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2018年6月

ニホンサル    民家の屋根に

 昨夜の雨が残る早朝、夏鳥の営巣地を歩いてみた。そろそろ相手も見つかって、営巣を始めただろうと樹木を見上げながら歩く。

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 早朝であいにくの曇り空の森は暗く、写真を撮るには条件が悪い。それでも営巣場所を確認すると、安心して巣立ちを待つことができる。

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 山を下りて民家の近くを歩いていると、周りの樹木の枝が不自然に動く。よく見ると猿の群れである。

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 かなりの数がいるようで、民家の裏の方に回ってみると、屋根にかぶさるように枝の張ったオレンジ色の琵琶の実を食べている。

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 それでも警戒するのか人の姿を見ると、後ろの大きな樹木の中に姿を隠してしまう。少し遠ざかると、再び琵琶を食べに出てくる。

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 最近、農家の農作物を荒らし、被害をもたらすのはこの猿の仕業が多いと聞く。秋の実りの時季には、畑や田んぼの周りを電流の通った電線で囲うことが多くなっているこのごろである。

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 林業が廃れて山に人が入らなくなったせいで、野生の猿やイノシシ、クマなどが里に下りてくるようになった。そして人慣れしたサルなどは、民家の屋根や庭先にも出没して被害を与えているようである。話に聞くそんな光景を目の前にしている早朝の鳥見である。

 

 

 

 

ツミ    もうすぐ巣立ちか

 梅雨空の朝、通勤路で見るツミの子育て、オスがいつもいる場所やメスが出てくる時間帯が変わってきた。

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         餌を待つ♀

 雛の成長とともに雛たちが良く見える場所で、メスはオスを待つことが多い。餌渡しの場所も以前と違っている。

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 梅雨の晴れ間に陽が輝いて、梅雨が明けて夏が来たような良い天気になった。雨が降らない限りは家にいることなく外にいる性格で、ツミの状況を確認に出かけてみた。

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           雛を気遣う♀

 見上げる高い柳の木には、ツミのメスが獲物を運んでくるオスを待っている。金色に光る鋭い目つきで周りを見渡したり、雛のいる巣を見ている。

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          一休みの♂

 メスが振り返るその視線の先にはスズメらしき獲物を掴んだオスの姿がある。あいにく逆光で西に傾いた陽がまぶしい。

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           餌を待つ雛たち

 突然メスが飛び出して、オスの持っている獲物を受け取る。その瞬間は見逃してしまったが、辺りに鳥の羽が飛び散った。

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                 雛を見守る♀

 獲物を受け取ったメスは、そのまま松葉の陰になった雛の待つ巣の中へと入っていった。まだ小さい雛には嘴でちぎって食べさせている。

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         巣を見ている♂

 三羽のうち一番上は、そろそろ巣立ちかと思うほどに両翼をばたつかせている。来週あたりには巣立ち雛で、にぎやかな森になるかもしれないツミの営巣地である。

 

 

チョウゲンボウ   食べ盛り

 この時季にはいたるところで鳥たちの雛が孵って、親鳥はその給餌に忙しい。近場で採餌のチョウゲンボウのメスの様子を観察した。

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 田植えが終わったばかりの、早苗がまだ根付かない田んぼを見下ろすチョウゲンボウの鋭い眼差し。

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 見つめるその先は、小さな棚田になっている市の農業保護地区。田んぼの畔を動き回る昆虫を狙っている。

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 見つけた瞬間には急降下で捕りに行く。視界の良いところに降りてくれるとうれしいが、植物などの陰に隠れてしまうと捕獲の場面が見えない。

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 残念ながら野菜の保護柵の陰で捉えたようで、足に大きなバッタを掴んで飛びあがってきた。

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 今度は脚でつかんだ獲物を、飛びながら空中で嘴に銜えなおし、餌を待っている雛に渡し易いようにしている。

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 それを受け取った最初に巣立った雛は、餌を独り占めをするべく近くの樹木の枝に移って、他の雛に横取りされないような態勢の食べ盛りの姿を見せている。

 

 

 

