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2016年12月

シメ    大晦日の最後は

 年末のあわただしさの中、外出というかウォーキングがおろそかになっていたので、夕方時間が空いたので公園を歩いてみた。

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 公園の森の樹木の葉もすっかり落ちて、見通しがよくなり夏場では見られない景色が見える。

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 かなり遠いところからすぐ近くに高台の東屋が見えたりする。陽が沈む富士山の雪化粧も西の空にはっきりと映る。

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 先日は夕暮れのダイヤモンド富士だったらしい、見逃してしまったかと思ったが雲が多くよく見えなかったということでなぜか一安心。

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 年末の鳥たちの姿はどうかとゆっくりと歩きながら見渡すと、西日の向こう側に動く姿。よく見るとシメである。

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      いざ行かん新年へ

 大晦日の鳥見収めはシメで締めようなんてどこにでもありそうだが、そんな光景に出遭った。この一年間元気で公園を歩きまわり、たくさんの鳥やそれを見る人たちと出会った。来年もまたそんな出会いを大事にした一年にしたいものである。

 

タヒバリ   湖畔で

 年末の休みに入ったので少し遠征をして猛禽でもと考えていたら、年末の大掃除とかみさんからの指令。

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 それでも早めに終わらせて、午後からは出かけようという目論見も無残になる。始めるとなかなか簡単には終わらない。

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 性格的にはA型なのでどちらかというと完璧主義、中途半端ではやめられないのでとことんまで行ってしまう。

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 1年に1回ぐらいだからいいかと思いながらやっていると、それを口に出して言うのはかみさんである。

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 早朝の湖畔で目当ての鳥を待っていると、その場所に現れたのはタヒバリである。セキレイ科だけあって尾を上下に振りながら歩く。

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 年末の休みの初日に大仕事を終わらせたので、後は正月料理とお酒の準備だけなので気が楽になった。それでは小遠征の準備でもしましょうかと思う押し詰まった日々である。

 

ルリビタキ♀   公園で

 懐かしい言葉になったが、仕事収めも終わってあと三日で今年も終わる。

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 久しぶりに公園を歩いてみると、冬鳥たちがたくさん姿を見せる。いつもの場所に決まったように来るのはルリビタキ。

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 そろそろ縄張りも決ったのかオスが姿を見せるところと、メスがいるところが違う場所になる。

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 今シーズンも今まで確認したところでは6個体ほどが来てくれている。これからの公園散歩も楽しみになる年末である。

 

ハジロカイツブリ  ルビーのような目

 鏡面のような水面に何もいないかと思っていると、突然姿を見せてゆっくりと泳ぐハジロカイツブリ。

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 水面の反射の光がそのきれいなルビーのような赤い目を引き立たせる。それを狙ってレンズを向けると意地悪をするように水に潜ってしまう。

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 しばらくの間潜ったままでどこに姿を見せるのかはわからない。いつも意外なところに頭を出す。

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 予想もしないところに姿を見せると背中を向けて沖合のほうに進む。たまに振り返ってくれるので顔を見ることができる。

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     ジャンプして飛び込む

 この赤い目が好きでいつも見に来るが、なかなか意地悪である。人の世界にも身近にこんな感じの意地の悪いやつを見ることがあるが、水鳥は悪意がない。

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 近くには普通のカイツブリも同じように水に潜ったりして遊んでいるが、誰も注目してくれないので意外と近くに寄ってくる。

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 今日の狙いはほかにあったのだが、その本命は姿を見せてくれなかった。この次はもう少し遅い時間に来てみようと、陽が高くなり始めた湖畔を後に帰途についたのである。

 

 

カワアイサ    語源は「秋沙」

 背中に朝陽を浴びて陽の出の湖畔に立ってみると、遠くさざ波の水面に白っぽく見えるのはカワアイサに見える。

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 アイサといわれる鳥は知っているだけでもウミアイサ、カワアイサ、ミコアイサ、コウライアイサなどである。

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       オスの間にメスの姿

 アイサの語源を調べてみると、晩秋にやってきて越冬するので、「秋が去る」 から「秋沙」といわれているらしい。

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 時代的には万葉集の中に出てくるレベルであるから、わたしもどきが蘊蓄をいうよりは歴史が古い。

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 ウミアイサとの識別は冠羽があるかないかが大きなポイントになる。大きさはウミアイサより一回り大きい。

