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2017年6月

アカゲラ  Ⅱ  湖畔で

 昨夜も遅くまで美味しい日本酒と鳥談義を楽しんだが、陽の出と共に目が覚めて窓を開けると、梅雨とはいえさわやかな冷たさが頬に感じる。

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 目の前にそびえる山の岩肌にその光が届き始めた。昨日までその頂を隠していた雲もなく、今朝は青空にそびえる山容を見せる。

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 貧乏性の早起き老人としては、こういう雰囲気を寝て過ごすわけにはいかない。というわけで近くの湖畔を歩いてみる。

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 鏡面のような湖水に逆さに映る山容と森の風景を眺めながら、さえずり始めた野鳥たちの声を耳に湖畔を歩く。

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 目の前の樹木に飛んできたのはアカゲラのメスか、そのブナと思われる白っぽい樹皮の樹木の幹に止まったかと思うと、地面に降りて採餌を始めた。

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 朝陽を背にしながら少し近づいてみると、その樹木の幹をらせん状に上っていく。樹皮の下の虫を探しているのだろうか、その動きは早い。早朝の湖畔でのアカゲラの捕食風景である。

 

アカゲラ   エゾハルゼミを銜えて

 梅雨の晴れ間、枯れかけたクマザサの中のブナ林の古木の幹を見ると、アカゲラの巣穴が見える。クマザサは6年に一度枯れるらしいので、その年にあたってるとのこと。

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 野鳥のさえずりが響き渡る静かな森に、目線に見えるその巣穴から小さな鳴き声が聞こえるのは、アカゲラの雛の餌のおねだりの声か。

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 しばらく待っていると樹木の影にアカゲラのオスの姿、嘴には蝉のようなものを銜えている。

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  一旦近くの樹木の幹に止まってから巣穴へ向かう。巣穴の下に取りついたオスは、雛の鳴き声がする巣穴へ近づくと餌を見せる。

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 巣穴からは頭の赤い雛が顔を出す。小さな雛が大きな口を開けて親からの餌を受け取る。今朝のごちそうはエゾハルゼミのようである。

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      エゾハルゼミをどうぞ!

 アカゲラの見分け方は、頭の後ろの方が赤いのがオスで、メスにはその赤い模様はない。ところが雛はオスもメスも頭の前の方が赤いのである。

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 そんな頭をした雛が顔を出すと、アンバランスに見える大きな嘴とクルッとした目がかわいい。

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 その小さな嘴を大きく開けて、親の嘴から餌をもらうときは、目を閉じているように白く見える。

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 エゾハルゼミは捕りやすいのかオスもメスも交互に餌運びをしているが、それを嘴に銜えて意外と早くやってくる。

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      とって返して餌取りに!

 セミにとっては地中生活7年目で地上に出たのに、アカゲラに捕食されてはたまったものではない。そんなことはお構いなしの忙しいアカゲラ親子の給餌風景である。

 

 

アカショウビン  Ⅴ  背中のブルーが

 紅いくちばしと赤褐色の体のアカショウビンも、背中にきれいなブルーの部分がある。

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 でもなかなかその場所は見せてくれない。大きく羽を広げて飛び去るときには背中が見えるので、その時がチャンスになる。

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       見事な水中からの飛び出し

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 水浴びなのか採餌なのかよく飛び込むが、手前に飛び込んで戻るときに背中を向けるので、その背中のブルーが見える。

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       ブルーの部分が見える

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 長い旅をして渡ってきたばかりの時は、こういう餌場にはペアーで採餌に来ることが多いが、メスの姿が見えない。

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 たぶん時期的には抱卵中なのだろうと思う。梅雨が明けるころには、巣立った子供たちの姿も混ざったにぎやかなアカショウビンの家族の姿が見られることだろう。

 

アカショウビン  Ⅳ  その飛翔

 早朝から長い時間その出現を待っていたが、待った甲斐があってあちらの枝、こちらの枝と、いろいろ飛び回って楽しませてくれる。

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 やはり千両役者というのか首を長くして待っていたからか、登場するとそれなりに待っていた時間を忘れさせてくれる。

