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2017年9月

コジュケイ   家族会議

 朝夕が一段と涼しく過ごしやすくなってきた早朝の公園を歩いていると、色が付き葉が落ち始めた桜の木の下を、コジュケイの大家族が歩いている。

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      雛鳥 「いい加減にしたら」

 そのうちに親鳥と思われる二羽が口論を始めた。ずいぶん長いこと言い合っているので、何を言っているのか気になり始めた。

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      雛鳥 「どっちが悪いんだろう?」

 ちょうど持ち合わせた聴耳頭巾をかぶってみると、夫婦での子育てについての論議のようである。

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      白熱するので、心配そうな雛たち

 「子供のしつけは小さい時が肝心だから厳しくしないとね」 「私が言ってるんだから、二人で同じことを言わないで!」

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 「僕には僕流の子育ての方針があるんだから」 「それなら全部最初から面倒見てよ」

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 「都合の良い時だけ口を挟んで、いいとこどりなんだから」 「私は憎まれ役ね!」

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 「まあ、そういわないで母親がいないと、子供の面倒は見られないんだから」

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    すごすごとあきらめる♂

 どの世界でもお父さんは、たいへんな役回りのようである。それにしても大家族のコジュケイの一家である。元気に無事大きくなることを祈るばかりである。

 

チョウゲンボウ   田んぼの上空

 頭を垂れて黄金色になり始めた稲穂が実る一面の田んぼの上空を,チョウゲンボウが旋回している。

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 よく見ると稲穂の無い休耕田や畑になっているところにハトの群れがいる。夢中で餌を食べているそのハトを狙っているらしい。ハトを狙うところを見ると幼鳥か?

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 ゆっくり旋回した後近くの送電線の鉄塔に止まって見返りスタイルで、ハトの群れを見下ろしている。

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 そのうちに一気に飛び込んだと思ったら、餌を採っていたハトが一斉に飛び立ち逃げ回る。簡単には捕まらないよと言わんばかりである。

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 どうやら失敗したらしい。再度のチャンスをと、また鉄塔の高いところから下を見下ろしてその機会を待つチョウゲンボウ。

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 そんな姿を無視するように忙しく採餌をするハトたち。無視されたのであきらめたのか、田んぼの上空を旋回しながら、送電線を超えて遠ざかっていってしまった。

ハヤブサ   元気な幼鳥

 猛禽類も今シーズンの幼鳥たちが元気に飛び回るようになってきた。比較的猛禽に相性が悪く、出遭いが少ない方であるが幼鳥たちとの出遭いは多い。

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 幼鳥の性格は、まだ世間知らずというか怖いもの見たさというか、あまり警戒心がないのでなんでも挑戦しているように見える。

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 痛さ怖さや甘いも酸いもわかるようになると、狙いも定まって無駄な動きはしなくなる。成鳥が一時間も二時間も動かないのはそんなところなのだろう。

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 ミサゴの定位置にノスリの幼鳥がちょっかいを出して、ミサゴを追い出したかと思うと、そのノスリに対してハヤブサの幼鳥が喧嘩を仕掛ける。

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 結局最後に残ったのはハヤブサである。頭上から見下ろしていたかと思うと、飛び出してきれいな飛翔姿を見せたいのか一回りして下流の方向へと飛び去った。

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 この世に生を受けて600有余日の我が家の孫も元気である。これもまた、初めての事ばかりなので、言うことを聞かないでなんでもいたずらをする。

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       見事な飛翔

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 最近はものを投げることを覚えて、階段からものを投げることが多い。注意してもわかってやっているように楽しんでいる。鳥も人もこうして成長していくんだなと思うこのごろである。

オオタカ   背後から失礼

 ツツドリを探して桜並木を歩いていると、河原の大きな柳の樹木の枯れ枝に猛禽のすがた。

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 双眼鏡で覗いてみるとオオタカの幼鳥のようである。さっそく夜露に濡れた土手を降りてその樹木に近づく。

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 この斜面は気を付けないとよく滑ることがあるので、気は急くのだがここは慎重におりることが肝要。