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 2ペアーが仲良く泳ぎまわっているが、近くには来てくれない。時々首を曲げて顔を隠してお休み体制に入ってしまう。

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 それでも待っていると、急に起き上がってスピードを上げて泳いだかと思うと飛翔体制に入った。一羽が遅れて飛び立ったが、着水には十分間に合ったようである。

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 水面での羽ばたきを待っていたが、目を離したすきにそのチャンスは逃してしまった。それでも光沢のある緑の頭と白い羽を広げた飛翔姿を見せてくれたので、満足して引き上げることにした。

 

 

アトリ    どこでも「あっ 鳥」

 アトリの大群が公園に来てから公園のどこでもアトリの姿が見える。今シーズンはアトリがわが公園を越冬地に選んでくれたようである。

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 早朝に公園に向かう時、いつもは公園に入ってからカメラと双眼鏡を首にかけて鳥を探す準備する。

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 今朝は公園の入口につく前の欅の木にかなりの数の鳥の姿。スズメの集団かなと思いながら双眼鏡で覗いてみるとアトリである。

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 陽が昇り始めたばかりなので、光線が強く条件はあまりよくないが、日陰に降りた時はちょうどよい感じになる。

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 早速機材の準備をして枝の被らない場所を探す。人の気配を感じると一斉に飛び立ってしまうが、静かにしてしばらく待つと再び同じ所に戻ってくる。

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 周りの樹木の葉もすっかり落ちているので、鳥たちの好きな実も地面に落ちているらしく、一羽が降りると次々と降りてくる。

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 少し角度を変えようと動くと飛びたってしまうが、道路の反対側に移動するだけですぐに戻ってくる。

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 よく見るとこの場所が気に入っているのは、樹木の二股に分かれるところに穴があり、水場になっているようである。

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 その場を見ていると入れ替わり立ち代わり水を飲みに来て、交替で飛びたっては採食に一生懸命である。

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 その後公園を一周したが、小高い山の上や深い森の中、広い散策路がある欅並木など公園のいたるところでアトリの姿と出遭う。本当に今シーズンはアトリの当たり年といっても良いほどで、十分に楽しませてもらっているところである。

 

 

 

ベニマシコ   河原のサンタさん

 宗教に関係なく何でもイベントとして取り込んでしまう日本人。すっかり定着したクリスマスである。我が家の孫もサンタの衣装で部屋の中を這い這いしている。

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 そんな風情の河原の土手を歩いていると、柔らかな鳴き声が聞こえてくる。声のする方向に目を向けると赤色のきれいなベニマシコのオスがいる。

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 カナムグラの枯れた実を食べたと思ったら、近くのヨモギの実にも取りついてもぐもぐと食欲旺盛な姿を見せる。きれいな赤い様相はサンタさんにそっくりである。

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 これらの枯れ枝は、ベニマシコのメスだとちょうど擬態色のようになって目立たないが、赤いオスは動き回ってもすぐにわかる。

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 今シーズンはこのきれいなオスが頻繁に姿を見せてくれる。ふつうはオスがいると近くに必ず地味なメスがいるはずであるが、今朝は単独行のようである。

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 まだ伴侶が決まっていない若者なのかもしれないが、結構イケメンなのでこの次はペアーで登場してくれることを期待しよう。

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 冬鳥の訪問にも周期があるのか、数年前にも赤いオスが多い年があった。その意味では今シーズンはきれいなオスが楽しませてくれそうである。

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 我が家の這い這いしている孫がボーイフレンドを紹介してくれる姿は夢かもしれないが、そんな大きなプレゼントを持った河原のサンタさんとの出遭いであった。

メジロ  群れで 

 早朝の河原の土手を歩いていると、すっかり葉の落ちた桜並木の下の灌木にシジュウカラとメジロの混群がいる。

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 それぞれ動きが早く、次から次へと桜の木の小枝に動くものや、その下の藪の中を隠れるように移動している個体もいる。

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 今の時期は幼鳥も大きくなって、それぞれ一人前の行動をするようになっているにぎやかな群れである。

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 どこにでもいるメジロであるが、鶯色の背中と白いアイリングが特徴で、その目元もかわいく見えるときと、鋭くにらむように見えることがある。

