野鳥たち

  • オオソリハシシギ
    野鳥たちの表情を表現できればと思っていますがショットが精一杯。

花たち

  • 姫扇
    気の向くままの足跡を紹介します

風景

  • 常陸海浜公園
    一期一会の心に残る風景

淡島の一日

  • 淡島から見るサンセット
    奈良の帰りに淡島に一泊。夕日と富士山がきれい。露天風呂から正面に富士山が見える。

四国・四万十川の旅

  • 金比羅宮
    2008年5月の連休の四国四万十川の旅

« 2018年2月 | トップページ | 2018年4月 »

2018年3月

オナガ     エンジュの実を貪る

 公園を歩いていると「ギューイギュイギュイ」というオナガの鳴き声が聞こえてくる。どこかと見上げると常緑樹の天辺にいる。

Ong1

 いつも思うことだが、黒いベレー帽に水色のマントと意外にきれいな装いをしているオナガ、鳴き声だけはいただけない。

Ong2

 それが群れでいるのだからなおさらである。でも採餌に夢中であまり鳴かないのでその姿を観察する。

Ong3

 何がおいしいのかと見てみると、エンジュの枯れた木の実を食べている。一説には毒性もあると聞いているが、お構いなしである。

Ong4

 エンジュの木は出世の樹とも言われ、家庭では中庭に植えられることが多いと聞くが、ここでは公園の片隅にある。

Ong5

 寄ってたかってその貪るさまは凄まじいものがある。長い尾羽を高く持ち上げたり、逆さまになって木の実を嘴に銜えたりとにぎやかである。

Ong6

 しばらくすると近くの樹木に飛んで食休みをしたかと思うと、また数羽がやって来て同じように採餌する。食欲旺盛なオナガの群れである。

 

トラツグミ   会うは別れのはじめなり

 野鳥たちとの出遭いは本当に一期一会で、大切にしなくてはならない。ましてや留鳥はまだしも、渡りの鳥とのその出遭いは貴重なチャンスになる。

Trt1

 毎シーズン同じ鳥たちがやってくるが、これだけは必ず遭っておきたいという鳥がいる。目の前にいるトラツグミもその一種である。

Trt2

 今シーズンはいつもの餌場がきれいに下草がかられて、さらに大好物の木の実がある樹木も剪定されてしまった。

Trt3

 そんなわけで、いつも簡単に出遭えていたトラツグミであったが、今シーズンはもう帰る寸前の出遭いになってしまった。

Trt4

 それも一度は不用意に公園を歩いていたので、後姿を見ただけで終わっていた。そこで今朝は慎重に出遭いの場を求めて歩いてみると、広場にある石碑の影でその姿を見つけた。なんとやっと出会えたときはもうお別れの時季である。

Trt5

 「会うは別れのはじめなり」と言われ、出遭いは必ず別れをもたらすという世の無常を表現しているが、目の前のトラツグミはまさにその通りである。来週にはすでにいないだろうと思う早朝である。

 

アカゲラ    ペアーで遊ぶ

 今まではアオゲラが多かったこの公園も、最近はアカゲラの姿を良く見かける。「キョッ、キョッ、キョッ」と鳴く声が聞こえると、見上げる樹木にその姿はある。

Akg1

 アオゲラの鳴き声と同じようであるが、良く聞くと少しアオゲラよりは弱い声で短めに鳴くのが特徴である。

Akg2

 ペアーでこの公園内を廻っているようで、時間がたつと定期的に同じようなところにやってくる。

Akg3

 目の前にいるのはメスのようだが、周りを警戒しながら長い間同じところにとまっている。それともオスを待っているのか落ち着きがない。

Akg4

 この公園でのアカゲラの営巣はまだ聞いたことがないので、やがて山の繁殖地に移動するのだろうが、ここで営巣してくれたらうれしい限りである。

Akg5

 公園の樹木も若葉が出始めたので、もうしばらくすると鳥たちの姿を見つけるのが難しくなる。今の時期が一番、森の鳥見には都合の良い季節である。

 

 

 

ウグイス   梅じゃないよ桜だよ

 春が一気に来たという感じで、桜の蕾のふくらみが早い。一日公園にいると朝の桜と午後の桜の木は雰囲気が違う。

Ugis11
         見返りはピンボケ!