コチドリ   Ⅲ   迷彩色の雛

 コチドリの行動を見ていると、どうも目の前に営巣場所があって雛がいるようである。それではと大きな草の陰に姿を隠して観察してみる。

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       注意をそらす♀

 そうするとオスは右手の河原に飛んでカムフラージュをして、メスは上流の土手の上に移動して注意をひいている。

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       左下にモフモフの迷彩色雛

 「偽傷をして巣を守る」と言われているコチドリだから、そのぐらいのことはするのだろう。親鳥も石ころの河原では保護色であるが、雛はさらに迷彩色である。

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       親の庇護のもとへ

 丈の高い草をブラインドにしてオスの様子を見てみると、近くからヨチヨチ歩きの雛がオスのもとに駆け寄っている。

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       二羽が入り込んでいる

 大きな石ころの間をうまく動いて、一羽は親鳥の翼の下に潜り込んだ。周りをよく見てみると迷彩色のもう一羽がよちよちと石ころの間を歩いている。

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             石ころの間に紛れ同化している雛

 これは動いていなかったら全く分からないほどの迷彩色で、砂礫地では目立たない姿である。

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       じっとして動かないので全く分からない雛

 親鳥と離れている時は、まったく動かずじっと小石に同化しているように紛れ込んでいる。動植物あらゆるものが、自分の生態系を繁栄させていく知恵なのだなと感心する場面である。

 

 

コチドリ  Ⅱ   花がらみ

 この河原にいるコチドリのペアーは、少し先まで飛んだかと思うと、しばらくじっとしていてすぐに目の前の石ころの間に戻ってくる。

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 大小の石がごろごろと多い河原であるが、生命力の強い草は活き活きとして花も咲いている。

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 花があるとすれば、何とか花がらみの場面をと思うのは世の常で、そのチャンスを待ってみる。

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 思うように良いところに動いてくれないが、わが意が伝わったのか花に近づいてくれる。

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       警戒の鳴き声を発する♂

 しばらくそんな光景を観察していると、コチドリの動きから察して、どうもこの近くで営巣して、そこに雛がいるように思える。

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 鳴き声からしても、どうも警戒警報を発令しているようである。そうとわかれば、どこに雛がいるのかと探してしまう。

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 どうも時々飛んでいるのは、注意をそちらに逸らそうとしている行動のようである。ということは、たぶんこのすぐ近くに雛がいるのだろう。花がらみのポーズを撮らせてくれている意図が、うすうすわかってきた河原である。

 

コチドリ   目立つ黄色のアイリング

 方々で猛禽類の巣立ちの時季が重なって、そちらに出向くことが多く、早朝の河原散策がおろそかになっていた。

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       黄色のアイリングがよく似合う♂

 梅雨の晴れ間、晴れ間といっても雨がないだけの曇り空の下を、久しぶりに河原を歩いてみた。

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 遠くは湿気が多いせいか、霞んだようになっているので視界が悪い。静かな河原で聞こえてくるのは、セッカやキジの鳴き声である。

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 昨夜の雨でぬれた露が残る草の間を、土手から河原に降りてみる。石ころが多い河原にも緑の柔らかい草や黄色やピンクの花が見える。

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 そんな河原を「ピォ、ピォ、ビュー、ビュー・・・」と鳴きながら飛んでいるのは、コチドリである。

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       なぜかモンシロチョウが?

 しばらくその様子を見ていると、ペアーで飛んでは速足で歩きながら近づいてくる。千鳥足ではないのかと思いながら観察する。

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       スタイリッシュな♀

 黄色のアイリングがきりっとしまったオスと、やや薄いアイリングの細身の美人系のメスが、仲良く飛び回っている早朝の河原である。

ツミ     無事に三羽の雛が

 抱卵中に餌渡しをしていた松の横枝に、最近ツミのオスの姿が見えないなと思っていたら、さらに高い柳の枝にその姿はあった。

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          ツミ ♂

 さては雛が孵ったので、雛の良く見える場所に移ったのだなと思い、久しぶりに営巣場所を覗いてみると、白い産毛の雛が動いている。

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          メスと雛

 くるりとした丸い大きな目と真っ白な産毛がかわいい。こちらを見ているのは二羽であるが、もう一羽は背を向けているようである。

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          三羽の雛

 子供たちの成長は早く、かわいく見えるのはこの時期だけで、もう一週間もすると産毛が抜けてかわいいというより猛禽の顔付になってくる。

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                ツミ ♀

 猛禽類の中では”雀鷹”と書くように一番小さな姿ではあるが、その精悍な目つきや嘴は、大型のそれには負けていない。

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          雛を見守る ♀

 無事に雛が孵ると、次には早く一人前になって、巣立ってほしいと思うのは親心で、鳥も人も同じである。

 

