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2017年4月

キビタキ  いつも庶民で

 夏鳥の中では一番庶民的なのはキビタキかなと思う。わが公園でもどこでもその声は聞こえる。

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 姿はなかなか見せてくれないが、黄色の眉斑とのど元のオレンジが印象的、黒と黄色というわかりやすくきれいな鳥である。

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 夏鳥としての渡りの中ではどこでも姿を見ることができ、年によってはわが公園でも営巣をすることがある。

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 最近のこの時季の鳥たちでも、オオルリ、サンコウチョウ、メボソムシクイ、ヤブサメなどは高嶺の花になる。

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 その点まだまだキビタキは、庶民の鳥であり親近感の持てる鳥の一種である。今朝の探鳥の最初の出会いがキビタキ、君なんだよ。

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 鳴き声も比較的きれいで新緑の森によく似合う鳥である。今シーズンもまた、この公園での営巣を期待し、森の中をひな鳥たちが飛び交う姿を見たいものである。

 

 

オオルリ  林間の美声

 最近の日の出は4時台になって朝が来るのが早い。夜が明けると目が覚める習慣で、休日でも行動は早い。

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 早朝の林道のさわやかな冷気は、柔らかな新緑の黄緑とともに足の運びを軽やかにしてくれる。

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 その若葉の開き始めた小枝で、夏鳥たちのさえずりが静かな人影のない林道に響き渡る。

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 「ピィーリリ、ピールーリールー・・・・」 と、よくとおる声が頭上から聞こえる。見上げてみるとルリ色が鮮やかなオオルリが高い枝でさえずっている。

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 ここを縄張りとしているのか目線の位置まで下りてきて、美声でさえずりを聞かせてくれる。

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 たぶんこのあたりで子育てをするのだろうから、夏の終わりまでは十分に楽しませてくれそうである。今シーズン初遭遇のオオルリ、よき伴侶を見つけてほしいものである。

カワガラス  三番子を期待も

 カワガラスを見に行くときはほかの探鳥のついでに立ち寄るので、なかなか良いタイミングの出遭いがない。

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 梅の花咲く時期に出遭ったカワガラスは、抱卵の準備をしていたが巣立ちの場面はそのチャンスを逃してしまった。

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 次には桜のつぼみのころに行くと、すでに一番子、二番子は巣立ってしまったような雰囲気であった。

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 桜の花が咲き始めてそのついでに覗いてみると、親鳥が忙しそうに渓流の流れ落ちる水の裏側に入っていく。

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 さては三番子の準備かなと思いつつ、天気も良いのでしばらくの間観察していると、上流から来たと思ったら、下流からもやってくる。

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 その動きから察すると、雛が中にいるような感じがする。抱卵が2週間ほど、巣立ちまでは20日~23日ぐらいとするともう少し先になる。

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 カワガラスの場合は営巣場所が見えにくいので雛の様子はわからない。次回の訪問時に期待したいところである。

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 いづれにしても、何かのついでにという心構えがそもそも間違っていると反省しながら、三番子の巣立ちを期待ているところである。

 

 

ウグイス   やはり春の主役

 うぐいすは日本の三鳴鳥に名を連ねているが、この時季オオルリやコマドリが渡りの途中で公園によると、さすがのウグイスもかすんでしまう。

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 声はすれども姿をなかなか見せないコマドリの出現に、公園を歩く人の耳目はそれに集中する。

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 近くの新緑の小枝でその美声を披露しているウグイスは、突然現れたよそ者に主役を奪われた脇役のようである。

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 それでも遠慮がちに少し背中を向けたスタイルで、旅鳥なんかに負けるかと胸を膨らませて大きな声で囀る。

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 そんなに力を入れなくてもわかっているよと、言いたくなるほどに見える。けなげなウグイスである。

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 慰めとしては、やはり春の主役はウグイスくん君だよ、なぜかといえばウグイス色はあるけど、オオルリ色やコマドリ色とは言わないからね。

 