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 いわゆる期待に応えてくれているなと思える。紅いくちばしと赤褐色の体であるが、背中に水色の部分があるのが特徴である。

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 それは羽を広げて飛んでくれないとよく見えない部分である。それを見てくれと言ってるのか、こちらに向かって来たりする。

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 見えるのは背中なので向かい鳥では見えない。それとも向かってくるのは、少しストレスがたまって、カメラを持った人を牽制しているのかなとも思える。

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               見事な飛翔姿

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           背中のブルーが少し見える

待ち時間の割には飛翔の場面は数分であるが、あまり迷惑をかけてはいけないので、ほどほどのところで引き上げることにした。それでも数年ぶりのアカショウビンとの出遭いは帰路の足を軽やかにしてくれた。

 

アカショウビン  Ⅲ  水浴び

 大好きな蛙がたくさんいるこの池での捕食の光景を待っているが、なかなか動かない。その点では結構被写体としては撮りやすいほうである。

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             獲物を狙って!

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 水辺の近くに突き出した横枝に移動してきたので、そのチャンスを期待感を持って臨んでいるが、なかなか期待に応えてくれない。

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      突撃!

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 そのうちに水中から突き出た太く黒く見える枯れ木に移って、水面を覗いていたのでその期待度は高まる。

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      蛙めがけて!

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 緊張感のうちに一気に飛び込み水しぶきが上がる、すぐに水中からあがってくるが嘴には何もない。

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      嘴には何も?

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 そんなことを何度か繰り返してから、水中から突き出た黒い枯れ木の上で羽繕いを始めた。

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       水浴びしてるだけだよ

 なんだ単なる水浴びかと拍子抜けの場面である。いやいやそんなことは言ってられない、数年ぶりのアカショウビンとの出遭いなのだから。

アカショウビン  Ⅱ  緑の中の赤い嘴

 アカショウビンの大好物は蛙らしい。蛙だけが餌になるわけではないだろうが、蛙の鳴き声が止んで静かになったときは、蛙の身の保全かと思った。

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 蛙がその天敵になるアカショウビンの接近を察知して、静まり返ったのかと思ったが、そうでもないらしく、蛙の合唱の休憩時間のようである。

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 遠くの横枝に姿を見せたアカショウビンは、しばらくの間じっとそこに止まって当たりを見回している。

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 本命登場前は、動きの速いキビタキが前座を務めてくれたので、それを追いかけるのに忙しかったが、その点本命はじっと同じ枝に止まってくれる。

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 緑の葉に木漏れ日が当たって、背景になるその緑とアカショウビンの大きな紅いくちばしのコントラストがきれいに映る。

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 嘴は燃えるように紅いが、上面は赤褐色でおなかの部分は橙褐色になり、よくバランスが取れて、緑の森の中で絵になる光景を演出してくれる。

 

アカショウビン   新緑の森で

 ひんやりとした早朝の山道に入ると、「キョロロロローン」 という鳴き声が静かな森に響き渡る。

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 アカショウビンの鳴き声である。新緑に囲まれ、落ちた枯葉が踏み固められた森の散策路を上りきると、木立の間に鏡面に光る小さな池が見えてくる。

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 その池の近くまで散策路を下ってアカショウビンの出番を待つ。入り口で鳴き声を聴いているのでその出現は早いだろうと静かに期待感を膨らませる。

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 小さな池からは蛙の鳴き声が聞こえはじめ、時間がたつにつれその声がにぎやかな合唱になってくる。

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 時折そのにぎやかな蛙の声がピタッと聞こえなくなることがある。いよいよ本命が登場かと、緊張感と期待感を持って周りの樹木の横枝にその姿を探す。

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 時間の経過とともに緑の葉の間に陽射しが差し込んで、舞台設定は整っている。待つこと数時間、そんなところに静かに静かに登場してくれたのは、アカショウビンのオスである。