 少し前に梅にうぐいすを狙ったが、動きが早くて思うようにファインダーに収まってくれなかった。それでもあきらめないでいたら、桜の時季になり少し花に絡んでくれた。

Ugis13

 どうして動きが早いのかよく見ていると、春の囀りをしながら樹木の細かい枝にいる虫を捕っているようである。

Ugis22

 メスにアピールをしながら朝食をとっているという、合理的な行動をしているのだと感心している。

Ugis23

 そういう意味では、こぶしの白い花咲くところや、桜の蕾などに絡んでくれるが、それを追いかける腕がついていかない。

Ugis24

 近くを飛び回っているので、ウグイスに言わせれば「良いショットを頼むよ」と言ってるように見える。

Ugis25

 此方側からは、週末あたりは満開になり花見日和になるので、その時にもう一度、桜の花絡みのポーズを頼むよと、期待しているのである。

エナガ     花見の予行

 公園の桜も日増しにその蕾が膨らんでくる。朝と夕方でも違って見えるほどになる。例年より10日も早いという今シーズン。

Eng1

 雪が最近も降ったりして寒さは残っているのかと思えば、週末には初夏の暖かさになるという予報もある。

Eng2

 なんだかんだといっても地球温暖化は確実にすすんでいるようである。北極の氷も間違いなく溶けているといわれている。

Eng3

 データによると、1978年の観測始まって以来2012年までに、日本の面積の約2倍ほどの氷がなくなっているらしい。

Eng4

 これによる影響は生物の生態系にも大きく影響するだろうが、海抜の低い国は浸水の心配もある。

Eng5

 開花が早いと言ってもまだ蕾の桜の花に、かわいいエナガがいる。桜の花見の予行演習と言ったところか、蕾の間を飛び交っている。

アカハラ   もうすぐ旅立ち

 公園の冬鳥たちもぼつぼつ北帰の準備なのか、毎朝同じところで採餌をしている。翌週はもういないだろうと思っていたらまだ健在であった。

Akhr1

 そんな公園散歩が二週続いた。そのうちに桜の蕾も膨らんできて、例年よりも早い開花になりそうである。Akhr2

 さては、ここまで待っていたんだから、桜の花見をしてから山に帰ろうと思っているのかもしれない。

Akhr3

 そうすれば花見は二度楽しめることになる。若いころ東北の桜前線を追いかけて、花を楽しんだことがある。

Akhr4

 三春のしだれ桜に始まって、福島の花見山、仙台の一目千本桜、盛岡の石割桜、角館武家屋敷通りのしだれ桜、弘前城の桜と回った。

Akhr5

 中でも一番よかったのは弘前城の満開の桜だった記憶がある。ここのアカハラもこんなコースをたどって北へ向かうのだろうか、もうすぐ旅立ちである。

Akhr6
 そんな気持ちで見ているせいか、後ろから見る姿も何となく北の方を見ているような雰囲気を感じさせる公園の朝である。

 

 

 

オオタカ    春を待つ

 3月に入って雪は降ったものの季節は確実に春に向かっている。桜の花も開花宣言がされると、天気予報時でも各地の桜の花の状況が伝えられるようになる。

Photo

 朝晩の風はまだ冷たさを感じさせるが、頬をなでるその風には心地よさがある。樹木の中を歩くと、聞こえてくるのはウグイスなどの野鳥のさえずりである。

Photo_2

 桜の花が咲き始めた公園などでは、春だなと感じさせる情景である。小鳥たちもせっせと繁殖の準備に入っているが、猛禽類も同じである。

Photo_3

 森の中で見るのは、オオタカの巣作りのために、嘴で枝を折る光景である。結構太い枝を嘴に加えて大きく羽ばたいて折る。

Photo_4

 事前に枯れた折れやすい枝を見つけておくのか、時間をかけずに運んでいる。巣ができれば伴侶を連れてくるだけである。

Photo_5

 そんな作業を見ていると、鳥の世界も人間と同じで、男は大変なんだなと思うのである。日暮れ前、樹木の横枝にたたずむオオタカの背中に感じる春を待つ姿である。

 

 

カルガモ  Ⅱ   飛翔

 「カルガモも褒めれば飛翔する」こんなことわざはないが、次列風切羽の翼鏡がきれいだと感心して眺めていたら、ペアーでいきなり飛び出していった。

Krgm211

 褒められたから飛んだわけでもないだろうが、支流から本流へ飛んだと思ったら、しばらくするとまた目の前に降りてくる。

Krgm22

 いかにもきれいな飛び方と広げた翼鏡を見てほしいような飛翔である。確かにその次列風切羽がなかったら、本当に地味な鳥になってしまう。

Krgm23

 昔のコマーシャルで「クリープの無いコーヒーなんて・・・」というキャッチがあったけれど、それに通ずるかもしれない。

Krgm24

 今はすっかりコーヒーもドリップで簡単に飲めるようになったので、インスタントコーヒーは古の飲み物の感があるが?