コムクドリ Ⅲ  コが付くだけで

 ムクドリはどこにでもいる留鳥であるが、コムクドリは日本の北海道や本州の北部で繁殖する夏鳥である。

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 冬は南の国フィリピンなどで越冬する。この繁殖期はつがいになって行動することが多くなるが、渡りの時は群れで移動する。

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 ムクドリは「ギャーギャー」と鳴き、雑食であまり人気がなく我々も普段はあまりカメラを向けることもない。

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 一方コムクドリはオスのきれいな容姿とメスの清楚な感じが気に入っている。オスの背中の黒い部分は光の加減で金属光沢になり見ごたえがある。

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 「コ」が付くだけでこんなにも人気の違いがある鳥は少ないかもしれない。昔から「バカ」が付くほど大きくなるなとも言われたが、「コ」の魅力である。

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 最近こそ日本人も欧米人並みの体格の人が多くなってきたが、小柄の日本人は童顔に見えて人気があった。そういえばトランジスターラジオも日本の発明である。

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 小柄、小顔、小紋、コガモなど「コ」が付くだけでかわいさを想像してしまうものである。

 

コムクドリ Ⅱ  柳も人気

 春らしくなってきたが、朝のひんやりした冷気は新緑の黄緑とともにさわやかさを感じさせてくれる。

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      きれいな ♂

 久しぶりに河原の土手を歩くと、土手沿いにある桜は葉桜へと季節の移り変わりを演じている。

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 この時季はコムクドリを探してこの桜並木を歩く。朝が早いせいかその姿も認められず、河原のセイヨウカラシナの群生地へと足を向ける。

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 あたり一面の黄色の花は、その中に埋もれるとズッーと上流まで続いているかのように見える。

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      コムクドリ ♀

 本流の河川敷まで歩くと、若葉の柳の木に野鳥の群れが見える。もしやと近づくとコムクドリの小集団である。

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       無理やり花がらみも

 桜の木が大好きなのかとばかり思っていたら、柳の木も人気者だったようである。「柳の下のどじょう」ということわざがあるが、桜ばかりと思っていた知恵のなさである。

コムクドリ   桜の後に

 コムクドリが姿を見せるのは、毎年桜の花が終わって若葉が出始めたときに多い。

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           コムクドリ ♂

 すっかり花が散ると桜蕊だけが残る。その時期になると柔らかい若葉を食べる毛虫が多くなる。

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           コムクドリ ♀

 そのころの虫が一番おいしいのかいつも滞在は一週間ぐらいである。その後はトケン類がやってきてその虫を食べる。

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 そういう意味では桜の木は素晴らしい生き方をしている。花で人を楽しませ、葉につく虫で渡り鳥の栄養補給を行う。

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 「桜切るバカ、梅切らぬバカ」という諺があるが、こういう素晴らしい樹木は大切に育ててほしいものである。

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 我が屋のベランダ越しに見える大きな桜の老木があったが、最近太い幹を途中から切られてお花見にはならなかった。桜蕊に集まるコムクドリの群れに、その分癒された感のこのごろである。

 

 

コマドリ   声はすれども

 わが公園にも夏鳥たちが次々と到着している。コマドリが入ったというので今週末が楽しみであった。

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 早速公園に出かけると、早朝の静かな森にコマドリのさえずりが響き渡る。日本の三鳴鳥といわれるだけあってきれいな声を聴かせてくれる。

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 日本の三鳴鳥とは、ウグイス、オオルリ、コマドリである。コマドリは鳴き声が「ヒンカラララ」と馬の鳴き声に似ているので駒鳥と呼ばれている。

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 そのきれいな声が目の前の茂みから聞こえてくるが、その姿は容易には見つからない。「声はすれども姿は見えず」 というところである。

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 コマドリは一般にささやぶなど暗い所の地面に降りて虫などを捕っている。きれいな声を聴かせるときは、少し高いところに出ているはずであるが、なかなか姿が見えない。