チョウゲンボウ   Ⅳ   獲物は誰に

 チョウゲンボウもオスとメスの役割が決まっているらしく、オスは遠く狩りに出かけて大物を、メスは雛たちを見守りながら近くで捕れる獲物を頻繁に運んでいる。

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 近くで捕ってくるのは、見ているとバッタだったりトカゲやカナヘビの類である。雛の成長は早くて、今日中にすべての雛が巣立ってしまうのか、巣穴から出て橋脚まで出てくるようになった。

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 元気がなく残っているのは一羽、よく見ると左目が三白眼か異常があるように見える。それでも負けないで頑張っているが、無事巣立つのか心配になる。

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 橋脚で待つ二羽がにわかに騒がしく鳴きだしたと思ったら、メスが足にトカゲを掴んで戻ってきた。

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 一旦止まって脚に掴んでいる獲物を嘴に銜えなおすと、手前にいる雛に渡そうとしていると、奥にいた雛が大きく鳴き叫ぶ。

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           どちらの口に入るのか?

 二羽で奪い合いになるが、ちょっとしたすきに後から来た雛が口に銜えてしまった。見ていると獲物の取り合いにルールはなさそうである。

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          兄弟を押しのけても口に!

 もうすでに厳しい弱肉強食の生存競争の試練をうけているわけである。同じ兄弟でも自分が生き延びるにはどうするかを親は教えているのだろう。

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         忙しく餌獲りに出かけるメス親

 いつまでも親がかりではなく、早く自分で自分の食い扶持は確保するように、仕向けている姿が見てとれる。人の世界でも鳥に学べと言いたくなる場面が増えているこのごろであるがどうだろうか。

 

チョウゲンボウ   Ⅲ   独り占め

 5羽が元気に巣立とうとしているチョウゲンボウの谷はにぎやかになってきた。元気な次男は獲物を独り占めである。

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 オスは遠出から大きな獲物をもって帰ると、最初に巣立った次男に渡す。もらった巣立ち雛は独り占めしようと、巣穴から近くの桐の樹木の枝へと持って出る。

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 よく見ると獲物はスズメのようである。5羽もいると食べ物の争奪も必死の形相で、大きな口を開けて羽根を大きく広げて奪い合う。

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 その鳴き声もけたたましいが、独り占めした次男はそれをもって、まだ飛べない弟たちが近づけないところへ移動したのである。

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 そんな光景を子供のころに見たような気がする。おやつの時間に美味しいおやつをもらうと、好きなものは最後に食べようと残しておくと、兄貴に食べられてしまったことがあった。

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 丸ごともらった雛は何とか食べようと努力しているが、初めてもらった大物にはなかなか時間がかかっている。

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 それでも時間をかけて最後にはすっかり平らげてしまったようである。見ていると一日分をたっぷり食してしまったようにも見える。チョウゲンボウ巣立ち雛の食事風景であった。

チョウゲンボウ  Ⅱ  子育ての忙しさ

 この時季にしては少し気温が低いせいか、昆虫の動きも悪いのかもしれない。じっと水田を見つめるメスの時間が長い。

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 暖かい日だと田んぼではなく畑の方にカナヘビなどが良く出てくるのだが、虫たちの動きが悪そうである。

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 それでも十数分のうちに飛び出しては、何らかを口に銜えている。獲物を捕ると一旦近くの樹木の横枝に戻って、食べやすいように銜えなおすと雛のところへ向かう。

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 まだ飛び出さない雛も巣の前に出て大声で自己主張をする。親鳥が来るのがわかるのか雛の鳴き声がすると、必ず獲物を持った親鳥がやってくる。

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 今シーズンは一組だけが雛を孵したが、5羽を産んでくれたので褒めてやりたいところである。

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 子育ては大変だが来シーズンはきっと、今までのようにたくさんのペアーができるだろうことを期待する、子育てに忙しいチョウゲンボウの谷である。

チョウゲンボウ    巣立ち

 先週までせっせと餌運びをしていたが、やっと一羽が巣立ちを迎えた。一番子が最初かと思ったら、二番子が最初に巣立ったようである。

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         巣立ちを待つ4羽

 5羽の雛に餌を運ぶ親鳥はそれこそ忙しそうだった。オスは遠方から雀などのまとまった獲物をもってくる。

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          巣だって近くの樹木に!

