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2018年8月

イソシギ     朝陽をあびて

 早朝の河原は朝靄が上がって陽が上り始めるころである。土手の上はジョギングをする人たちが走り抜けていく。

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 ゆっくりと、見ていても気持ち良いぐらいに走る人もいれば、必死の形相で苦しそうに走る人、とそれぞれの姿がある。

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 陽が上り、陽射しがだんだんと厳しくなっていく土手を、河原にいる鳥を探しながらのんびりと歩く。

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 目当ての鳥はなかなか姿を見せてくれないが、朝陽を浴びて水際に飛んできたのはイソシギである。

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 河原では良く見かける鳥で、地味で清楚な感じがする好きな鳥の一種である。流れの近くの水際を、採餌しながら石の上を伝わって歩く。

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 本命を見逃さないように周りに気配りをしながら、そのイソシギを追いかけてみる河原である。

 

 

カワウ   ダイナミックな餌獲り

 河原の流れを上流に向かって降り立ったカワウ。流れの急な浅瀬で獲物を待つ。

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          朝陽に魚の飛び跳ねる光が見える。

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           すかさず追いかけて潜るカワウ。

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           浅瀬なのでジャブジャブと水の中を追いかける。

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           獲物を銜えたカワウは得意げにジャンプ。

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           何とか逃れたい魚も懸命に抵抗をする。

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          絶対離すまいとするカワウの嘴。

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           飲み込みやすく魚を銜えなおすカワウ。

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 最後は一気に 「ゴクリ」 と飲み込んでしまう。それを見ているのは間の抜けたカワウ?。

 

 

タマシギ   Ⅲ   すでに抱卵か?

 タマシギやケリなどは関東では見られる地域は限られているが、関西では結構どこでも見られるらしい。

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 そういわれると、関西で花の写真を撮りに行った休耕田で、思いがけなく目の前にタマシギがいたことがあった。

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 花用のレンズだったのでうまく取れなかったが、でも意外と近くにいたのには驚いたものである。

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 逆に、関東ではあまり見向きもしないガビチョウやオナガなどは、関西では少ないらしい。ガビチョウは繁殖力が強いので、すでに名古屋あたりでも姿が見られるとも聞く。

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 ガビチョウというとタマシギのメスの白いアイラインが何となくガビチョウのそれに似ているようにも見えるが、無理があるかもしれない。本音はガビチョウとは別格である。

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 目の前の水草の中を動き回っていたタマシギのペアーも、落ち着いて並んで座っていると、すでに抱卵しているのかなと思わせるような雰囲気も見せている。タマシギと戯れた田んぼの風景である。

タマシギ  Ⅱ   ラブラブの仲

 メスにとっては何回目の恋かわからないが、かなりラブラブの仲に見える。先を歩くメスの後に、なぜかやさしそうな眼差しを見せるオスがついていく。

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          メスに従順についていくオス

 水草の間を歩いているが、スタイルはずんぐりむっくりしているので、全身をなかなか見せてくれない。

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 時々草葉の陰から白いアイラインの目だけが見える。それも少し風があるので、草の葉が風になびいて、タイミング良く二羽の目が同時に見えるときがうれしい。

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 メスが先導して歩き回っていたが、遅れていたオスが近くに来ると、体を沈めてお尻だけを持ち上げるしぐさをする。

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          お尻を上げるしぐさを何度もする

 よくわからないが、後ろから来たオスに対して交尾を要求しているのかと思って、ある期待感をもって観察してみる。

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          意を決したオスはどうする?

 やさしそうな眼をしたオスは、周りを気遣っているのか背後からメスに近づくが、躊躇しているようにも見える。陽射しの暑い中のラブラブのタマシギペアーである。

 

 

タマシギ    婦唱夫随?