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 低い灌木の間を腰をかがめて覗いて、やっとそのさえずりの姿を見つけた。枝被りではあるが贅沢は言ってられない。今シーズンのコマドリとの出遭いの場面である。

ウグイス  飛翔

 早春の菓子にうぐいす餅がある。あんこを求肥で包み両端を引っ張ってウグイスの形にしたものである。

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 この和菓子の名前は、豊臣秀吉の時代に秀吉がたいそう気に入って「鶯餅」と命名したといわれる。

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春ならではの和菓子でグリーンの黄粉をまぶしているが、本当の鳥のウグイスと同じで実際はグリーンではないので黄粉本来の色のものもある。

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 春ならではというとウグイスもその通りで、最近は鳴き声もまともになって樹木の高いところで囀っている。

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 いつもそのさえずりに魅了されているが、珍しく飛び出しがファインダーに収まったので、その飛翔を楽しんでみた。

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 春ならではのウグイスの飛翔スタイルである。

 

 

キジ   キジも鳴かずば

 花冷えで桜の花が終わると暖かい日が続く。その暖かさは熱中症の注意を喚起するほどの暖かさというより暑さである。

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 最近の気候を見ると四季の変化が薄れ、冬が終わるといきなり夏の陽気であったりするように感じる。

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 そんな暖かな河原の土手を歩いていると、遠くから「ケーンケーン」とキジの鳴き声が聞こえる。

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 土手の上から河原の草地を見渡すと、どこにいるかわからないけれど再度の鳴き声、その声が近づいてくる。

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 「キジも鳴かずば撃たれまい」という言葉があるが、本当に鳴き声が聞こえないとその姿は見つからない。

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 キジはこの繁殖期は縄張り宣言などで、立ち上がって大きく鳴いて両翼を広げてバタバタと音がする母衣打ちを行う。

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     時々仲間の声が聞こえ緊張感を見せる。

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 春の暖かな河原ではよくキジに出遭うことが多い。目の周りの赤い肉腫が繁殖期にはさらに顕著になる。のどかな春の早朝の河原である。

 

コゲラ   本命の合間に

 本命を待っているとよく抜けた枝にコゲラがやってきた。普段は「ギーギー・・・」と鳴きながら飛んでは樹木の皮の下にいる虫などを捕っている。

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      長い舌で虫を捕る

 単独で横枝にいるのも珍しいのでシャッターを押してみる。オスなら頭の両側にあるはずの紅い小さな斑紋もないのでメスかと思われる。

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 今時はペアーで飛び回るのが多いはずなのが単独行みたいである。一般にコゲラのつがいの絆は固いといわれている。

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 その愛の深さは相方が死ぬまで続くという。鳥でも大多数の種は一夫一妻であるが、それは通常一回の繁殖期だけの行動になる。

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 ほかには数年にわたるものもあるが、生涯続くものは稀である。その他にはキジのように一夫多妻やタシギにみられる一妻多夫の繁殖システムを持つものもある。

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 鳥の中では生涯続くといわれるコゲラの愛、木漏れ日を浴びて見上げる先には相方の姿でもあるのだろうかと、うらやましく見ている公園風景である。

 

 

ウグイス  囀りもきれいに

 春告げ鳥といわれるウグイス、芽吹き始めた樹木で声が聞こえるようになって、最近ではきれいなさえずりを聞かせてくれる。

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 地鳴きの時はやぶの中を隠れるように動き回っているが、このさえずりの季節になると、新緑の小枝に止まって喉を振るわせている。

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 動きが早いのでなかなか良い場面を画像にしてくれないが、季節の移り変わりを教えてくれる鳥である。

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 公園を歩いていても縄張りを宣言しているのか、ある程度の範囲を動き回っている。遠くに行ったと思ってもしばらく待っていると、また同じ枝に戻ってきたりする。

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 あれだけの大きな声で囀るにはかなりのエネルギーがいるのだろうと思うのは、喉元を大きく膨らませて声を出している光景を見るからである。