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 ニセアカシアの樹林帯を抜けると河原が開けるが、ここで一気に出ると飛ばれてしまうので樹木の葉陰から証拠の数ショットを撮っておく。

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 背中を見せているので気が付かれないように叢を進む。幸いに河原の草丈も高いのでかなり近くまで接近できる。

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 それでも鋭いまなざしで振り返っては警戒している。子供のころ遊んだ「だるまさん転んだ」の雰囲気で接近する。ここが限界かというところでカメラを構えると、案の定飛び出してしまった。残念ながら飛び出しも背を向けてのショットであるが、納得することにしよう。

ツツドリ    最後のあいさつ

 今シーズンは各地でツツドリがにぎやかであった。入ってくる情報は遠近はあるが、どこも姿を見せてくれたようである。

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 ところが、昨年は数も多く立ち寄ってくれたわが公園は、その割に数が少なく赤色型が長逗留してくれただけであった。

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 週末しか動けないので、その限られた中では毎回赤色型の姿になる。そうなると青色型をみたいなという欲望に駆られる。

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 青色型を他の桜並木にその姿を追い求めたが、なかなか出遭いがなかった。そうかと思うとその場所ではほかの人はちゃんとファインダーに収めているのである。

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 毎週のごとく通ってみたが、見つけることはできず、ついでと言ってはオオタカに失礼であるが、オオタカの幼鳥には出遭うことが多かった。

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 そんなある日桜並木を覗いて歩くと、色づき始めた葉に隠れた黒い影がある。よく見るとツツドリの青色型である。

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 もう遭えないかと思っていたが、最後のご挨拶というところか、強く願えば必ず実現するという実証の場面である。

 

エナガ    混群で

 小さな野鳥たちは混群で移動することが多い。これは天敵から身を守るためらしいが、他の発見もある。

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 渡りの時期にはこの混群の中に、南に渡る鳥が混じっていたりする。地元の状況が分からないので混群に混じって餌場を見つけることもあるのだろう。

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 公園などでもこの混群はある一定の間隔でやってくることがある。たぶん餌を採りながら移動しているのだと思う。

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 そんなわけでこの移動してくる混群を簡単に見逃せないのである。中に何か珍しいものが混じっていないかと覗き込む。

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 今回はシジュウカラ、エナガ、メジロであまり変わり映えがしない。桜の葉も色づき始めた枝にまつわりつくエナガを追ってみた。

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 幼鳥たちもすっかり大人の装いになり、成鳥と変わりがなくなってきた。相変わらずの愛くるしいしぐさを見せるエナガである。

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 欲を言えば背景がもう少しすっきりすれば、そのかわいさももっと引き立つはずなのにと、腕の悪さをごまかしている鳥見風景である。

キビタキ   夕暮れ時の公園

 若いころ「夕暮れ時は寂しそう」という歌を聞いたことがある。情景は夕日を浴びた土手道を歩く子供のシルエットが似合いそうである。

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       清楚な感じのメス

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 ところが、これは夕暮れ時に彼女を近くの公園のベンチに誘い出して、恋をうちあける恋愛ものである。

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 何となくタイトルが情緒たっぷりで好きな曲である。そんな歌を思い出す夕暮れ時の公園で、旅の途中のキビタキのメスとの出遭いである。

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 西の空に太陽が低くなっていくと、公園の樹木や苔むした石に陽がまばらにあたり、コントラストが強くなる。

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 ましてやファインダーを覗いたとき横から陽の光が入ると、被写体がよく見えなくなり、陽がすっかり隠れると、「秋の夕日はつるべ落とし」といわれるようにう薄暗くなる。

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 そんな夕暮れ時に、腰を上げるのを引き留めるように地味な装いのキビタキのメスが遊んでくれた。

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       帰り際の見送り

 こんな光景がキビタキのメスにはお似合いかなと思いながら、気に入っている水場の夕暮れどきである。

 

 