 

アマサギ   仲良しカップル

 梅雨とはいえ朝から青空、そろそろ田植えも終わってシギチでにぎわっているだろうと田んぼに出かけてみた。

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 ところが田んぼは田植えが終わったばかりで、まだ鳥たちが居つくような状態ではなく、見渡しても鳥の姿が少ない。

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 しばらく田んぼ道を歩いてみると、白い鳥が数羽田んぼの中で採餌中である。よく見ると中に二羽のアマサギの姿が見える。

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 アマサギも群れでいることを期待してきたので、二羽でも貴重な存在である。飛ばれてしまっては元も子もないので、慎重に接近する。

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 田んぼは田植えが済んだばかりなので、水もなじんでいなく餌になる虫たちも少ないように見える。

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 そんな中、仲良しのアマサギのカップルが、待っててくれたようにシロツメクサやタンポポを背景に被写体になってくれた。うれしいまだ早い田んぼ風景である。

 

 

キセキレイ  こんなところに

 キセキレイといえば清流の川辺の石の上で尾を上下に振るシーンを連想するが、珍しく森の高い樹木の横枝にいる。

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 最初は叢の中を歩き回っていたので、足元まで見えるように、少し高い石ころの上に止まってくれないかと待っていた。

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 そこにやってきたのはペアーの相手なのかライバルなのか、しばらくの間追いかけっこのように飛び回り、その後樹木の高いところに移った。

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 そのうちに体を振るわせたり羽繕いを始めたりと、リラックスした雰囲気である。キセキレイはどちらかというと低いところで見る機会が多い。

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 そんなわけで樹木の高いところにいる場面は少ないので、ついついファインダー越しに覗いてしまった。

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 そこにある意外と凛として、あたりを見回したりする姿は、違う鳥のようにも見える。先入観で見るのではなく、白紙で見ることもまた必要かなと思った高い枝のキセキレイである。

 

 

カワラヒワ   朝陽を浴びて

 鳥を探しながら川沿いの山道を上流へと登っていくが、鳥の鳴き声すら聞こえない日もあるものである。

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 時間が早すぎるのかそれにしても静かである。森の樹木の上の方を見上げながら歩くと朝陽の木漏れ日に鳥の飛翔姿。双眼鏡で追いかけるが姿を隠してしまった。

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 小一時間ほど歩いてやっと鳥の姿を見かけた。普段であれば早朝から鳥の鳴き声はうるさいほど聞こえるはずなのに・・・・・・・。

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 それでもゆっくりと歩いていると、足音に反応したのか地面から目の前の枝に飛び上がった鳥の影がある。

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 狙いの鳥かなと期待感を持って確認するとカワラヒワである。ここまで来てカワラヒワだけかと思いながらもレンズを向ける。

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 画像は朝陽が差し込み、コントラストが強すぎる感はあるが、緑の葉によく映える。カワラヒワには悪いが、カワラヒワの幼鳥と思われるきれいな羽色の早朝の慰めの出遭いになってしまった。

 

 

ベニシジミ   河原で

 早朝の河原を歩きながら、緑濃い桜の木の葉にいる虫を大好物にしている鳥などを探しているが、その気配がない。

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 梅雨入りといってもあまり雨も降らずに気温が低く過ごしやすい。土手から河川敷に降りて、石ころだらけの草地を歩く。

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 小さなピンクの花などが咲いている叢で、白いヒメジオンと思われる花にベニシジミが翅を休めている。

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 無理やり望遠でファインダーに収めているので、小さなベニシジミのイメージではなくなっているが・・・・・。

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 鳥の姿の少ない河原散策の風景である。

 

 

 

バン     抹茶の池で

 「お点前をどうぞ」 といわんばかりのきれいな緑の遊水池。水面が見えないくらいに緑一色である。

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 一般的にはアオコといわれるが、富栄養化した池などで水温があがる夏場などに発生する植物プランクトンのラン藻類らしい。