 鳥たちの中でも珍しく、メスが少し派手でオスが地味なスタイルをしているのは、タマシギである。

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 キジがペアーで歩いていることがあるが、オスが先を歩いてそのあとをメスがついていく姿が多い。

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           主導権を握るメス

 その上キジの場合はオスが体が大きく、メスは一回り小さい。このタマシギの場合は全く逆で、メスのほうが先を歩きオスが後を追っている感じが多い。

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 一夫多妻のキジを 「夫唱婦随」 と見るならば、タマシギのペアーは 「婦唱夫随」 かとも思う。鳥類の中では珍しい一妻多夫の生活である。

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 夜行性なので昼間はなかなか良いところに出て来てくれないが、休耕田の草葉の陰に目だけを見せてくれる。

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 カップルが出来上がっているみたいなので、これからメスが産卵してそれをオスが抱卵することになるのだろう。次回はオスが率いる雛の姿が見られるかもしれない、そんな楽しみを残して帰途に就いた田んぼである。

ゴイサギ    抹茶池に家族で

 鳥のシーズンには良く歩く河原も大きな工事が始まると、重機の音や現場に入る大型のトラックなどが多くなるので足が遠のいてしまう。

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 それでも鳥日照りの早朝、何かいるのではないかという期待感をもって、久しぶりに土手に足を運んでみた。

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 雨の少ない土手下の湧水池は、水が動かないせいか、水面が小さな水草ですっかりおおわれている。

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          ホシゴイと共に

 上から見るとまるで抹茶池のようである。その光景もきれいであるが、その下には魚たちがいるんだろうなと心配しながら歩く。

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           メスか?

 あまりにもきれいな緑の池を双眼鏡で覗いてみると、何か鳥の姿が見える。よく見るとゴイサギである。

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           抹茶池の上で

 白い冠羽をなびかせ赤い目を開けて、獲物でも狙っているのかと思う表情である。夜行性のゴイサギが眠らないでいるので、興味深く見てみる。

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          見下ろすメス

 なんとその近くには幼鳥のホシゴイの姿も見える。そうかと思うと、その下の横枝には葉に隠れたメスと思われるゴイサギである。

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          視線の先にはメスが!

 無欲で足を運んだ河原で、珍しいゴイサギの家族の朝食後の団欒と言ったところだろうか。

 

ササゴイ     きれいな飛翔

 この時季のササゴイの観察では何を期待するのかというと、それはもちろん繁殖期の色のきれいなオイカワのオスを嘴で捉える場面である。

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 それを期待していつもの場所に行ったが、獲物になる魚がいないのか、それとも腕が悪いのか、感心する漁の場面を見ていない。

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 近くの河川敷にもササゴイが姿を見せたというので、早朝から出かけてみたが証拠写真程度は撮れたが、その場面がない。

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 土手に上がると散歩の人が双眼鏡で覗いている。どこにいるのと聞くと教えてくれたが、飛び出して上流へ。

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 水の流れがあるところが魚がいるのか、水たまりが良いのかと思うと、サギたちが狙っているのは水の流れがあるところである。

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 なんだかんだといっても捕食の場面には出遭えず、結局それが終わって飛翔するところだけになってしまった。それでも水面の色と飛翔姿が気に入っているところである。

 

 

メダイチドリ    干潟でのオレンジ

 チドリの仲間でもコチドリやイカルチドリなどは、河川敷で繁殖しているので、雛や幼鳥と出遭うことはあるが、メダイチドリは浜辺に来ないと遭えない。

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 ごくまれに河口近くの河川敷でも見ることはあるが、偶然性が低い。潮が退いた浜辺で、胸元がオレンジ色のついた鳥はメダイチドリである。

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 乾いた砂浜は足元が沈むので、前に進むのに倍は歩く感じで非常に疲れる。その点干潟の砂地は少し硬いので歩き易い。

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 多少の引き潮の海水の流れがあっても、その上を歩くことができる。潮が退いた砂浜は餌が捕りやすいので、たくさんのシギチ類が集まる。

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 名前の如くメダイチドリというので、目は大きいのかもしれないが、黒い過眼線がそれを隠してしまう。

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 旅鳥なので、大きな群れで遭えるかと期待していたがそうでもなく、小集団で動き回っているようである。でも旅立つときは、大きな群れを作るんだろうな、と想像しながらの鳥見である。

 

ムナグロ    難しい識別

 同じような姿をした鳥で名前が違う識別は、並んでくれないとわかりにくい。ムナグロとダイゼンはその典型である。

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 これも出遭った瞬間はダイゼンと思って連写していたが、良くよく見てみるとムナグロかなと迷ったところである。

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 調べてみると、その違いや識別などの方法がいろいろ書いてあるが、わかりにくいのと、ここがこんなに違うというポイントが難しそうである。