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 それにしても、やわらかい黄緑色の葉に陽の光が透けてみる小枝で囀るウグイスの姿は、まさに春を告げるメロディーを奏でているような爽やかな風景である。

 

キジ   勇気の象徴か

 「キジ」 といわれたときに国鳥というよりも、おとぎ話にある鬼征伐の桃太郎の家来だった鳥といった方がわかりやすい。

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 桃から生まれた桃太郎が鬼ケ島に鬼退治に行くときに、黍団子を条件に家来にした話である。

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 桃太郎のおとぎ話の原典は中国らしい。そもそも中国では、犬は「仁」、猿は「知恵」、キジは「勇気」の象徴といわれている。

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 犬に関しては、最近のペットブームを見ていると忠義ぶりはよくわかる。犬も誰が餌を与えてくれるのかを知ってその人に忠実に行動をする。

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 猿は「猿知恵」ともいわれ、一見気が利いて利口そうに思えるが、その実は浅はかな考えで、浅知恵ともいわれ疑問の残るところである。でも一応は知恵を出す戦略家の役割である。

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 キジについては、「勇気」の象徴であり、空中から偵察して情報を流す役割である。目の前の春の草地でのバトルを見ているとその勇気の雰囲気はわかるような気がする。

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 キジの役割の空中からの偵察というと、最近では地球を廻る偵察衛星の精度が上がってかなりの部分まで分析できるようである。

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 直近では近隣の国でミサイルの発射準備をしているとか、その規模が拡大されているとか手に取るように見えている。

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 桃太郎の話では、パナソニックの創業者の松下幸之助さんがこんなことを言っている。

 『昔話で桃太郎というのがあるやろ、猿とキジと犬、みんな違うね。 違うからそれぞれの役割が生まれ、違うから鬼退治ができたわけやね。 それと同じように、会社にもいろんな人がいないとあかんね。 まあ、個性を持ったというか特徴を持ったというか、そういう人の集まりにすることが大事といえるね。』・・・・・・・ なるほどと納得。

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 いわゆる企業でいえば、桃太郎のリーダーシップの下にキジによる情報、猿による企画、犬の実践で、黍団子はその報酬という企業の組織そのものなのである。キジのバトルを見て現役時代回顧の陽だまりである。

 

 

オオタカ Ⅱ オスは働き者

 鳥の世界も人と同じでオスは大変なはたらきものである。中にはそうでないものもいるが、これは人の世界でも同じである。

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 ペアーになる前は盛んなディスプレーをしてメスをひきつけ、口説き落とすと今度は獲物を捕ってきては、食べやすく羽をむしってメスに渡す。

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 メスは獲物を受け取ると近くの貯蔵する場所にかくして後でゆっくりと食べる。もちろんオスは狩りの間に自分の食事もするが、その姿は見えない。

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 メスに獲物を渡したオスは、少し余裕ができたのか営巣場所の近くの杉の木の枝にとまる。一休みかなと思うとそうでもなく、すぐに杉の木の皮をむしりだした。

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 足を突っ張って鋭い嘴を杉の皮の間に差し込み思いきり引きちぎっている。子育て用の巣の補修作業に使うのだろう。

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 それにしても休む暇もなくよく働くオオタカのオスである。メスへの餌渡しから子作りの交尾をして、すぐに今でいうマイホームのリフォーム作業である。

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 鋭い目配りと嘴、獲物を捕らえる爪で杉の横枝に止まっている時は、凛々しい姿で近寄りがたい怖さを感じさせるが、その反面では健気に働いているのだなと思う。人の世界の男性も同じだなと回顧し反省させられる鳥見風景である。

オオタカ  すでに抱卵か

 猛禽類は比較的毎年同じ場所で営巣をすることが多いが、オオタカはすくなくとも4,5年は同じ営巣場所で繁殖期を迎える。

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 オオタカの巣作りを見ると昨年よりは少し巣の周りが高くなっている。毎年同じ場所を使うので小枝を積み重ねているのかもしれない。

