« 2019年7月 | トップページ | 2019年9月 »
二度も捕食に失敗したカマキリは、性懲りもなく同じ体勢でじっと獲物を待つ。暑い中それを待っている身にもなってほしい。
捕食の下手なカマキリと見抜いた蜂たちは、その周りを我見よがしに飛び回る。カマキリもなめられたものである。
それでも草木の枝のようにじっと待っているが、蜂の中にもいたずら者がいるらしい。
じっとして、チャンスを待っているカマキリの背中をめがけて狙っている蜂がいる。カマキリと知っているのか、草花の枝と思ったのか?
カマキリの周りを飛び回っていたかと思うと、いきなり背中に飛び着いた。思わず不意を突かれたカマキリは、横になって応戦する。
背後から蜂に攻撃されたカマキリは、振り返って防戦するがあまり格好の良い姿ではない。蜂にまで馬鹿にされた、捕食の下手なカマキリ観察であった。
陽射しがきつくなっていく公園で、カマキリの見事な採餌場面を見たいと、期待している方としては、汗を拭き拭きその時を待っている。
そのうちに黒っぽいハナバチがやってきた、これも近くに来るまでポーカーフェイスでじっと待つ。
やがて攻撃のチャンスが来たとばかりに素早く動いたが、鋭いその両脚の、のこぎりの歯のような中をくぐりぬけて飛び去ってしまう。
若いころから、同じ原因で同じ間違いをしてはいけないと教わってきた身としては、目の前のカマキリは処罰ものである。
本個体(カマキリ)も獲物にありつけず大変だろうが、見ている方の期待も裏切ってしまうので、事は重大である。
三度目の正直という言葉があるので、時間の許す限り待ってみることにして、次の攻撃チャンスに期待しているところである。
今シーズンのハスは開花が遅く、場所によってはまだまだ見られそうである。花もきれいに咲いているところ、程よく蕾のところと花を被写体としても良い。
そんなふうに舞台は出来上がっているのに、当のカワセミは留まりやすい固い蕾とか、枯れてしまったシャワーヘッドに良く止まる。
早朝から待って期待しているのは、程よく開いた花の黄色の花芯に留まってくれると良いなと願っているのである。
そんな願いとは裏腹に出演は一時間に一回程度で、ほとんどが固い蕾に姿を現すことが多い。
それでも、蕾でもいいからハスの花に絡んでくれればありがたいところであるが、なかなか良いところに留まってくれないのは、カワセミ狙いの人ばかりではないことである。
この蓮池には花の観賞用の木道が通っており、花の写真を撮る人は花に近づいていくので、カワセミも近づきがたいのである。
それにカワセミは花を見に来ているのではなく、池の魚を狙ってきているので、獲物が良く見えるところに留まりたいのである。
特に水が淀まないで小魚がたくさんいそうなところは、限られてくる。開いた花でのハスカワは実現しなかったが、最後には獲物も獲って見せてくれたので引き上げることにした。
出会える時は意外とあっさりとした出遭いになる。黄色の女郎花で待ってた時は、時間的制限もあったが三回の待ちぼうけ。
女郎花ではもう一種の青い蜂は、行くたびによく出てくれたので、もうルリモンはいいよという心境になってしまう。
なんのことはない、いつもの公園に蜂のたくさん集まる樹木があって、その花に蜂や蝶などが群がってくる。
「灯台下暗し」とはこういうことを言うのかと、わが公園をみなおしたのである。
その上その樹木の下で見上げると、たくさんの蜂がいるので、探していると鳥友さんが見つけてくれた。
朝の日にブルーが光って、どこに動いてもわかりやすい蜂である。
昇り始めた太陽の光なので、陰の部分と陽の当たる場所のコントラストが強すぎるのが残念である。
それでもずっと遭えなかったオオセイボウに遭えたので、シャッターの連写もリズミカルでうれしい限りである。
本命を待つ間に良く姿を見せてくれるのはジガバチである。特徴としてはウエストが極端に細いことである。
