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2016年11月

ノビタキ  今年も越冬か

 河原のススキもすっかり枯れて穂先が真っ白になって風になびくと、いかにも縁日などにある綿菓子のように見える。

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 そんな穂先の幹にとまってくれるのはノビタキである。すでに仲間たちは南のほうに旅立ってしまったのにお前はなぜ?と思う。

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 ここ数年この河原にやってくる越冬ノビタキが今年も期待に応えてきてくれた。今シーズンで4年目になるのだろうか同じところにやってくる。

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 ここに来る冬羽のオスは結構サービスが良くていろいろなポーズを見せてくれる。その上機嫌の良い時は、得意のフライングキャッチなども披露する。

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 今シーズンはこの河原は例年になく猛禽類の出が良いので、無事に冬を越せるか心配するところであるが、身勝手な鳥見人はどちらも期待してしまう。

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 いずれにしても、にぎやかになってきた冬鳥たちの越冬風景が、楽しみになる季節となり舞台ができあがって、そこに役者がそろったというところであろうか。

アトリ   青い空の下で

 アトリの最初の出遭いは白い空抜けになってしまったので、すっきりした背景で撮らせてくれないならせめて青空を背景にとリベンジしてみた。

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 雪の朝は、太陽が早朝からすでに南の下がったところに位置し、そこから陽射しが出始めて明るくなった。

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 日本晴れのような青い空に、あまり光が強いとせっかくの雪が解けて落ちてしまう。そんなことを心配しながらアトリの出現を待つ。

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 空を見上げていると、数十羽の群れが集団でスイングするように頭上を通り抜ける。どこのケヤキにとまるのかと見ていると、グルグルと回ってそれをじらすように遠くに飛んでしまう。

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 しばらくするとまた同じように頭上を飛び交う。そろそろ降りてやろうかと群れのリーダーが決めたのか日の当たる近くのケヤキの天辺に降りてくれた。

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 樹木に降りた鳥たちは、今度はわれ先にとケヤキの黒い実を嘴に運んでは枝から枝へと忙しく動きまわる。

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               雪が残る枝で 欅の黒い実を嘴に

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 それを追いかけるのも容易ではない。青い空を背景にアトリの橙褐色が引き立ち、しばらくの間遊んでくれたので、前回のリベンジはできただろうと納得して帰途に就いた。

 

カシラダカ  雪がらみを追って

 11月の巷の雪はすっかり解けてしまったが、雪がらみの野鳥をと欲をかいたのでまだ残っている。

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 ミヤマホオジロを探していると、それもどきの顔をして姿を見せるはカシラダカである。

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 でもその群れの中にミヤマホオジロは混じっていたので、無視はできないのが情に厚い鳥見人である。

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 期待していてそうでない場合のがっかり度はかなりのものであるが、それにも負けず寒風に立ち向かう姿。

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 それに応えてくれるかのように雪の上を餌探しに忙しい冠羽を立てたカシラダカである。

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 胸の三角が黒っぽく、黒と黄色の冠羽を探しているのだが、胸の三角は薄く茶色の冠羽の代役の出番が多い雪がらみ撮影であった。

 

ウソ    紅葉と雪と

 紅葉に雪が積もってそこにウソが来たなんて言ったら、それこそ嘘でしょうと言われそうだが本当の雪の朝である。

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 いつもはモミジの葉が落ちてからヘリコプターの羽のようなモミジの実を食べるのが大好きなウソであるが、まだ紅葉真っ最中の雪を被った実を食べている。

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 ウソは例年だとムラサキシキブの熟した実を狙って居るが、今年はその実が少ない。

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 昨夜からの雪が赤く染まったモミジの葉の上に丸く大きく乗っている下で、よく見ないとわからない程にその葉に埋もれて採餌中である。

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 相変わらず太く短い嘴を餌で汚して夢中で食べて居る。子供が口の周りを汚しながらご飯を食べる様によく似ている。

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 時々体を上のほうに延ばしたり、アクロバットのように下に頭を下げて嘴を向けたりしている。

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 個人的に不満なのはメスが一羽だけなので、近くにオスがいないか探してみるが、声はするが姿は見えない。