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 水面が青緑色の粉を浮かべたようになる。初期は鮮緑色で目にも鮮やかできれいであるが、だんだんと濃緑色になる。

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 「水の華」とも言われるが、そんな遊水池を嘴の赤いバンの親子が遊んでいる。5羽の子供と共に7羽の家族である。

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 緑一色の水面にダークグレーの羽と赤いくちばしがよく似合う。時々水面の緑のアオコを嘴で掬うように口にしている。

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 親鳥の後をついていく雛たちは口移しに餌をもらっている。まだまだ子供だなという雰囲気を感じさせる。

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 時々水面近くをカワセミが飛ぶが、これでは魚が見えないだろうと余計な心配をしてしまう。

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      体の大きいカルガモを威嚇するバンの♂

 そのうちにカルガモのペアーが水面に降りると、バンのオスは家族を守るために声を出して威嚇している。抹茶の池のバンの親子、どこの世界もこの時季、子育ての親の姿は健気であると感心しているところである。 

 

ヒバリ   河原の晴れ間

 梅雨入りといっても梅雨らしいジトジトした雨の景色にはまだあってない。早朝の河原もすでに高く上がった陽ざしが額に汗をにじませる。

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 最近の河原の草むらは歩く人もすくないせいか足の踏み跡がなく、自力で開拓しなければならない。

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 コチドリなどが飛び回る石ころだらけの河原はすぐそこに見えるのだが、青々と伸び始めた葦原がその行く手をさえぎる。

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 やむなく遠回りをして河原へと向かう。にぎやかに飛び交っているのはムクドリの群れである。

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 雛たちが巣立って群れになり鳴き声がうるさい。石ころだらけの河原に足を踏み入れると、一斉に対岸に飛び立つ。

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 静かになった河原から飛び出したのはヒバリである。どうも親子のような気もするが、数羽が飛んでは石ころの上に降りる。

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 ひばりは冠羽がたっていないとなぜか普通の鳥に見えてしまうが、近づいてみるとその目に特徴がある。

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 逆光の光に羽が透けて光って見えるのは幼鳥のようである。近くにいるのは親鳥かなと思いながらの早朝の河原散策である。

 

 

ツミ   白いもふもふの雛たち

 最初は人通りの多い低い樹木に巣材を運び始めたが、営巣には不向きと判断して高い樹木に巣を作り直したツミ。

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           オスを待つメス

 無事に約一週間前に孵化したようである。真っ白なもふもふの産毛の雛たちが、元気に親の持ってくる獲物を待っている。

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 狩りをして獲物を持ったオスが戻ってくると、定位置からメスを呼び出す。巣の近くで雛を見守っているメスは、オスのいるところに飛んでオスから獲物を受け取る。

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 獲物を受け取ったメスは羽をむしり取り、食べやすいように調理してから餌を待つ巣へと飛び立つ。

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 細い枝を積み重ねた巣では、静かにしていた雛たちが一斉に立ち上がって餌をねだる。メスはその雛たちに一口一口に食いちぎって餌を与える。

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 やはり体の大きいほうが我先にと口を開けるが、親もそこは心得たもので公平に餌を与えているようである。

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 雛の姿は確認できるのは3羽であるが、どうも4羽いるように見える。やはり一羽遅い子がいるようである。

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 ツミの雛の巣立ちは30日なので、今月末ごろには元気な雛たちが飛び回ることだろう。楽しみな公園の森である。

 

カルガモ   8羽の雛たち

 梅雨の晴れ間多摩川河畔を歩いていると、鋭くとがった青々とした葦原の鏡面のような水面を、8羽のひなを引き連れたカルガモのお母さんが見える。

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 目をクルッとさせた雛たちは整然と並んで親の後ろをついていく。生まれた時から8羽なのか、卵の時はもう少し兄弟が多かったかもしれない。

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 親鳥は子供たちを心配しながら先頭を切っているが、どうも一羽だけその列を離れる。それでも最後になりながら一生懸命ついていく。