そしてそのおなかの部分がオレンジ色をしている。詳しく見るとそのおなかも3段に分かれていて、1段目と2段目がオレンジ色のものをサトジガバチというらしい。
2段目だけが色のついているものが、ヤマジガバチと分類されているというが、これは意識してよく見ないと分かりずらい。
そういう観点から見ると、この個体はサトジガバチに分類される。蜂は専門ではないので、ここではジガバチとして見ていきたい。
待っている蜂は待ちぼうけであるが、この個体はよく姿を現す。よく観察すればヤマジガバチも混ざっていたのかもしれない。
最近のスマホは非常に便利で、こういう現場での待ち時間でも、実物を見ながら名前や生態を調べることもできるのである。便利な世の中に感謝である。
そろそろ秋の渡りの話も聞こえるようになってきたが、公園を歩いていると短い夏を楽しんでいるように、ハナバチたちが姿を見せる。
青い蜂を探しているが、肝心の狙いのブルーはなかなか姿を見せてくれない。
同じブルーでも良く出てくれるのはルリモンハナバチである。もう終わりかけたラベンダーの花を次から次へと渡っていく。
たまには黄色の花の方にも来てほしいと願っては見るが、わが想い通じず紫の花好みのようである。
そういえば前回も同じ紫のアキノタムラソウだった。同じ色の花の蜜は同じような味がするのかどうか、紫色の花で出遭うことが多い。
ただこのルリモンハナバチは、薄い紫色の花に濃いブルーの縞模様がきれいに映えるなと、感心しながら観察しているところである。
暑い暑いと言っていたらここ数日は涼しさを感じる。でも気温は34度、陽射しが無いだけで膚に感じる暑さはかなり違うようである。
子供のころは30度を超えると暑いねと言ったような気がする。温度差は地域や周りの環境によっても違うが、日陰に入ると涼しさを感じたものである。
そんななか、夏の夜空は飛び交う蛍でにぎわった清流を歩いてみると、きれいな澄んだ水が静かに流れている。
その水中を覗いてみると、水中花の梅花藻の白い花が、その冷たい流れに身を任せている。
水草の切れた水流にはたくさんの鮎だろうか、気持ちよさそうに泳いでいる。魚は切り身でしかわからない人が鮎だといっても信じがたいが?
少し下流に歩いてみると、思わず手を差し入れたくなる低い流れはすごく冷たい。その澄んだ流れにも鯉がたくさん泳いでいる。
魚の姿が見えるのと、その泳ぐ影が水底に移るのがさらに涼しさを倍加してくれるのである。猛暑の中、一服の涼を求めた散策である。
交通信号では、赤で待って青になったら進めである。この公園のオミナエシは花の色は黄色なので、次は赤い蜂がやってきた。
待っている青い蜂は姿を見せることもあるが、長居をしないのでファインダーに収まる前に他に行ってしまう。
黄色の花でゆっくりしている赤い蜂を観察してみた。この蜂の名前もなかなかすぐには覚えられそうもない。
名前からして葉を切ることと他の蜂に寄生しそうである。調べてみると名前の通り、バラの葉や柿の葉などをきれいに丸く切り取って、それを壁や竹などに詰め込んで巣を作るらしい。
葉を切り取る作業は職人芸といわれているが、まだ見たことはない。その職人芸で巣を作るといわれているが、これもオオハキリバチの巣に寄生して子育てをするらしい。
蜂も調べていくと結構奥が深そうである。鳥の少ない夏は蜂の観察に力を入れてみようと思うこのごろである。
強い陽射しの中を待っていたので、グリーンメタリックが目の前にきたときはホッとしてうれしくなった。
額から流れ落ちる汗を拭きながら待っているのも楽ではない。本来はマクロを持って来ればよかったが、望遠しかないのでそれで我慢した。
飛べる羽根をもっている昆虫や鳥はどこに出るかもわからないので、習性を調べてそこで待つのが一番である。
昆虫に疎い私は、それに詳しい仲間の情報で助かっている面が多分にある。鳥友さんに感謝である。
鳥でもトケン類のように托卵で子孫を残していくという素晴らしい生態系があるかと思ったら、蜂の世界でも同じようなことがあるのだと教えてもらった。