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 かえって赤いモミジの葉なので、地味なメスのほうが引き立つのかもしれない。オスは胸が薄いピンクなのでモミジに負けてしまう。

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 雪がらみの野鳥を狙って早朝から公園に足を運んだが、ウソに会えたのは本当にうれしいことである。

 

 

ミヤマホオジロ    雪の公園で

 雪が降って喜ぶのは子供と犬ぐらいなものだろうか、特に東京の雪は後の始末が悪い。

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 南の雪は水分が多く振った翌日には道路が凍るので滑りやすくなる。雪国では雪で転んでけがをしたとかいうことは少なくニュースにもならない。

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 都会では雪が降ると車は渋滞するし、必ず転んだりけがをする人がでて格好の話題になる。

 雪が降ると雪と野鳥をからませて写真にしようと考える。雪はすぐに融けてしまうので、溶けないうちにと早朝から公園に向かう。

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 地面に降りて餌を探す鳥たちは、雪が降るとそれができないので雪のないところなどで餌を探す。

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 ミヤマホオジロなどはそういう意味では雪があった方が探しやすい野鳥である。今シーズン初認のミヤマホオジロは54年ぶりの雪とともにやってきた。

ルリビタキ   雪の背景で

 11月に雪が降るのは東京では54年ぶりという。早速雪と野鳥を構図に考えて早朝の公園を歩く。

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 公園の樹木に積もった雪が日の出とともに溶け始めて、公園の散策路を歩くと溶けた雪が雨のように落ちてくる。

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 色のついたモミジの葉が凍っていて太陽の光が当たってキラキラと光る。葉の裏側から見ると落ちる小さな水滴がシャワーのように見える。

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 地面にはかなりの雪が積もっているが、それを背景とした枯れ枝にルリビタキのオスが飛び交う。

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 今シーズン初認である。まだ警戒心が強く動きが速い。近づくと枝から枝へと飛びまわるが、このあたりが縄張りなのかあまり遠くには行かない。

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      枝被りであるが背景は雪

 白い雪にブルーの羽と黄色の胸がきれいに映る。雪と野鳥のトップはルリビタキのオスであった。

 

アトリ  大群で

 冬型の気圧配置が強まって寒い北風が吹く公園、早朝は空には低く暗い雪雲があったが、少し陽射しが見えて冷え込みが和らいだ。

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       花のように花鶏

 青空の見えない白い雲の空にアトリの大群が飛びまわる。百羽以上はいるだろうと思われるが、公園のどの樹木に止まるかその動きを追い続ける。

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 アトリはユーラシア大陸などで繁殖して冬鳥として日本に渡ってくるので、名前は外来語から来ているのかと思うと違うらしい。

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 我が鳥友さんの博識によれば、漢字で書くと 「花鶏」 と書くらしい。語源は古の万葉集にもでてくるらしい。

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 では、なぜ花と鶏になるのかは定かではないが、大群で飛びまわるアトリが枯れ枝に止まると、花のようになるからだという。

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 確かに群れで来ては一斉に葉の落ちた樹木に止まり、そこから木の実がある樹木に移動している。

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       欅の実を啄む

 ではなぜ鶏なのかについてはよくわからないというのが実態のようである。いずれにしてもこの公園では数年ぶりの大群である。

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 白い空抜けになってしまったが、今シーズン話題のアトリの大群に出会えたことはうれしいことである。この次は青空の下での出遭いに期待したいところである。

エナガ    秋色の可愛らしさ

 「ジュリリッー、ジュリリーッ・・・・・・・・」 と鳴きながら移動してくるのはエナガの集団である。

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 この群れは鳴きながらやってくるので場所がわかりやすくて助かるが、動きが忙しいので追いかけるのが大変である。

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 ピントが遅いとすぐに次の枝に移動したり、小枝の陰に隠れたりしてしまう。すっきりした枝にとまってくれるとうれしいが、そういうところには餌が無いようである。

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 狙いとしては、逆光に赤く透けるモミジの葉を背景に、その手前の横枝にとまってくれる姿である。

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 エナガに言わせれば、「あなたは趣味の世界だけど、私は生活が懸かっているのよ」 と言っているように、その鳴き声は聞こえる。

