コサギ 親分の前で
アマサギだけに目を奪われていたら、婚姻色のきれいなコサギの親分が睨みを効かせていた。
その親分の視線の先を見ると、コサギが飛び跳ねて動き回っている。目の前で喧嘩をするように言われたのかそんな雰囲気である。
飛び上がって蹴飛ばさんとばかりのコサギと、それを受けて立って見上げているコサギ。周りはコサギの野次馬か。
喧嘩の仕方をよく見ておけよ、というような場面である。逃げる姿を見ると「逃げるんじゃねー」という親分の言葉が聞こえそうである。
そうかと思うと手助けをしようというのか、田んぼの中から小枝か棒切れを銜えて加勢に行こうという輩もいる。
そんなものはいらないよ、喧嘩は素手でやるもんだと言わんばかり、嘴をとがらせているコサギに、この場合は素足で向かっている。
そんな頼もしい光景を眺めているコサギの親分さんは、満足げにうなづいているのであった。
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