ダイサギ    初秋の群れ

 夜明けが遅くなり、朝夕の涼しさは秋を感じさせる。見上げた空に見える雲も秋の雲になってきた。

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 「天高く馬肥ゆる秋」といわれるが、青い空が高く感じる。夏の雲とは変わって「いわし雲」や「うろこ雲」、「さば雲」などと呼ばれる秋の雲である。

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 秋の魚というとやはり秋刀魚になるが、「さんま雲」とは言わない。今シーズンは庶民の魚、秋刀魚が秋の空のように高い値段がついている。

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 そんな過ごしやすい空気に触れながら河原を歩いていると、下流の方にはダイサギの群れが見える。

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 カワウとの混群は、白いダイサギの姿が鏡面のような水面に、その姿が映ってきれいに見える。

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 それにしてもすごい数である。一羽でいるときはあまり魅力を感じないが、これだけの群れでいると見事な光景である。少し近づいて初秋の花、キバナコスモスをまえぼけに入れてダイサギの群れを演出してみた。

 

 

キビタキ   先陣はめすか?

 移動の始まった夏鳥たちが姿を見せてくれるようになった公園。人通りが多いので警戒心が強く、夕暮れになるとよく姿を見せる。

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 公園の木の実もそろそろ熟し始めちょうど食べごろになってくる。いつも旅鳥に食べさせてあげたいと思いながら見ている。

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 ところが見た目にもおいしそうになってくると、留鳥たちが先に食べ始める。特にヒヨドリは情け容赦もない。

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 せめてアオゲラ、アカゲラなら許せるが、旅鳥、これからやってくる冬鳥に秋の味覚を味あわせてやりたいものである。

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 キビタキもメスはよく姿を見せるようになったが、遭いたいのはおすである。例年メスの先陣でオスがやってくるので、これからが楽しみである。

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 やぶ蚊の襲撃に額や腕が凸凹になりながら、じっと待っているのもこの出遭いがあるから我慢できるのである。今シーズンはどんな鳥たちと出遭えるか期待して待ちたいものである。

イカル   Ⅱ  旺盛な食欲

 食欲の秋というが初秋のころは、ちょうど雛たちが独り立ちして飛び回る時期になるので、元気に動いているのは幼鳥が多い。

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       悪役顔の幼鳥

 育ち盛りなので食欲も旺盛、大きな青虫を嘴に銜えている。同じ桜の木でもツツドリの好物の毛虫とはまた違っている。

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 桜の木にしてみれば、いろいろな虫たちが寄り集まって、その葉を食べてしまうのだから鳥たちは益鳥になる。

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 秋は人にとっても食欲の秋といわれるように、海の幸の海産物が捕れ、山の幸といわれる美味しい果物や木の実が実る時期である。

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 秋といえば秋刀魚であるが、今シーズンはその値段が高い。出始めのころは200円台の値がついていたので、100円ぐらいになったら買おうと思っていると、下がっても180円の値札。

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 今シーズンは不漁続きで入荷が少ないという。各地で行われる名物の秋刀魚祭りも実行できるかどうかと話題になっている。

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 イカルの食欲を見ながら秋の味覚を心配している鳥見人である。

 

イカル   幼鳥たちの群れ

 台風一過の青空の河原で強い陽射しを浴びながら、桜並木にツツドリを期待して待っている。

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 樹木の奥の方で動く鳥の姿が見えると、おおいにそれを期待して待ってしまう。よく見ると数羽の群れのようなので違う鳥である。

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 この期待感が大きければ大きいほど、目当ての鳥でない場合の落胆も大きい。あわよくばコムクドリかと思ったがそれも違うようである。

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 忙しく動き回るが、見えるところに出てきたときによく見ると、どうもイカルのようである。イカルのイメージは黄色の大きな嘴に黒い頭、グレーの背中にブルーをあしらっている。

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 枝葉の間によく見ると、頭が黒くなくまだら模様で顔つきがあまりよくない。採餌に忙しく葉陰でよく見えないが、イカルの幼鳥である。

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 小さな芽のようなものを口にしている。嘴が汚れると一人前に止まっている足元の枝にこすり付けて、その汚れをぬぐっている。ツツドリ現れずイカルの幼鳥との出遭いで我慢した場面である。