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 今日は聞耳頭巾をかぶってないので真意はわからないが、そんなそぶりである。この次はかわいい目をしたエナガの会話をぜひ解明してみたいものである。

 

メジロ   秋色の水飲み場

 緑の葉の中にも真っ赤に染まった公園のモミジの葉を背景にメジロの集団が来たので、構図を練ってそこにたたずんでくれることを期待した。

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 ところが忙しそうに動き回るメジロは、樹木の幹にある小さな樹洞に溜まった水を飲んでいるのか、中に入っては顔を出して見せるだけである。

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 そのうちにエナガの群れも来たのでこれにも大きな期待をするが、小枝が邪魔をするようなところにしか動いてくれない。

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              中にはグレているのか人相の悪いのも

 メジロのかわいいところは、くりっとはっきりした目とその周りの白いアイリングである。鶯と間違えられる黄緑色の羽がよく似合う。

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 雨上がりの公園では水場で鳥たちを待っても出遭いが少ない。それは、このように公園の樹木に小さな樹洞もどきのくぼみがたくさんあって、水場まで行かなくても水分補給ができてしまうからである。

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 逆にこういう樹洞もどきの水のありかを見つけて、そこで待ったほうが樹木を活かした良い絵になるかも知れない。

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 公園の紅葉もここ一週間ぐらいが見ごろだと思うので、秋らしい背景で納得する野鳥たちをファインダーに収めたいものである。

 

 

ミサゴ   獲物をもって

 雨上がりの早朝の河原につくと、河畔一面に濃い霧が立ち込めている、日の出とともにさらに濃くなっていくように見える。

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 しばらくするとその霧もだんだんと薄くなって周りの景色が見えるようになってきた。遠く定位置にミサゴの姿が見える。

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 昨夜の夜露で河原の草木も濡れて、叢を歩くとズボンの裾がびしょ濡れになる。今朝はミサゴのダイビングを間近に見たいと思っている。

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 ギャラリーが少ないと近くに飛び込むが、人が多いとやはり警戒するようである。陽が昇り始めると人が多くなり、カメラを持った人も河原に降りていく人がいる。

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 それを見て今日はあまり期待できないなと思っていると、逆光の見えにくい靄の中からミサゴがこちらに向かってくる。

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 すでにどこかでダイビングをしたのかその脚には獲物の魚をつかんでいる。目の前を横切って対岸の中腹にある止まり木に向かう。

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 向きを変えて食事を始めるのかと思って見ていると、そうでもなく再び獲物をもって飛び出して行く。

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 対岸沿いに一回りするとまた戻ってきては、同じ枯れた横枝に止まって同じ仕草をする。どうも落ち着いて食事をする場所を探しているようである。

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 もう一度度飛び出すと、今度はいつもの食休みをする枝に向かいそこで食事を始めた。朝食を邪魔されたミサゴの行動を観察した早朝の河原である。

 

トラツグミ   今シーズン初認

 早朝に目が覚めベランダの戸を開けて外を見ると、まだ夜が明けない樹木に雨の露が光る。

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 最近の天気予報はよくあたる。子供の頃は夕焼けを見て明日は晴れそうだなと思ったり、朝焼けがあると天気は崩れるかなというレベルであった。

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 遊びの中でもはいている下駄をそのまま足で放り投げて表が出ると晴れ、裏返しになると雨などといって遊んでいたものである。

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 それが昨今のスマホなどでは地域ごと、時間ごとの天気が即刻見ることができる。便利な世の中になったものである。

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 せっかくの休日、その予報を見ると昼頃には雨は上がりそうである。雨上がりを待って近くの公園を歩いてみた。

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 冬鳥たちが続々と入ってきているというのでそれを探しながらのんびりと歩く。雨上がりなので暗くコンディションは悪いが、動くものをとにかく目で追ってみる。

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 すると少し大きめの鳥の姿が雨に濡れた桜の横枝にシルエットで見える。トラちゃんかなと思いつつファインダーで覗いてみると、その通りである。

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 今シーズン初認のトラツグミ、これから春先の旅立ちまでのパフォーマンスに期待したいものである。

 

ミサゴ   秋色の漁

 最近の鳥友さんの報告を見ると、河原での猛禽の狩りが盛んにおこなわれているようである。

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       脚にはしっかり獲物を!