Krgm25

 でも目当ての鳥が姿を見せてくれないときは、シャッターを押すチャンスを与えてくれるのでうれしい限りである。

 

カルガモ    翼鏡の魅力

 春近しと言えど、桜の蕾もピンクの色が見えてきたころに雪が降る。脱いだ冬のコートを、もう一度引っ張りださないといけないような天気である。

Krgm11

 冬の間背中につけていた寒い冬の必需品、貼るカイロもつけないで河原を歩くと、慣れてしまったせいか背中がすうすうする。

Krgm12

 そんな寒空の三月も中旬を過ぎて、河原ではいつでもいるカルガモが、仲良しペアーになっている。

Krgm13

 どこにでもいるので、カルガモに注目するのは、子供をたくさん引き連れている時ぐらいだろうか。

Krgm14

 対岸でキジが歩いている程度なので、陽が上り始めた川面をゆっくりと泳ぐカルガモを観察してみた。

Krgm15

 外観の色やスタイルもそんなに際立つものがなく平凡な鴨であるが、羽を広げたときの翼鏡は魅力的である。

Krgm16_2

 光の加減や見る角度で金属光沢の緑色や青に見える。普段は見えない部分で叢などの保護色に近い地味な外観だが、大きく羽ばたくとそれがきれいに見える。

Krgm17

 

 もう少しすると河原にもセイヨウカラシナなどの花が一面に咲くようになる。そのころには子連れのカルガモの姿が見られるようになるだろう。楽しみに待つことにしよう。

 

 

イカル     望郷

 公園の桜の蕾も日増しに膨らんできている。例年より早い開花と言われているが、お花見にちょうどいいのは花びらが飛び始めるころか。

Ikr1

 この時季にはウソが開き始める前の桜のつぼみを食べにやってくるのだが、少し前に姿を見せたきりである。

Ikr2

 あいにく今シーズンはウソの姿を見てないので、ぜひ見たいと思って公園を歩いている。餌場には餌は豊富にあるが、ウソの姿は見えない。

Ikr3

 そんなウソを待っていると、群れで定期的に飛んできて、モミジの枯れた実に群がっているイカルである。

Ikr4

 ウソの見えない分イカルをとり上げる回数が多くなる。イカルもメタリック調のブルーの羽や大きな黄色の嘴が魅力的ではあるが、春の花には止まってくれない。

Ikr5

 そんなイカルも繁殖地へ帰る準備か食欲は旺盛である。たまに食休みの姿を見ていると、望郷の念で物思いにふけっているように見える。

 

チョウゲンボウ  Ⅱ   恋の季節

 現代社会に生きているチョウゲンボウは、住まいは橋脚の下で、羽を休めるのは民家の屋根である。そんな中で愛の営みは行われている。

Cgb21

 最近の野鳥たちは人工物をうまく利用している。カラスは針金のハンガーを巣作りに使うし、コンクリートの積石の排水口の穴には、雀やシジュウカラなどが営巣する。

Cgb22
 

 絶滅の危惧種から外れそうなオオタカなどが、人工物で営巣していたら興ざめしてしまうが、最近はハヤブサがその傾向にある。

Cgb23

 「やはり野に置け蓮華草」ではないが、都会の鳥でも自然の中でうまく調和してその雄姿を見せてほしいものである。

Cgb24

 それだけ野鳥たちが生息できる自然環境が少なくなっているということだろうか。電気の需要増に備えて風力発電設備の拡大を計画しているが、これも自然環境保護の面では問題である。

Cgb25

 「日本野鳥の会」の報告によると、「バードストライク」と言われる風力発電の風車に衝突死する野鳥は、2001年から昨年3月までに国内で約300羽になるという。

Cgb26

 このうち天然記念物のオジロワシなどの絶滅危惧種は6種の42羽だったといわれる。人間が便利さを追求し、自然環境が破壊されていく中で、身の危険を冒してまでそれに順応していこうとする野鳥たちである。