ケリ      稲穂を背景に

 秋になると稲穂もたわわに実って頭を垂れ、緑一色だった田んぼも一面の黄金色に代わってくる。

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 収穫の時期に水が張られていた田んぼも水抜きが行われて、休耕田に入っていたシギチ類は数が少なくなっていく。

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 そんな中いつも群れでいるケリが一羽、取り残されたように田んぼの色づいてきた稲穂を見つめている。

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 後ろから見ると何かもの思いにふけっているような姿である。ケリの魅力は群れで一斉に飛ぶところである。

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 そんなことを期待して田んぼを歩いてみるが、周りにはその姿が見当たらない。すでに飛び立ってしまって残された一羽の場面に出遭ったようである。

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 いずれにしてもこのあたりにいつもいるので、また戻ってくるだろうと期待しながら空を見上げてみるがその気配はない。

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 そのうちにその一羽も飛び立ったが、そんなに遠くには行かずに一回りして近くの畑の畔に降りた。慰めに黄色く実り始めた稲穂の上を飛んでくれた飛翔姿である。

 

 

 

ミサゴ  Ⅱ   思案の末

 上流から様子を見ながら漁場についたミサゴは、自分の餌場をダイサギとカワウの混群に占領されているのを見て、その数の多さに二の足である。

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       それにしてもたくさんいるね!

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 ミサゴの狙うのは結構大きい鮎であるが、これでは大きいのも小さいのも根こそぎ捕られてしまいそうである。

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 心配そうにのぞき込むミサゴもあきれ顔というところか、カツオの一本釣りをしている漁場に、よその国の漁船団が来て、流し網で捕獲するような場面に似ている。

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 いい加減に移動しないかなと思いながら見ていると、この場所はすっかりダイサギの餌場になっているようである。

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 そのうちにミサゴは飛び出しの気配を見せる。体を低くして羽を伸ばしたり白い糞をしたりと準備態勢が整ったようである。

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       漁をあきらめて・・・      

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 ダイサギたちが動くのを待っては見たが、なかなか動きそうにないので思案の末にさらに下流の餌場へと移動することになったようである。

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       次の漁場の偵察に。


 次回は邪魔者がいないこの漁場で、今後のミサゴのダイナミックなダイブを期待したいものである。

 

 

ミサゴ    今シーズンも飛来

 秋の渡りが始まるこの時季、例年のようにミサゴがやってきた。上流から獲物を探しながらゆっくりとした飛来である。

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 それでも鋭い目で下を流れる川の獲物を探している。本流では鮎釣りの人たちが川に入りさらに下流では、カワウやダイサギの群れが陣取っている。

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 ダイサギとカワウの混群もかなりの数がいるので、いくら猛禽のミサゴとといえども簡単には、その中に飛び込んでいくわけにはいかないだろう。

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 そんな川の状況を確認しながら一回りすると、昨年の定位置の枯れた太い横枝にひとまず降りて、自分の餌場を確認している。

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 昨年は早朝からこの枝にとまると、目の前にある流れの止まった川底めがけて魚の捕獲の飛び込みをしたものである。

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        俺の漁場に先客が多いな・・・・・

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 しかしこれだけの先客がいたのでは魚はもちろん食べられてしまうだろうし、それ以上に横取りを許してくれそうもない。思案中の飛来したミサゴである。

 

アオサギ   甲羅干しか

 早朝の河原を歩いていると、中州にある大きな樹木の上でアオサギが偉そうに両翼を広げている。鳥だから甲羅干しとは言わないが、そんな雰囲気である。

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 河原で日光浴をする姿はよく見るが、樹木の天辺ではあまり見たことがない。ここがわが天下といわんばかりである。

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 アオサギというと、関東ではあまり珍しくもなくどこにでもいるサギ類であるが、これが北海道に行くとなかなか出遭いが少ない鳥らしい。