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 鳥の世界は生存率が少ない鳥ほど多くの雛たちを生み育てる。その上二回三回と卵を産んで育てる。

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 カルガモの場合は多くの雛を引き連れているが、数日のうちに数が減っていることがある。天敵に狙われてしまうのである。

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 敵もさるもので、雛がほどほどに育ったころを狙ってくる。水上を泳ぐ姿や陸を歩く姿を見ていてもよちよち歩きで、天敵に狙われやすいなと心配になる。

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 自動車の多く通る道路を子連れで横断する姿などがニュースになるが、そこまではしなくていいから、せめて8羽とも無事大人になってほしいなと思う早朝の河川敷である。

 

ミドリシジミ   金属光沢に魅せられて

 今シーズンのホトトギスは静かだなと思いながら公園を歩いていると、カメラを持った人たちがたくさんいるので、珍しい鳥がいるのかなと期待して見回す。

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 鳥の気配がないのでよく見ると短いレンズの人ばかりである。聞いてみると蝶を狙っているとのこと。

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 どこにいるのかと問えば、目の前の緑の葉の上にいるミドリシジミである。名前はミドリシジミであるが、光の加減によってはブルーにも見えるきれいな金属光沢の翅である。

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 それではと狙ってみるが、朝の陽が強すぎてコントラストがうまく調整できない。飛び回ってはいるが、元の葉に戻ってじっと止まってくれる。

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 ミドリシジミは翅を開くとそのきれいな色を楽しむことができるが、閉じているときは茶褐色であまりきれいな色ではない。

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 シジミチョウという名前の蝶は種類が多いが、その名前の由来は翅を閉じたときの形が、貝のシジミに似ているところからきている。

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 シジミといえば「シジミ汁」を思い出す。おいしい良い出汁が出るが、貝の身を食べるには面倒なことが多い。

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 食べる話になると、シジミ汁のシジミは食べてよいのか食べないのかというと、食べるものではないという人もいるが、私は食べる派である。

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 江戸時代の川柳には 「たくさんに 箸が骨折る シジミ汁」 というのがある。一般には八割の人は食べるらしい。

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 鳥の少なくなった公園で蝶を見ながらシジミ汁に脱線した、ミドリシジミ観察の公園風景である。

ツミ Ⅲ   子育ての狩り

 子育て中の狩りは忙しい。自分の食べ物もしかりだが、雛が大きく育つにしたがってその食べる量も違ってくる。

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 子供の数は通常3~4羽だから成長にしたがって食べるものも多くなる。鳥たちの子育てが終わってやつれた姿をよく見ることがある。

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 「子を持って知る親の恩」という言葉があるが、そういう姿を見ると鳥の世界も同じだなと思うのである。

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 親への愛情や恩情は、自分が子供を持ってみて初めて分かるものである。親の立場になってから、子育ての大切さや親の愛情の深さ、親の有難みがわかるというものである。

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 目の前のツミの子育てを見ていると、我が家の孫を育てている娘もそれを感じているのかなと思うこのごろである。

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 そんなことを考えていると突然のけたたましい鳥の鳴き声とともに数羽の鳥の姿、ムクドリである。

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 どうやらそのうちの一羽がツミの餌食になったようである。それも目の前での出来事である。

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 雑木林の枯葉でバタバタと抵抗するムクドリ、それを助けようとする仲間が飛び交う。しっかりと抑え込んだツミは片足に捕まえて上の横枝に飛びあがる。

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 見上げる樹木の横枝で餌食にしたムクドリの羽をむしり始める。オスの帰りが遅いメスの子育て中の狩りの一場面の遭遇であった。

 

 

ツミ Ⅱ   子育ての母

 「女は弱し、されど母は強し」 といわれるが、守るべきものがあれば強くなれるということを言っている。

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 普段は男性よりも弱く見える女性でも、母親になると子供を守るために強さを発揮できるようになるというが、現代でも通用するのだろうか。

