托卵をして子孫を残し南の方面に帰っていくこのトケン類は、なかなかしたたかな鳥だと思う。

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 それでも毎年繁殖して、秋の初めの公園をにぎわせてくれる。普通型と赤色型があり赤い方はメスだといわれているが、夏どりとしてやってくる時はその赤色型はあまり目立たない。

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       見事にゲット

 しかし帰るころになると、赤色型の姿が多くなり公園の人気者である。

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 見ていると桜の小枝にいる毛虫を捕って、うまそうにのどを膨らませてゴクンと飲み込む。

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       後ろ姿も見てね!

好き嫌いは少ない方だが、毛虫はあまり好きではない。毛虫のどこがおいしいのかなと思いながら、楽しく観察している公園の桜並木下である。

 

 

 

ヒバリシギ  雲雀に似て

 この時期のシギ類のいる場所は、田んぼの休耕田の水をはってあるところに多い。

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 そういう意味では、広い田圃の中でも比較的見つけやすい。ただ鳥自体は小さいのでその姿を探すのは容易ではない。

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 ただ休耕田でも動植物のために水を張ったり、雑草を刈り取ったりしてくれているところはありがたいものである。

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 地方によっては、水鳥などを呼ぶために休耕田を整備しているところもあるらしい。

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 鳥たちの移動は数千キロメートルにも及ぶ長旅なので、そういう配慮がされていることはうれしいことである。

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 姿がひばりに似ているところから、ヒバリシギといわれているが、シギ類の中でもかなり小型である。名前は知っていたが、初の遭遇にもかかわらず、小雨の早朝なので画質は満足したものではないが我慢するとしよう。

ツルシギ  脚長シギさん

 公園の鳥は少ないが、田んぼに行くと水鳥たちの渡りの時期で、いろいろな鳥たちが次から次へとやってきて羽を休めて居る。

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 水鳥たちの多くは、北のほうで繁殖し子供を連れて、これから南の方面へと旅立っていく。

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 水鳥に疎いわたしは、この時期の水鳥の判断は非常に難しいものがある。

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        ひたすら餌を求めて

 特徴をと思って見つけるが、夏羽のものやすでに冬羽に変わっているもの、幼鳥と成鳥などその区別は簡単ではない。

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 特にこのシギチの類はクイズの対象になるぐらい難解である。だからこの時期は地元の人に教えてもらうのがベストである。

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 目の前のツルシギは比較的わかりやすく、脚が赤く嘴の下が少し赤いのが特徴である。

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       みんな仲良く

 こうして少しづつ水鳥にも明るくなっていくのかなと、いつもこの時期になると思いながらファインダーをのぞいている鳥見人である。

 

ホウジャク  長いストロー

 ホウジャクというのは蛾の一種であるが、公園のお花畑も蝶やトンボもいなく手持無沙汰で寂しくなるとレンズを向けてしまう。

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 チョウが飛び去った後にいるのは、セセリチョウとホウジャクである。子供の頃は相手にもしなかった昆虫である。

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 華やかなものに目を向けるのは誰でもできるが、地味な風貌や性格から魅力を引き出すのは難しい。

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 それも人間的に成長してからできることで、子供の頃はなかなかできることではない。そういう眼を養わないとできないことである。

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 キバナコスモスに吸い付くホウジャクを観察していると、その長いストローの使い方が魅力的である。

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 蛾の一種であるが、名前を漢字で書くと〝蜂雀” になる。なんとなく親近感がわくよい名前だと改めて認識した公園散歩である。

 

ツマグロヒョウモン  目の前の乱舞

 公園を散策して、蝶に疎い私が蝶を撮るということは、いかに鳥がいないかということになる。

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       オス

 そのおかげで蝶の種類特徴を調べるので、その生態もだんだんと詳しくなっていく。それでもわからない時は、蝶専門の友人がいるので確認することにしている。

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        メス

 今朝も公園のお花畑で、花に来る昆虫を観察する時間をとらざるを得なかった。ということは鳥がいなかったということになる。

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      オスとメスの乱舞

 公園に咲くキバナコスモスにはいろいろな種類の蝶や蜂などがやってくる。期待しているのは、ルリモンハナバチとオオセイボウ。

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 ブルーのきれいな蜂である。その青さは 「幸せを呼ぶブルービー」 といわれ昨シーズンは出遭いが多く、そのおかげで今年は幸せな毎日である。