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 メスの鳴き声が聞こえる森の樹木の横枝を見上げると、お腹の羽をふわふわさせたメスのオオタカの姿がある。

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 お腹の羽毛を見ると抱卵斑らしきものも見えなくはないので、そうだとするとすでに抱卵期に入ってるのかもしれない。

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 メスが大きな声で 「キョッキョッキョッ・・・・」 と鳴くと、すぐにオスがメスのいる赤松の横枝に来る。

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 オスはメスに与えるお土産をもって来たのだろうと、その餌渡しの瞬間を狙う。しかし期待はずれのオオタカである。餌はなくていきなり交尾の場面に突入である。

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 いやいやその辺は人さまの世界とは違う。ひたすらオスの飛来を信じて「貞淑の妻」のごときじっと待っているのである。その後は愛の営みの場面を見せつけるオオタカの森である。

 

 

 

 

 

 

ヤマガラ Ⅲ   巣材集め

 この季節になると公園のどこでも野鳥たちの巣作りが始まる。最初によくその作業を見かけるのはエナガである。

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 見やすいところでは、桜の樹木の二股に分かれたところに、苔や木の皮などを蜘蛛の糸を使ったりして外観は樹木と変わらないようにカムフラージュした仕上げになる。

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 時には公園の低いドウダンツツジの藪の中に作ったりする。エナガは比較的安易な場所に作る傾向がある。

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 ヤマガラはどちらかというと、アオゲラの廃屋や樹洞などに苔などを敷いて巣作りをする。

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 巣作りで注意するのは天敵からの攻撃である。エナガなどは雛が育つまで狙われないが、雛が顔を出すようになるとカラスに狙われることが多い。

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 目の前のヤマガラはどの辺に新居を作ろうとしているのか楽しみにするところであるが、初夏のころには元気に雛が顔を出すことを願うものである。

 

ヤマガラ Ⅱ   アクロバットの餌採り

 ヤマガラは漢字で書くと山雀になる。読んで字のごとく山にいるのが常で冬に里に下りてくる。

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 いつもは秋口に越冬の食べ物を蓄える姿を見ることが多い。エゴの実を嘴で採って、横枝に止まり足ではさんで、コツコツという音を立てて皮をむいている。

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 よく見るのはホバリングをしながら木の実を採る姿である。目の前でも同じ動作を繰り返している。

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 若芽の葉が開き始めた小枝の先っぽに美味しいところがあるようで、アクロバットのように羽を広げてそこに嘴を入れている。

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 まだ木の実の時期ではないので、若芽の芯を狙っているのであろうか。確かに人間でさえ春は山菜や若い木の芽を食べるので、その味は押して知るべしである。

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 何かやわらかそうな黄緑色のものを嘴に銜えている。その場で食べるのではなく銜えて飛び去るので、他で食べるのか伴侶へのプレゼントか興味のあるところである。

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               ピントが?

 なぜかというと隣の樹木では、巣作りのため樹木の表面に付いた苔を採っている個体がいる。どうもそこに向かっているように見える。愛の巣作り作業の場面なのだろう。

 

 

 

 

ヤマガラ  新緑の小枝で

 桜の花の満開は例年より一週間ほど遅れたようであるが、季節は着実に移ろい木々が芽吹いて、黄緑色の若葉が顔を見せる。

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 公園の散策路にもタンポポやオオイヌノフグリなどの春の花が開き、さわやかな風が吹き抜ける。

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 新緑が芽吹き始めるころ、葉が落ちた樹木が一斉に薄くパステル状に色づき始める風景が好きだ。

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 そんな公園の散策路のわきにある小枝にヤマガラが姿を見せる。やわらかい黄緑の葉の中にヤマガラの動く姿がよく似合う。

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 ペアーでいるような雰囲気で飛び交っているので、近くに並んでくれないかなと思いながらファインダーを覗く。

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 ヤマガラも役割分担があるのか若葉の目を狙って動く個体と、巣作りの材料の苔を口に銜えているものがいる。

