オナガ 木の実を銜えて
日陰に入ると涼しさを感じる風が吹き抜けるようになった河原も、秋の空の陽射しはまだかなり強い。
それでも空に浮かぶ雲は真夏とは違った秋のそれである。渡りの鳥を探して伸びきった夏草の中を歩く。
草の中から飛び出してくるのは小鳥と間違えそうな大きなバッタである。それもその羽音が大きく思わずレンズを向けそうになる。
その飛び出すバッタの数の多さに驚きながら、期待の鳥の出現を探しているが思うようにその姿は見えない。
高い空の陽射しも西に傾き始めたので、そろそろ見切りをつけようと帰路に就いたが昆虫以外は坊主である。
帰宅途中の坂道にある榎だろうか、西日が当たる樹木の葉陰にオナガの姿がある。どうも幼鳥らしい。
木の実が赤く色づき始めた枝に数羽のオナガの幼鳥たち。嘴を伸ばしてその実にくらいついている。本来はスマートな装いのオナガであるが、幼鳥なのでその色はまだ魅力に欠ける。本命坊主の帰り際のオナガとの出遭いである。
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