コウノトリ Ⅲ 飛翔
赤ちゃんを運ぶコウノトリの姿は、ヨーロッパではコウノトリが幸せを運んできてくれるというところから、幸せのシンボル 「赤ちゃん」 を連れて来てくれるという古い言い伝えかららしい。
昔から、コウノトリが住みついた家には幸福が訪れるとか言われているが、渡り鳥であるコウノトリは北国から春にやってくるので、暖かい恵みを持ってきてくれると考えられていたようである。
電柱に止まって羽繕いをしていた個体が、飛び出して目の前の黄色に実り始めた稲穂の上を飛んで、田んぼの中に降り立った。
幸いちょうど向かってくる場面を捉えることができたが、赤い縁取りの目がきれいだ。その飛翔姿は、羽根をいっぱいに広げるとかなりの大きさに見える。
そのうえゆっくりと飛んでくれるので、ファインダーに収めやすいが、さらに背後から見る着地の、翼を目いっぱい広げた白と黒が印象的である。
初めてみた降り立った後ろ姿が、こんなにきれいだとは思ってもいなかったので、思わず見入ってしまった。
浮世絵に見返り美人という構図があるが、これで顔を後ろに向けてくれたら最高だった場面である。
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