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 繁殖期の公園の森の鳥たちは、忙しそうにマイホーム作りの準備に勤しんでいるところである。

 

 

ヒレンジャク   食欲旺盛

 待鳥のヒレンジャクに出遭えたので小雨の中出動したが、やはり陽のあたるヒレンジャクをと再度の挑戦をした。

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 公園に着くと桜は満開でちょうど見ごろである。本来であれば桜見物でもと悠長に構えていたいところだが、まずヒレンジャクの姿を追う。

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 昨日と同じアオツヅラフジと思われる青黒色の実が絡まった樹木の高いところで採餌中である。

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 首を伸ばして木の実を採ると大きな口を開けて飲み込む。ヒヨドリが来る合間に採餌をしているのでその動作は忙しい。

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 時々ツグミも立ち寄ったりするのでかなり人気がある木の実である。ヒレンジャクは寄生木の実が好きなのかと思ったらそうでもない。

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 ヒレンジャクに出遭うとその中にキレンジャクが混じってないかと探したりする。人間の欲望は尽きないものである。

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 聞くところによると、近くの公園にもヒレンジャクが来ているので、この地域には一斉に入ってきた感がある。しばらくの間楽しませてくれるだろうことを期待するレンジャクである。

 

キジ   国鳥の戦い

 キジが日本の国鳥だということを知っている人はどのくらいいるのだろうと思う。最初は鶴かなと思ったりした。

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       通りすがりにいちゃもんを!

 何故かというと鶴のイメージは、かつて国有会社だった日本航空のマークが鶴であり、その後民間になってマークが変わったが、最近はまた元の鶴の姿に戻ったりしているからである。

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      「ちょっとまてよ!」

 キジが国鳥に選ばれたわけを調べてみると、意外と単純であったりする。一番は日本固有の鳥がキジとヤマドリであること。

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      「やるか!」

 次に、キジは渡り鳥ではなく全国で一年中見られること。三番目にオスは姿が優美で美しいこと。

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      「後で鳴くなよ!」

 四番目は、大きく、肉の味がよく、狩猟の対象に良いである。しかしこの理由づけには少し疑問ののこるところである。

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       口づけではありません

 なぜ国鳥を狩猟の対象にするのかである。この筋の団体さんにすれば反旗を掲げるところであろう。因みに国鳥を食べる国民は世界でも珍しいといわれる。

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       飛び蹴り 「エイやっと!」

 五番目の理由は、古事記とか日本書紀にも登場し、桃太郎の童話でも子供になじみがあるからといわれる。

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       「なんの なんの・・・」

 六番目の理由はうなづけるところがある。オスの飛ぶ姿は力強く男性的であり、メスは山火事の火が巣に迫っても巣から去ろうとせず、卵や雛を守り、母性愛の象徴のように言われる。

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      「まだやる気か?」

 いろいろと理由を並べているが、基本的には日本固有の鳥ということが決め手のようである。

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      「やる気なら相手になろう!」

 そんなキジのオス同士が、桜や菜の花が満開の春爛漫の草地で縄張り争いをしている。

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      これも口づけではないよ!

 この時期はメスが抱卵中なので、オスがしっかりと自分の領土を主張する。何気なく通りすぎたかと思うと、振り返ってにらみ合いが始まる。

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      八艘とび?

 次に鋭いくちばしでの応酬、傍から見ていると愛の口づけかと思うしぐさである。オス同士だから鳥の世界もそういうことがと思ってしまうが・・・・・・・。

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       勝ち誇ったオス

 そのうちにお互いに睨みあったかと思うと、突然の飛び蹴りから大胆な喧嘩になる。キジは一夫多妻なので、強くなければ子孫も残せないという格闘である。

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      「でもしんどかったな!」

 やがて決着がつくと負けた方は丘の下の方へと飛び去り、勝ち誇ったオスはゆっくりと満開の菜の花畑へと姿を隠した。国鳥の国獲り場面である。

 

 

 