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 一番覚えやすいのは、ベテランの方に細かく教えてもらうのがよさそうである。今までもそうすることによって自信を得てきた。

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 ここでも、同じ姿なのになぜ名前が違うのか疑問の残るところである。ムナグロの方は、胸が真っ黒のなるので、外観からきてるなとすぐに納得できる。

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 ところがダイゼンはというと、表意文字の漢字で書くと 「大膳」 になる。何か食事に関係してるところからの命名のようである。鳥見を続けていると、名前やその姿などまだまだ奥が深そうな気がするので、興味は尽きないところである。

 

ミユビシギ    干潟を群れで

 干潟を歩いていて一番目立つのは、たくさんいるカモメ類を除いては、ミユビシギとコアジサシの群れである。

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 本当は、見てすぐにわかるミヤコドリの群れにあいたかったのであるが、出払っているようでその姿は見えない。

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 それでもと、かなり干潟の奥まで足を延ばしてみたが、見当たらなかった。そうであれば同じような色の鳥がいないかと眼を凝らしてみた。

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 コアジサシの中にはベニアジサシがいないかと覗いてみたり、カモメの群れにはミヤコドリが混じってないかと見回してみる。

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 同じような色が見えるのは、メダイチドリのオレンジ色だったりする。群れでいれば飛翔姿もと欲張ったりするのは世の常。

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 一か所でじっと待つタイプではないので、ついつい歩き回ってしまう。歩数稼ぎも目標にあるので出遭う確率は下がるが、うろうろと歩きまわる鳥見人である。

 

 

 

 

 

キアシシギ     黄色を見せて

 キアシシギはわが河川敷にも群れでやってくるので、比較的わかりやすい水鳥の一種である。

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 海岸の干潟を歩いていると、その水たまりに上体だけ見えるのはキアシシギに違いない。

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 稀に見る、名前判定に自信を持った水鳥である。その黄色の脚を見せてくれよと狙ってみるが、脚だけを隠している。

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 此方の想いが伝わって意地悪をしているのか、その通りだから採餌に集中させてくれと言っているのか。

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 そのうちに水中の餌を獲りながら、その黄色の脚を見せてくれた。背景の水のブルーに黄色の脚は程よくきれいに映る。

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 名前もその姿ですぐにわかる命名が必要かなと思った。久しぶりに海岸で出遭ったキアシシギである。

オバシギ    干潟で

 オバシギときいて単純に考えると、おばさんのシギかと思う水鳥初心者であるが、漢字で書くと 「尾羽鷸」 と表現する。

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 尾羽に特徴があるのかなと思いながら調べてみると、そうでもなく、ここでも鳥の名前の由来は結構いい加減だと思うのである。

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 そういう言い方をすると命名した人には失礼になるので、名誉回復のために尾羽を観察してみると、あまりそれらしき特徴はない。

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 しいて言えば、尾羽を広げたときに白く見えるのが特徴である。水鳥は同じような羽色をしているので、嘴の形とか足の色とかが違っているとわかりやすいが、判断が難しい。

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 ましてや水鳥の鳴き声での判定はできるものではない。もう少し海岸の鳥たちの観察の機会も増やさなければ、と反省しきりである。

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 普段は里山や公園を歩き回っているが、夏になると鳥の姿が少なくなるので、海に来るようでは甘いといわれそうである。そういえば、水鳥図鑑も改定を待っているので、手元には一冊しかない古いものである。

 

 

オオソリハシシギ    干潟で

 夏日の海岸の紫外線は強い。陽ざしの高くならない早朝にと浜辺に出かける。昼までには引き上げる予定である。

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 ちょうど引き潮のタイミングで、ところどころ海水の残る浜辺を歩くことができる。どうして長靴を持ってこないんだと、現地について気が付く。

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 それでも干潟になった砂浜は、足元が固く歩くことができる。水鳥に弱いバーダーとしては知っている鳥しか目に入らない。

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 カメラを持った人がたくさん集まっているところは、何か珍しい鳥がいるのだろうと近づいてみる。

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 ミユビシギやキアシシギ、メダイチドリなどに混じってオオソリハシシギの姿が見える。