 はたで見ても平日でも20人ほどのカメラが並んでいる。目当ての構図を狙ってそれぞれがスタンバイしている。

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 鳥を探すにはたくさんの目があった方が早くていいが、仲間がいるとどうしても話好きの人がいて、そのチャンスを逃すことが多い。

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 そうかといって不愛想なのも問題があるが、どちらかというとこれに当てはまると思う。その瞬間を逃すまいと、自慢話などにはあまり耳を貸さない方である。

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 今朝は秋色のミサゴ狙いで来ているが、光線の具合が不満である。紅葉は陽が当たらないと映えない。

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 どこかで魚をつかんだミサゴが、餌場にやってくる。背景が少し色づいた樹木の前を飛んでくれるので雰囲気はつかめる。

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      飛び込みを期待しているがなかなか動かない

 たまにしか来ないで連日詰めている人には申し訳ないが、秋色のミサゴを何とかよい構図で収めたいものである。

 

 

カワラヒワ   食事時を訪ねて

 そろそろ冬鳥のマヒワが来ているだろうと河原の草地を歩いていると、期待に反してカワラヒワの群れである。

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 すでに枯れた草の実に取りついて朝の食事をしている。数羽が一本の枯れ草になる実を首をのばしたり、逆さになったりしながら食べている。

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 嘴にはその実がついているのが煩わしいのか、時々草の幹に嘴をこすり付けてはきれいにしながらひたすら食べている。

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 カワラヒワも正面から見ると地味な色をしているが、後姿や羽を広げたところは黄色が鮮やかに目立ってきれいである。

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 ヒワ類はくちばしが太く短いのが特徴だが、マヒワといわれるようにその黄緑色の姿が本当の色で、カワラヒワというと人の世界では少し見下げた印象になる。

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              啄む瞬間

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 鳥の名前も人が付けたものなので、そういう目線で命名しているようである。

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名前は別にしてそれぞれの良いところを見つけ出してあげたいものである。

カワセミ   じゃれ合う二羽

 朝靄の立ち込める遊水池となった河畔の小さな柳の枝に二羽のカワセミの姿がある。背景と環境はあまりよくないが、仲よく遊びまわっている感じがする。

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 最初は鳴き声は聞こえるが、枝が込み合っているので葉陰に隠れその姿が見つからなかった。

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 二羽は段違いになった枝に交互にとまって、時々首を上下に振ったりしながらお互いを意識している。

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 しばらくの間じっとしているので、魚を狙って飛び込んでくれるのかと期待してそのチャンスを待っていると。お互いに飛び交うだけである。

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 その飛び方も単に枝から枝へと飛ぶのではなく、お互いに近くにいったり、そうかと思うと傍にに来ると、片方は逃げたりとじゃれ合っているようにも見える。

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 普段のカワセミは結構警戒心が強く動く姿を見ると、素早く飛び去ってしまうことが多いが、傍若無人で遊んでいる。

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 よく見るとオスとメスのようなのでその姿から見ると、今シーズンの幼鳥なのかもしれない。幼鳥の初恋の告白のシーンなのかなと、想像を膨らませて観察している早朝の河畔である。

 

 

ジョウビタキ♀  朝陽を受けて

 青い空の広がった土手を歩くと、どこからともなく聞こえてくるのは 「ヒーッヒーッヒーッヒーッ・・・・・」 という良く通る澄んだ声が聞こえてくる。

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      朝陽を浴びて

 ジョウビタキだと心弾んでその姿を探す。その姿は青空をバックに、葉が落ちた桜の木の高い枝にあった。

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      見返り風に

 ジョウビタキのオスを期待していたが、メスの孤高の姿である。朝陽を浴びているので全体がその色に染まってしまう。

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       青空に立つ

 ドイツ軍のヘルメットを被ったような頭のオスの姿もきれいだが、紋付の着物を着たような清楚なメスの控えめな様子もうれしい。

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               秋色の中で

 盛んに縄張り宣言をしているのか近くの枝から枝を飛び回っては、また元の桜の枝に戻って鳴きはじめる。

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 時々地面に降りて餌を探しているが、ここは留鳥のハキセキレイのなわばりなので、すぐに追い出されてしまう。

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            少し気取って!

