オナガ ベストドレッサーだけど
きれいなスタイルで素敵な人でもしゃべると興ざめな人がいる。鳥の世界ではオナガがそれに類するかなと思う。
若葉の芽吹きの頃は濃淡がきれいだった森の緑も、すっかり濃い緑に代わってきた。そんな樹木にオナガの群れがいる。
緑の葉を陽の光に透かした横枝にいる黒いベレー帽に水色のマント姿のオナガは、その姿がきれいに見える。
若葉にいる虫を捕っているらしく頭を上に向けたり横から狙ったりと、それを追いかける姿は忙しく動き回る。
緑一色の樹木の中におなかの白と頭の黒、背中の薄いブルーがよく映える。静かに動いているので、鳴き声が聞こえないと居場所がわからない。
残念なのはその鳴き声が風貌にあわないのである。「ジェーイ、ジェーイ・・・・」と鳴く大きな声は、「天は二物を与えず」 という諺通りなのか、凡人の一物さえ与えられていない鳥見人の羨みことである。
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