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 水鳥が苦手でもこれぐらいはわかる。じっとその行動を追ってみると、だんだんと近づいてくる。長いくちばしを砂の中に差し込んで、餌を捕っては近づいてくるオオソリハシシギである。

キョウジョシギ    京女に遭いに浜辺に

 キョウジョシギの名前の由来は、黒と赤と白の良く目立つまだら模様が、京都の女性が着物を着ている姿にたとえたといわれている。

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 名前と名前の由来を聞くと、どんなにきれいなおしとやかな鳥なのかなと、かなりの期待感を持ってしまう。

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 その姿はシギと言われているが、脚は短く嘴も長くはない、どちらかというとずんぐりむっくりしたスタイルである。

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 京女と言われると、昔から「東男に京女」という言葉を思い出す。現代に通用するかどうかはわからない。

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 江戸時代、粋でチャキチャキの江戸っ子には、美しくたおやかな京女がお似合いだといわれた言葉である。

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 そうかと思うと、京女は本音はうちに秘め、表面上はソフトな顔を取り繕うことが上手だとも言われる。

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 そんなことを考えながらキョウジョシギを見ていると、当たらずとも遠からずかなと思ってしまう。夏日の照りつける海岸の鳥見である。

 

 

 

アメンボウ    水に浮くのはなぜ?

 毎日暑い日が続くと、気持ちが樹木を見上げて鳥を探すよりも、池の水面を眺めて優雅に泳ぐ水鳥やトンボなどに目がいく。

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 鏡面のような池の水面に、小さな波紋を残して動くのはアメンボウである。漢字で書くと飴棒となるらしい。その姿からミズグモとも言われるが、水面を動くのは速い。

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 水面に浮くのは脚の表面張力と言われているが、足先の毛が撥水性をもって水をはじくので、表面張力が働くようである。

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 その表面張力は、メスがオスを背に乗せられる程度に強いものらしい。よく見てみると交尾のシーズンなのか、メスがオスを背中に乗せているものが多い。

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 オスはメスより小さいが、背中に乗せて素早く動き回っている。中脚で運動の推進をして、後ろ脚で方向を決めているといわれる。水面上のその静かな素早い動きは、何となく涼しさを感じさせるものである。

オオシオカラトンボ   メスの産卵を見守るオス

 猛暑日の続く灼熱の公園の散策路は、少しでも日陰があるところを探しながら歩く。そうすると芝生のひろがる広場よりも、樹木が鬱蒼と繁る湿地の多い場所になる。

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 自転車通行禁止の散策路を進むと、浅い池があり、その上は木道で渡れるようになっている。

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 日陰の湿地にはトンボたちの姿が多い。たわんだ草葉にじっとしている真っ赤なショウジョウトンボ、動きの速いオニヤンマなど。

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 水草の葉の上では連結して産卵しているギンヤンマなどがいる、陽のあたるところを避けるように、産卵しているのはオオシオカラトンボである。

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 オオシオカラトンボは交尾をするときは連結するが、産卵はメスが単独で行う。その様子を観察することができた。

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 成熟したオスは縄張りをもって、草花などに静止して警戒する。交尾は草や地面の上でおこなわれ、連結して飛ぶこともあるが、産卵はオスの警護の下でメスが単独で行う。

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             警戒?やさしく見守る?

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 交尾相手のメスがお尻を水たまりの水の中にツンツンと突くように産卵している間、オスはそれを終えるまでその様子を警護する。

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 どうもその警護を見ていると、産卵が終えるまでの間に他のオスと交尾をさせないようにしているようである。嫉妬心が強いのかメスを見守るやさしさか、オオシオカラトンボの産卵風景である。

 

 

クロイトトンボ     細~い

 最近は年のせいか目がショボショボすることが多い。それでも縫い針に糸を通すことができるのでまだ自信を持っている。

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 そんな目で、炎天下の池の睡蓮の葉の上にいる細いトンボらしきものを見つけた。そんな言い方をしたのは動くものがいたので、望遠レンズで撮って拡大してみたのである。

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 ふつうのカワトンボであれば、羽が黒かったりするので、体は細くても見つけやすいが、羽が透明なだけイトトンボは難しい。それにしても細~い。

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 睡蓮の葉に止まってじっと動かないでいるので、しずかに接近してみると、尾の先がブルーできれいなクロイトトンボであった。

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 今でこそクロイトトンボと書いているが、現場ではイトトンボだと喜んでいただけで、家に帰ってから図鑑で調べて、さらに仲間のトンボ博士に確認をとっている。

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 鳥の少ないこの時季は、飛ぶものと言えばドローンとトンボが目立つ。トンボを追いかけてみるのも面白いなと思った公園散歩である。

ショウジョウトンボとコシアキトンボ   仲良し?