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 メジロといえば「目白押し」という言葉があるが、細い横枝に体を寄せ合って並ぶメジロの姿から、電車などの混雑することをいう。

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 電車の混雑といえば、年末になって学校が休みになったり、企業が長期休暇の前後に休むことを奨励するようになり、車内が空いている。

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 時代が変わったといえばそれまでだが、昔は長期休暇の前後に有給休暇などをとろうとすれば何となく”白い目”で見られる雰囲気があった。

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 そんな現代の日本でもまだまだ世界的にみると労働生産性は低く、働きすぎだといわれている。メジロの動きを観ながらの一万歩への早朝の散歩考察である。

 

 

 

 

シメ    初冬の悪役顔

 晩秋から初冬にかけてシメの群れが一斉に入ってきた。最初は大群でやってきたが、そのうちにだんだんとばらけて小集団活動が始まった。

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 河原の土手を歩いているとどこからもシメの鳴き声が聞こえる。「チチッ、チチッ・・・・・・」という独特の鳴きかたなのですぐにわかる。

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 スタイルも個性があって、ずんぐりむっくり体型の短い尾、鋭い目つきと太い肉色の嘴、ほおかぶりをしたような悪役顔である。

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 その割には警戒心は薄く、人懐っこく身近に来ることが多い。目線に近く背景に黄色の名残紅葉のある横枝にとまってくれた。

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 普段はカエデの実などを食べていることが多いが、好物の木の実があるらしく嘴を目いっぱい伸ばして採食している。

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 それにしてもよく見ると、その顔は人間の世界ではいわゆる泥棒顔である。

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 こうしていつも鳥を観察していると、人間同様に鳥の顔や目つき、装いなども多種多様だなと思う。それがまた楽しみの一つでもあるという鳥観風景である。

 

 

 

 

 

ルリビタキ  木どまりがない

 今シーズンも公園には冬鳥たちがたくさん入ってきているので、公園散歩の楽しみは今朝はどんな鳥に会えるかなということになる。

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      公園の高台より傘雲の富士山

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       富士を眺めるルリビタキ(写真ではね?)

 そのためにはゆっくりと急がずくまなく歩きまわることになる。散策路に積もった落ち葉を踏みしめる音だけが大きく聞こえる。

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 その音に反応したのか木陰を低く飛ぶ鳥の影、樹木の低いところに入ったが暗くて判別ができない。

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 たぶんルリビタキだろうとしばらくじっとして待ってみることにした。すぐに降りてきたのはやはりルリビタキである。

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 明るいところに出てくれたので見るとルリビタキのオスである。しかも結構ブルーのきれいな成鳥である。

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 近くには名残紅葉の色づいた葉があるので、そのあたりの枝に止まってくれないかと期待感をもって待つ。

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      どうしても枝には止まらないとさ!

 豈はからんや、コンクリートの散策路に降りたり手すりに止まったりと、期待に応えてくれそうにない。それでもきれいなルリビタキのオスに出遭えたので満足として、次の出遭いを求めて散策路の落ち葉の階段へと足を向けた。

ジョウビタキ♀   ピラカンサを舞台に

 黄色の本命を狙って公園に足を向けてみたが、期待通りには出てくれないのがこの世界の常である。

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 目当てのところに姿を見せないと、ほかの場所ではないかと思いながら公園を歩いてしまう。

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      どうしようかな?

 一日一万歩を目標にしているので歩くことは苦にならず、公園は起伏が多いので有酸素運動にはもってこいである。

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 ただいつも気がかりになるのは、移動している間に姿を見せるのではないかという危惧である。

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       いざ行かん!

 こちらは二本足で一歩一歩地面を歩いているが、相手方は翼をもって空を飛べるというハンディキャップの乖離を心配している。

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       これでいい?

 結局本命に遭えず帰り支度をしようと、太い樹木を半分に切ったベンチで撮影機材を仕舞おうとしていると、ジョウビタキの大きな声が身近に聞こえる。

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       お口いっぱいに!