まさに目の前にいるこのきれいなメタリックグリーンは、他の蜂が給餌をして空を飛べるようになっているんだなと改めて感心しているところである。
公園の黄色のオミナエシの花に青い蜂が来ているというので、暑い中を早朝から挑戦してみた。
待てど暮らせどたくさんの他の蜂たちは来てくれるが、本命はなかなか現れない。どこでもそうだが「昨日はいたんだけどね」というなぐさめの言葉。
この暑さでは慰めにもならないが、近くにミドリセイボウが出ているというので、元気を出してそちらに向かってみた。
しばらくすると宿主さんのルリジガバチがやってきたので期待して待っていると、緑色光沢のミドリセイボウが姿を現した。
ミドリセイボウはこのルリジガバチの巣に寄生して卵を産み付けるらしい。ルリジガバチの巣穴を探して動き回るミドリセイボウはきれいな色をしている。
交通信号では、青も緑も同じ扱いをしているので、青を待っていたがきれいな緑が出てくれたので、青は次回の楽しみにして今回は満足することしよう。
猛暑日、涼を求めて田んぼのあぜ道を歩いていると、青い空の方からにぎやかに鳥の鳴き声が聞こえる。
青い空を見上げると、親の給餌を待っているツバメの幼鳥である。親鳥が近くを飛ぶと、餌を求めて一斉に鳴きだす。
電線に仲よく並んでいたと思ったら、相手を蹴落としてでもわれ先にと嘴をだす。
そんな光景を見ながらも親鳥は、早く一人前に自分で餌を獲れるようにと、一生懸命それを促すだけである。
親鳥が近づくとそれにならって飛び出しては見るが、すぐに電線に戻ってくる。
青い空に5本の電線が下がっていて、よく見ると五線譜のように見える。並び方は高い「ファレレ」で並んでいる。鳴き方をもう一度よく聞いてみると、そんな鳴き方にも聞こえる炎天下である。
連日の猛暑日は早朝から河原を歩こうと決めているが、昼夜の冷房にすっかりなじんで出遅れてしまった。
冷房の効いた部屋にいると、汗も出ないので健康に悪いなと陽ざしの昇った河原に向かった。
さすがに暑く汗はすぐに額から目に染みてくる。最初のうちはその汗を拭きながら歩いていたが、きりがないのでバンダナで鉢巻きにして流れる汗を防ぐ。
せめてカワセミでもいないかと思って歩いていると、遠く川の流れに獲物を狙っているダイサギが一羽である。
誰もいない鳥さえいない河原を引き上げようとすると、慰めてくれるようにセッカが姿を見せてくれた。
久しぶりのセッカなので、出遭いのうれしさと、坊主を免れた感謝の猛暑日の河原であった。
全身真っ黒で面白みのないカラスアゲハも、黄色やオレンジ、中には赤いコスモスの花がある花畑では、その姿が際立っている。
見ていると比較的同じところの花にとまることが多いので、おいしい花は決まっているのかもしれない。
本命は違う蜂を狙っているのだが、なかなか登場してくれない。待ち時間に公園の花たちを一回りすると、目立つのはカラスアゲハである。
蜂にしてもいろいろ名前も知らない蜂たちは、目の前に盛んに姿を見せるのだが、狙いの本命は奥ゆかしい。
それでも最低一時間半は待ってみるのだが、同じ狙いの同好の士が姿を現すだけである。
今日はあきらめて捲土重来を期してと、慰めてくれるのは地味なカラスアゲハである。ありがたきかなカラスアゲハよ。
公園に広がるキバナコスモスの群生、キバナコスモスといっても濃いオレンジ色などがまじりあってきれいに咲いている。
こんな中にはたくさんの蝶や蜂などがいるだろうと、勇んで近づいてみる。
ゆっくりと花畑の周りを歩いてみるが、それらしき姿は見えない。一回りを終えると花を独り占めしているのは、アオスジアゲハである。
それこそ花から花へと、優雅にゆっくりと吸蜜活動を続けている。これだけの花があれば、一日中楽しめるといわんばかりである。
幸いそれを観察しているほうも早朝とはいえ、曇り空なので助かっている。