 

チョウゲンボウ    人工物が好き

 野鳥撮影をしていると背景とか止まるところなどが気になるものであるが、できれば自然物とうまく調和してほしいものである。

Cgb1

自然の生き物は自然界でと思う。ところがその自然を壊しているのが人間なのか、人間も自然界の一部だと思うと犯人になる。

Cgb2

 本来は樹木の上の方に巣を作るはずのチョウゲンボウが、人工物で営巣を続けてかなりの時がたつ。

Cgb3

 それでも最初は営巣場所だけだったのが、そこで巣立った子供たちが営巣しているのか、最近は止まるところもテレビのアンテナだったりする。

Cgb4
          活発に飛び回るのはメス

 さらにびっくりするのは恋を囁くのも民家の屋根であることもある。見ている方とすれば、もう少し雰囲気のあるところにしてほしいものである。

Cgb5

                       元気なメスがオスに気合を!            

Cgb11

 その上弱々しく見えるオスに、大きく嘴を開けてもの申しているのはメスである。人間の世界のマンション世代の若者と、なぜか共通点があるような気がするのは自分だけだろうか。

 

 

バン    抹茶池で

 土手下の湧水池は先日の雨でその水位が上がって面積が広がっている。普段は枯れ落ちた葦原になっている部分が池になっている。

Ban1

 移動範囲が広がった湧水池の端には、小さな緑色の水草がびっしりと繁殖している。上から見ていると一部は抹茶池に見える。

Ban2
         抹茶池で

 そんな中で採餌をしているのは、嘴が黄色と赤で体が黒っぽいバンである。よく見ると嘴がまだ色づいていない幼鳥もいるようである。

Ban3

 時々「クイッー、クイッー」と鳴き声を聞かせるが、この河原の上空は猛禽類が多く飛来するので心配もする。

Ban4

 そんな心配もしながら、実は猛禽の狩りのその瞬間も目の前で起きないかなという期待も持っているのである。

Ban5

 やさしさと残虐性も自然の摂理なのだからしょうがないなと、無理やり納得しながら猛禽の飛来を待っている早朝である。

 

アオジ     やっと人慣れ

 「出会いは別れのはじめなり」という言葉があるが、出会って親しくなってくるとそろそろお別れの時間になるものである。

Photo_7

 アオジもその典型で秋口に渡ってきたときは、警戒心も強くすぐに低い藪の中に隠れてしまったものである。

Photo_8

 三月も半ばになってくると冬場の雪や雨で、枯草もすっかり地面に這いつくばるようになって、太い茎や枝だけが目立つようになる。

Photo_9

 この時季になると今まで隠れていた低い藪が隠れ家にならず、人慣れしてアオジの姿がよく見えるようになる。

Photo_10

 それと共にアオジの胸の黄色と頭の黒い部分がはっきりしてきれいな姿になってくる。他の鳥たちもそうだが、来た時よりはかなり成長しているのである。

Photo_11

 それと同時に繁殖地に帰るためには、着飾ってよき伴侶を見つけて旅立とうとしているのかもしれない。

Photo_12

 そんな風にどこでもきれいな姿を見られるようになってくると、そろそろお別れの時季になるのである。ぜひ来シーズンも珍しい仲間を連れてきてほしいものである。

アオゲラ   朝食のメス

 早朝の冷気が気持ちよく感じるような季節になってきた。背中を丸くして歩いた河原の土手も背筋を伸ばして歩けるようになった。

Photo

 ツグミがそろそろ北帰の準備を始めたのか、その数が目立つようになってきた。早くから姿を見せたシメも同じく帰り支度を始めたように見える。

Photo_2

 近くで行われている工事の車両の通行のためか、道路際の樹木の大きな枝が大胆に切り落とされている。

Photo_3

 南の方からは桜の開花予想が聞かれるようになってきたが、蕾の固いその土手際の桜並木も枝打ちをされてしまった。

Photo_4

 しかもその下にはたくさんの車が並んでいる。今シーズンの桜の季節にはいつもの鳥たちの姿が期待できないかもしれない。

Photo_5
          カラスを警戒しながら・・・

 そんな河原の頭上の高い樹木の枝には、朝食中のアオゲラがいる。見たところ頭の赤色が地味に見えるのでメスだろう。

Photo_6

 近くにはカラスが営巣の準備をしているので、朝の採餌をしているアオゲラを執拗に追い回す。それでも美味しい餌場なのか、遠くには行かないで虫探しをしているアオゲラである。