 緑の葉に真っ赤な実をつけたピラカンサの樹木の裏側にその姿が見える。赤い実を食べに出てきてくれと願いながら仕舞いかけたカメラを取り出す。

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 しばらくの間そう簡単にはいかないぞとじらす雰囲気を見せながらも、”わが意見事に通ず” で目の前の赤い実の上に乗ると、見事にその実を口に運ぶところを見せてくれた。

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      はしたない大口の後、最後はおすまし

 頭に描いた構図通りになることはそう簡単にあることではないので、本命には会えなかったがジョウビタキに満足した公園散歩である。

ニシオジロビタキ   人気者に

 晩秋の公園で紅葉を背景に飛び回るニシオジロビタキが、ネットを賑わしてかなりの時間がたつ。

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 すでに抜けてしまったのではないかと思いつつ早朝の公園を訪ねてみると、それでもすでに数人の同好の士。

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 地元の人に聞いてみると、まだいるがお気に入りの樹木が変わって、飛び回る範囲も以前とは違うとのこと。

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 そんな話をしていると上り始めた朝陽の強い光りを受けて、黄色の葉がきれいに透ける横枝にちょこんと座っている感じのその姿がある。

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 喉元の薄いオレンジ色とクリッとしたかわいい目が魅力的で、首をかしげるとなおさらその魅力が増す。

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 昨シーズンも出遭いがあったが、これほど喉元の色がはっきりしていなかった。ニシオジロビタキとオジロビタキはどこが違うのか調べてみると、ユーラシア大陸の西部で繁殖するのがニシオジロビタキでその東部で繁殖するのがオジロビタキだという。

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 いずれにしてもなかなかお目にかかれない鳥さんなので、来シーズンの鳥運の吉凶を占ってくれるかもしれない出遭いである。

 

ベニマシコ   赤い顔がひときわ

 土手下から 「フィッフィッフィッ・・・・」 と消え入りそうな柔らかな鳴き声が聞こえる。ベニマシコだと、声のする方向に集中する。

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 倒れた葦の幹に止まって鳴きながら周りを見渡している。目の前にはおいしそうな綿菓子のような枯れ花がある。

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 ここを縄張りにしているのか、時々メスの姿も見える。地味なメスに対して派手な赤い顔をしたオスはさすがにきれいである。

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 オオアワダチソウの枯れた花には実が残っているのか、その中に顔をうずめて採食をしている。丸く膨らんだ頬はモグモグという音が聞こえてくるように見える。

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 今シーズンはベニマシコのきれいな赤いオスと出遭うことが多い。例年だと地味なメスが多いので、あまり振り向かないことがある。

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 今冬の赤いベニマシコは何か新しい年によいことがある前兆を見せてくれているのかもしれない。楽しみな年の背の鳥見風景である。

 

 

 

オオヒシクイ   北風の湖畔で

 湖岸の風に揺れる葦原の隙間に見えるのはマガンの群れかと思っていたが、よく見るとオオヒシクイの群れも混じっている。

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 マガンやヒシクイなどは日本で越冬するが、その90%は宮城県の伊豆沼に降りると聞いている。

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 その他約10%がほかの府県で越冬するらしい。この湖畔にいるのはその類かと思われる。

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 伊豆沼の朝陽を浴びて飛び出す早朝の群れはものすごい迫力であるが、ここの群れは朝食が済んでしまったのかのんびりとしている。

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 コハクチョウには田んぼで朝食中に出会えたが、オオヒシクイの姿が見えなかったのでどこだろうと探してしまった。

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 カモ類は集団での飛翔が一番見ごたえがあるが、一応期待通りにその姿に出会えたので満足することにしよう。

コハクチョウ    晩秋の山の端飛翔

 田圃に降りた100羽近いコハクチョウの群れは、すごい食欲でひたすら頭を下げて水田の二番穂の中に嘴を入れて居る。

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 飛びたってくれないかとじっと待っているのも、吹き下ろす冷たい北風を受けている身としてはかなり厳しい。

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 近づいて飛ばしてみようかという邪心も起こる田んぼの畔道である。そんなとき数羽のコハクチョウたちが餌の取り合いなのか喧嘩なのか、あわただしく大きな羽を広げて羽ばたき始めた。

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 そのうちに6羽ほどが飛びたって薄日のさす南の空に向かう。幼鳥も含まれているので家族ではないかと思われる。

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 遠くに行ってしまうのかと思って見ていると、大きく旋回してこちらに戻ってくる。寒い中を待った甲斐があってやっと飛翔姿を見ることができた。

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 雲間の青空を背景に高度を下げて向かってくる。山の端に残る晩秋の紅葉の残り葉を背景に、先ほどまでいた田んぼに向かってくる。