 オスが遠出をしたあとを任されたメスは近場で餌を探さないと、子供たちがおなかをすかして鳴き叫ぶ。

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                獲物を探すメス

 そんなわけで、メスはすぐ近くの田んぼから小さな昆虫などを捕ってくる。小さな虫では一口で終わってしまうのでメスは忙しい。

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 近くの電柱や樹木の枝から鋭い目つきで、田植えの終わった田んぼの中の獲物を物色している。

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 頭を左右に動かすと狙いを定めたのか一気に飛び込んでいく。脚でつかむのかと思ったら、小さな昆虫などは嘴で捕まえている。

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 どうも捕っているのは、田んぼの畔に降りるときはバッタなどで、水田の中に降りたときは、トンボのヤゴやケラなどのようである。忙しい親鳥の採餌風景である。

サンコウチョウ   抱卵中

 鳴りもの入りでやってきた今シーズンのサンコウチョウ、にぎやかに暗い杉林を飛び交っていたが、営巣を初めて抱卵中であった。

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 刺激を与えてはいけないと短時間ののぞき見をしてきた。近くの林道では他のサンコウチョウの鳴き声も聞こえるので、今シーズンは数が多そうである。

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 オスとメスが交替で抱卵をするが、その変わり方は見事に早い。薄暗いところにあるのでいつの間にかオスがメスに変わっていたという感じである。

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 そのオスも最初は尾を向けていて顔が見えなかったが、卵を抱きながら体を移動して顔を此方側に向けてくれた。

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 なんといってもサンコウチョウは、あの青いアイリングと長い尾が見えないとふつうの鳥になってしまう。

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 ちょうど尾羽を見せる態勢から少しづつ体を動かして顔を見せてくれたので、いかにも見てよというふうにもとれた。

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 ところが違うんですね、静かな抱卵態勢を邪魔しないでと言ってるんですね。それではと、そそくさと立ち去って、孵化後の雛を期待してその場を後にしたのである。

 

オオヨシキリ    濃緑の中で

 濃い緑一面の葦原の中で、大きな声と赤い口を開けて、気持ち良く囀っているのはオオヨシキリである。

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 土手を歩きながらそんな姿を見ていると、ほとんどのストレスは解消されて気持ちが良いだろうなと思う。

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 それでもレンズを向けると葦の幹で囀っていたものが、葦原の中にもぐってしまう。気持ちよく歌っていたところを邪魔をしてしまったなと思う瞬間である。

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 最近バーダーのマナーの悪さを言われることがあるが、その中でも特に写真に収めようとするバーダーが非難を浴びることが多い。

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 今までにわが公園でも珍しい鳥が来た時などは、視界の邪魔になると、公園の植木の枝を切られたことがある。

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                     気持ちよさそうな囀り!

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 何か事があると、良くそういう道具を持っているなと疑問に思うことがあるが、事前に用意しているから確信犯に近い。

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 土手を通り過ぎると葦原に潜っていたオオヨシキリが、再び姿を見せて気持ちよさそうに囀っていた。やはり自然の中で生きる生物にはストレスを与えないで、そういう条件の中で良い写真を残したいものである。

チョウゲンボウ    子育て窶れ

 子育てというと、最近あまりにも悲しいニュースに思わず目頭を押さえる場面があった。生まれて初めて覚えたひらがな文字が 「・・・・・おねがい ゆるしてください」 と親への手紙ではかわいそうである。

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 梅雨に入ったといわれる晴れ間に、チョウゲンボウの子育ての状況を確認しに歩いて向かう。

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         常に雛を心配する目線

 あじさいの花が咲くころに巣立つチョウゲンボウは、雨に濡れた紫陽花の間から顔を出すことがある。そんな場面をたのしみにしている。

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 今シーズンは5羽の孵化が確認されているが、一番上の雛は見上げる巣穴ですでに羽ばたきの練習を始めている。

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 5羽の雛を育てるために、親鳥は頻繁にトカゲや雀などの餌を運んでくる。口を開けて鳴きながら待っている雛に餌を渡すと、休む間もなく飛び出していく。