アオスジアゲハの黒に青い色がひときわ際立って、黄色やオレンジの花の色に映えている。ほかの仲間も来てほしいなと待っている花畑である。
農道のわきの小さな水路にイトトンボの姿が見える。翅の動きと体の線の細さが、なんとなく涼しさを感じさせる。
今が盛りのイトトンボ、いるところには何頭もいることがあるが、珍しい種類に出会いたいなと思うので、普段はあまり振り向かない。
ここにいるのも、どこにでもいるハグロトンボであるが、見ていると、すぐに飛んでまた戻ってきたので狙ってみた。
ハグロトンボは翅を閉じてじっとしていることが多いが、定期的に大きくそれを開いて見せることがある。
このトンボの魅力は、陽の光によって見え方が違う緑色の金属光沢の長く細い尾である。
ちょうど水の流れの中にある、水草の葉の上にとまってくれている。最近は人工物にとまることが多いので、こういう光景は好きである。
なんの変哲もないイトトンボのハグロトンボであるが、早朝の暑さしのぎに一役買ってくれたところである。
暑くなる前に少しでも涼しいところをと、谷戸の農道を上流へと歩く。並んで流れるせせらぎも、だんだんと水量が少なくなっていく。
その突き当りに小さな池があって、早朝からオオシオカラトンボがたくさん飛び交っている。
池の周りには木の板で柵がしてあり、格好の湿地になっている。その湿地に翅の傷んだモンキアゲハが水分補給に降りてくる。
普段なら少し羽をパタパタさせて水を飲むと飛び立ってしまうが、かなり長い間水分補給に費やしている。
同類との縄張り争いなのか、それとも天敵の攻撃にあったのか、その痛みは激しい。
羽を広げて飛び回るとき以外は、それがモンキアゲハだとはわからないぐらいである。
傷んだ翅を癒しているのか、この暑さに水分をたくさん補給しているのか、谷戸の湿地でのチョウの観察である。
暑い暑いと言ってるうちに、立秋が過ぎてからセミの鳴き声が変わってきた。アブラゼミの声からミンミンゼミの声が大きく聞こえるようになってきた。
それと同時に玄関前の通路には、おなかを上に向けて、静かにしているアブラゼミの姿が目立つ。
死んでいるのかと思って拾い上げてみると、元気に飛び出していくものもある。
夜の外灯に集まってくるのか、早朝のこの通路にはたくさんの昆虫がいる。
セミはもちろん、カナブン、クワガタ、ヒラカタクワガタなど。たまにカブトムシなどもいることがある。そんな早朝の通路を公園に向かってみた。
久々に公園を歩いてみたら、アキノタムラソウの群生地があった。この花はルリモンハナバチが好きなので、しばらく待ってみることにした。
そうしたら期待に応えてすぐに姿を見せてくれた。「幸せの青い蜂」といわれているブルービーである。何年振りかの出遭いでうれしくなって、かなり連写してしまった。
河原の雑木林の中を歩いていると、クヌギやコナラなどの樹木に虫たちが群がっていることがある。
よく見ると、カナブンやシロテンハナムグリなどで、近くにコムラサキなどの蝶もいる。それぞれが共存共栄というところか。
これらの樹木は春から秋にかけて樹液をたくさん出す。樹液は樹木の養分が外にしみ出したものである。
それが発酵すると甘酸っぱいお酒のようなにおいがするので、「樹液酒場」などと言われ。虫たちが集まってくるのである。
この樹液は栄養的にカロリーが高いので、虫たちにとっては格好の餌場になっているのである。子供のころは、こんなところでカブトムシやクワガタなどを捕ったものである。
後から分け入ったコムラサキも動きながら樹液に近づいていくが、その角度によって翅が青く光って見えるのである。この次は国蝶のオオムラサキに期待したいところである。
猛暑日の公園の池で、オベリスク姿勢を撮り続けるタイワンウチワヤンマの尾に留まろうとするショウジョウトンボ。
タイワンウチワはわれ関せずと言わんばかりにじっとしている。
そこにやってきたのは、知ってか知らずかショウジョウトンボ、タイワンウチワの尾が小枝に見えたのかそこに留まろうとする。