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 首を長く伸ばして飛ぶコハクチョウの飛翔姿はきれいである。欲を言えば燃えるような紅葉を背景にしたかったというところか、寒さの中満足するコハクチョウとの出遭いであった。

 

 

コハクチョウ  田んぼで採食中

 コハクチョウの塒としている湖畔につくと最後の六羽が朝食へと飛び立ったばかりであった。

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               幼鳥も

 カメラも準備していないのでただその去りゆく飛翔姿を見上げるだけであった。少し遅かったかと湖畔を歩いてみると、近くの田んぼに100羽ほどいるよとの情報をもらった。

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 さっそくそちらに移動してみると、遠くに稲の二番穂が出ている田んぼに白い姿がたくさん見える。

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 この二番穂は 「稲孫(ひつじ)」 と言って刈り取った後ほっておくと再び稲穂がでてくるものをいう。穭(ひつじ)とも表現して刈り取りの後、穭が茂った田を穭田(ひつじだ)ともいう。

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 そんな田んぼの中で、少し水たまりができた中に嘴を突っ込んで採食している。その食べ方は活発でほとんど頭をあげない。

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 田んぼに残った落ち籾や稲孫の穂などや水中の稲わらを食べているようである。それにしてもその食べ方は凄まじい。

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 頭を上げて顔を見せてくれるのは周りを警戒するときと、仲間においしいものを獲られそうになったときに追い払うように喧嘩をする時である。

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 そんな姿を観察していると、採食は集団でしているが、場所を移動したり時折飛翔するときは家族で動いているようにも見える。

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 薄日が差し込む冬空の下でコハクチョウの採食風景の観察状況である。

 

マガン   湖畔にて

 雨模様でも天気予報は雨のち曇り、最近の天気予報はよく当たるのでそれを信じて湖畔に向かう。

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 予報がよく当たるという表現は現在では不的確な言葉になる。前日の空模様を見て翌日の天気を予測したころの表現ではないだろうかと思ってしまう。

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 ウエザーリポートが商売として成り立つ今は、まさに当たるとか外れたとかいう表現はふさわしくない。

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 改めて情報化社会の進歩の恩恵にあずかっていることを感謝するこのごろである。野外での趣味を持つ身としてはこの植えなくうれしいことである。

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 風になびく葦の隙間から湖岸にいるマガンの姿がみえる。近くに寄りたいところであるが、土手を降りると葦原が深くてその姿が見えなくなってしまう。

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 遠目での識別ではマガンのほかにヒシクイやオオヒシクイもいそうであるが、水鳥に弱いバーダーは判断が難しい。

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 ましてやこの時期は幼鳥も混じっていることが多い。寒さに震えながら背中に携帯用ホカロンを入れている鳥身姿である。

 

オオワシ   願いは空し

                写真展のお知らせ

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  オオワシが今シーズンもやって来てくれたので、その飛翔姿を是非ファインダーにと出かけてみた。

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 現地は冷たい雨が時折メガネを曇らす冬空である。地元の人に聞くと、先ほど朝飯にオオバンを食べたばかりだからしばらくは飛ばないかもしれない、との言葉。

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 それでも姿だけでいいから紅葉をバックにと、田んぼのあぜ道を歩く。見上げる遠くの横枝にその姿、枝被りの陰に黄色の嘴が見える。

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 顔の動きは見えるが飛び出す雰囲気はない。近くにトビやカラスが鳴きながら飛んでいるので、ちょっかいを出してくれることを期待する。

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 「寒い中来たんだから早く飛び出してくれないか」 と心の中のつぶやきが聞こえる。わが意通じずのじっとするオオワシの姿を見上げる。

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 地元の人の話では、朝八時に来て飛び出したのは夕方の四時半だったという声も聞く。そこまでは待てないので数時間で引き上げることにしたが、願いかなわずのオオワシとの今シーズン初めての出遭いである。

 

 

 

ジョウビタキ   清楚なメス

 ススキの穂が真っ白になり、やわらかく風になびくようになった河原を歩いてみる。

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 少し前まで黄色の鮮やかな花を咲かせていたセイタカアワダチソウもすっかり枯れて、おいしそうな綿菓子のようになっている。