 早く縄張りを固めてきれいな声と姿をゆっくりと鑑賞させてほしいものである。

 

 

アオジ  朝露の葉の下で

 冬鳥たちが続々と入ってきている多摩川河畔を歩いていると、朝陽におなかを光らせて高い枝にいるシメの数羽の群れ。

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 それに反して夜露に濡れた小さな灌木の小枝で、警戒心をあらわにきょろきょろするアオジの姿。

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 今シーズン初めての出遭い、きれいなアオジのメスである。どうも見ていると冬鳥たちはメスが最初に来て、そのあとにオスが姿を見せるようである。

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 このアオジも地面に降りて採餌をしていたところ、足音に反応して枝に飛び上がってとまったところである。

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 この時期初めての冬鳥たちに出遭うと、なぜか新鮮な昂揚感を覚える。慣れてしまうと 「ああアオジか」 という言葉になってしまう。

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 人生も同じで折り返し点を過ぎてかなりの時間がたつと、初心の昂揚感を忘れてしまう。未知との遭遇ではないが、最初の出遭いの気持ちを大事にしたいものである。

 

 

 

コミミズク   河原で

 雨あがりの早朝の河原は冷え込みが厳しいせいか、朝靄が立ち込め幻想的な日の出を見ることができる。

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 すでにカワウの軍団は鮎の追い込み漁を行っている。あの勢いで鮎を捕っていたらたちまちいなくなってしまうのではと心配になる。

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 河原の草地は夜露がかなりあるだろうとの予測で長靴をはいてきたが、叢を通り抜けるとひざ下までズボンがびしょびしょになる。

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 河原を歩いて気が付いたことは、今シーズンは河原の葦原が背が低く倒れているものもある。

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 これは草地で狩りをする猛禽類には格好の餌場になるなと思いながら河原を歩いていると、いきなり足元からコミミズクが飛び出した。

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 今シーズンは近場でコミミズクとの出遭いができそうなので、早朝の鳥見の楽しみも大いに期待できるところである。

 

イソシギ  本命出ず

 常夏の国やオーロラの見える国にもあこがれるが、春夏秋冬がはっきりしている日本が一番住みやすいと思っている。

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 その愛する我が国の四季が明確に感じられなくなっているこの頃である。やはり地球温暖化の影響なのだろうか。

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 近くの街路樹にトウカエデン並木があり、ひところはきれいに紅葉していたものであるが、このところ緑の葉に色が付き始めたなと思うと、散り始めてしまう。

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           ユウガギク(?)とともに

 北国からは雪の便りも聞こえ始めたので、目当ての鳥を探しに早朝から渓谷に向かう。

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 冷え込む河原でその姿を探すが本命の気配がない。その他の冬鳥たちはそろそろ姿と鳴き声を感じさせてくれるので、期待感は大きい。

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 そんな河畔の対岸にイソシギの姿、久しぶりの出遭いなのでワンポイントの花を添えてファインダーに。本命出ずの代役のイソシギ君との遭遇であった。

カワセミ  この背中に魅せられて

 鳥見の世界に足を踏み入れたのは、このカワセミの背中のきれいなコバルトブルーに魅せられてである。

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 当時は今のように川辺にたたずんでいる姿を見つけると、うれしくて連写したものである。

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 それが最近は、そういう姿に飽きてきたのか、よく言えば鳥見人として成長したといえるのだろうかどうか。

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 獲物をめがけて川に飛び込むところとか、小魚を咥えている姿でないとカメラを向けなくなってしまった。

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 待鳥来たらずで引き上げの河原の土手を歩いていると、その心境を察してくれたのかきれいなカワセミのコバルトブルーの姿が目に入った。

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 坊主で帰るところを被写体になってくれそうで有難いことである。

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「初心忘れるべからず」 を思い出させてくれた土手下のカワ君である。(どうもメスのようであるが?)