 ♪・・・・真っ赤なポルシェ♪ という歌があったが、そんなイメージのトンボがショウジョウトンボである。

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 暑い陽射しの中、額からを流れる汗を抑えるために、ペーズリーのバンダナを細くよじって額に巻く。

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 公園の中も大きな樹木の下など、陽射しを遮る日陰を選んで歩く。池の端の東屋につくと、中は陽が当たらないので少しひんやりと感じる。

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 池の水面を見ると、すでに時期が終わって枯れたハスの花の実のシャワーヘッドに、その真っ赤なショウジョウトンボがとまっている。

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 じっと動かないトンボは羽を休めているのか、少し経つと体の向きを少し変えた。そこにやってきたのは腰の部分が白いコシアキトンボである。

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 先客に遠慮したのか少し下がったところにとまって、これもしばらくの間動かない。本人(?)たちはどうか、見た目には面白い構図で、興味をもって眺めたトンボたちである。

ギンヤンマ    憧れの君

 子供の頃のあこがれのトンボはオニヤンマであった。トンボの王者の風格で、田んぼの脇の水路の上を水面すれすれに飛んでくる。

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 捕まえようと虫網を振り回しても子供には手ごわい存在であった。少し行くと180度向きを変えて戻ってくる。その大きな目は簡単には捕まらないよと言っているようである。

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 捕まらないオニヤンマはたくさん見かけたが、ギンヤンマはその姿を見ることがほとんどなくいわゆる憧れの君の存在であった。

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 そんなギンヤンマが公園の睡蓮の花が咲く池にたくさん飛んでいる。あこがれのギンヤンマはオスとメスで色が違うので、連結しているときれいである。

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 胸と腹の部分の境界部がオスは水色、メスは黄緑色で、羽の色もオスは透明であるがメスは薄く褐色がかっている。

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 この時季は産卵期に入っているのか、オスとメスが連結して飛んでいることが多い。連結した状態で、水草の組織内に産卵管を突き刺し産卵する。

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 炎天下ではあるが、憧れのギンヤンマを間近で観察して、子供心に戻って喜んでいる公園の睡蓮の池の端である。

 

 

チョウトンボ    蝶のようにひらひらと

 チョウトンボは大人になってから知ったトンボの一種である。子供の頃のあこがれはオニヤンマで、これも動きが早くなかなか止まってくれない。

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 それもそのはずチョウトンボは寒さに弱いので、わがふるさと信州では見かけなかったはずである。

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 最近こそ30度を超す暑さが報じられてくるが、その当時は朝夕は涼しく、ほとんどの家にはエアコンなどはなかった。自然のクーラーが効いていたのである。

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 そんなわけで早朝に行動する主義であるが、トンボの場合はある程度温度が上がってから行動するのでゆっくりの現地出勤である。

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 ヒツジグサの花がきれいに咲いている池では、すでにチョウトンボ、ギンヤンマなどが飛び交っている。蝶のようにひらひらと飛ぶからチョウトンボと名付けられている。

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 池の水面にはヒツジグサの花がきれいに咲いているので、その花にとまってくれないかと待ってみるが、その上でホバリングはするけどとまらない。

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 チョウトンボの魅力は、なんといっても金属光沢の黒っぽい色が、光の角度によって虹色に見えたりするところである。

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 ひらひらと飛ぶかと思うと縄張り意識が強いせいか、他のオスなどが来ると素早く動くので、ファインダー収められるのは、草花に止まるときだけである。

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 気温が高いと動きが活発というので、カメラを向けている方は額からの汗が流れ落ちる。猛暑日の悪戦苦闘のチョウトンボ撮影である。

 

 

 