 

 

 

イカル    当たり年

 冬鳥たちはあたり年とそうでない年がある。昨年はアトリがどこにでも群れで飛んでいたが、今シーズンは見かけない。

Ikr21

 時々迷って来たのかと思われる数羽のアトリを見ることがあるが、大きな群れは見たことがない。

Ikr22

 そういう意味では、今シーズンはイカルのあたり年と言えるのかもしれない。早い時季から今まで公園のどこでも群れに会うことができた。

Ikr23

 今朝も公園を歩いてみた。あまり鳥の姿は多くなかったが、青い空の下を群れで飛んでくるのはイカルであった。

Ikr25

 枯れたモミジの実を啄んでいるようである。その姿は啄んでいるというよりも、仲間に負けないようにわれ先にと口に入れているように見える。

Ikr26

 大きく背伸びをして頭の上にある実を採ったり、そうかと思うと逆さになって足の下の実を口にしている。

Ikr27

 公園を散歩する人の姿を見て、飛び去っては公園内を定期的に巡回しているように、小一時間もするとやってくる。

Ikr28

 もう少しすると繁殖地へと旅立つのだろうが、来シーズンもあたり年になって遭えることを期待したいものである。

 

 

オオタカ    巣作りに忙し

 夜明けが早くなって上る太陽が東寄りになってくる。まだ明け方の気温は低いが、背を丸めるほどではない。

Oot1

 今日も一万歩を目標に歩き出すと、森の中に響き渡るのはオオタカの呼び合う鳴き声である。

Oot2

 声のする方に足を向けてみると、上空から目線の位置を横切るオオタカの飛翔姿、カメラを構えるよりもそのあとを目で追ってしまう。

Oot3

 どうも嘴に銜えているのは枯れ枝のようである。そろそろ巣作りを始めた模様で、見ていると何度か往復している。繁殖活動が始まった森の中である。

ツミ  Ⅱ    オスを待つメス

 待ち人を待つ女性は心うきうきで着飾ってその時を待っている。待っている間は短い時間も長く感じるものである。

Tum11_2

 そんな雰囲気を感じさせるツミのメスが、常緑樹の葉陰の横枝にいる。最初は慎ましく背中を見せて、時々警戒しながら振り向く。

Tum11

 誰でもそうだが、はじめのころは気恥ずかしさもあるのか、羽繕いのしぐさを見ていると、その恥じらいらしさも感じる。

Tum12_2

 しばらくすると正面を向き、体の羽をやわらかく膨らませて、大きく見せたりする。それを見ていると、きれいな横じまのメスもなかなか魅力的に見える。

Tum13
               小さなツミも大きく見える

Tum14

 そのうちに背筋を伸ばして体を大きく見せたり、鋭い目をキョロキョロさせて落ち着かない雰囲気になってきた。

Tum15

 きっと近くにオスが来ているのだろうと思われる態度である。オスを待つメスの心境は鳥の世界も同じなのかなと、思わせる公園の森である。

 

ツミ   恋の季節

 三月の声を聞くと土手を歩いていても土筆が顔を出し、蕗の薹がおいしそうな柔らかな色を見せる。

Tum1
       じっとするオス

 寒梅と言われた梅の花はすでに終わりに近くなってくると、早咲きの桜が濃いピンク色の花を開き始めた。

Tum2

 自然は間違いなく春を運んできている。公園で越冬した冬鳥たちも、そろそろ故郷への帰り支度を始めている。

Tum3
        そわそわするメス

 公園を歩いていると囀り始めたウグイスの声が聞こえてくる。シジュウカラのさえずりはひときわ大きく聞こえる。

Tum4
        変な?体勢

 そんな公園の森の奥深く入ると、猛禽の鳴き声が頭上に響く。お互いを呼び合っているようである。

Tum5
       いきなり頭上からオスが

 見上げる大きな樹木の天辺にツミのオスの姿が見える。オスがいるということは、近くにメスがいるはずだと、しばらく待ってみることにした。

Tum6

 そのうちにオスが飛びだして、遠くで鳴き声が聞こえたと思ったらメスが近くの樹木に入った。

Tum7

 どこかでプレゼントをもらって食べ終えてきたのだろうか、くつろいで羽繕いをして体を丸く膨らませている。

Tum8
       

 そのうちにメスが、飛び出しのように低い姿勢をとったかと思うと、いきなり頭上を越えてオスがやってきた。

Tum9
                凛々しいオス

 すると、すぐに目の前で交尾が始まった。幸い正面にいたので、その表情を一部始終観察することができた。鳥たちも恋の季節になったのである。その営巣の観察もまた楽しからずやと、期待しているところである。