ヒレンジャク   久々のモヒカン

 アトリの当たり年でいまだにどこに行ってもアトリがいる。さくらにアトリもファインダーに収まりそうである。

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 アトリも早く来て遅くまでいてくれる。そんな中で、いつも来てくれる鳥がその時期に来ないと心配になるものである。

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 大好物のヤドリギの実も色が付き始めた公園にその姿がないと、どうしたのだろうと仲間に聞いたりする。

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 近場のいつもの公園でもあまり姿を見ないようである。熟し始めた木の実を見るとおいしそうな餌がたくさんあるのにと余計な気をつかう。

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 この思いが通じたのかそのヒレンジャクが数羽久しぶりに姿を見せてくれた。鳥友さんに連絡をもらったので小雨の中行ってみた。

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 今が満開の桜の木に止まってくれるとうれしいのだが、その近くの高い樹木の実を食べて居る。

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 数えてみると8羽が入れ替わり立ち代わり木の実に取り付いている。時々留鳥のヒヨドリが俺の縄張りだといわんばかりに意地悪をして追い出してしまう。

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 旅鳥の身のつらさでもそこは慣れたもの、一時避難してまた戻ってくる。さぞかしおいしい木の実なのだろう。

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 雨ではあるが久々のヒレンジャクとの出遭いであった。しばらくはいてくれるだろうから、この次は青空の下でお目にかかりたいものである。

 

 

 

ハヤブサ  素晴らしい飛翔 

 猛禽類の飛翔姿できれいなのはハヤブサだと思っている一人であるが、かつての小惑星探査機 ”はやぶさ” の名前の由来もこのハヤブサにあると聞く。

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 この小惑星探査機 ”はやぶさ” は2005年に太陽周回軌道に乗り、アポロ群のイトカワに到達し表面観測を行いサンプルを採集をした。

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 その後2010年に60億kmの旅を終えて大気圏再突入を果たし、小惑星のサンプルを地球に持ち帰った世界で初めて成功した実験である。

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 興味があるのでなぜ ”はやぶさ” かを調べてみると、今までは科学衛星は「はるか」とかおとなしい三文字が多かったらしい。

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 そこでかつての「特急はやぶさ」の名前や、小惑星のサンプル採取が1秒ほどの着地と離陸の間に行われる様子を、ハヤブサの狩りの姿に見立てたといわれる。

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 ”はやぶさ2” の計画も進められているが、この岩肌から上空を飛び交うハヤブサも営巣準備中である。今シーズンも無事に白い産毛の元気な雛の姿を見たいものである。

ヨシガモ   見事なナポレオンハット

 ヨシガモを漢字で書くと葦鴨と書く。葦は葦原のことで本来はアシハラと読むが、アシは悪し(アシ)に通ずるということで、ヨシハラと読ませることからヨシガモと呼ばれる。

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 植物性のものを主食にしているので、湖岸や川べりなど淡水域に生息する。今シーズンは例年になくどこでもヨシガモがよく見られた。

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 昨日今日と暖かくなってきたが、それまでは気温が低かったので、旅立ちを遅らせたのか結構遅くまでその姿を見せてくれる。

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 桜もマスコミでは東京は満開だと伝えられるが、実際はまだ三分咲きだったりする。これは何故かと調べてみると、開花の標準木があってその開花度合いを見ているという。

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 全国的に見ても桜の開花は遅れているようで、それだけ気温は平年より低かったということになる。

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 その分北に向かうべく鳥たちもゆっくりと過ごすことができたのだろう。ナポレオンハットで有名なヨシガモの頭の輝きも光の受け方でずいぶん違う。お蔭さまでヨシガモのそのきれいな金属光沢の姿を遅くまで見られたことに感謝しよう。

カワセミ  獲物がとれない

 やっと春らしくなってきたが地元ではまだ桜のつぼみは固い、桜の開花状況を見ながら池を一回りすると鳴き声と共にカワセミが姿を見せる。

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 一年生なのか人見知りもしないで意外と近くまで来る。そのうえダイブシーンを見てよと言わんばかりにじっと狙っている。