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 それでも一休みも必要なのか、近場のテレビのアンテナで寛ぐ姿が見える。その姿はかつての精悍な面影はなく、少しやつれているようにも見える。

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 子供を無事巣立たせるために一生懸命の親鳥の姿を見て、小さな生命の尊さを感じるところである。そして、間もなく飛び交うだろう巣立ち雛たちの姿を、期待して待っているチョウゲンボウの谷である。

 

 

 

ツミ    孵化もまじか

 猛禽類の中でもオオタカとかツミは、公園とか比較的人里に近いところで営巣することが多い。

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 一般的なイメージでは、猛禽類は高山や人の少ない山の中で営巣するものだと思っていたが、最近は身近でその場面に接することができる。

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 特にツミは、人里というよりは住宅街に近いところに巣作りをすることが多い。それも人通りの多いところである。

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 営巣を始めたばかりのころは、メスを呼ぶオスの鳴き声が毎日の通勤路にも聞こえてくる。

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 そんなわけで朝夕の通勤の合間にその進捗をチェックすることができる。獲物を運んでひとやすみするオスの姿が、見上げる松の枝にある。

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 一方抱卵中のメスの姿も見え、抱卵の日数を数えると、もうそろそろ孵化する時期になる。元気な雛の姿が見られることを期待したいものである。

 

マガモ   鳥もレディーファーストか

 水鳥で最後まで残っているのはコガモであるが、ほとんどが繁殖地へ旅立った後には留鳥の水鳥たちである。

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 早朝の池の端を歩いていると、盛んに飛びだしてそのきれいな飛翔姿を見せてくれるのはマガモのペアーである。

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 その飛翔姿を見ていると、いつも先を行くのはメスで、そのあとをオスがついていくというパターンである。

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 それともこれから繁殖期に入ろうとしている行動なのだろうか。お互いに繁殖期にはきれいになるというからそうかもしれない。

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 近くを一回りすると、また池の水面に着水する。これの繰り返しをしているからこれからここで繁殖を迎えるのだろうと思う。

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 こうしてみていると、鳥の世界もレディファーストなのかなと思える場面であった。

 

オオタカ    暁の雄叫び

 写真を現像したらそんな雰囲気を感じたのでタイトルにしてしまった。デジカメになってからフィルム代を気にしなくて良いので、ついつい連写してしまう。

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 しかしその後の現像作業が結構大変である。一般的には”雄叫び”というと、字の如くオスが勇ましく叫ぶさまをいうのだろうか。

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                 雄叫びを上げるメス

 雄叫びとか勝どきといわれるものは、戦いの士気を高めるために、大勢の人が一緒に戦場で上げる声である。

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 夜明けが早くなった森を歩いていると、静かな森に響き渡る「キョッキョッキョッ・・・・」というオオタカの声がする。

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 当たりを見回してみると、遠くの朝陽が射しこむ雑木林の横枝に、スポットライトを浴びたようにオオタカの姿がある。

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 強烈な朝陽にコントラストが強すぎる感があるが、ファインダーを覗くとイメージは「暁の雄叫び」であった。

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 森に聞こえていた早朝のにぎやかな野鳥の声は、オオタカの声で静まり返ってしまう。猛禽は魅力的であるが、夏鳥にも出遭いたい痛しかゆしの早朝散歩である。

 

 

 

 

オオヨシキリ   緑の葦原で

 河畔の葦原を見下ろす土手どおりを歩いていると、緑濃い葦原から聞こえるのはうるさいほどのオオヨシキリの大合唱である。

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 上から眺めていると「声はすれども姿は見えず」の風景である。見上げると青空なのでその声は暑苦しさも感じさせる。

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 この時季、あの大きな口を開けて真っ赤な口内を見せてくれるので、それに魅せられてオオヨシキリを追いかけてしまう。

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 周りの緑の中に赤い口で、その上全身で囀る姿が痛ましい。こんな光景はミソサザイなども同じで、小さな体で大きな口を開けて全身で唱っている。

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          正面顔で睨まれてしまった!