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 以前観光バスに乗った時に、ガイドさんがあえてアオサギがいますと説明をしていた。北海道まで来てアオサギの説明はいらないよという感覚で聞いていたが、現地ではそうでもなさそうであった。ところ変われば希少なアオサギである。

モズ    高鳴きが始まる

 「モズの高鳴き75日」と言われるが、そろそろその高鳴きが聞こえるような季節になってきた。

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 これは昔からモズの高鳴きが始まって75日後位になると、霜が降りるといわれている天気予報みたいなものである。75日というと二か月半になる。「人のうわさも75日」とも言われるので程よい経過時間なのかもしれない。

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 子供のころは夕焼けがあると明日は晴れるとか、朝焼けは天気が悪くなるとか言われたものであるが、霜が降りる心配をするのはやはり農家の人なのだろう。

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 子供たちはというと、さらに履物を足で履いたまま放り投げると、脱げた履物が裏になると雨、表が出ると晴れると占ったものである。

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 当時は草履や下駄なども履いていたので、そんなことをして遊んだリしていた。日暮れの帰りには翌日の良い天気を願っていたものである。気象衛星による最近の正確な天気予報を考えると、科学の進歩は凄まじいものである。

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 西日を浴びた樹木ではそんなことを知ってか、知らずか二羽のモズが高鳴きを始めている。季節は秋なんだなと実感する。

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 異常気象といわれる昨今、この夏の日照時間は半世紀で最短の記録とか、そんな中でも自然界の生物たちは、確実にその変化を捉えて行動している。ダーウィンの言葉通りである。

 

オナガ   木の実を銜えて

 日陰に入ると涼しさを感じる風が吹き抜けるようになった河原も、秋の空の陽射しはまだかなり強い。

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 それでも空に浮かぶ雲は真夏とは違った秋のそれである。渡りの鳥を探して伸びきった夏草の中を歩く。

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 草の中から飛び出してくるのは小鳥と間違えそうな大きなバッタである。それもその羽音が大きく思わずレンズを向けそうになる。

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 その飛び出すバッタの数の多さに驚きながら、期待の鳥の出現を探しているが思うようにその姿は見えない。

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 高い空の陽射しも西に傾き始めたので、そろそろ見切りをつけようと帰路に就いたが昆虫以外は坊主である。

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 帰宅途中の坂道にある榎だろうか、西日が当たる樹木の葉陰にオナガの姿がある。どうも幼鳥らしい。

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 木の実が赤く色づき始めた枝に数羽のオナガの幼鳥たち。嘴を伸ばしてその実にくらいついている。本来はスマートな装いのオナガであるが、幼鳥なのでその色はまだ魅力に欠ける。本命坊主の帰り際のオナガとの出遭いである。

 

コジュケイ   家族で

 公園を歩いていると、「チョットコイ、チョットコイ・・・・」と鳴くのであたりを見回してみるがその姿は見えない。

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 しばらくの間静かにしていると、黄色の葉が目立ち始めた梅の木のある緑地の影の叢からコジュケイの幼鳥が姿をみせた。

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 恐る恐る顔を出したかと思ったら、あたりを警戒して見回している。一羽がゆっくりと藪の間から出てくると、つぎから次へと三羽の幼鳥である。

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 地面の餌を啄みながらゆっくりと歩き始める。それでも周りを警戒している。そのうちに喉元が赤っぽく胸元がブルーの親鳥が二羽現れて親子五羽での散策である。

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 幼鳥たちはまだ体の色が明確でなく、そのきれいさは親鳥にはかなわないが、前になり後になりして一人前に餌探しである。

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 時々上空でカラスが鳴いたりすると、背を低くして足早に移動する。すぐに隠れることができるように藪の近くを離れないでの動きである。

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 この公園で繁殖している留鳥たちの雛も大きくなって、家族で行動するのも秋口までだろうか、そろそろ冬鳥も姿を見せてくるので、公園の散策も楽しみになってくる季節である。

 

タマムシ    見事な金属光沢

 「タマムシ色」とよく言われるが、きれいな金属光沢をしているところから、素晴らしいことをいうのかと思っていたら正確には違うようである。

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 見る角度によっていろいろな色に変わることから、どのようにでも解釈できてはっきりしないものを「玉虫色」というらしい。