モズ    伴侶を求めて

 「伴侶」という言葉は響きが良いと思う。表意文字である漢字は、それぞれの文字に意味が含まれている。

Moz1

 「人生の伴侶を得る」とか「よき伴侶に恵まれる」と使われることが多い。伴侶とは、つれあい、配偶者などの意味である。

Moz2

 一昔前までは、女性が伴侶を求めてという使い方はされなかったと思う。人偏に半分、人偏に口二つ、まさにつれあいである。

Moz3

 鳥たちの世界では恋の季節が始まっている。目の前のモズのメスは相手がいないのか、伴侶探しの最中なのか寂しさが漂う。

Moz4

 見た目はそこそこの美形に映るが、鳥の世界のモズのオスも目がないなと同情してしまう。

Moz5

 それともモズの世界も草食系のモズが多くなったのだろうか、いやいやモズはちいさな猛禽といわれる肉食系である。この次に来るときは、きっとよき伴侶が見つかっていることだろうことを願う。

 

 

ミサゴ    肩すかし

 弥生三月、そろそろ移動する鳥たちは準備をして、動き始めるころかなと思いつつ河辺に立ってみる。

Msg2

 いつもベニマシコいるところに行ってみると、なんと野焼きをされてしまって枯れたセイタカアワダチソウが跡形もない。

Msg4

 背後の田んぼを見渡すと数十羽のハトの群れが、朝陽に白い羽を光らせて乱舞する。見るからに猛禽が突っ込んできそうな光景である。

Msg6

 しばらく期待しながら眺めていると、案の定ハヤブサ君が勇猛果敢に突撃してきた。劇的な場面を待っていたが、見事に逃げ切られて失敗である。

Msg12

 再度の挑戦を期待して上空を見ていると、大型の猛禽がゆっくりと上流から、時折ホバリングをしながら下ってくる。ミサゴである。

Msg13

 このステージもおおいに期待したいところである。その雄姿はだんだんとこちらに向かってくるので、目の前での飛び込みに期待度が高まる。

Msg15

 天気晴朗、順光の場面、たびたびのホバリングで頭上に来てしまった。決断の悪いミサゴは、飛び込みの素振りだけ見せた肩すかしで、下流へと姿を消したのであった。

 

 

 

ヒヨドリ    花があれば

 鳥見を趣味として長年続けていると、どこにでもいる鳥にはあまり目を向けなくなり、珍しい鳥とか猛禽類に向かう。

Hiy1

 さらに普通の枝どまりには興味が薄れ、餌獲りの瞬間とか動きのある場面を狙うようになる。

Hiy2

 単なる枝どまりの場合は、背景や周りの環境、風景をどう取り込むか考えるようになってくる。

Hiy3

 これが向上心や向学心になって、人は成長していくのかなと我田引水の評価になる。と理屈をつけながら、毎日フィールドに出向くのである。

Hiy4
         嘴が花粉で黄色になっている正面顔

 そこは自然を相手にしている趣味なので、一期一会の嬉しい場面がある。河津桜が咲き始めた公園ではヒヨドリがにぎやかである。

Hiy5

 「馬子にも衣装」ではないが、ヒヨドリもその旬の花があると引き立つものである。なかなかのパフォーマンスと稀な表情を見せてくくれるうれしい季節である。

メジロ  Ⅱ   花に埋もれて

 おいしいものきれいなものは独り占めできないのが世の中の常。メジロが河津桜を楽しんでいると邪魔者が入る。

Mjr21

 メジロが入ってくるのを見つけると、どこで見ているのか必ずヒヨドリが飛び込んできて、追い出してしまう。

Mjr22

 いかにもここは俺の縄張りだといわんばかりに、「ピーッピーッピーッ・・・」と大きな声で鳴きながら飛んでくる。

Mjr23

 体の小さなメジロは、しょうがなく他の枝に移って再び花の中に顔をうずめている。その小さな嘴を花粉で黄色く染まるほど夢中である。

Mjr24

 陽が上り始めて花の色が透けてきれいに見えてくると、他の鳥が来ないかなとあたりを見回してしまう。

Mjr25

 まだへたくそな鳴き方のウグイスの囀りが聞こえてきたので、あわよくばと思ったりする。そんなことを考えながら、花に埋もれたメジロを追いかけている早朝である。

 

