ジョウビタキ♂ 菜の花と
冬鳥はそろそろ北の方へ移動を始める季節になってきたが、今シーズンはジョウビタキのオスの姿を見かける機会が少なかった。
「ヒッ、ヒッ、ヒッ、ヒッ・・・・・・」 とよく通る声で鳴いているが、その声の聞こえるところを探すとメスの場合が多かった。
メスも地味な装いで、控えめな清楚な雰囲気を見せて好きな鳥であるが、冬場は縄張りをしっかりと作りオスでも追い出してしまう気丈さもある。
ヒタキ類の名前を見るとオスのイメージから名前を付けられて、それのメスという雰囲気が多い。現代では死語に近いが「男尊女卑」の世界かと思う。
わかりやすいのはルリビタキである。オスは確かに瑠璃色をしているのでわかるが、メスはそうではなく単にそのメスというイメージである。
そんなわけでジョウビタキの名前の由来を調べてみると、これもオスの外観から命名されている。
オスの頭の銀白色を尉(じょう)という。尉とは自衛隊の位の大尉、中尉、少尉という尉であるが、能楽の翁の能面をいう。さらに炭火の燃え終わって白くなったものという意味もある。
どうもその辺からの命名らしい。確かにジョウビタキのオスは黒い顔に旧ドイツ軍のヘルメットのような銀白色の頭をしている。
そんなジョウビタキのオスが、春の訪れとともに咲き始めた川のほとりの菜の花を観賞している。北帰行の旅立ち前のリラックスしたジョウビタキの姿である。
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