コウノトリ Ⅱ 天然記念物
コウノトリは、世界的にも絶滅危惧種に指定されていて、日本では天然記念物になっている。
かつてはたくさんの野生のコウノトリが見られたようであるが、乱獲や森林の伐採、農薬の散布などによる環境の変化により、生息数が減少した。
そう言われれば、子供の頃にはヘリコプターによる農薬の散布などが頻繁に行われていたが、今思えば、あれでは鳥どころか人間にも影響が出る状況であった。
野生の動物たちは餌があることと、塒がきちんと確保できることが生息条件になるが、巣となる高い樹木が茂る山林と、餌となるドジョウやカエルなどが生息できる田んぼや河川がないと繁殖できない。
最近は人工繁殖された幼鳥を放鳥することにより、その数を増やすことができるようになってきたが、この自然環境を守っていきたいものである
各自治体でも野生復帰の環境整備と尽力で、十数年たって野生での繁殖された幼鳥たちが見られるようになってきた。鳥が生息できる環境は、人間にとっても重要な環境保全になるはずである。
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