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       やはりメスはきれい

 ところが今シーズンはまだ出会ってないので、来年が心配。目の前で乱舞しているのはツマグロヒョウモンのオスとメスである。

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        元気なオス

 この時期になると翅が痛んでいるのが多くなるが、それでもきれいな翅を広げてオスとメスが乱舞している。

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       翅が痛んだメス

 蝶はどちらかというと鳥と違ってメスのほうがきれいに見える。鳥ばかりを追いかけているとメスを無視してしまうことが多いが、人と同じで大事にしないといけないなと思うこのごろである。

アカボシゴマダラ  南洋の蝶と思っていたが

 かつて石垣島に行ったときに見た記憶があるが、地元で見るのは珍しいとおもいきや、先日も都内の公園で見かけた。

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 南洋の蝶だと思っていたが、近場でもかなり繁殖しているようである。やはり地球温暖化が原因かと思いがちであるが、そうではないらしい。

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 公園の高台にある東屋の周りを忙しそうに飛んでいる。足元には手入れのされた花壇があり、パンジーなど花がきれいに咲いている。

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 その花一輪に止まってくれないかと待ってみるがままならず、近くの生け垣の葉に止まった。

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 カメラを向けていると、東屋のベンチに腰をかけて居た人が 「珍しい蝶なんですか?」 と聞いてくる。

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 「はい、私にとっては珍しいですね」 と答える。すると 「名前は何というんですか」 と聞かれる。

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 「アカボシゴマダラというんです」 と答えると、 「ゴマダラはわかるし、アカボシもわかる。わかりやすい名前ですね」 忙しく動く蝶を追いかけているこちとらは、顔も見ないでの失礼だと思いながら公園での会話である。

 

 

アカスジキンカメムシ  コブシの実に幼虫

 カメムシといえば ”臭い” というイメージで嫌われることが多いが、あまり臭くなくきれいな色のカメムシはアカスジキンカメムシである。

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            5齢幼虫

 そうは言っても成虫になるとなかなかお目にかかることが少ない。成虫からは想像もできない幼虫もなかなか見ごたえがある。

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       暗褐色に白い光沢線がある

 秋の渡りの鳥との出遭いを期待しながら公園をくまなく歩いてみるが、まだ始まったばかりでその数は少ない。

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            右の赤いのは3齢幼虫か?

 公園の樹木の木の実も色がつき始めたところで、まだまだ熟してはいない。それを知ってか鳥たちの姿も見えないのだろう。

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 それではと木の実を見てみると、熟し始めたコブシの実にアカスジキンカメムシの幼虫が、垂れ下がった葉にところ狭しと並んでいる。

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 5齢幼虫と3齢幼虫が見える。成虫は暗緑色に赤色の線が入ったペンダントのようなきれいな形をしているが、幼虫は全く違う色と形である。

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 5齢幼虫はこのまま越冬し、春先に脱皮して成虫になる。ぜひ初夏の頃にきれいな成虫に遭ってみたいものであるが、その時も公園で昆虫探しをしているかが課題である。

 

 

イソシギ    川面の飛翔

 「いそしぎ」 といえば、往年の映画の題名であるが、目の前を飛んでいるのは野鳥のイソシギである。

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 映画のほうは当時夫婦であったエリザベス・テーラーとリチャードバートンの共演作である。

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 自由な心を持つ美しい女流画家と妻子ある学校長との半年間の恋を描くメロドラマであるが、そこにこのイソシギが登場してくるわけである。

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 羽が折れて傷ついたイソシギの幼鳥を介抱して大空に帰してやるところに、それぞれの心情の変化が描写されている。

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 久しぶりの多摩川河畔を歩くと、先日来の大雨で川の流れが大きく変わって、中洲がずいぶんと削られ小さくなっている。

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 その削られた流れの際を歩くと、陰からイソシギが何羽か飛び出した。水面に飛翔姿を映しながら低空で対岸に飛ぶ。

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 何とかその飛翔姿をファインダーに収めてみたが、カメラで追いかけるのが精一杯で、映画のシーンどころではない現実のイソシギであった。

 

 

カワセミ   いつ見てもきれい

 「私ってきれい?」 といって振り向くとお化けだったりすることがある。真夏であれば一服の清涼剤になる。

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 9月に入って朝夕は過ごしやすくなったが、昼間はまだまだ夏空である。渡りの鳥たちがぼちぼちと姿を見せ始めたが、まだ本格的ではない。

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      シャワーヘッドになったハスに止まるカワセミ(♂)