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 この見た目に変化する、色が変わるものを怖がる性質のものは、タマムシを狙わないといわれる。

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 だからこのきれいな金属光沢は鳥を寄せ付けないので、鳥の餌食にはならないらしい。そのせいか鳥を見に行ってもよく出会うことがある。今回はツツドリを待っている間に足元に現れたのである。

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 タンスに入れておくと着物が増えるという俗信から、財布に入れておくとお金が増えるともいわれる。鳥に食べられないとしたら天敵は人間になるのかもしれない。それにしてもきれいな見事な金属光沢である。

ツツドリ  Ⅲ  強い警戒心

 数年前に立ち寄ったツツドリは、毛虫のいる桜の枝によく出てきてくれた記憶があるが、今シーズンの赤色系のツツドリは警戒心が強い。

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 警戒心が強いというのか臆病者というのか、餌捕りに飛び出してくるがそこで食事をすることが少ない。

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 嘴に餌の毛虫を銜えると、すぐにその後ろにある葉の茂った樹木の中に隠れてしまう。

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 それは無理もないかもしれない。桜の木の下には木製のベンチやテーブルがあり、そのわきには公園の散策路がある。

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 早朝からジョギングの人や犬の散歩の人たちが切れ間なく通るところである。 たまに出てくれた時に、枝や葉が開けたところであればうれしいが、簡単にそうはいかない今シーズンのツツドリである。Photo_5

 ウグイスやセンダイムシクイなどの、自分より体が小さい鳥の巣に托卵する習性をもっているのだから、餌捕りの姿ぐらい堂々と見せてほしいものである。

ツツドリ  Ⅱ 採餌の飛翔

 南の国への旅の途中に立ち寄った公園では、警戒心が強くくつろいだ姿は見せてくれない。

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 餌となる毛虫がいる桜の樹木の裏側にある、大きく茂った緑の葉がついた常緑樹の林を隠れ家にしている。

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 そこから獲物を狙っているのか、飛び出したと思うとすぐに獲物の毛虫を咥えて、その隠れ家に入ってしまう。そんなわけでなかなか飛翔姿はファインダーに収まらない。

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 桜の樹木の高いところの葉は毛虫が食べつくしてしまっているので、その下の葉があるところにたくさんの獲物がいる。

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毛虫は枝にある葉を食べつくすと、幹をつたわって下に降りてくる。その毛虫を狙って幹にとりつくこともあるが、ほかの樹木に移動するために地面を這っている毛虫も格好の標的になる。

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その動作も素早く一瞬のうちに持ち去るので、その瞬間はこれもまたファインダーに収めるのは一苦労である。

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天候のせいかおいしい葉がないのか、地面には移動する毛虫が多いらしく頻繁にその獲物を狙う。

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獲物にも気づかれず、その瞬間を狙っているカメラマンの裏をかいて、隙をぬっての採餌作業は見事である。

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      獲物を咥えて隠れ家へ

 画像の出来には不満もあるが、採餌後の飛び立った飛翔姿は何とかとらえることができた。一週間ほどの滞在ではあるが、その間に再度挑戦したいものである。

 

 

 

 

 

 

 

ツツドリ    赤色系の食欲

 好き嫌いはないほうであるが、しいて嫌いなものといえば毛虫である。毛虫でも特にきれいな毛虫ほど出会うと背筋がぞくっとする。

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 そんな毛虫が大好きな鳥がいる。秋の渡りで、南に向かう途中体力増強のために公園によってくれたツツドリである。

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 しかも赤色系のメスの成鳥である。ツツドリには青色系のオスとこの赤色のメスがいるが赤色系との出遭いは珍しい。

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 桜の葉が色づき始めるころにやってくるが、それはサクラの葉を食べる毛虫を大好物にしているからである。

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 毛虫の名はモンクロシャチホコと言い蛾の幼虫であるが、夜に卵を産み付けてものすごい勢いで葉を食べる。