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 最近は母親にならなくても強さを発揮している人をたくさん見ている。政界しかり、財界しかりもちろん家庭でも。

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 ツミの営巣地の周りには必ずオナガが営巣するので、営巣場所を探すにはオナガの鳴き声が目標になることが多い。

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 時々カラスなどがいたずらをしにやってくると、ツミの母はスクランブル発進をしてそれを撃退している。

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 オナガはそういう行為を自分の営巣地を守る手段としてちゃっかり利用しているのである。

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 オナガは同じカラスの仲間であるが、よく雛を狙われるらしい。もっともカラスの仲間としているのは人間の決めた勝手な区分であって、当事者同士は常に敵対関係にある。

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 鋭い目つきで周りを警戒しながら、孵ったばかりの雛を守っている子育ての母の姿は、まさに「母は強し」そのものである。

ツミ   今シーズンも出遭いが

 桜の花が終わりに近くなり新緑が出始めるころ、枝折をしていたツミがめでたく雛を孵したようである。

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      ツミ ♂

 抱卵するメスに餌運びをしていたオスが、今まで以上に忙しく狩りに出かける。餌渡しをしたオスは一服する暇もなく飛び立つ。

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 狩りから帰ったオスは「キーッ、キッキッキキキ・・・」と大きな声でメスを呼び出して獲物を渡す。

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      ツミ ♀

 その渡し方もいろいろあるようで、ハヤブサのように空中餌渡しはしないが、枝に止まって獲物を下に落としてそれをメスが拾い上げている。

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 オオタカなどは別の枝に置いておくのを獲りに行くこともあった。それぞれ餌渡しもその場所によって違うのだなと見ている。

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 抱卵中はそっとしておいたが、これからは活発に子育てする様子をじっくりと観察してみたいものである。

キタキツネ  衣替えか

 北海道といえば見渡す限りの広い大地とそこに広がる青い空である。札幌はビジネスでたびたび行くが、観光などでゆっくりすることは少ない。

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 果てしない大空と広くうねるような大地、その中をジェットコースターのようにまっすぐ伸びる直線道路、北海道ならではの自然を満喫するにはそれを目当てに行かないと満喫できない。

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 新緑が始まった道東を歩くと、背の高い防風林のカラマツの緑が目にまぶしく映る。大地には秋まきの小麦が、雪解けになって一斉に芽を出して緑のじゅうたんのように広がる。

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 時々その広い畑の中にシカの姿が見えたりする。タンポポが咲き乱れる草地には日向ぼっこをするキタキツネの姿。

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 緑の背景に尾を伸ばしたきれいなキタキツネをイメージしていたが、衣替えの時期なのかふわふわの冬毛が抜け始めている。

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 もう少しするとすっかり抜け替わり、化粧直しをしたきれいなキタキツネの姿が見られるのだろう。広い大地での衣替え中のキタキツネとの出遭いである。

 

 

エゾシカ   知床五湖を歩く

 春の遅い知床五湖、新芽は出始めてきれいな黄緑色が青空に映えているが、草地はまだ枯草が残っている。

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 湿地に今が盛りの水芭蕉が白い花を咲かせている。本来から言うとあの白い部分は花ではなく額にあたるらしいが、黄色の蕊を包んでいる。

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 水芭蕉を見ながら木道の散策路を歩く。知床五湖を全部歩くにはかなりの時間がかかるので一湖まで歩いてみる。

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 遠くオホーツクの海を眺めながら、雄大な原野の大地を見下ろす。木道の下には一面の笹の葉が広がる。

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 本土のクマザサは葉が隈取りしたように見えるところからクマザサと呼ばれているが、熊が笹を食べるかというとそうでもない。

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 笹を好物にしているのはパンダだけで、エゾヒグマは雑食であるが笹はあまり食べないらしい。

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 ただこの笹もクマイササと言って葉が九枚ついているとのこと。紛らわしいが単純に聞いているとクマササと聞こえる。