 こんな時、いつもきれいな姿を見せてくれるのはカワセミである。いつ見てもきれいなコバルトブルーに魅了される。

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 この池にも以前はたくさんのカワセミがいて、水に飛び込んでは小魚を咥えるところを見せてくれたものである。

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 鳥見の世界に足を踏み込んだきっかけは、このカワセミの魅力的なコバルトブルーとその飛翔姿である。

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 それが年月を過ぎるとほかの鳥に目が行って、大事なカワセミをないがしろにしている雰囲気がある。

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       見事な飛び出し

 人の世界でも同じようなことがないか胸に手を当ててみる。公園に鳥が少なくなった時、この池に来ると必ずカワセミはいる。鳥日照りを慰めてくれるのは、いつもきれいな色のカワセミである。

モズ   秋近し

 秋になるとモズの高鳴きが聞こえる季節になる。残暑というのか昼間の陽射しはまだまだ強い。

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 早朝に河原を歩くと東から上るお日様はかなり東南の位置に動いている。大雨の去った朝の空は、うろこ雲が一面に広がりその陽射しをかくしてしまう。

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 それでも早朝は、多少の湿気をのぞけば秋の気配十分である。昨夜の雨の後なので、長靴をはいて本格的に草地を歩く。

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 程よい草の伸び方とその葉に残った雨のしずくで、汚れていた長靴がきれいになる。

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 西の空を見上げると、雲間の青空に薄い虹がかかっている。西のほうに向かってかかっているので、願い事を思えば西のほうに届くかなという雰囲気である。

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 虫食いの葉のある桜並木を見ながら歩いていると、モズの鳴き声が聞こえる。モズの高鳴きには遠いがそんな鳴き声である。

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 桜の枝の葉の間をよく見ると、モズの若のようである。今年の幼鳥が独り立ちして高鳴きの練習をしているのだろうか、秋本番が楽しみである。因みに本日の歩数は16,351歩であった。

 

ヤマガラ   エゴの実とともに

 鳥の夏枯れだった公園も秋の渡りの鳥たちが姿を見せるようになってきたが、まだ警戒心が強くその姿を十分にファインダーに収めさせてくれない。

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 そんなわけで本命を待つ間、近くのエゴの木の実を採りに来るヤマガラを狙ってみた。

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 実も葉もたくさんあるのでなかなか良い場所に出て呉れないが、忙しくエゴの実を咥えて藪の中に入っていく。

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 たぶん奥の藪の中に餌を蓄えているのだろう。二羽が交互に出入りしているのでペアーで食べ物を運んでいるようである。

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 木になる実を採る時に逆さにぶら下がって咥えるところを狙って居るが、まだ実が多いので奥の見えないところで採っている。

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 本命を待ちながらなのでヤマガラに集中していない。次回は狙いのポーズを収めるべく時間をかけて取り組みたいものである。

ツツドリ   移動の季節

 最近は、ツツドリ飛来の情報が各地から聞こえる。我が公園もそろそろかと思いながら、公園の桜並木を歩いてみる。

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 昨年のこの時期の飛来は、9月10日だというので少し早いかなと思いつつ、ほかの地域では早めに入っているようなので、見逃してはいかんと心がはやる。

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 桜の葉を見ると、毛虫の活躍状況は十分である。かなりの数の葉が、虫食い状態で穴が開いている。

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 ツツドリの姿を見逃すまいと、桜の木の下から上をくまなく見上げて歩く。この時、気をつけないといけないのは、落ちてくるケムンパスである。

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 肩や背中ならまだしも、口の中にでも入ったら鳥見どころではない。この時期、桜の木の下から上を見る時は、間違っても口を開けてはいけない。

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 そうはいっても、今までそのような事実は一度も聞いたことはない。ただし腕や頭に落ちてきたことはたびたびあるので要注意である。

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       上ばかりでなく足元も見ないと!