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 今朝の期待はその綿菓子を主食にしているベニマシコである。河原のススキが原を一回りすると、「フィッホフィッホフィッホ・・・・・」 というその声がかすかに聞こえてくる。

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 遠くのセイタカアワダチソウの天辺にその姿を見つけるが、太陽光を気にしながら近づくと飛ばれてしまった。

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 そのうちにまた戻って来るだろうと、ゆっくりあたりを見渡しながら歩いていると、目の前にジョウビタキのメスが存在感を誇示するように背を見せている。

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 ジョウビタキのオスも凛々しくてきれいだが、メスは何となく紋の入った着物を着ているような清楚な雰囲気を見せる。

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 特に紋所の背中を見せた見返り風のやさしい目が魅力的である。叢を歩いても遠くに飛び去るわけでもなく、進む方向に距離を置いて舞い降りる。

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 夜露が降りた河原の叢を踏みしめながら ジョウビタキのメスとの早朝散歩を楽しんだ河原である。

オオタカ    早朝の河原で

 年末になり陽の出の方角が東からかなり南に下がると、多摩川では下流のほうから陽が出てくるように見える。

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 陽の出の直前に土手に上がると、眼下に広がる河原の叢は朝靄に煙っている。その朝靄を溶かすように冬の陽の光が差し込み始める。

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 土手から双眼鏡で見渡すと、河畔にある通称猛禽の樹木には大きな鳥の姿が見える。またトビがいるなと思いながらよく覗いてみるとお腹が白く見える。

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 トビではない、もしやオオタカかと接近戦を試みる。夜露に濡れた土手の草の上を滑らないように慎重に足を踏ん張りながら下る。

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 河原のニセアカシアの林の間を蜘蛛の巣に気を付けながら通り抜けると、白いおなかに朝陽をうっすらと赤く浴びたオオタカ成鳥の姿。

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 オオタカは警戒心が強いので気づかれないように接近する。トビの場合はほとんど樹木の下まで行ってやっと飛び出す警戒心レベルであるが、オオタカは人の気配を感ずると距離があっても飛んでしまう。

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       朝陽を浴びて

 幸い正面を向いているので良い飛び出しを期待しながら接近する。早朝のご褒美、”早起きは三文の得” 朝陽を浴びたオオタカ成鳥の飛び出しの光景をファインダーに収めることができた。

 

ベニマシコ   家族で

 師走になると赤いベニマシコに会いたくなる。ベニマシコのオスは年代が上がるほど赤色がきれいになる。

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        ベニマシコ幼鳥 ♂

オスのように、赤い色では目立たなく外観の派手さはさほどないが、メスも目つきがやさしそうでかわいい感じがする。

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        ベニマシコ ♀

 目の前の群れには幼鳥かと思われる色が付き始めたオスの姿や、色の薄いメスが数羽、熟し切って枯れた木の実を嘴いっぱいにつけて食事中である。

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         ♂

 時折その場所を変えて奥のほうに姿を隠してしまうが、しばらくするとまた出てきては夢中で食べ始める。

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               紅猿子の顔、字のごとく猿に似る

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        ストレッチもしないと

 その食欲ぶりを見ていると数日で食べつくしてしまうのではないかと、心配になるほどである。

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 今シーズンはアトリの大きな群れをたくさん見ているが、あれだけの数の鳥たちが春先まで食べる餌は十分にあるのだろかと、余計なお世話にまで及んでしまう。

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        幼鳥 ♂

 人の目にする鳥の数だけでも心配になるので、それ以上の鳥たちが移動してきていることを考えれば、自然の生態系はよくできているものだと感心するとともに、これを守ってやらなければと鳥を見ながら思うこのごろである。

 

 

 

カヤクグリ   地味なスタイルで

 夏の間涼しい高原に行くと遭えるカヤクグリ、冬になると越冬のために里に下りてくる。いわゆる里山に姿を見せる。

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 その姿を見ると、カヤクグリという名前の由来を調べてみたくなる。漢字で書くと 「茅潜り」 と書くので、読んで字のごとくである。

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 茅(ススキ)などの根元をくぐるように歩くので、この名前が付けられたといわれる。他には蚊帳に入るときに背を低くして入るのでその姿に似ているという説もあるが定かではない。