カイツブリ     まだ抱卵中

 快晴の昼下がりの暑い中、トンボを探して公園を歩いていると、池のハスの葉の上にカイツブリの姿が見える。

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 今頃こんなところで何をしているのかと覗いてみると、なんとハスの葉の上に巣を作って抱卵中である。

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 この時季の抱卵とすると、3番子あたりになるのかなと思う。ハスの葉のうまいところに巣作りをしているので、見た目には涼しそうに見える。

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 周りにはギンヤンマやシオカラトンボなどが飛び交っているが、われ関せずひたすら抱卵に精を出している。

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 池の真ん中あたりにはオスだろうと思われるカイツブリが、嘴に水草を銜えて巣の方に向かっている。

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 卵を抱えているカイツブリは、時々体を動かしたりしながらも、近くで覗いてもあまり警戒心は出さない。というより巣を離れられないのだろうと、あまり刺激を与えないようにした。

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 目元くっきりのカイツブリもなかなか魅力的だなと思いながら、時季遅れの抱卵が成功するように祈りつつ池を後にしたのである。

チュウサギ    俺が先!

 自然界の生存競争は凄まじい。巣立ちからそれはすでに始まっている。

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                  子供たちはどこだろう?

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              ここだよ、ここ!

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            さあ、ごちそうをもってきたよ。

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             オレにも、オレにも・・・・

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                  俺が先だよ!

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        そんなにあわてなくても、それはお母さんの嘴だよ!

  こうして強いものだけが残り、子孫繁栄していくのである。

ゴイサギ    子育て中

 ゴイサギの塒が近くの池にあるので、ホシゴイやゴイサギは塒入りの早朝に待っていると出遭うことはできる。

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 その塒は葦原の深いところにあるので、一度入ってしまうとなかなか出てこないし、夜行性なので眠りに入ってしまう。

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 ましてや給餌の場面に接することは難しい。ホシゴイになった幼鳥は池の柳の枝に出てくれるので、出遭いの場面は多いが、魅力は親鳥である。

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 ゴイサギの育雛では、ホシゴイと言われる前の雛の段階はなかなか見られないものである。ところがここサギのコロニーでは、その貴重な場面に遭遇した。

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 河川敷のふかい葦原の藪の中にその雛はいるらしく、親のゴイサギは頭を低く下げて覗き込んでいる。

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 親の呼びかけに応えるように、すでにかなり大きくなった雛が嘴を伸ばしてくる。長い嘴なので、お互いに顔を横にしながらの給餌である。

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 成鳥のゴイサギは白い冠羽を後ろになびかせて、結構見た目きれいな鳥であるが、子育てのその姿はかなりのエネルギーを費やしているように見える。

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 幼児虐待のニュースが目立つ昨今、鳥たちの子育てを見てもそれがいかに大変かがわかるが、人の道を踏み外してはいけないのである。

アマサギ   Ⅱ   自立を促す

 アマサギの子育てを見ていると、その真剣さが良く伝わってくる。餌を口に含んだ親鳥が戻ってくると、藪の中でも一段と高い突き出た小枝にとまる。

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 元気な幼鳥たちはその枝まで登って、われ先に餌を口にしようと親鳥にせがむ。これも雛たちに自立を促す一つの方法なのだろう。

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 周りのサギたちの給餌を見ても雛の生育段階において、その方法が違っているように見える。

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 雛たちが固まっているところに親鳥が降りて行って、親の方から嘴を差し出しているのはまだ小さな雛たちなのか。

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 このコロニーでは多くのサギたちの家族が子育てをしているので、その成長段階が個別に観察できる。

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 まず最初は重要なことは食べ物で、どんなものが食べられて、どうやってそれを捕食するのかを教える。次には鳥類の特権である飛ぶ練習である。

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 親鳥を待つ間に、そろそろ整ってきた白い翼を大きく広げて、羽ばたきの練習を始めている幼鳥たち。最初はうまく飛べないが、親鳥に誘導されてだんだん長く飛べるようになるのだろう。鳥にもよるがデータではカナダからオーストラリアまでノンストップで飛ぶとか言われている。

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 その次は危険回避などを学ぶ。天敵の事やそれから身を守る術などを覚えていく。後は仲間とのコミュニケーションである。こう見てくると人間の社会とあまり変わらない子育て風景であることがわかる。

 