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 池には大きな白い鯉の姿は見えるが、カワセミの好きな小魚の姿はあまり見えない。でも首をかしげながら狙っている。

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 さらに近くで見てと言ってるのか、こちらに向かって一っ跳びで近づく。そしてこれ見よがしに狙いを定めると一気にダイブを見せる。

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 水しぶきは激しいが結果は黒く長い嘴には何もない。失敗である。しばらく体勢を整えてさらに首をかしげながら水面を狙う。

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 今度は反対側の杭に行ってホバリングからのダイブ。これも水しぶきはすごいが、またまた不成功である。

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       空振りで戻るカワくん

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 獲物を咥えた自慢気な姿を見てやろうと頑張るが、なかなか期待に応えてくれないので時間切れになってしまった。漁の訓練中のカワセミ若と、満開の桜を待つ公園での出遭いであった。

モズ  早朝の狙いは

 菜の花が咲き始めた河畔を歩いていると、早朝の採餌の鳥たちが次から次へと姿を見せる。

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 上り始めた陽射しを背に受けて上流へと歩を進めると、カワセミのペアーが飛び立って少し先の小枝に止まる。

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 人工物のフェンスにはジョウビタキのオス、そろそろふくらみ始めた桜の枝には黒い眉斑のモズがいる。

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 足元の草地は緑の新芽がそろい始めて、さわやかな雰囲気を感じさせる。流れる水面には水草を食むカルガモのペアー。

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 流れる水際の灌木の小枝にモズのメスの姿。何かを狙っているらしく近づく足音も無視して狙った獲物に集中している。

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 ねらいを定めて突撃するが、戻った嘴には何も加えておらず失敗の模様、そんな動きを繰り返している。早朝のモズの狙いは何だたんだろうと思いながらの観察日記である。

 

オオタカ Ⅱ 待ちぼうけ

 最近の世の中の出来事を見ていると不可解なことが多い。難しい言葉では 「忖度」 普段ほとんど使われないし、読めない言葉にお目にかかった。

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 いわれてみるとそんな意味かと思う。時の権力者と真っ向から意見が違うことを堂々と主張する。どちらが真実なのかいずれはっきりするだろう。

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 そうかと思うと隣国では、最高位にあった権力者が今日は収監の身に。髪留めのピンは持ち込めないとかで、いつも髪をアップにしていた人が見慣れないヘアースタイルで登場する。

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 土光さんの率いた我が国でも超優良企業が債務超過会社になる。世の中の動きが激し過ぎる。それぞれ結果は如何に。

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 そんな中、目の前にいるオオタカはひたすらオスが獲物を持ってくるのを待っている。一時間半ほどになるが一向にその気配がない。

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 ジッとしていたオオタカが突然下に飛び降りたように姿を消してしまった。待望のオスがお土産を持ってきたようある。待ちぼうけに終止符か。

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 ギャラリーの裏をかいて森の裏側から戻ってきたようである。見ている方には期待外れの餌渡しであるが、本来は期待通りの結末を見たいものである。

 

 

オオタカ    恋の季節

 冬鳥たちが北に向かって公園の森が静かになると、留鳥たちの繁殖のシーズンになる。

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       オスを待つメス

 どこからともなく春を告げる野鳥たちのさえずりが聞こえてくる。伴侶を早く見つけた鳥たちは巣作りに忙しい。

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 獲物を捕ってきたオスは、大きな鳴き声でメスに知らせてそれをメスに渡すと、交尾を始める。

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 交尾が終わると近くの小枝を口に咥えてきては愛の巣作りを始める。普通はオオタカは4,5年は同じ巣を活用する。

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 ところが見ていると今シーズンは新たに新居を設けたようである。太い大きな樹木の高いところにその新居は見える。

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 そろそろ抱卵期に入るだろうから白い産毛の雛が姿を見せるまでは、そっと見守ってやりたいものである。

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