 

 

ガビチョウ   先生のような顔のいたずらっ子

 熟した柿の実に珍しい鳥でもいないかなと思いながら公園を歩いていると、ここにいるよと言わんばかりに足元をまつわりつくのはガビチョウである。

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 普段であれば無視するところを、目の前に来て正面からのアピールスタイルに思わずレンズを向けてしまった。

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 その姿はメガネをかけた先生のように見える。両足を踏ん張って教壇にでも立っているかのようである。

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 この公園でも低木の藪の中にいるので、天敵にも襲われずにその繁殖力は凄まじいものである。

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 そんな顔にも見えるが、いつもはほかの鳥の鳴き声をまねたり、水浴びの邪魔をしたりと結構いたずらっ子ぶりを発揮している。

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 特に春の渡りの季節などは、サンコウチョウやコマドリ、キビタキなどの真似をするのでその声に一喜一憂させられたりするものである。

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 先入観を捨て、平凡な鳥を改めて観察するのもまたいいものかなと思う公園散歩である。

アオゲラ Ⅱ   住まい拝見

 数年前まではこの公園ではたくさんのアオゲラの子育てがみられた。最近はその姿も少なくなり、巣穴も見られなくなっていた。

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 アカゲラの姿が多くなってきてから、その傾向が顕著になったような気がする。春先には営巣のための巣穴堀が行われるが、子育てまでには発展しないことが多い。

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 アオゲラの世界もメスが強くなったのか、オスが一生懸命巣穴を作ってもそれをメスが気に入らないのでペアーが成立しないようである。

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 朴ノ木の熟した赤い実が見える後方の樹木林からドラミングの音が聞こえる。その方向に目を向けると、二股に分かれたコナラの太い幹に巣穴が見える。

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 よく見ると小枝被りの幹に取りつくアオゲラの姿が、逆光気味の明かりにシルエットとして映る。

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 幹を後退りのようにして横に移動してくると、正面に見える巣穴を覗いては首をかしげて思案顔である。

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               新築じゃないな?

 中に入って顔を出してくれるとよい構図になるんだがと待ってみるが、背中を見せて少し首を突っ込んで覗いては考え込んでいる。

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 そのうちに、住まいが気に入ったら中に入って住み心地を試すのだろうが、一通り見回しただけで飛び去ってしまった。

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メスに気に入ってもらえる住まいづくりは鳥の世界も厳しいようである。

 

 

 

アオゲラ  朴木の赤い実

 キツツキの仲間は朴木の赤い実が好物のようである。コゲラ、アカゲラ、アオゲラとやってくる。

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 白い大きな花が散ったかと思うと、赤い実がたくさんなる。その実の果皮が熟して黒くなってくると食べごろになる。

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 その実のなかにある赤い種子を求めているのである。三種が一度に来ることを期待して待っているが、そのチャンスは少ない。

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 特に公園を歩きまわるカメラマンは特にそうである。狙うなら同じところに朝から夕方まで待たないと難しい。

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 コゲラはよく来るので人気は三番手である。何といっても一番人気はアカゲラである。特に青空背景のアカゲラと、朴木の赤い実を嘴に咥えたところが一番の構図になる。

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 理想はさておいて、長い間待っていると鳥であれば何でもよくなって、ヒヨドリでもよい被写体になってくれるなどとくじけることもある。

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 そんなところにタイミングよくアオゲラのメスであるが来てくれて、赤い種子を嘴に入れるところを見せてくれた。空は青くないけど有難きかなアオゲラさんというところか。

 

 

ミサゴ   満腹のフェイント

 久しぶりのミサゴポイントへ早朝より出向く。最近の陽の出は6時を過ぎないと陽のあかりが見えない。

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 これからしばらくの間が一番昼が短くなる季節である。河原についたのは6時過ぎで冷え込みは厳しい。

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 すでに仲間の鳥友さんはスタンバイをしている。夜露の降りた河原の草地を歩いてもいいように長靴で河原に降りる。

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 すでに河原の崖にある定位置の枯れ枝にはミサゴの姿。いつもであれば盛んに下の川に飛び込んで鮎を捕って居るはずであるが、静観スタイル。

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 よく見てみるとそのうがかなり膨らんでいるので、すでに朝食を終えているようにも見える。

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 そのせいか、フェイントばっかりでなかなかダイビングを見せてくれない。いつもは水面をにらんで首を左右に振りながら獲物を物色して飛び込むはずだが?