見ていると、一瞬留まって同じくオベリスク姿勢を獲ろうとする真っ赤なショウジョウトンボ。
タイワンウチワは、赤は嫌いなのか高く伸ばした黒と黄色の尾を振り上げて赤を弾き飛ばした。
ショウジョウトンボは知っていて止まったのか、それともタイワンウチワをおちょくっているのか、再度の止まり木に挑戦するのであった。
往年に読んだ記憶があるスタンダールの「赤と黒」を思い出しながら、汗を流して目の前のトンボの赤と黒の戯れを観察している公園の池の端である。
子供のころは虫かごを肩からかけて、得意になって歩くのは、中にトンボではオニヤンマ、その他ではカブトムシがいるときである。
そのころは大きくて黒と黄色の縞模様であれば、何でもオニヤンマだと思っていた。
ところがこれが田んぼの水のあるあぜ道などを飛び回るのであるが、なかなかすばしこく、簡単には止まってくれないので捕まえるにはてごわいのである。
大人になって鳥見をするようになって、夏場の鳥のいない時期になると、蝶やトンボなどの昆虫とか花を被写体にするようになる。
そのおかげか、昆虫類に詳しくなってゆくと、オニヤンマの類にはたくさんの種類がいることがわかり、またそれにのめりこんでいくのである。
最近の気候の変化のせいか、台湾にいるというタイワンウチワヤンマが北上しているといわれている。
そういわれてみると、何頭かのその姿が池の上にみえる。あまりの暑さにお尻を上げているのかと思ったら、縄張り宣言をしているのだという説もある。そんなトンボの観察をしている猛暑日である。
そのきれいな翅で飛ぶところをファインダーに収めてから帰ろうと、池の上を飛び回るチョウトンボを追いかける。
一頭を追いかけていると、いつの間にかもう一頭が現れて追いかけまわす。これも縄張りを宣言しているのか、一頭はすごすごと退散する。
正面からはなかなか良い場面は撮れないで、いつの間にか背後からになってしまう。
横向きの時はちょうど光線の加減がよいので、その色がよく出ている。
たまたま池の上で近くの背後に何もないので、歩留まりは良かったと思う。
これがハスの花や葉がいっぱいだと、そちらにピントをとられてしまい、思うようにいかないものである。
本来は緑の背景に輝いて飛ぶチョウトンボが理想なのであるが、次回に期待することにする。
真夏日が続く週末、それでも早朝の涼しい時には鳥を追いかけて河原を歩いてみるが、とにかく暑い。暑くなるとトンボは元気だ。
どうせ暑い中を歩くなら、間違いなく狙いのものがいるところがよいだろうと、トンボのいるところに向かう。
しかしここも容赦なく太陽が照り付ける。少し日陰になったところで蓮池を飛び回るチョウトンボを待つ。
数分したら目の前を飛んでくれたが、なかなか良い場面を見せてくれない。
少し場所を変えて日陰で狙えるところに行って、じっくりと待つことにした。光線の関係はあまりよくないが、3頭のチョウトンボが、飛び交ってくれた。
飛翔時や草などにとまったときは、その魅力的な金属光沢の翅を見せてくれる。日差しはないのでゆっくりとその姿をファインダーに収めることができた。
鳥見を始めた原点は、カワセミのあのコバルトブルーが水に飛び込むことであった。
それではと、巣立ったカワセミの幼鳥たちは、その後どうしているかと様子を見に行った。
河原を覗いてみると三羽のカワセミの幼鳥と親鳥一羽が、「チチチチーッ」と鳴きながら飛び交っている。
まだお腹の色が黒く見える幼鳥は、近くの水たまりに飛び込んでは小さな川エビを獲っているようである。
水に飛び込んで上がってくるときに、嘴に何も見えないのでへたくそだなと思っていると、小さな川エビを銜えている。
それを一人前に石にたたきつけて弱らせている。そのまま飲み込んでしまってもよさそうな獲物である。
そんな独り立ちしようと努力をしているカワセミを見ていると、早く大人になってきれいなコバルトブルーを見せてほしいと思うのである。
最近のコメント