 何事も全力で行っている姿は美しいもので、自然界の人も生物も同じ価値観になる。特にスポーツなどはその極みである。

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 スポーツと言えば最近の話題はすっきりしないアメフトであるが、ルールもよく知らない外部から見ていても、スポーツマンシップという言葉は死語なのかと思う。

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 当事者のN大の学長、監督・コーチ、学生の三者三様の記者会見が行われたが、すっきりしたのは学生の会見だけである。

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 濃い緑の葦原で大きな口を開けて囀り続けるオオヨシキリは、ひたすら伴侶を求めての真実の告白をしているのだろうか?

 

ヒバリ    のどかな囀り

 開けた田んぼを歩いていると、休耕田がかなりある。後継者不足や採算性などで稲作をやめてしまったところである。

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 資源が少なく食料の輸入率の高い我が国で、こんなに休耕田が多くてはと将来が心配になるほどである。

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 そんな休耕田からのどかなひばりのさえずりが聞こえてくる。ヒバリはどちらかというと鳴きながら上空に上っていく姿が多いので、目を凝らして探してみる。

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 なんと目の前の草原の細い小枝で囀っている。警戒心もなく心地よく囀っているので、ヒバリの特徴の冠羽はあまり目立たない。

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 草原には黄色のハハコグサが目立ち、それがさらにのどかさを倍加している。ハハコグサは薬草などになると聞いているが、昔は草餅に用いられたとも聞く。

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 草餅用に使っていたが、「母と子を臼と杵で突くのは縁起が良くない」ということで、ヨモギに変わったとも言われている。

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 子供のころは草餅用にヨモギを採ったものだが、最近ではそんなこともなく遠い昔の懐かしい思い出になっている。ハハコグサを前にしたヒバリの囀り風景である。

 

 

ケリ  Ⅱ   雛をかばう

 水田地帯をぐるっと回ってみると、サギ類とケリの姿が目立つ。単独でいるものも多いが、ケリの家族での採餌風景に出遭った。

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 柔らかな緑の田んぼの早苗の整然とした列の間に、雛が三羽と親鳥の姿が見える。のんびりと歩きまわって捕食をしている。

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 近づいてレンズを向けると、メスが警戒の鳴き声を発する。すると散らばっていた雛たちが親鳥の下に移動する。

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 驚かせてはいけないとしばらくじっとしてみていると、安心したのかまた田んぼの中に散らばっていく。

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 結構警戒心の強い鳥で、カラスなどが近づくと鳴きながら激しく威嚇し、追い払う姿も見える。

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 「ケリ」という名前の由来も、その鳴き声が「キリッ キリッ・・・・」と鳴くのを「ケリッ・・・」と聞こえたところからとも言われている。

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 メスが警戒の鳴き声を上げると、オスは飛び立ち注意をそらし、雛をかばっている姿が観察される。鳥の世界の家族愛を見た水田の光景である。

 

ケリ    早苗の田んぼで

 初夏の田んぼはすでに水が張られ、田植えが終わったところは早苗がきれいにやわらかい緑色を見せてくれる。

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 一面の水田地帯は、植えたばかりの稲の苗が、ようやく独り立ちできるようにまっすぐに上を向いている。

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 そんな早苗の中をのんびりと歩いて、採餌している脚の長いケリの姿が見える。黄色の嘴の先が黒いのが特徴である。

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 すでに雛も巣立って家族で採餌しているケリもいる。田んぼの中を歩いている姿はあまりきれいとは言えない。

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 ケリの好きなところは、羽根を広げたときの白と茶褐色のコントラストである。飛翔しているときに良く見える。

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 そんなわけで飛び出してくれるところを狙ってレンズを向けると、警戒心が強く一定の距離をもって遠ざかってしまう。田んぼで採餌中のケリの飛び出し風景である。

 

ツバメ   休憩のところを

 ツバメの飛んでいる姿を見ると、いつ休憩するのかと心配するほど飛び続けることが多い。水を飲むのも、虫を捕るのも飛びながらである。

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 たまに見るのは巣作りの時に、河原の湿った土を口に銜えている時ぐらいなものである。だからツバメのイメージは飛んでいる姿が多い。

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 野山を歩いて汗をぬぐおうと、見上げた枯れた枝に姿を見せたのはツバメの幼鳥である。休憩中なのか数羽の姿がある。

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 ツバメは燕尾服の尾が長く喉元が赤っぽいが、イワツバメは燕尾服にならないほど尾が短く喉元は白い。

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 親子でいるのか見ていると若々しく見える。人間もそうだがいくら年をとっても、見た目若く元気で動いていたいものである。