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 そのうちにストレッチを始めたり、お尻を高く上げて糞をしたりと期待を持たせてくれるが、飛び込んではくれない。

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 待つこと2時間半、しびれを切らしたのと制限時間が迫ってきたので引き上げることにした。満腹のミサゴのダイブ無し、そのフェイントだけの早朝の風景である。

ヤマガラ   赤い実を食べる

 低い雪雲が覆う早朝の公園を歩くと、ヤマガラの混群が赤い木の実を嘴に銜えて食料の保管場所に運んでいるのだろう。

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 冬支度を始めているようである。赤い木の実はイチイの木の実で当地ではオコンの実と呼ばれているらしい。

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 家庭の庭先や神社の境内、街路樹などでも見られる。緑の葉に赤い実は目立つが一粒ずつ加えては運び去る。

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           赤い実を咥えて飛び去るのは速い!

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 中にはヤマガラ独特の 「コツコツ・・・・・」 という音を立てて中の種子だけをむき出している個体もいる。

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 その木の実は人気があるらしくシジュウカラやハシブトガラなどもその実を採りに来る。

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 本格的に雪が降るようになると、街路樹のナナカマドの赤い実なども冬鳥の格好の餌になるようである。

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 ヤマガラの冬を迎える越冬準備中観察の早朝公園風景である。

 

 

 

ハシブトガラ  識別は難しい

 識別の難しい鳥の仲間にこのハシブトガラとコガラがある。これも二羽ならんでくれればその違いがよくわかるが、動き回るのでそれも難しい。

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 同じ仲間には、ヒガラやシジュウカラなどもいるが、シジュウカラは長い黒いネクタイをしているのでわかりやすい。

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 ヒガラもどちらかというと蝶ネクタイのようなものが胸にあるので、それが判断の基準になる。

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 ハシブトガラは嘴太というぐらいだから、嘴の大きさに違いがあるのかなと思うが、大きさはそうでもなく白っぽく見えるところがあるという。

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 いろいろ識別のポイントはあるが、枯葉の散る公園の地面に降りたり、木の枝を飛び回ったり忙しく動き回るので、現場で識別するのは難しいものである。

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 シジュウカラ、ヤマガラの混群の中にいるので特にそうである。胸からおなかにかけて白いのがそれにあたるが、最初はコガラかなと見ていた。

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 でもこの地にはハシブトガラが多いと聞いているので、そういう目線で見ているとハシブトガラに見えてくるのである。

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 そういうことに決めつけてファインダーを覗いている早朝の冷え込む公園の鳥見風景である。

 

 

 

 

エゾリス   落ち葉の中を

 大きな常緑樹の樹木が並んでいる公園で、赤や黄色に紅葉が始まっている落葉樹が目立つ。

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 地面にはすでにその生命を終えて落ちている葉がたくさん重なっている。静寂な早朝の公園はその中を歩くとカサカサと音が響く。

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 その音に反応したのか尾が大きくて長いリスの姿が遠くに見える。エゾシマリスを期待して静かに歩いて近づいてみたがどうだろうか。

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 軽快な足取りで飛び回っている感じである。コンクリートで疑似木調に作られた手すりや歩道、そのわきにあるベンチの上などをちょこまかと動く。

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 木に登ったかと思うと隣の木に鳥のように飛び移る。そうかと思うと樹木の幹をさかさまに降りてきたりする。

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 近づいて足元まで来たのでよく見ると、なんとエゾシマリスではなく、その背中に縞模様のないエゾリスであった。そのうえ近すぎて焦点が合わない。

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 望遠ズームでも少し後ずさりをしてピントを合わせるが、すぐにまた近くにきてしまう。

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 ただのエゾリスなので期待を削がれた感はあるが、そのしぐさや動作はかわいい。落ち葉に顔を突っ込んだり、大きく尾を振りながら飛び跳ねたり、両手で木の実を口に運んだりする。

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 空から白いものがフワフワと舞落ちてくる冷え込む早朝の公園であるが、それを忘れてリスを追いかけている秋色の公園風景である。

 

 

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