ウソ 紅葉と雪と
紅葉に雪が積もってそこにウソが来たなんて言ったら、それこそ嘘でしょうと言われそうだが本当の雪の朝である。
いつもはモミジの葉が落ちてからヘリコプターの羽のようなモミジの実を食べるのが大好きなウソであるが、まだ紅葉真っ最中の雪を被った実を食べている。
ウソは例年だとムラサキシキブの熟した実を狙って居るが、今年はその実が少ない。
昨夜からの雪が赤く染まったモミジの葉の上に丸く大きく乗っている下で、よく見ないとわからない程にその葉に埋もれて採餌中である。
相変わらず太く短い嘴を餌で汚して夢中で食べて居る。子供が口の周りを汚しながらご飯を食べる様によく似ている。
時々体を上のほうに延ばしたり、アクロバットのように下に頭を下げて嘴を向けたりしている。
個人的に不満なのはメスが一羽だけなので、近くにオスがいないか探してみるが、声はするが姿は見えない。
かえって赤いモミジの葉なので、地味なメスのほうが引き立つのかもしれない。オスは胸が薄いピンクなのでモミジに負けてしまう。
雪がらみの野鳥を狙って早朝から公園に足を運んだが、ウソに会えたのは本当にうれしいことである。
« ミヤマホオジロ 雪の公園で | トップページ | カシラダカ 雪がらみを追って »
コメント