アマサギ     真剣な子育て

 アマサギのイメージは、緑一面の田んぼに柔らかな亜麻色の姿を見せてくれるという印象であったが、子育ての壮絶な場面に出遭った。

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 4羽の幼鳥に餌を与えるところは戦場のような騒ぎである。近くで捕食した親鳥が戻ってくると、子供たちはわれ先にと親鳥に近づく。

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 親の嘴に4羽が同時に飛び着くようにして餌をねだる。その中でも元気な幼鳥が餌にありつくようである。

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 餌を与えている親鳥の姿を見ると、子育て疲れかあのきれいな亜麻色の姿はなく、いわゆる髪を振り乱してという感じである。

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 ちょうど換羽期と重なっているのかもしれないが、目つきも鋭く子育てを命がけでやってるという印象を受ける。

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 幼鳥たちにすれば、体は親鳥と変わらないくらいに大きくなっているので、食欲もそれなりにあるのだろう。親からの餌は子供たち同士でも取り合いである。この時からすでに生存競争が始まっているというサギのコロニーである。

アカガシラサギ  Ⅱ  飛翔

 連続の猛暑日は人間だけでなく、鳥たちにもかなり応えるのだろうか、サギたちも大きく口を開けて、喉を振るわせるように呼吸をしている。

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 幼鳥たちへの給餌で忙しいサギたちの中で、唯一子育てをしていないアカガシラサギは、戻ってくると他のサギの幼鳥たちに親鳥と間違えて餌を要求されている。

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 それに耐えかねてかすぐに藪の中に潜って姿を隠してしまう。周りの喧騒が収まったころを見計らって顔を出して様子を見る。

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 相変わらずの暑さと周りのにぎわいに再び藪に入ってしまうと、しばらくの間は羽休めだろうか姿を見せない。

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 他の仲間と一緒に子育てをしているのなら、その幼鳥にもかなりの興味があるのだが、そうでもなくただ塒としているのかもしれない。

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 だから定期的に飛び出しては捕食をして、数時間後にはまた戻ってくる行動を繰り返しているようである。

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 戻ってくる飛翔姿を待っているが、気が付かないうちに、いつの間にか藪の上に降りてくるので、目が離せない。

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 そんなことを考えながら場所を移動してみると、いきなり顔を出したかと思うと、飛び出してしまった。あわてて追いかけた飛翔姿である。

 

 

アカガシラサギ    きれいな夏羽で

  夏鳥たちもほとんどが育雛の時季を終えて、幼鳥たちはこれから親元を離れ、独り立ちの季節になっていく。

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 ここ、サギたちのコロニーでも幼鳥たちは、親どりに負けないほどの体形になってきた。ただ見ていると、そのしぐさと鳴き声はまだ幼い。

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 親鳥たちの姿は子育てに体力を消耗したのか、換羽の時季を迎えているのか、見た目にはやつれた感じに見える。

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 見ていると、親たちは幼鳥数羽に餌を運んできて、個別に嘴で食べさせながら自立を促しているようである。

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 葦と細竹の薮のコロニーは、そんな幼鳥たちの鳴き声と羽ばたきでにぎやかである。アマサギやコサギ、チュウサギなどに混じって、子育てをしていない夏羽のきれいな鳥がいる。

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 アカガシラサギである。早朝でも現地につくと、猛暑日の河原にはすでに多くのバーダーがそれを狙っている。

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 白いサギたちの群れの中に降り立つ、きれいな夏羽のアカガシラサギの姿は目立つ。一気に竹藪の中に入ってしまったが、すぐに出てきて周りを見回しながら全身を見せてくれた。その後飛び立ち、その見事な飛翔姿も見てほしいと言っているように見える。

カルガモ     大家族で

 早朝の河原は今シーズン巣立った雛たちが活発に動き始めている。水面を低く飛び交うカワセミ、行列を作って上流へ向かうカルガモの家族などである。

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 カルガモはどこにでもいるので注目するほどでもないが、大家族でいると思わず子供たちを数えたり、カメラを向けてしまう。

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 カルガモはふつう10個ぐらいの卵を産む。多いところでは十数羽の雛を見ることもあるが、独り立ちまで無事育つのは数少ない。

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 カルガモの生存率は20%ほどと言われているので、目の前の親子は8羽の子供をここまで育てているので立派である。