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 葉を食べつくすと桜の幹を降りてほかの桜へと移動する。そういう意味では害虫になるがそれを食べてくれるのはこのツツドリである。桜にとってはこの鳥の食欲はありがたいことになる。そんな秋の渡りの鳥見風景である。

 

 

 

ダイサギ    カワウと共に

 河原から急峻にそそり立った崖の緑の樹木の上の方を双眼鏡で眺めると、猛禽らしきものが移動している。

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 距離があるのでよく見えないが、低い雲の白い背景に姿を消してしまった。サシバかノスリか定かではない。

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 それでも猛禽を期待してゆっくりと双眼鏡で山の端を見渡すと、緑濃い樹木の横枝に白く見えるそれらしき姿。

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 よく見てみるとオオタカの成鳥のようである。それにしても遠いのでライブビュウーで拡大して確認すると羽繕いをしている。

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 その様子から見るとみると、早朝の狩りは終わってしばらく食休みの雰囲気である。それではと河原を見ると、ダイサギとカワウの混群が波しぶきをあげて流れに降りたところである。

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 動きそうもないオオタカを気にしながら、目の前のダイサギで時間をつぶすことにした。久しぶりの大砲を構えているので、本命に動いてほしい合流点の鳥見風景である。

 

 

セッカ     目の前で営巣か

 太陽が見えない曇り空でやや風が出ている河原、河辺には孤独なコサギやカルガモなどの姿、条件としては猛禽が出やすいはずである。

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 人間とは自分の良い方向に物事を考える。そうやって待鳥をしているのであるが、鳥の声といえばセッカの声だけである。

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 「二兎を追うものは一兎をも得ず」ということわざがあるが、上空には猛禽の飛来を待ちながら土手下のセッカにレンズを向ける。

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 土手下には伸びきった葦原の周りに黄色の菊芋の花が咲いている。その菊芋の根元あたりにセッカの営巣場所があるらしい。

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 先ほどから見ていると、そこから飛び出しては蝶のようにひらひらと飛んだかと思うと、また戻ってくる。

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 そして少し警戒しながらまた土手下の叢に入ってしまう。遅い子育てをしているのか、忙しそうに動いているセッカの営巣場所である。

カワセミ   つれない姿

 久しぶりに意気込んで河原へと向かったが、最初に迎えてくれたのは背中を見せているカワセミ君。

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 せめて飛び出してよと願いつつじっと待ってみるが、願い通じずきれいなコバルトブルーの背中を見せるだけ。

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 上の方を見たり後ろを見たり、警戒しながら獲物を狙っているようであるが、満腹なのか動かない。

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 目の前の川の水はきれいに澄んで、川底の石が見える。ここからは魚までは見えないが、小さな跳ね返りの姿も。

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 やっとお尻を上げて白い糞を出したので、いよいよかと期待して息を止める。そこまですることはないのだが、緊張感を持ってその瞬間を待つ。

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 早く済ませて本命を期待している合流点に向かいたいのだが、気を持たせるだけのつれない姿のカワセミ君である。

 

 

ツミ    母は強し(回顧)

 子供を育てる母親の強さは、男性でははかりしれないものがある。見ていてもたくましさを感じるものである。

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 今シーズンもわが公園では、ツミが4羽の雛を無事育ててそれぞれ巣立っていった。その過程を観察して思ったことは「母は強し」である。

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 オスも遊んでいるわけではないのだろうが、狩りの下手なオスはタイムリーに獲物を運んでこない。

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 4羽も育てるのだから普通の状態よりは忙しくなるはずである。見ているとオスも獲物をメスに引き渡すと、休む間もなくすぐに次の狩りに出かけている。

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 雛の成長と共に食欲は旺盛になるので、その間隔が長くなるとメスは自ら身近で狩りをして雛に餌を与えている。

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 近場でムクドリの群れがにぎやかだと思ったら、仲間が犠牲になったようである。弱肉強食の自然界の摂理は残酷であるが、母は強しの場面を見た気がした観察日記である。

 

 

 

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