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 そんな広い枯れた草地にエゾシカの親子が仲よく餌を食んでいる。小鹿のバンビといわれるがそんな雰囲気である。

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 小鹿の白い鹿の子模様と親のお尻の白いハート型が印象的である。シカの農林業や交通などの被害も大きく言われているが、こんなほほえましい姿を見るとどこの話かと疑いたくなる光景である。

 

エゾヒグマ   知床で

 知床半島を海から眺めると、温泉が滝のように落ちている近くにエゾヒグマの姿が見られると聞いていたので、おおいに期待して乗り込んだ。

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 なかなか簡単には見られないらしいが、いるときは海岸近くを歩いていることがあるらしい。

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 あいにくの雨模様なので視界も悪くあまり良いコンディションではない。双眼鏡で探すと、切り立った黒く見える崖の上で動くものが見える。

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 伸び始めた草の中なので陰になったりしているが、明らかに熊の姿である。本州のツキノワグマとは違って獰猛だと聞いている。

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 熊の中でも一番獰猛なのはホッキョクグマで次がグリスリー、三番目がヒグマだといわれている。

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 エゾヒグマも一度でも人を食べた個体は人間を襲う傾向があるらしい。走る速度も時速50kmとかなり速く、エゾヒグマの天敵は人間だといわれている。

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 北海道の先住民アイヌは、熊を”神がくれた肉と毛皮のお土産”だといって大切に共存してきた。イオマンテの儀式などもその表現である。そんなエゾヒグマの姿を見ることができて、天気は悪いけれど満足している知床の船上である。

 

オオセグロカモメ   営巣中

 「♪ 港を愛せる男に悪い男はいないよなんて ♪」 という歌詞のある歌があった。「カモメが翔んだ日」 で、渡辺真知子のヒット曲である。

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 カモメが見える風景が好きで海岸に来るとよく思い出す歌の一つである。あいにくの小雨模様であるが、カモメの営巣地である切り立った崖がある。

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 海に突き出した柱状節理の黒く見える岩肌に、白い糞のようなものが見えるところにその姿はある。

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 海が近ければもっと海鳥にも詳しくなるのだろうが、海鳥の区別は苦手で難しくよくわからない、海岸近くにいる鳥はカモメとひとくくりにしてしまう。

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 この中にもカモメとオオセグロカモメがいる。少し知っている知識をひけらかすと、アシがピンク色がセグロカモメの仲間で黄色がカモメになる。

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 カモメの中でも一番わかりやすいのはユリカモメで、これは嘴と足が紅いのでわかりやすい。

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 さらにカモメは一般的に目つきが悪いが、ユリカモメは比較的やさしい目をしている。そのうえ目の後ろの方に黒い斑があるので区別しやすい。

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 営巣地を見るとさすがにと思う。見るからに人も登れないような断崖絶壁に巣を作って、天敵から身と子供を守ろうとしている。

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 「カモメが翔んだ日」の失恋の歌を思い出しながらの、カモメ観察の海岸沿いである。

 

 

 

キビタキ  雨あがりの小枝

 若いころ 「雨は嫌い」 という歌詞があった。雨を嫌っているわけではないが、遊びの時はあまり雨に遭わないことがうれしい。

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 ゴルフでもスタートから傘をさしてのプレーはあまり歓迎しない。遊びの時はせめて良い天気の下で遊びたいものである。

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 いつも願っているのは仕事の時は雨でも構わないが、せめて休日は晴れてほしいということである。

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 そんな雨の翌日、すっかり雨は上がり薄日さえさし始めた早朝に、海岸を見下ろす静かな森を歩く。

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 目の前を鳥が横切ったような気がしたのでその姿を追うと、キビタキのオスである。色の具合からはまだ若鳥のように見える。

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 ちょうど葉のない背景の抜けた雨上がりの小枝に止まってくれた。声を聞かせてくれるかなと期待しながら待ってみたが、残念ながら歌はこの次だよというように森の奥に飛び去ってしまった。

 

 

 

 

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