メジロ     河津桜の季節に

 春の訪れとともに咲き始める花の代表格は桜のソメイヨシノであるが、その前に桜の露払いのごとく花開く、濃いピンクの河津桜がある。

Mjr1

 河津桜の並木の下には、黄色のスイセンや金色に見える花びらのフクジュソウが春を告げている。

Mjr2

 この時季は三寒四温と言って、暖かい春の陽気になったかと思うと、寒さがぶり返したりする季節である。

Mjr3

 重いコートやマフラーを脱いで、外を歩いて春の雰囲気を味わった翌日は、再び冬支度での外出になったりする。

Mjr4

 そんな繰り返しで本格的な春がやってくる。今シーズンはウメジロを狙って近くの梅園を歩いてみたが、人が多く鳥の姿は全くなかった。

Mjr5

 それではとそんな梅園を避けて、静かに花を開き始めた河津桜のある公園に足を向けてみた。幸いに、そこでは花を独り占めしたメジロが元気に待っていてくれたのである。

 

 

クビワキンクロ♀   近場の池で   

 メジロガモが連れてきた珍鳥の友達は、アメリカ北西部では留鳥といわれるクビワキンクロである。

Kbk1

 それもメスを連れてきて、仲良く並んで泳いでいたりする。クビワキンクロといわれるので、どこがその特徴なのか見てみると、オスにその特徴がよく出ているらしい。

Kbk2

 図鑑で見ると、メスのほうが優しそうなまなざしと、くちばしの白い部分が魅力的である。ちょうどオシドリのメスのような優しい目をしている。

Kbk3

 早朝の水鏡の中、波紋を広がらせながらゆっくりと泳いでいる。そうかと思うと水中に飛び込んでは採餌をしている。

Kbk4

 その時は、次にどこに姿を見せるのか、戦々恐々として水面を見つめる。餌を探してかなりの距離を潜水するので、意外なところに顔を出す。

Kbk5

 メジロガモと並んでほしいと願いながら待っているが、そんなことは我関せずで、好きな行動をとっている。

Kbk6

 静かな水面に映る周りの景色の色がなんとも言えない。そんな水面を泳ぐアメリカから来た迷鳥に魅了されている早朝である。

 

 

メジロガモ    珍しい仲間を連れて

 鳥には羽があるからいいなと思うのは私だけではないと思う。ヨーロッパ南部で繁殖するというメジロガモが近場に来てくれた。

Mjg1

 前回は迷鳥来るといわれたので少し遠くまで足を延ばして初対面であった。今回は近くの公園の池にこれまた珍鳥を連れてやってきた。

Mjg2

 その友達はクビワキンクロのメスであるが、これも初見、初鳥になる。公園に出向くと水鏡となった池にその二羽の姿はあった。

Mjg3

 お互いに地元の主のキンクロハジロやカルガモに遠慮しながらゆっくりと泳いでいる。お互いの立場が分かっているかのように池の端にいる。

Mjg4

 メジロガモは羽ばたいてくれると、白いパンツスタイルがはっきり見えるのだが、なかなか羽ばたいてくれない。

Mjg5

 メジロガモといわれるとたびたびは遭えないので、近場でうれしい二度めの出遭いとなった。それも珍鳥を連れて。

ヒレンジャク   顔は悪役

 青い空の下、高い樹木の枝にいるのはヒレンジャクである。今シーズンはヒレンジャクの当たり年のような気がする。その顔のつくりを見ていると非常に個性的な顔をしている。

Photo_7
         ずんぐりむっくり?

 野鳥たちは全般にいろいろな顔立ちが多くたくさん見てきているが、ここまで奇抜な顔立ちは珍しい。

Photo_8
          そうでもないときも!

 人間の世界でも同じような顔にペイントをしたタレントがいたが、トークと考え方はなかなかよく感心したものである。

Photo_9

 「人は顔じゃないよ心だよ」と内面の在り方を評価することが多いが、外面の第一印象も大事である。

Photo_10
        よいしょっと!