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         幼鳥の動きを見守る親

 この場所の鳥たちを観察している仲間に聞くところによると、当初は10羽の雛が孵化したようである。ところで生物の世界では天敵にやられるのは自然の摂理であって、雛を天敵にとられるのは親鳥の不注意と言われる。

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 不注意な親鳥は遺伝子を残せないのが自然なのである。さらに天敵のいるようなところに巣を作った親鳥が間違っているのである。80%の生存率で子育てをしている川面のカルガモの親は、そういう意味ではその責任を果たした見事と言える家族の移動である。

 

アオサギ   見事な捕食

 八月に入ったというのに梅雨明けが早かったり、猛暑日が長く続いたせいか、夏をかなり消化したような気分になる。

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 子供のころの夏は、30度を超えると暑い日になるんだなと構えたものであるが、ニュースなどで朝の気温は30度だと聞くと、少し涼しい朝なんだと思ってしまう。

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 暑い夏は涼しい早朝に行動して昼前には家に戻り、シャワーを浴びてゆっくりするのが賢明な過ごし方だと思う。

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 涼しいうちに河原を歩いてみようと、支流の川の土手を下流へと歩を進める。静かな水の流れには、カワセミやカルガモ、サギ類の姿が見える。

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 水の流れに逆らって立っているアオサギを見ていると、頭を低くして川面を覗き込んだと思うと、素早く嘴を水中に向ける。

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 一発で獲物をしとめたようで、水の滴る嘴の先にはオイカワのような魚を銜えている。繁殖期の赤色はあまり目立たないが、背びれや腹びれからの判断で間違いはあるまい。

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 見事な捕食の光景である。こちらを向いて飲み込んでほしいなと思ってみているが、シャイなアオサギなのか、背中を見せたまま飲み込んでしまい、その場面は見せてくれなかった。

 

 

 

オオタカ幼鳥  Ⅲ  目つきは一人前?

 河原でオオタカ幼鳥の飛翔姿を眺めながら、自分で捕食すればいいのにと思っていると、すぐに飛び出して他の樹木に移ったがまた元の枝に戻ってきた。

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 親の持ってくる餌を待っているのは図星だが、そんな軟ではないよと言わんばかりの鋭い視線を向けてくる。

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 たとえ幼鳥でも目つきだけを見ていると、その鋭い眼光は生態系の頂点に君臨するオオタカだと思わせるものがある。

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 そうであればこちらの期待も狩りの場面である。下を流れる支流は濁りがなく水中の魚が見えるので、それを狙ったサギやホシゴイの姿が見える。

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 オオタカの場所からは見えないが、狩りの練習には十分な獲物がいるのである。そんな大物だけでなく、カワセミもいるよと教えてあげたいところである。

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 獲物と言えば本流にはカワウは群れでたくさんいるが、オオタカがカワウを狙ったところは見たことがない。魚を食べているので他の水鳥と変わらないと思うがなぜだろう?

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 そんなことを考えながら見ていると、鋭い眼光で睨まれてしまった。目つきは一人前になってきているので、近いうちに独り立ちの大物の狩りの場面がみられることだろうと、期待が残る河原のオオタカ幼鳥である。

 

オオタカ幼鳥  Ⅱ   おなかが空いたよ!

 自分で狩りができない幼鳥は、親の運んでくる獲物を待ってるしかないが、それにしても今朝は遅い。

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 大きな声で居場所はわかるようにしているつもりだが、親の姿が見えない。高い樹木の枝から飛び出して、鳴きながら飛びまわってその存在を見せている。

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 飛び方は一応一人前に見せてくれるが、まだ獲物を捕らえることはできないようである。幼鳥が独り立ちできるまでは、40日ほどかかると言われている。

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 親鳥にしてみれば、もうそろそろ独りで餌を探してごらんと、言っているのかもしれない。きっと近くでその様子を見守っているのだろう。

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 いくら台風の後とはいえ、いつもの朝食の時間からするとかなりの時間が経っている。そんな親ごころもわからずに、ただ獲物を待っているのである。

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 最近の人の世界でも、いつまでも親がかりの若者が多く目立ってきているが、鳥の世界でもそんな現象が出ているのだろうかと思ってしまう場面である。

 

 

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