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 そしてツバメのようにいつ休むんだろうと思われるほど、動き回れることが理想なのかもしれない。ツバメを観察しながら、年を重ねた身を振り返っている森林の散策路である。

 

オオヨシキリ   ひたすら大きな口を

 この鳥の鳴き声が聞こえないと夏が来た感じがしない。河畔の葦が大きく育ってくると、必ず聞こえてくる「ギョギョシィギョギョシィ・・・」の大きな鳴き声である。

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 人影がないと、葦の葉の上の方で大きな口を開けて鳴いているのだが、ひとの気配がすると葦の根元に潜ってしまう。

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 それでも声だけは大きな声で頑張っている。珍しく河畔の柳の枝で、その大きな口を開けた鳴き声を聞かせてくれている。

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 口をつぐんでいると、これと言った目立つ存在ではないけれど、大きな口を開けて口の中の赤さを強調してくれるとうれしくなる。

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 聴いていても、そんなに大きな口を開けなくても聞こえるよと言いたくなる。この鳴き声が夏を感じさせるのである。

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 ふしぎなことに8月を過ぎると、この声もぴったりと聞こえなくなるのが、いつもの河畔である。

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 オオヨシキリといわれるぐらいだから、葦の枝にいるのが絵になるが、柳の枝で大きな口を開けているオオヨシキリである。

ヤマガラ     子育て中?

 公園の青々とした葉が茂る桜の木には、留鳥たちが混群でやってくる。その中でもやや遅れてくるのはヤマガラである。

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 いつもはエナガが来たかと思うと、続いてシジュウカラが来る。そのあとに少し飛び方の違うコガラが「ギィーギィー・・」と鳴きながら姿をみせる。

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 混群の中に巣立ち雛がいないかなと、見てみるが見当たらない。ヤマガラの雛は、色があまりはっきり出てないので、シジュウカラと間違えそうなスタイルのはずである。

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 ヤマガラは早朝とあって、忙しく桜の小枝の間を飛び回って餌を獲っている。近くに運んでいるようにも見えるので、まだ子育て中なのかもしれない。

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 今シーズンの自然の営みは全体的に、なんでも約一週間ほど早めに動いているような気がする。

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 移動する夏鳥ばかりを気にしているので、公園の留鳥たちの動きの観察を、少しおろそかにしたかなと反省しているところである。

コサメビタキ     子育て中

 鳥たちの営巣を見ると、いかに天敵から身を守り、子孫繁栄を継続していくかの努力が良く見える。

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 コサメビタキの巣はただ単に眺めただけでは良くわからない。それだけ周りの樹木に似せてしっかり作っている。

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 メスが雛を温めているところに、オスは餌をもって頻繁に飛んでくる。それも目を凝らしてよく見ていないと見逃してしまう。

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 そのぐらいの速さで餌渡しをしてすぐに飛び出してしまう。たぶんメスのおなかの下には2、3羽の雛がいることだろう。

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 オスが来たからとシャッターを押しても、間に合わないほどの速さで、もう少しゆっくり餌渡しをしてほしいと願うところである。

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 この森ではいろいろな夏鳥たちが繁殖をしている。もう少しすると、雛たちが飛び交う姿もいたるところで見られることだろう。それも楽しみの一つになる繁殖地の森である。

 

 

 

アオゲラ    早朝のドラミング

 明け方の少しひんやりしたさわやかな公園の散策路を上って、公園の一番高い広場につくと、緑の森に響き渡るのはドラミングの音である。

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 それも一か所ではなく、坂道をやや下がったすぐ近くからも聞こえてくる。アオゲラのペアーが朝食の採餌中のようである。

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 今朝の本命は別の鳥でそちらを追いかけていたが、鳴き声はよく聞こえるがその姿はなかなか良いところで見せてくれない。

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 その上、本命は公園の森を巡回しているのか、定期的に姿を見せるだけで、声が遠ざかったその間は手持無沙汰になってしまう。

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 そんなわけで、耳元で打ち続けるドラミングはどこかと探してみる。周りを見回すと、見上げる目の前の樹木に、そのアオゲラの姿はあった。

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 アオゲラのメスが一生懸命に樹木の幹を突いているところであった。朝のドラミングの音はよく響き渡るんだなと、感心した早朝のアオゲラである。

 

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