 そうこういっているうちに、見上げる目の前を待望のツツドリの飛翔、口に咥えて居るのはその毛虫である。首を振りながら弱らせ、おいしそうに食べて森の中へと姿を消したが、今シーズン初めての出遭いであった。

 

タマシギ  予期もせずところで

 「無欲の勝利」 という言葉があるが、まさにそんな感じのタマシギとの出遭いであった。

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        イクメンパパ

 少し遠方にホテイアオイの群生地があり、今が見ごろでにぎわっているというニュースを見て出かけてみた。

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 現地につくと天気が良いせいか駐車場は満車で人出もかなりの数である。そのうえその花の規模も想像以上である。

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 ホテイアオイの群生といっても大したことはないだろうと思っていたが、あたり一面見渡す限りホテイアオイである。

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        親の後を追う二羽の雛

 その薄紫の花も満開で、青い空に浮かぶ白い雲の下にきれいに花開いている。個々の花も魅力的であるが、一面に広がるその花もまた素晴らしい光景である。

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 田圃の畔道を歩いていると、数人の大きなレンズを持ったカメラマンの姿。狙いは花ではなさそうである。

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         満開のホテイアオイ

 何と少し水を張った休耕田の草の中にタマシギの親子の姿である。花見に来て予期せぬところで鳥見というラッキーな一日である。

 

ナミアゲハ   花と戯れ

 近くの公園の樹林帯の入口のところに花壇があり、毎年四季を通じてきれいな花で目をたのしませてくれる。

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 ところがここのところ雑草の中に花が見えるという感じで手入れができていない。

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 それでも役所のほうで雑草だけは刈り取っているようで、花壇の雰囲気は残る。

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 以前は高齢の方が早朝から丁寧に草を刈ったり、盛り土をしたり手入れをしていた。

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 ここは通勤経路だったので、毎日のそういう作業を見ながら頭が下がる思いで通ったものである。

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 最近はその姿も見えないので、何らかの事情があってそれができなくなったのだなと思いながら花を見て居た。

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 それでもその当時の名残で、雑草の中にもレッドセージーやキンケイソウ、ケイトウなどがあり、きれいな濃いブルーセージーでナミアゲハが花の蜜を吸っている。

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 ナミアゲハもペアーなのか花の周りを飛び交い、時にはからみあったりしながら楽しませてくれる。

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 鳥の少ないこの季節、チョウや蜂などの昆虫がよい被写体になってくれる。鳥を求めて蝶が満足感を与えてくれた公園散歩である。

 

アオスジアゲハ  真っ青な空に

 雨の日に仕事に行くのはいとわないが、晴れた日の青空の誘惑には躊躇することがある。

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 そろそろ秋の渡りが始まっただろうと久しぶりに公園を歩いてみた。さくら並木を見上げると葉の虫食いの跡が目立つ。

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 毛虫たちが元気に緑の葉を食べ始めているようである。毛虫を好物にしている鳥たちの姿を探して公園を一回りしてみた。

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 鳥の鳴き声で聞こえるのは、ヒヨドリとシジュウカラ、おおきな鳴き声のコジュケイとメガネをかけたガビチョウぐらいである。

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 抜けるような青空を見上げると、アオスジアゲハが気持よさそうにひらひらと飛んでいる。

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 いつものアオスジアゲハは、ぬかるんだ地面を止まりそうで止まらない動きをしていることが多い。

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 絶好のチャンスとばかり、青空を背景にしたアオスジアゲハを追いかけてみた。ありがたいことに同じところを何度も飛んでくれるので、うまくファインダーに収まってくれた。

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 ただSSが高かったせいか、空中に止まってしまった。今後の反省点であるが、青い空にアオスジが良く映えた被写体となってくれたので満足としよう。

 

 

ゴイサギとホシゴイ   親子で

 雨上がりは何といっても 「五位鷺」 のコロニーである。夜行性なのでなかなか姿を見せて呉れないが、雨上がりに行くと必ずあえる。

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        ホシゴイ

 塒が増水で水浸しになるから、表の樹木に出てくるその時がチャンス。貴族の五位の位を名前にもらえるほどだから幼鳥にもホシゴイという名前がつく。

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 子供の頃は背中に星のような斑点があるので 「星五位」 と呼ばれているが、2年ほどたつと白とブルーの羽になり、頭に冠羽をなびかせて飛びまわる。

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 今朝はその家族なのか親子で雨の後の葦原を飛びまわっている。親の周りに集まったかと思うと、それぞれに飛んでは葦原の奥に入っていく。

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        ゴイサギ親子

 昔の戦国時代の武将にも幼名があり、成人して元服すると改名したものである。元服は一族の氏神様の神社で行うものであり、神様に名を持った一人の人間として認めてもらう儀式であった。

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         ゴイサギ飛翔

 聞くところによると名前の由来は、醍醐天皇に五位を与えられたから 「五位鷺」 というらしいが定かではない。貴族の階級の名前をもらった鳥の家族の観察風景である。

 

 

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