コミミズク 狩りを期待して
深い草地の止まり木のコミミズクは、上を見たり、後ろを振り返ったりして周りを見回して天敵を警戒しながら獲物を探している。
やがてそこを飛び出すと草地の低い上空を飛び回って、顔と目ををキョロキョロと動かしながら獲物を物色している。
傍で見ているものとしては、あれであの小さなネズミなどを見つけられるのだから、よほど動体視力が発達しているのだろうと思う。
細い止まり木にいったん止まってしばらく周りの様子を確認した後は、飛び出して河原の草地の上を飛び回る。まだ一羽なのでバトルも期待したいところだが、ほかの個体は出動が遅い。
午後五時頃まで待てれば面白い場面も見られるのだろうが、こちらにも都合がある。逸る心中、河原の冷気を受けながら鳥待ちで空を見上げる。
構図としては、土手の緑の草の上を遠くの山々を背景に飛んでくれると、満足な絵になるのだがと思いつつ追いかけるのは後ろ姿になっている。
狩りの瞬間を期待してその場面を待つが、そのウォームアップなのかのんびりと飛んでるだけで、なかなか飛び込んでくれない。
陽はかなり西に傾き、長くなったとはいえ早くも帳が降りようとしている。制約された時間の中で、狩りの成功を期待しながら待っているコミミズクの飛翔姿である。
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