 ヤドリギの寄生した大きなケヤキの樹木の高い枝に数羽のヒレンジャクの姿。見下ろすその表情はある面で怖いものがある。

Photo_11

 ケヤキに寄生したヤドリギの中に潜り込んで熟したその実をついばんでいる。おなか一杯になるとケヤキの枝に出てきてあたりを見回す。

Photo_12
        ピントが来てないが!

 しばらくじっとしていたかと思うと近くの水場に向かって飛びだす。素早く水を飲むとまた高い樹木の枝に戻る。

_dsc1804

 その枝では、ヤドリギの粘りの強い種子の入った糞を垂れ流し状態である。これが寄生植物ヤドリギの発芽・養生を助けるとされている。もちつもたれつのヒレンジャクである。

 

マガモ    恋の季節

 公園の池の周りを歩いていると、水鳥たちが岸辺の近くを泳いでいる。この時期になるとペアリングができてほとんどがオスとメス並んでいる。

Mgm1

 マガモのペアーが近づいて、お互いに首を上下にリズミカルに振っている。求愛のシーンである。

Mgm2

 首をのばしたり縮めたりするさまは、ちょうど嘴を水面につけるようにお互いに向き合って行う。

Mgm3

 オスはメスの周りを廻りながらその行為を続け、承諾したメスは姿勢を低くしてほとんど水中に潜るようなスタイルをとる。

Mgm4

 それに近づくとオスはメスの上に乗って嘴でメスの頭を銜える。嘴だけを出したように見えるメスは満足げな顔を見せる。

Mgm5

 傍で見ていると、ほとんど水中に没しているメスの姿は、苦しくないのかと変な心配をしてしまう。

Mgm6

 交尾が終わるとオスはメスの隣に並んで、勝ち誇ったように胸をそらしていた。その後お互いに羽ばたきをして、並んで遠ざかって行った早朝の公園の恋愛風景である。

コハクチョウ  Ⅱ    大空に舞う

 あいにくの春の季節独特のかすんだ空であるが、大空を飛翔するコハクチョウの姿はきれいである。

Khkc24

 そんな鳥の姿を夢見て人間は飛行機を作り出した。技術の進歩は著しく、手に持ったスマホを見れば世界の情勢はすぐにわかる。

Khkc22

 便利な良い時代になったものであるが、三寒四温の寒さのなか湖沼の土手で、季節の移ろいを察知して移動するコハクチョウを見ている。

Khkc25

 旅立ちの準備をしているせいか食欲は旺盛で、羽ばたきも頻繁に見せてくれる。そのせいか水面には抜けた羽が白く残っている。

Khkc32

 頻繁に飛び立つ群れの数も心なしか多くなっているように感じる。そんな光景を見ていると、飛行訓練をして近くの湖沼に集結して北に向かって飛び立つ日も近い予感がする。

Khkc33

 そんな見送りの場面に遭遇できたら、鳥見の楽しみも倍加するのだろうが、週末バーダーとしては難しいことが多い。

Khkc35

 せめて遠く雪山に向かうコハクチョウの舞う後姿を見ながら、雰囲気だけでも味わうことにしよう。

 

 

コハクチョウ    北帰行の準備

 渡ってきたばかりは、グレーの色が濃かったコハクチョウの雛たちの姿も大人びて、嘴の廻りの黄色が目立つようになってきた。

Khkc11

 コハクチョウの塒になっている蓮池も、鳴き声が大きく聞こえるようになってきた。朝方の採餌が終わって眠りについているもの。

Khkc12

 これから近くの田んぼに出かけて朝食をとろうとするコハクチョウたちでにぎわっている。

Khkc13

 飛び立つには風の向きが影響するのか、家族の群れが同じ方向に進んできては、水上を飛び跳ねるようにして飛び立っていく。

Khkc14

 一旦南に向かって飛び立つが大きく旋回して戻ってくると、頭上を飛び越えて上空へと飛翔する。

Khkc15

 そろそろ北の方へ帰る準備なのか多くのコハクチョウが集結している。珍しく迷って来たシジュウカラガンは今朝がた旅立ったといわれている。帰る渡りの季節だということであろうか。

 

« 2018年2月 | トップページ | 2018年4月 »