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 今時の若い人には”蚊帳”といっても見たことのない人が多いと思うが、夏は夜寝るときにどこの家でも開け放した部屋で、寝床に蚊を入れないために部屋の四隅からぶら下て安眠をむさぼっていたものである。

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 人の少ない林道を歩いていると、路肩の苔むした崖に動くものがいる。遠目に見ると、近くに落ちている枯葉と同じような色をしているので、見つけにくいがカヤクグリである。

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 外観は地味なスタイルでこれといった目立った特徴もないので、なかなかお目にかかれない鳥の一種である。

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 意外と警戒心が薄いのか、人の姿を見てもすぐには逃げたり飛んだりしない。逆に怖そうな目つきでじっとにらみ返されてしまう。

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  雌雄同色なので区別はつかないが、二羽でいるのでたぶんペアーだろうと思われるカヤクグリである。夏の高原での出遭いから半年ぶりの里山での出遭いであった。

 

 

 

 

 

タゲリ   田園の貴婦人と言われて

 タゲリは田んぼの貴婦人とか言われているが、まさにその姿はそれを思わせる雰囲気はある。

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 では中世の欧州の貴婦人の実態はどうかというと、イメージ的にはウエストがくびれたロングドレスを着た装いを想像する。

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 ウエストを細く見せるためにコルセットを着用して締め上げているので、表情は笑顔であっても本人は苦しいらしい。

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 物の本によると、中世の貴婦人がパーティー中に気絶する場面が多いが、それが原因だという説もある。

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 外観は優雅に見えるが実態は違うようである。それから見ると、目の前のタゲリは草地に立っているときはそんな雰囲気も見える。

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 しかし餌をとるときは、土の中に嘴を突っ込んでミミズを引き出したりする。ウエストのくびれもないが、羽の金属色の光沢と冠羽は貴婦人然としている。

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 どうも貴婦人というのは、笑顔でいるときや何もしないで鳥の羽の扇子をあおっている時がそれを表現しているらしい。

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 小春日和の草地での中世の貴婦人を思わせるタゲリとの出遭いの場面である。貴婦人と決めつけているが、雌雄同色なので騎士や紳士もいるのかもしれない。

ベニマシコ   赤いものついでに

 赤い実に赤い鳥が来たので、情熱の赤い鳥を探して林道を歩いてきた。紅葉の落ち葉が雪解けの水分を含んで靴が滑りやすい。

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 黄色や赤に染まった雑木林の山の端に朝日が輝き始めるころには 「フィッフィッフィッ・・・」とかすかに鳴き声が聞こえ始める。

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 天気が良いので朝陽は写真にはあまり歓迎しないが、雨よりは良いだろうと頑張ってみる。それでもやはりコントラストが強すぎる。

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 餌の多くある藪の奥のほうにいる姿は見えるが、なかなか良いところに出てくれない。枝から枝へと移動はするが、手前の細い枝がそれの邪魔をする。

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      少し青い空も背景に

 それでもしばらく我慢をして待っていると、見やすいところに出てきてくれた。ちょうどそのころに日陰になっていた樹木に横からの朝陽が注ぎ始めた。

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 ベニマシコの赤い色をきれいに出すには少し日陰が良いが、直接朝陽の強い光を浴びてしまう。

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 肉眼で見るにはきれいで良いが、腕の未熟なカメラマンのファインダーを通すと明暗がはっきりしすぎてきれいな赤色が出ない。

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 せっかくきれいなオスの登場なので、贅沢は言ってられない。下手な鉄砲も数撃てば当たるだろうと機材任せのベニマシコとの出遭いであった。

 

 

 

 

アカハラ     私も赤い実が好き

 おお威張りでピラカンサの赤い実を食べているヒヨドリやツグミに、遠慮しながらそれを狙っているのはアカハラである。

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 ツグミが表で赤い実を食べているときは、樹木の中に入って食べているのか、休んでいるのか姿を見せないアカハラ。

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 ツグミがいなくなると遠慮がちに顔を出して、ピラカンサの赤い実を食べ始める。陰に隠れるように啄んでいる。

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 これもまた赤い実が好きらしくこの場所を離れない。やはり毒性があるというのは、おいしいものを他にとられないようにする人間の発想のようである。

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夏の高原では緑の森の中にアカハラの大きな声が響き渡っていたが、冬鳥として里に下りてきているときは謙虚な姿勢である。

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 謙虚とは、「言葉や行動を慎み、相手を敬い素直な態度で接するさま」 となる。最近の人の世界ではこの謙虚な姿勢というのが見られなくなっているのが残念である。

 

 

ゴイサギ   赤い実の木が塒

 赤い実のたくさんついているピラカンサの樹木を塒にしているゴイサギである。最初に見たときはこんなところにと驚いてしまった。

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 緑の葉と赤い実の中に動く白いものは何かと、じっと見ていると赤い目をしたゴイサギの顔が見える。

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 半夜行性のゴイサギは夜が明けるころに塒に帰ってくる。昼間はほとんど動かずに休んでいることが多い。

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 ふつうは池や川の中州の葦原などを塒にすることが多いが、いろいろな鳥たちが頻繁に出入するピラカンサにいるとは思いもよらなかった。

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 周りの騒々しさに時々目を開けて体を動かしたりするので、顔だけはよく見える。目を開けると虹彩が赤いので、ピラカンサの赤い実と間違えそうである。

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 カワセミには会えると思ってきた池であるが、まさかゴイサギに会えるとは思えない嬉しい出遭いであった。

ツグミ   赤い実を嘴に

 おいしいものには毒があるといって人を遠ざけようとする心理が働くが、きれいな赤いものには毒性があるような気がする。

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 目の前のピラカンサの実もそんな雰囲気を感じさせる。もう時期は過ぎてしまったが、田んぼの畔に咲く曼珠沙華の赤い花などもそうである。

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 若かりし頃、真っ赤なロングドレスの女性にもそんな雰囲気を感じた。毒性を承知で近づいたり、それを食したりする。

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 ピラカンサの赤い実に取りついているツグミは、なぜかおいしそうに嘴にその実を運ぶ。毒も量によりけりということもあるのだろう。

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 それではと、その赤い実を食べてみた人の話を聞くと、味は季節外れのリンゴのような味という人もいる。

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 それにしてもツグミは大好物なのか、たくさんの赤い実を休むことなく口に入れている。それを見ていると、やはり毒性があるというのは眉唾ものかと思うツグミの食べっぷりである。

 

カワセミ   ピラカンサの実と

 赤い実で最後まで残っているのはピラカンサの実だといわれる。鳥たちもおいしそうに食べるが、食べつくすことはない。

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中には毒性があるからだという説もあるが、定かではない。昔からおいしいものにはそういういわれがあって、ほかの人に食べられないようにすることがあった。

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 公園の柿の実なども甘柿は鳥たちも早くから取りついて食べつくしてしまうが、渋柿の実は最後まで残っている。

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 渋柿も雪が降るような時期になると、すっかり熟して甘くなるのでそのころに鳥たちが一斉に取りついて食べつくしてしまう。

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 ピラカンサも熟すと毒性が薄れおいしくなるから2月ごろなると鳥たちが集まるとも言われる。

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 池の真ん中にある常緑樹の葉に真っ赤な実がたわわに実ったピラカンサの枝からカワセミがダイブをして獲物を獲っている。

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 カワセミは実を食べるわけではないが、池の小魚を獲る飛び込み台にしている。赤とコバルトブルーのカワセミの取り合いをきれいに演出してくれるピラカンサの赤い実である。

 

オカヨシガモ  河原で

 河川敷の片隅に湧水池のようになった池がある。小さく流れ込む入り口にはクレソンが群生している。

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       ペアーで

 ここを通るたびにこのクレソンをつんで帰ろうと思っているが、目的が違うので通り過ぎるだけでなかなか実現しない。

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 見ていると緑の葉がやわらかくおいしそうに見える。いつの日かサラダの材料か天ぷらになるだろうと期待しながら歩く。

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       ペアー(手前が♂)

 その池にはコガモ、オオバン、カワセミに混じってオカヨシガモの姿が見える。オカヨシガモは地味な色合いであるが好きな水鳥の一種である。

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        ペアーの飛翔  近づきすぎてとばしてしまった

 コガモは足音を聞きつけると真っ先に飛び立ってしまうが、その点オカヨシガモは悠然と泳いでいる。

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 しかし水面ではそう見えるが、水中の水かきは交互にフル稼働かもしれない。でも近づきすぎたせいか飛び立ってしまった。塒になっているので一回りするとまた戻ってくる河原の池である。

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